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地震による火災 −その時あなたがとるべき行動は−

地震が引き起こすもの

戦後最大規模の被害となった東日本大震災から、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。テレビに映し出された、押し寄せる津波と燃え盛る炎の映像は、私たちに大きな衝撃を与えました。津波は大規模な地震によって引き起こされますが、阪神淡路大震災の時もそうであったように、大規模な地震は火災をも引き起こします。
なぜ、地震によって火災は起こるのでしょうか。地震による火災に対しては、どのような行動をとれば良いのでしょうか。今回は、地震が引き起こす火災にスポットを当てて、その原因や対処法をご紹介します。

地震による火災の原因

地震によってストーブから出火阪神淡路大震災では、火災によって7千棟を超える住宅、焼損面積にして80万平方メートルを超える街並みが焼失しました。
原因を特定できた火災のうち、最も多かった出火原因は、「電気機器や配線に関係する火災」でした。建物の倒壊や、家具・家電が転倒、散乱する状況の中で、電気ストーブや照明器具が可燃物と接触してしまうことにより、火災が発生したのです。




また、地震発生後にはほとんどの地域で停電が起こりました。その後、電気が復旧した際、地震直後は火災が発生しなかった地域でも、通電状態となった電気ストーブや観賞魚用のヒーター、または地震によって傷んだ配線から出火する事案が相次ぎました。
電気関係による火災以外では、ガスコンロや石油ストーブ、仏壇のローソクからの出火が原因として挙げられています。

地震時の適切な行動

しかしながら、地震が発生した時にまず行うべきことは、火災を食い止めることではありません。まずは、自らのいのちを最優先に考えた行動をとることです。例え火災が発生しようとも、自らを危険にさらしてまで、火災を防ぐ行動をとる必要はありません。大きな揺れの際(主要動時)の消火や火を始末しようとする行動は、火傷を負うことや、もっと深刻な事態を引き起こすことにも繋がりかねません。目前に火があり、消火器などの有効な手段によって簡単に消火が可能な場合に限り、小さい揺れのうち(初期微動時)に火の始末をするようにしてください。
また、都市ガスやLPガスには、現在は震度5弱以上の揺れでガスを遮断する装置が必ず設置されていますので、心配する必要はありません。

火災防止対策

日常生活に欠かせない電気や石油も、地震時においては主な出火要因になってしまいます。
地震時の火災を防ぐためには、地震発生時の適切な行動が鍵になると共に、常日頃からの習慣も重要となります。

地震時(地震後)の注意点
日常での注意点

感震ブレーカー感震ブレーカー
感震ブレーカーは設定値以上の揺れを感知した場合に自動的に電気の供給を遮断するものであり、各家庭に設置することで電気火災等の出火を防止できます。地震発生時の出火防止に大変役に立ちますので、感震ブレーカーを設置しましょう。

分電盤の位置を確認

かつて、阪神淡路大震災を経験した関西地方においても、今後30年以内に東南海・南海地震が発生する確率は極めて高いとされています。震災を経験していない世代が増えている中で、少しでも被害を軽減するために、地震が発生した時にどのような行動をとるべきなのかを、いま一度一人ひとりが考え、身近な人と話し合ってみるようにしてください。