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生活安全情報 正しく使っていますか!?衣類乾燥機からの出火事例

最終更新日
2011年3月17日

空気が乾燥する季節

この時期から春先にかけての季節、空気が乾燥した日が続きます。そんな時、屋内に洗濯物を干すだけで加湿効果があると言われています。しかし、近年は衣類洗濯乾燥機の普及により、洗濯から乾燥まで、全て機械に頼っているという方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、ある使い方により毎年のように発生している、衣類乾燥機からの出火事例をご紹介します。

乾燥機からの出火

焼損した乾燥機とタオル昨年、神戸市内のマッサージ店において、店内に設置してある衣類乾燥機から出火する事例が発生しました。調査の結果、この火災は、乾燥機内にあったタオルから出火しており、そのタオルにはマッサージに使用していたマッサージオイル(動植物油の成分)が含まれていたことが判明しました。

類似事例

近年、住宅や店舗における同様の火災は全国的に多発しており、神戸市で発生した火災は、いずれもマッサージ店やコインランドリーなどの店舗内に設置してある衣類乾燥機を使用したことをきっかけに発生しています。
また、それらすべての事例において、乾燥機にかけたのが、動植物油を拭き取るのに使用した洗濯後の大量の繊維(タオルなど)であったことが分かっています。

発生業態概要
平成21年2月コインランドリー販売店調理場で使用した洗濯後の布巾7枚をコインランドリーに持ち込んで乾燥し、その場を離れた後に出火。
平成21年5月空調清掃業飲食店調理場ダクトの油汚れを清掃した際に使用したウエス数枚を乾燥機にかけたまま退社し、数時間後に出火。
平成22年1月温泉施設アロママッサージに使用したタオル40枚を乾燥機にかけ、乾燥機から取り出した後、洗濯カートに放置し出火。
平成22年8月マッサージ店アロママッサージに使用したタオル5,6枚を乾燥機にかけたまま取り出さずに放置して出火。

油分は簡単には落ちません

繊維に含まれた油分は、手洗いや洗濯機では完全には落ちません。それを乾燥機にかけると、乾燥機の熱によって、常温では得られない熱量が束になった繊維の内部に蓄積されます。それらの繊維をそのままの状態で乾燥機内や洗濯かごなどに放置した場合、繊維に含まれた油分の温度が発火点へと達し、自然発火します。ちなみに、乾燥機作動中は、回転することによって熱が拡散されるため、発火するのは乾燥機停止後であることがほとんどです。

自然発火とは

自然発火とは、物質が空気中で酸化することで自然に発熱し、その熱が長時間蓄積されて発火点に達し、物質自身から発生した可燃性ガスや、周囲で接している可燃物を燃焼させる現象のことをいいます。今回の事例は全てこの自然発火によるものです。また、繊維状のものは表面積が広く、酸素との接触面が大きくなるため、酸化反応を起こしやすくなっています。

乾燥機使用時の注意点

衣類乾燥機の使用説明書には、「油分を含んだ繊維に対する使用の禁止」に関する注意書きがされてはいますが、「洗濯後の繊維でも危険」であることまでは知られていないようです。一般のご家庭ではもちろんのこと、特に、一度に大量の油分を含んだ繊維を取り扱う可能性のあるマッサージ店や清掃業者などの事業所の方は、油分を含んだ繊維は洗濯後でも乾燥機を使用せず、自然乾燥させるようにしてください。