神戸市-KOBE-


意外と多い!?誤報出動について

最終更新日
2011年3月17日

消防車両消防車はどんな場合に出動するのか、皆さんご存知ですか?一言で言えば、消防車は『災害』の現場に出動します。火災の場合はもちろん、交通事故のように救助や安全管理を必要とする現場や、地震や風水害をはじめとする自然災害など、あらゆる災害現場に出動します。また、最近ではそれ以外にも、救急隊の支援をするために、救急車と消防車が一緒に救急の現場に出動することもあります。

誤報による出動

しかし、現場に到着して確認してみると、『災害』には該当しなかったというケースもあります。例えば、マンションの自動火災報知設備の発報により出動した結果、火災は発生しておらず、イタズラで非常ベルのボタンが押されていた場合などです。
このような出動のことを、消防では広い意味で『誤報』による出動として位置付けています。その中でも今回は、火災と間違われて通報された誤報について、いくつかご紹介します。

過去5年で5000件

誤報による出動の内訳(H17〜H21)神戸市では毎年多くの誤報事案が発生しています。平成17年から平成21年の過去5年間の誤報出動件数は、計5,000件を超えます。中でも多いのは、自動火災報知設備などの警報設備の誤発報(非火災報)や、『焼却火』が原因となる誤報です。焼却やたき火の煙を火災と思い通報された事例は、過去5年間で600件を超えます。
許可なく焼却やたき火を行うことは、平成13年の廃棄物処理法改正により原則禁止されています。理由があって野外で煙火を焚く必要がある場合は、事前に最寄りの消防署に連絡するようにして下さい。そうすることで、もしもの時にいち早く対応することができますし、誤報による出動を防ぐことにも繋がります。

ゴキブリに関わる誤報!?

しらすちゃん夏に向けて増加傾向にある誤報事案があります。夏場に増加しやすいゴキブリなどの害虫駆除に使われる、くん煙剤による誤報事案です。
住宅に設置してある煙式及びガス漏れ警報器は、くん煙剤から発生する煙に反応します。その発報音を聞いた付近住人や、警備会社からの通報による誤報出動件数は、過去5年で100件を超えます。
このような事例の場合、安全を確認するために窓ガラスなどの破壊措置が取られることもありますので、使用に際しては取扱い説明書をしっかりと読むようにしてください。また、こういった注意書きの表示は小さく、目立ちにくいことがありますので注意が必要です。

うれしい誤報

中には、誤報であったことが良かったと思える事例もあります。

調理中、煮込み料理などを火にかけたまま放置してしまうと、鍋の中の水分が蒸発し、空焚き状態になります。この状態で更に時間が経過すると、鍋からは大量の煙が発生し、鍋そのものや周囲の物品が長時間熱にさらされることで非常に高温となり、火災になる場合があります。

しかし、住宅用火災警報器(以下「住警器」という)を設置していれば、鍋の空焚きは出火に至る前に気付けるケースがほとんどです。この事例のように、住警器のおかげで火災を未然に防ぐことができた場合も、『住警器の奏功による誤報』として、誤報の一種に位置付けています。

いざという時は迷わず119を

迷わず119通報最後に皆さんに伝えたいことは、火事だと判断して通報したのであれば、例えそれが誤報であっても構わないということです。むしろ、現場に駆けつけた結果、何もなかったのであればそれが1番です。あなたが「火事だ」「火事かもしれない」と判断した時は、迷わず119番通報してください。

もしもそれが本当に火事であれば、それは1秒を争う事態に違いありません。