神戸市-KOBE-


住宅火災の原因第1位とは?

最終更新日
2011年3月17日

平成21年住宅火災の原因毎年、火災の原因として最も多いのは放火です。昨年も、神戸市内で発生した火災648件のうち、202件が放火火災でした。では、住宅火災に限ってみるとどうでしょうか。昨年の住宅火災217件のうち、放火は40件で第2位でした。第1位は『こんろ』で、放火を大幅に上回る60件発生しました。
「天ぷら火災」については、当誌でも何度か紹介しており、皆さんもよくご存知だと思いますが、今回は家庭で多発する『こんろ』による火災のうち、天ぷら火災以外のものにスポットを当てて、いくつか事例をご紹介します。

食材が発火

コンロ調理中にその場を離れて発火してしまうのは、天ぷら油だけではありません。豚肉を煮込み中にその場を離れ、鍋の水分が蒸発し、鍋が空焚き状態になり、豚肉の油から発火した事例があります。長時間の煮込み料理では、例え弱火でも一定の時間が経過すれば、強火により短時間で出火に至る天ぷら火災と同様に危険です。例え弱火でも、調理中に台所を離れることは禁物です。

こんろ周りは整理整頓

こんろの火がフライパンの底を伝い、こんろ脇に乱雑に置かれていた調味料などの袋に着火した事例があります。こんろ脇のスペースに調味料の類を並べている家庭は多いと思います。ある程度の距離を置いていれば問題はありませんので、こんろ周辺はできる限り整理した状態で使用するように心がけて下さい。
また、稀なケースではありますが、こんろの切り忘れなどにより長時間周囲の物品が火炎にさらされると、直接熱源に接触せずとも、輻射熱により発火する場合もあります。
 

カセットこんろも要注意

カセットこんろに起因する火災も毎年発生しています。ボンベの取り付けが不十分なことに気付かないまま使用し、漏洩したガスに引火、爆発した事例や、普段ボンベを台所こんろの近くに保管している家庭で、調理の火でボンベが外部から熱され、ボンベの内圧が高まり爆発した事例などがあります。また、他都市では、カセットこんろを2つ並べて使用し、隣のボンベが加熱されて爆発するという事例も発生しています。
カセットこんろは安価で大変便利ですが、ボンベにはLPガス(液化石油ガス)が充填されており、不適切な使用は爆発による大怪我につながります。製品に記載された使用方法を必ず守るようにして下さい。

着衣着火

点火中のこんろの奥に手を伸ばした際などに、袖口や裾にこんろの火が燃え移ってしまうという事例もあります。これを「着衣着火」といいます。
ゆとりのある服や、表面が毛羽立った服などは着衣着火が起こりやすく、ボンベ事故同様、身体に直接的な危険を及ぼす火災となります。しかし、冷静に対処すれば、被害を小さく抑えられるケースがほとんどです。万が一着衣に着火した場合は、慌てずに、すぐ横にある水道水で消火しましょう。

油だらけの魚焼きグリル

魚焼きグリルからの出火昨年気になった火災の一つに、魚焼きグリルが原因となったものがあります。魚を焼く際、魚からは多量の油が落ちます。これら受け皿に溜まった油や、グリル内にこびり付いた油かすに、グリル火が着火して火災となります。昨年のグリル火災は5件ですが、火災となる一歩手前で留まった事例も7件あり、通報の無い同じような事例は、更に多数存在していると考えられます。
最近では自動消火機能が付いたガステーブルも販売されていますが、どんなタイプであれ、グリル内はこまめに清掃することをお勧めします。

「待ち時間」の落とし穴

煮込み料理や焼き魚は、天ぷら同様、調理の間に『待ち時間』が存在することも、火災発生の大きな要因であると考えられます。台所を離れさえしなければ、煙の発生に気付き、未然に防ぐこともできます。
台所は日頃から整理・清潔を心がけ、製品の誤った使用方法やうっかりミスで、火災を起こさないように注意しましょう。