神戸市-KOBE-


天ぷら油火災で負傷者多発!

最終更新日
2009年3月20日

はじめに

天ぷら油火災では慌てて水をかけたり、消火器の使用方法を間違って、鍋を吹き飛ばしてしまったり、あるいは燃えている鍋を室外に持ち出そうとして落とすなどして火傷を負うケースが目立っています。このように、天ぷら油火災では、初期消火等の方法を誤れば大変危険で、注意が必要です。

負傷者の発生状況

燃え上がる天ぷら油2007年中にコンロ火災が91件発生し、その約6割を占める52件が天ぷら油火災となっています。また、初期消火中に負傷した33名を見てみると、その内の約五割にあたる17名が天ぷら油火災の初期消火中に負傷しており、天ぷら油火災の初期消火に伴う、負傷者が多いことがわかります。

この天ぷら油火災の初期消火中に負傷した者の半数以上にあたる9人が「火傷」を負っています。

天ぷら油火災に至るケースとして(2007年中)

時間待ち

調理の最初や凝固剤を入れる際の油が適温になるまでの時間待ちに他の用事をしてしまう(23件)、テレビ・雑誌などに気をとられる(5件)等、そのほとんどが天ぷら油を過熱したまま、場所を離れてしまい出火に至っています。特に、洗濯物を取込に行ってたり、隣の部屋でテレビを見ていたケースが目立ちました。

不意の用事

天ぷら油加熱中に電話がかかって場所を離れて(1件)、急に泣き出した子供の世話を行っているうちに(3件)等、急な用事で場所を離れて出火した事案があります。

その他

コンロの火を消し忘れてしまったケースが11件もあり、意外に消し忘れが多いのもポイントとなります。

天ぷら油火災の発生状況

基本的に、天ぷら油は370℃前後で発火します。もちろん、油の量が少なければ発火までの時間が短くなります。近年は生活習慣の変化や健康ブームによるのか、少量の油で揚げ物している家庭も増えています。例えば、500ミリリットル以下の少量の場合、目を離す時間が短時間であっても火災になる危険性が高くなります。

最近では、コンロには過熱防止装置が付いているものが多いのですが、全てのバーナーに付いているわけではないので、あえて加熱防止装置の付いていないバーナーを使用しているケースが多く見られ天ぷら油火災に対する認識が不足していることがわかります。そのため、全バーナーに対し過熱防止装置をつけようという動きがあります。

初期消火について

火災が発生すれば、まずコンロの火を消すこと、次に消火となりますが、消火器での消火が最も有効で安全です。しかしながらいまだに、ものを被せて初期消火しているケースが多く見受けられます。

火が出たことであわててしまい、備えてあった消火器を忘れ、座布団などを被せて消火しようとしたケースが2件ありました。この消火方法は、火に近づくため火傷する可能性が高くなります。また、被せる際に失敗して鍋を落下させたり、完全に被せることができず逆に火災を拡大させる恐れがあります。ですので、消火器の使い方をしっかり地域の講習・訓練などで習得し、一度きりではなく何度も訓練等に積極的に参加し、火災に備えましょう。

おわりに

天ぷら油火災は、先に述べたいくつかの要因により発生しています。天ぷらを揚げる時に限らず、油を処理する際にも言えますが、天ぷら油を使用する際は火をつけたまま絶対にその場を離れないようにしましょう。また、より安全・確実な消火方法として家庭用消火器(強化液タイプ)を備え ましょう。