神戸市-KOBE-


消防が火災の原因を調査する目的

最終更新日
2007年11月14日

はじめに

消防の仕事には、火災を消火する、生命、身体に危機が差し迫った傷病者を病院まで搬送する、災害や事故により危険の迫った者を救出するなどがありますが、火災を予防することすなわち、火災を調査し、そして火災が発生する前に未然に防ぐことも重要な仕事のひとつです。
今回の生活あんぜん情報は、火災ではありませんが共同住宅で発生した蛍光灯からの発煙事案について消防が調査した結果と対応を報告します。

発煙事例

蛍光灯内部の状況7月の深夜、共同住宅の洗面所に設けられた蛍光灯から白煙が吹き出すという事案が発生しました。
この共同住宅は建築から20年以上経過し蛍光灯も建築された当時のままで、金属の部分はところどころにさびが見られて湿気の影響が感じられます。そして蛍光灯内部に設けられているコンデンサが老朽化し、絶縁劣化し発煙に至ったものです。
幸い、火災ではなく白煙を生じただけで終わりました。

消防の動き

この共同住宅の周辺には同じ時期に建築された共同住宅がたくさんあります。当然、同じような危険が考えられます。そのため、消防から共同住宅の管理者に連絡し、蛍光灯の調査結果を説明、早急に対応するように申し入れしました。
管理者からは何分同年代に建築したかなりの数の共同住宅がありますが、早急に対応しますとの回答を得ました。
古い共同住宅にお住まいの方はこの機会に一度点検をお勧めします。

おわりに

茶香炉の出火実験神戸市消防局では、これまでにクッキングヒーターのスイッチの構造形状に起因した火災や茶香炉の火災等が発生したために現場調査、実験など繰り返し行い、スイッチの改修や構造などの変更を業界に指導し、実験や調査結果を新聞やテレビのニュースで放送したことがあります。

火災調査とは調査書類を完成することが目的ではなく火災から問題点及び教訓を見出し、それによって火災を予防し市民生活の安全を確保することが目的です。

したがって、火災が大きいとか小さいとか、また、火災になる前の段階であっても関係ありません。問題点や教訓を得るためには、しっかりと目的意識を持って、調査を実施することが大切です。

そして1件の火災であっても未然に防ぐことができれば、神戸市の火災を予防することだけでなく神戸市以外の都市の火災をも予防することにもつながると思います。