神戸市-KOBE-


観賞魚用水槽から火災が発生?! 水が入っていても危険

最終更新日
2007年6月6日

はじめに

観賞魚を飼っている方は水槽ヒーターを使用していることが多いのではないでしょうか。
一方で、この観賞魚用ヒーターが原因となって、火災が発生することがあまり知られていません。
今回は、その危険性について、みなさんにお伝えしたいと思います。

観賞魚用ヒーターの安全装置

出火原因となったヒーター阪神・淡路大震災で発生した176件の火災のうち、8件が観賞魚用ヒーターに関連した火災でした。
これらの大半は地震によって水槽が転倒し、ヒーターが水槽外に放り出され、火災になったものでした。
これを教訓に震災後、異常過熱を防止する安全装置が付いたほか、最近ではコンセント部分のトラッキングを防止するものなど、安全性の高いものが販売されるようになりました。
しかし、観賞魚用ヒーターの安全装置は法令の規制がなく、メーカーの自主規制に任せられており、それらが備わっていないものも多くあります。さらに、安全装置のついていないものは、安価なことなどから市場に多く出回っています。

過去の事例

観賞魚用ヒーターが関係する火災事例として、様々な原因がありますが、その中から、特に身近な例を四つ挙げたいと思います。

事例を振り返ると

火災が発生した水槽紹介した事例のいずれも観賞魚用ヒーターは電気を使用し、ストーブや電気コンロなどと同様に熱を発生させるものであるという認識が十分にあれば、火災の発生を未然に防ぐことができたと思います。
これはヒーターの水温設定が26℃前後であるのに対し、ヒーター自体が高温(空焚きで400℃〜800℃)になるということがよく知られていないことと、水槽自体に水が入っているという安心感から、ヒーターが危険であるという認識が薄れているからです。

また、電気製品の使用に際し、トラッキング現象や電源コードの損傷による出火など、電気に関する知識が少なく、出火直前まで何ら異常が感じられないことから安全なものと思い込んでしまいがちです。
こういった思い込みや知識の不足から、空焚き状態になったり、コンセントから煙が発生したりして、ヒヤリと感じた人は少なくないと思います。

おわりに

水槽で泳いでいる魚たちを眺めていると、気分ちが落ち着いたり、癒されたりします。マンションやアパートでも手軽に飼育できるなどの理由から、観賞魚の飼育は非常に人気が高いです。一方で前述した危険性が潜在していることはあまり知られていません。
観賞魚の飼育をする際には安全装置が備わっているものを積極的に使用することを前提に器具を使用する者が取扱説明書を熟読し、火災の危険性を踏まえた適正な使用、取扱いを心がけることが大切です。そうすることで火災の発生を防ぐことができるのです。