神戸市-KOBE-


減らないたばこ火災 単なるヒューマンエラーだけでは済まされない

最終更新日
2005年4月1日

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はじめに

たばこが日本に初めて伝わったのは16世紀中ごろだと言われています。
慶長11年(1606年)1月7日には、江戸の神田観世太夫の能楽堂において火災が発生していますが、原因はたばこ火ではないかと言われています。以来、たばこ火による火災は時代が変わっても今日に至るまで火災原因の上位を占めています。

たばこ火の温度は?

たばこの燃焼は無炎ですが、中心付近の温度は700度〜800度にも達しています。我々の日常生活を取り巻く環境の中にはたばこ火で容易に着火する可燃物が多く存在しており、喫煙者がいるところならどこででも発生する危険性があります。
また、たばこ火は可燃物や天候などさまざまな条件によって、十数分で出火する場合もあれば、数時間くすぶり続けてから出火する場合もあります。喫煙後は確実に消えたのを確認しましょう。

火災発生状況

神戸市内においてたばこ火災は昭和40年代後半から50年代前半にかけてピークを迎えていましたが、最近でも、火災全体の約15%程度と依然高い水準を維持しています。

過半数が投げ捨てによる火災

たばこ火災の内訳は投げ捨てにより発生したものが約55%、駅やバス停などのゴミ箱などに処置した灰皿以外に所に放置が約16%、寝たばこが約10%、灰皿内の吸殻を処置するためにゴミ箱等に捨てた処置不良が約10%、くわえたばこによるものが約5%件、灰皿上に放置が約4%となっています。
以上のことからたばこ火災は安易な処置により発生したケースばかりとなっています。
これからの季節は空気が乾燥し、枯れ草や落ち葉、ゴミ類なども多くでてきますので、さらに喫煙については注意が必要です。

死傷者発生原因でトップはたばこ火災

平成元年から13年までの13年間で150名(放火自損70名を除く)もの尊い命が火災によって奪われています。その中で群を抜いて多いのがたばこ火災による死者で、実に39名にものぼります。その多くが寝たばこによるものです。
飲酒後や睡眠薬の服用後に喫煙し寝込んでしまったため火災になっても気付くのが遅れCO中毒で亡くなるケースが多くなっています。 寝たばこは絶対にしない、させないよう徹底して下さい。

最後に

近年においては、たばこ税の引き上げ、嫌煙 禁煙機運の高まり等で喫煙率は下降傾向にあるにも関わらず、依然たばこ火災が減少傾向にないのはなぜなのでしょうか。
たばこ火災は天ぷら油火災などと違って、自分自身が被害を受ける場合よりも他人に被害が及ぶ場合が殆どです。
まさか自分が捨てたたばこ火から火災へと発展しているとは思ってもみないでしょうが、喫煙者の知らないところで多くの火災が発生しているのも事実なのです。
これからはたんなるヒューマンエラーだけでは済まされず、喫煙者本人の自覚が必要となってくるでしょう。