今回は、コンセント・コード火災にスポットライトを当ててみたいと思います。
2007年中に神戸市内で発生した火災のうち、電気関係に起因したものが38件発生しています。これは、放火(疑い含む)を除く火災原因のタバコ、コンロ、焼却火・たき火に次いで多い件数となっています。
長期間、プラグをコンセントに差し込んだままにしていることで火災に至る危険があります。
特に、大きな電流が流れる電気器具ほど、熱を持ちやすく、プラグやコンセントから火災になる危険性が高くなるので注意が必要となります。
例外的に短期間の使用の場合もありますが、ほとんどが長期間使用し、コンセントの前に家具等が置かれているために掃除が行き届かず、プラグ周辺に綿ホコリや湿気が付着することで、プラグの絶縁状態が悪くなり、トラッキング現象や接触不良を起こし、火災が発生しています。
一般的にトラッキング現象とは、本来、絶縁物であるはずのプラグの差し刃間にホコリや水分が入り込み、電気が流れる道ができることで、徐々に絶縁破壊が進行し、出火する現象をいいます。
最近では、様々な器具などが開発され、対策がとられていますが、このような火災を防ぐためには、湿度の高い場所や水回り、また結露が発生するような場所に設置されたコンセントに長時間差し込んだままで、掃除の行き届いてないプラグなどに注意する必要があります。
もう一つの原因である、接触不良による接続部過熱があります。使用状態が悪かったり、長年の使用などによって、プラグの差し刃とコンセントの受け刃等との間で、電気的に接触不良となり、発生します。金属は、電気が流れると発熱しますが、その電気の通り道が急に狭くなると抵抗が大きくなり、その部分がさらに熱を持ちます。そのため、電源プラグの差し刃が変形していたり、コンセント受け刃が緩んでいたりすることで接触不良となり、異常に発熱、火災に至る可能性があります。また、電源プラグを根元までしっかり差し込んでいないなど、抜けやすい状態となっていても危険性があります。
家電製品の電源コードは、使用状態が悪いと傷みやすくなります。例えば、家具の下敷きになった状態で強く引っ張る、家具などの角と壁で長年はさむ、扉で何度もはさむ、などの状態で使用すると断線し、その部分の電気の流れが悪くなることで、発熱します。
また、延長コードなどをステープルや釘等で固定すると、コードを覆っている、絶縁被覆に食い込み、長年使用している間に被覆が損傷し、ショートして、熱を持ち、出火します。
また、コードには流せる電気には限界があるため、使用しているコードの限界性能を守ることも必要です。延長コードの許容量をオーバーした状態が続けば、コードが発熱し、コード被覆を溶かし、ショートして出火します。
コンセントや電気プラグ・コードは、安全で危険のないものと思われがちですが、取り扱い不良によって火災が発生したケースは、意外と多いのが現実です。また、コードを伝って延焼が拡大することもあり、身近にあるものですが、危険性をはらんでいます。プラグは長期間差したままにせず、定期的な清掃を心掛けましょう。特に湿気の多い梅雨の季節には綿ほこりが溜まりやすいので、十分気をつけてください。もし、コードが異常に熱かったり、焦げ臭い匂いがしたら、すぐに使用を中止し、販売店などに点検・修理を依頼しましょう。