神戸市-KOBE-


神戸の下水道(工場 事業場排水について)

最終更新日
2019年5月16日

1、水質規制の内容

(1)なぜ水質規制が必要なのか

下水道施設を保全するため

下水道施設の多くはコンクリートでできていますが、強い酸性やアルカリ性の排水を流していると腐食してしまいます。過去には、下水管の腐食が原因で、道路が陥没した例もあります。

また、浮遊物や油脂類を多く含む排水を長期間にわたって流していると、下水管が詰まって水が流れなくなり、汚水が逆流して上流で噴き出してしまいます。

また、清掃等維持管理のため作業員が下水管に入る場合がありますが、シアン化合物や硫黄化合物を含んだ排水が流されると、有毒ガスが発生して、管内の作業員は非常に危険な状態にさらされます。

下水処理機能を保全するため

下水管で下水処理場に集めた汚水は、微生物を利用して処理しています。

処理場では、まず、沈砂池と最初沈殿池で沈みやすいものを取り除きます。つぎに、生物反応槽で活性汚泥と空気を加え、活性汚泥中の微生物の働きにより汚れ(主として有機性汚濁物質)を二酸化炭素と水に変えます。最後に、最終沈殿池で活性汚泥を沈殿させた上澄み水を塩素で消毒した後、公共用水域へ放流します。

沈殿した活性汚泥の大部分は生物反応槽へ戻しますが、一部は最初沈殿池で取り除かれた汚泥とともに汚泥処理施設で処理したあと、焼却します。

このように、下水処理は微生物を利用した処理であるため、pHが急激に変化したり、有害物質が流入したりすると、微生物のはたらきが衰えて処理がうまくいかなくなってしまいます。

最悪の場合、微生物が死滅し、処理機能が失われる事態を招くこともあります。

周辺の水環境を保全するため

下水道には、家庭や工場・事業場から発生する汚水を下水処理場に集めて処理することにより、河川や海の水質を良好に保つという役割があります。

下水道は、水質汚濁防止の決め手であり、豊かな自然環境を守る重要な担い手なのです。

しかし、下水処理には限界があります。

生物処理では、基本的に有機汚濁物質以外は処理の対象となりません。

また、処理できる物質でも高濃度のものは処理が不十分になります。

下水処理の能力を超える物質を含む下水が流入すると、十分に処理されないままの汚水が海や川などの公共用水域へ放流されることになり、水環境を汚染する原因となるのです。

下水道資源を有効利用するため

下水処理の高度化による処理水の再利用、処理の過程で発生する汚泥消化ガス、汚泥焼却のときに発生する熱エネルギーや汚泥焼却灰等の有効利用により、省エネルギー・資源リサイクルに大きな役割を果たしています。

神戸市でも、市内全域で、処理水を街路樹等の緑地散水用水として活用しています。さらに、ポートアイランドや六甲アイランドではトイレ用水として、ポートアイランドの中央公園や兵庫区松本地区ではせせらぎ用水として利用しています。また、汚泥消化ガスを汚泥処理の熱源や天然ガス自動車の燃料に利用したり、汚泥焼却灰を舗装用ブロックや道路用アスファルト等の建設資材の原料に利用したりするなど、資源の有効利用に努めています。

しかし、処理場に流入する汚水に有害物質が含まれていると、処理水に残留し、あるいは汚泥に濃縮されてしまうため、その有効利用が難しくなってしまいます。

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