六甲山の森の今

六甲山の森林について

明治中期の六甲山(神戸市立博物館所蔵)

現在の六甲山の森林の原型は、5,000〜6,000年前くらい前の縄文時代にできたのではないかと言われています。この時には、山頂部にはブナ−ミズナラ林などの落葉広葉樹林、標高600〜800mにはモミ、コウヤマキ、イヌブナ、コナラなどの針広混交林、中腹から山麓にかけてはアカガシやウラジロガシなどのカシ類やシイからなる常緑広葉樹林が成立していました。 その後江戸時代からの乱伐や山火事などにより荒廃し、明治中期の六甲山はほとんど木のないはげ山となっていました。現在の六甲山の植生は、その後の大規模な植林によるものです。明治35年(1902年)に植林が始められてから、現在は100年以上が経過しています。

コバノミツバツツジ

タムシバ

(六甲砂防事務所HP「六甲山系電子植生図鑑」より)

現在の六甲山はその多くが木々に覆われ、春にはタムシバやコバノミツバツツジなどの花が咲き、新緑も美しく、秋にはイロハモミジなどが赤く染まり、四季の移ろいを感じることができます。
また野鳥やトンボ、リスなどの多くの動物が生息する生物の多様性に富んだ山と言えます。
一方、植林から百十余年が経過し、植林当初のアカマツ林から広葉樹へと植生が変化しています。特に南麓市街地周辺では、大木化した常緑広葉樹で覆われて、うっそうとしている場所も見られます。
六甲山で最初に植林が行われた再度山での調査によると、1974年にはアカマツと広葉樹のコナラなどが主体だった森林が、2009年にはアラカシなどの高木の常緑広葉樹が大半を占めています。35年間の植生遷移において木々が単純化しており、災害防止や生物多様性、景観の観点からも、手を入れていくことが必要と言えます。

森林植物園の紅葉

ブナ林(紅葉谷)

再度山周辺の種数と階層構造の変化(再度山永久植生保存地調査報告書より)

再度山周辺の種数と階層構造の変化の図

1974年

2009年

1974年から2009年までの35年間で、樹木の種類が減少、高木が増加、下層の樹木種数が減少、常緑広葉樹の占める割合が増加し、森林の階層構造が単純化

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