2012年の麻疹排除(Elimination)を目標に、2007年8月厚生労働省において、わが国における「麻疹排除計画」が策定されました。これを機に、麻疹排除に向けた本格的な取り組みが国民ひとりひとりに求められています。
神戸市においても、この計画をもとに、予防接種や麻しん発生状況の情報収集及び発信を行います。
2008年1月1日から12月31日までの間に、神戸市内の医療機関から83例の報告がありました。うち27例が10代前半でした。麻しんは毎年春と秋頃に報告が増加しますので、今後も注意が必要です。
麻しんは非常に感染力が強く、麻しんに対する免疫のない人が麻しんウイルスと接触すると高い確率で感染し、肺炎や中耳炎等を合併することもある感染症です。
麻しんにかかるとまれに急性脳炎を発症し、精神発達遅滞の重篤な後遺症が残ったり、死亡することもあります。亜急性硬化性全脳炎という特殊な脳炎を発症することがあり、この脳炎を発症した場合には多くは、知能障害や運動障害が進行した後、数年以内に死亡することもあります。
麻しんウイルスを吸い込むことにより感染します。
ウイルスはとても小さいため、患者さんの咳やくしゃみに含まれるウイルスが空気中を漂って広範囲に広がっていきます。
10日から12日
典型的な麻しんでは以下のような経過をとります。
1)カタル期
2)発疹期
3) 回復期
ただし、予防接種をしたことがあるのに感染した人は、典型的な症状が出ない場合があります!!
麻しんについてさらに詳しくは以下のホームページを参考にしてください。
すでに麻しんに免疫がある人が再びかかることはありません。まずは「麻しんに感染したことがあるかどうか」、「麻しんのワクチンを接種したことがあるかどうか」を母子手帳で確認してください。
1) 過去に麻しんに感染したことがある場合
2) 過去に麻しんに感染したことがなく、ワクチン接種も受けていない場合
3) 過去に麻しんに感染したことはないが、ワクチン接種を受けている場合
4) 麻しんに感染したことがあるか、ワクチンを受けたことがあるか、いずれもわからない場合

定期の予防接種が麻しんと風しんとの混合ワクチン(MRワクチン)が基本となった事から、麻しん単独ワクチンの製造は少なくなっています。MRワクチンは、麻しん単独ワクチン、風しん単独ワクチンをそれぞれ接種した場合と、効果や成分は同じですので、麻しんワクチン接種を希望される場合にはMRワクチンでの接種も考えてください。ただし、風しんワクチンも含まれるため、妊娠を考えている方は、接種後2ヶ月間は避妊してください。
市内予防接種委託医療機関での任意接種料金
定期の予防接種(無料)対象者は、他の予防接種よりMRワクチンを優先して受けてください。また、今後の麻しんなどの感染症流行を予防するためにも、定期の予防接種を受けましょう。

2008年4月1日から2013年3月31日まで、時限措置として、中学校1年生相当、高校3年生相当の者に対する予防接種が始まります。
2007年まで麻しんは感染症法で五類感染症に分類され、指定の医療機関(定点:神戸市内は34ヶ所)のみに、麻しん患者さんの発生報告をお願いしていました。しかしながら、一部の医療機関のみからの報告では正確な実数が把握できないだけでなく、感染拡大の防止に十分対応できないと考えられたことから、2008年1月1日より感染症法が改正され、すべての医療機関から、麻しん患者(疑い例を含む)を診察した場合には報告をしていただくことが義務付けられ、流行状況の早期把握に努めています。ご理解・ご協力をお願いします。
感染症届出の手引をご参照ください。