神戸市-KOBE-


ダニが媒介する感染症に注意しましょう!

最終更新日
2018年10月3日

ダニが媒介する感染症に注意しましょう!

 レジャーや野外作業、農作業等でダニの生息場所に立ち入ると、ダニに咬まれることがあります。ダニがウイルスや細菌などを保有していた場合、感染症を発症することが知られています。
※感染症を引き起こすダニは「マダニ類」「ツツガムシ類」と言われており、食品・衣類や寝具など家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります。
全てのマダニ類・ツツガムシ類が病原体(ウイルスや細菌)をもっているわけではありません。

兵庫県内で日本紅斑熱の患者が増加傾向です!!

 兵庫県内では平成30年7月23日〜9月20日までの約2ヶ月間に、日本紅斑熱の患者が県内で9件発生しています。野外活動時、ダニに咬まれないための予防対策が必要です。

 
 
 

マダニに噛まれないために・・・

マダニは、全国の草むら、やぶ、森林などに生息しています。一年を通して活動をしていますが、気温が15度以上になる4月〜10月に活動が盛んになります。野外活動等でダニの生息している場所に入ると噛まれる可能性があるので、ダニに噛まれないための対策が必要です。
なお、神戸市環境保健研究所の調査によると、六甲山において10月から12月初旬にも主にキチマダニが多く存在しており、冬の時期でもダニ対策が必要です。

野外活動中に注意すること

野外活動1.マダニが多く生息する、草むらや薮などには出来るだけ入らないようにしましょう。また、このような場所で、長時間地面に座ったり、寝転んだりするのはやめましょう。活動が盛んになる4月から10月はとくに注意しましょう。(冬の時期にもダニ対策は必要です)。

2.長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしましょう。服の袖やズボンの裾からマダニが入らないように、バンドなどでとめて皮膚との隙間をなくしましょう。長めの靴下を履いて、ズボンの裾を靴下の中に入れる方法もあります。

3.明るい色の服を着ると、マダニが服に付いたときに見つけやすくなります。また、表面が滑らかな服は、マダニが付いたときに落としやすくなります。

4.虫除けスプレーを使いましょう
ディートやイカリジンといった成分を含んだ虫よけ剤はダニに効果があるとされています。使用方法は取り扱い説明書に従ってください。

帰宅したら・・・

1.服はすぐに着替えましょう
マダニが付着している可能性があります。着替えた服はできるだけ早く屋外で天日干しをするか、洗濯をしてください。

2.すぐに入浴をしましょう
体に付着したマダニは、頭皮、脇の下、胸や腹、でん部や太ももの付根など、吸血に適した温かくて皮膚の柔らかい場所を探して体表を移動します。吸血前に、できるだけ早く洗い流しましょう。

3.マダニに噛まれていないかチェックをしましょう
マダニの唾液には麻酔作用のある物質が含まれているので、噛まれても痛みやかゆみなどを感じません。皮膚を刺した直後のマダニは、小さなホクロや黒い点のように見えることがあるので、入浴したら丁寧に調べましょう。目の届きにくい頭部や耳の後ろもチェックしましょう。

もし皮膚に吸着しているダニを見つけたら・・・

かならず、専門の皮膚科などの医療機関を受診してください。
以下の注意点も参考にしてください。

1.無理に自分で取ろうとしない
マダニは吸血するときに、ノコギリのようなギザギザが付いたストローのような口で皮膚を刺して、さらにその周りをセメントのような物質でしっかりと固定します。そのために、引っぱっても簡単に取ることができません。無理に引っぱると、口の部分が皮膚の中に残り、後にその部分が腫れたり化膿したりすることがあります。

2.ダニの体部(腹部)はぜったいに持たない
ダニの体部を指でつまむと、ダニの体内にいるウイルスなどの病原体を人体に送り込んでしまう可能性があります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内での発生について

中国で2009年頃から発生が確認され、2011年に初めて原因ウイルスが特定された、マダニに刺されることで感染する新しい感染症です。わが国でも2013年1月に初めて患者が確認されて以降、九州及び西日本を中心に患者が発生し、毎年60例前後の報告がされています。現在までに神戸市内での患者発生はありませんが、兵庫県内では、県北部で2013年5月中旬と7月中旬に2件、県西部で2017年7月に1件の患者報告がありました。厚生労働省の研究班の調査では、複数のマダニ種(フタトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ、 オオトゲチマダニ、キチマダニ及びタカサゴキララマダニ等)からSFTSウイルス遺伝子が検出されており、ウイルス保有率は5〜15%程度であったと報告されています。また、既に患者が確認されている地域だけではなく、患者が報告されていない地域SFTSウイルス保有マダニが確認されていることから、SFTS患者の発生が確認されていない地域でも十分な注意が必要です。

どのようにして感染しますか?

ウイルスを保有するマダニに噛まれることで感染します。マダニは、森林や草地に生息する体長3〜4mmの比較的大型の吸血性のダニで、市街地の草むらにも生息していることがあります。家庭内に生息するダニ(イエダニ、ヒョウヒダニ、コナダニなど)とは種類が異なります。

どのような症状が出ますか?

潜伏期間は、マダニに噛まれてから6日〜2週間程度とされています。
この病気にかかると、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢)、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。

森林や草地等で活動後に、上記のような症状が現れたときは・・・

すぐに医療機関を受診してください。

マダニに咬まれていなくても感染することはありますか?

多くの場合、マダニに咬まれてSFTSウイルスに感染すると考えられますが、マダニに咬まれた痕が見当たらない患者もいます。
最近の研究で、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。このことは、SFTSウイルス感染している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することも否定できません。

ネコやイヌからSFTSウイルスに感染する危険性があると言うことですか?

今般、体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例やSFTSを発症したイヌからヒトに感染した事例が確認されました。ヒトにSFTSウイルスを感染させるリスクのあるネコなどは、ヒトのSFTSで認められる症状を呈していたことが確認されており、健康なネコなどからヒトがSFTSウイルスに感染することはないと考えられます。また、屋内のみで飼育されているネコについては、SFTSウイルスに感染する心配はありません。
なお、ヒトのSFTSで認められる症状を呈していたネコに咬まれたヒトがSFTSを発症し、亡くなられた事例について、そのネコから咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染したかどうかは明らかではありません。

ネコなどの動物からSFTSウイルスに感染しないようにするためには、どのように予防すればよいですか?

SFTS以外の感染症に対する予防の観点から
●動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ることなど)は控え、動物に触ったら必ず手洗い等をしましょう。
●動物のマダニは適切に駆除しましょう。
●飼育している動物の健康状態の変化に注意し、体調不良の際には動物病院を受診してください。
●野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。
● 体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診してください。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えてください。

医療機関のみなさまへ

1.ネコ・イヌからの感染事例を受けて
今回の事例は、稀な事例ではありますが、発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから、SFTS の疑いのある患者を診察した場合には、ダニの刺咬歴に加え、動物との接触歴についても考慮していただくようお願いします。

2.届出について
届出基準や様式については、以下の「感染症届出の手引き」のページをご覧ください。

3.検査診断について
神戸市保健所・予防衛生課までご相談ください。
電話:078-322-6789

獣医師のみなさまへ

さらに詳しい情報は・・・

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