神戸市交通局

最終更新日
2006年11月28日

遅れ込め制御って?

西神・山手線を走る神戸市交通局の電車は6両編成ですが、そのすべての車両に電動機が付いているわけではありません。

電動機を積んでいるのは、6両のうち4両(電動車と呼びます)だけで、残り2両は「付随車」と言って電動機を積んでいません。付随車は、ちょうど機関車に引っ張られる客車のように、電動車に引っ張られて(或いは押されて)走っているだけです。

さて、電車にブレーキをかける場合ですが、1000形(制御更新車以外)と2000形では、基本的に各車両が「自分(自車両)の面倒は自分でみる」という考え方です。各車両が自車両1両を止める分だけのブレーキ力を発生するのです。

そうなると、電動車は回生ブレーキを使えますが、電動機を持たない付随車はいつも100%「空気ブレーキ」を使うことになります。

一方、3000形(及び、1000形制御更新車)では、異なった考え方のブレーキシステムになっています。ブレーキをかけたとき、まず最初は付随車の「空気ブレーキ」を作動させません※。

付随車はブレーキ力を全く発生しないことになりますが、その不足分を電動車の「回生ブレーキ」で補います。つまり、6両編成全体に必要なブレーキ力を電動車4両の「回生ブレーキ」だけで発生し、付随車2両は何もしないで電動車に任せっきりというやり方です。そして、電動車の「回生ブレーキ」だけでは編成全体のブレーキ力を維持できなくなって初めて付随車の「空気ブレーキ」も作動させます。これが「遅れ込め制御」です。

「遅れ込め制御」にすることで、編成全体の回生ブレーキ使用率を上げることができ、さらなる省エネ化と保守の軽減化を実現できるわけです。

※ 実際には「初込め」といって、後で空気ブレーキを作動させるための準備として、少しだけ空気ブレーキをかけています。