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【About六甲山】六甲山ってどんな山?

山々の連なる「六甲山地」

広い意味での六甲山は、西は須磨から東は宝塚まで東西約30kmにわたる山々の連なりを指し、「六甲山地」「六甲山系」とも呼ばれます。連山で最も高い山が「六甲(山)最高峰」で、標高は931.3m。他にも多くの山々が名を連ね、市内の再度(ふたたび)山から宝塚市の譲葉(ゆずりは)山までが、瀬戸内海国立公園六甲地域に指定されています。

六甲山と神戸の市街地

六甲山最高峰の標柱

六甲山は、どうやって生まれた山?

六甲山は、50万年前ごろから急速に高くなった若い山です。東西方向の圧力で土地がうねるように変形し、隆起した“山”が六甲山に、沈降した“谷”が大阪湾になりました。六甲山では、山の形成を物語る断層が数多く見られ、今も上昇を続けています。

六甲山の隆起と大阪湾の沈降の図

ロックガーデンから市街地を望む蓬莱峡の景観

六甲山は、おもに「花崗岩」と呼ばれる岩でできていて、岩の性質から地表部の風化が進んでいきます。表面の風化した花崗岩からできた真砂(マサ)土によって、六甲山は土石流などを起こしやすい環境にあります。
その一方で、ロックガーデンや蓬莱峡(ほうらいきょう)などの見事な景勝地を生み出しているのも花崗岩です。

「はげ山」から回復した自然

中世以降、幾度も戦乱に巻き込まれた六甲山は、砦や城の建築のための樹木伐採や採石などが行われました。また、近世になると山麓の人々が山に入り、薪や草などを求めるようになります。こうした歴史の中で六甲山は次第に荒れて、今から100年ほど前までは、「はげ山」といわれるほど荒廃していました。
現在見られる森林のほとんどは、明治以降の植林によって回復したもので、人の手を加えて豊かになった自然環境の中で、多くの生きものたちが育まれています。

六甲山の母なる木「マザーツリー」
はげ山だった六甲山でも、自然植生に近い森林が一部残されていて、人知れず育った巨木がどこかにあるかもしれません。六甲山が国立公園編入50周年を迎えた2006(平成18)年、「六甲山の巨木を見つけよう!」という神戸市の呼びかけで応募された木々の中から、20本の「マザーツリー【母なる木】」が選ばれました。(2012年3月現在、19本になっています)

レジャーの山、ふるさとの山

大都市に隣接する六甲山は、市街地から車やケーブルカーなどを利用して1時間足らずで登ることができ、山の利用者は、年間1,000万人以上にもなるそうです。山上の観光施設がレジャースポットとして人気を集める一方で、毎日登山や学校の遠足、自然学習などで、地元の人々や子どもたちが日常的に親しむふるさとの山でもあります。

六甲山牧場

六甲ケーブルのクラシックタイプ車両

記念碑台グルーム氏の胸像

六甲山の開祖、A.H.グルーム
レクリエーションの場としての六甲山は、開港後に神戸にやってきた外国人たちによって開かれました。特に、外国人居留地で貿易商を営んでいたアーサー・ヘスケス・グルーム氏は、六甲山上で最初の山荘を建て、その後も人々が楽しめる山の開発・保護に貢献しました。

いくつ知ってる?六甲山のまめ知識

幻の○○○○「シチダンカ」って?

1959(昭和34)年、六甲山小学校の職員が、六甲ケーブルの沿線で見つけたアジサイが話題を呼びました。このアジサイは「シチダンカ」と呼ばれるもので、江戸時代に日本を訪れたシーボルトが著書で紹介してから130年間、誰も見た人のいない“幻のアジサイ”でした。

シーボルトのシチダンカと同じものか定かでない部分もあるようですが、現在では挿し木で数も増え、森林植物園をはじめ六甲山の各所で見ることができます。

シチダンカの花
写真提供:清水 孝之

1,000m級の六甲山を象徴する木は?

六甲最高峰の標高は931.3m。山頂付近は、神戸の市街地と比べて年平均気温が約6℃も低く、冷温帯の代表的な樹木であるブナがわずかに自生しています。しかし、近年は種子からの発芽や幼樹の生育が見られず、気温があと2℃上昇すれば、六甲山でのブナ林は成立できなくなると言われています。

六甲山に最初に登った外国人は?

1873(明治6)年、「日本アルプス」を命名したことで知られる英国人のW.ガウランドらが、登山靴を履いてピッケルを持ち、六甲山に登りました。グルーム氏が山上に別荘を建てる20年以上も前のことで、これが最初に外国人が六甲山に登った記録といわれています。

「赤道を越えても腐らない」といえば?

六甲山系(摩耶山)を源とする布引の水は、花崗岩にろ過されて不純物などが少なく、適度なミネラルを含んでいます。この水は、開港以来、神戸港に立ち寄った外国の船乗りの間で「赤道を越えても水が腐らず、非常に良質でおいしい」と評判を呼び、「コウベウォーター」と親しまれました。

布引貯水池