震災で大きな被害を受けた長田区。震災当時はみんなで助け合いました。そして震災復興の新しいまちづくりをすすめるうえで、年をとっても、体に不自由があっても、誰もがいきいきと暮らせるようなまちにしたい!と2001年に「長田区ユニバーサルデザイン研究会」が発足しました。
ユニバーサルデザイン(UD)とは現在あるバリアを取り除く「バリアフリー」の発想とは違い、人々が持つ様々な個性や違いにかかわらず、はじめから誰もが暮らしやすい社会となるようまちや建物づくり、ものづくり、しくみづくりなどを行っていこうという考え方。「長田区ユニバーサルデザイン研究会」では毎年秋に暮らしに根ざした視点でわかりやすくUDを提示し啓発する「こうべユニバーサルデザインフェア」を開催するほか、次代を担う子どもたちに人を思いやる心を持ってもらうよう小中学校に講師を派遣したり、建て替えが決まった小学校の新校舎に子どもたちのUDアイデアを設計に取りいれるプロジェクトを行うなどUDの考え方を広める様々な活動を行っています。
長田区はもともと人情豊なまち。震災を受けてさらに人と人とのつながりの大切さを実感した長田だからこそ生まれたUDの考え方。この思いは長田から神戸へ、そして世界へと広がっていこうとしています。
番組では、11月5日に行われた「長田発第6回ユニバーサルデザインフェア」の模様など長田の様々なUDの取り組みをご紹介します。
今年は、50年ぶりの国民体育大会「のじぎく兵庫国体」や全国障害者スポーツ大会「のじぎく兵庫大会」が神戸で開催され、選手や関係者など全国から多くの方がわたしたちのまちを訪れました。両大会が行われた期間中は、ちょうどKOBE観光ウィークにもあたることから、市民・事業者・行政が一体となった「おもてなしキャンペーン」が展開されました。
このキャンペーンは、ちょっとした気配りとまちの美化を進め、あたたかい気持ちで来訪者をもてなしていこうとするもの。世代や組織を越え、心をひとつにして、おもてなしの気持ちあふれる「美しいまち」を目指すこの取り組み、そこには、日本の伝統的な風習で、まちを綺麗にしながら、日常のコミュニケーションや地域のつながりに大きな役割を果たしていた「門掃き」の精神が流れています。
神戸に来られた方に「また神戸に来たい」と思ってもらえるようなまちは、住んでいる自分たちにとっても心地のいいまち。自分のまちに誇りを与え、地域のおもてなし力や人と人とのつながりを強めていこうとする、「美しいまち神戸」を目指す活動は、国体の開催を機に今まで以上に活発なものになっていくことでしょう。
番組では、三宮や総合運動公園周辺などで行われたクリーン作戦など「おもてなしキャンペーン」の模様を中心にお送りいたします。
最近、子どもを標的とした犯罪など地域の安全・安心を脅かす事件が多発しています。市内最大の区民が暮らす西区では、事件はもちろん、災害・交通事故などを減らしていくため、区民、事業者、行政機関が一体となって、「KOBE西 安全・あんしんネットワーク」という活動を展開しています。西区全体の知恵と力をつなげることで、地域の警戒力と監視力を高めていこうとするものです。
この取り組みでは、登下校時の子どもの見守り活動や違法駐車追放パトロールといった、地域の地道ながらも着実な日常活動をベースとしながら、警察や区役所から防災・防犯に関する情報を電子メールで配信するシステムの活用や、パトカー・郵便局・宅配事業者・タクシーなど西区内を縦走する車両で「パトロール隊」を結成するなど新たな取り組みも展開しています。そして、それらの活動を定期的に情報交換することで、次の展開、次のひろがりを図っていこうとしています。
番組では、誰もが安全・安心を身近に感じ、いつまでもここで暮らしたいと思えるまちを目指して、思いをひとつにみんなで進める熱い取り組みをご紹介いたします。
兵庫運河が完成したのは今からおよそ100年前。日本最大級の規模を誇り、かつては一大商工業地域として、ミナトまち神戸の経済を支える重要な役割を果たしていました。しかし、時の流れとともに、運河は役割を終え、「危険だから近づいてはいけない。」という存在に。
その兵庫運河が今、かたちを変え、よみがえろうとしているのです。立ち上がったのは、小学校区で展開されている総合型地域スポーツクラブで熱心な取り組みを続けている地域の若者たち。行政との協働で、水面を埋め尽くすほどあった材木は撤去され、安全柵も設置されました。そして、運河は、誰もが親しめるスポーツ「レガッタ」の会場へと生まれ変わったのです。さらに、運河の傍らに可愛らしい花壇を作ったり、不法投棄のゴミを撤去した場所に小学生の絵などを展示する防潮堤ギャラリーをつくろうとする計画もあるのです。
番組では、第2回兵庫キャナルレガッタの模様を中心に、大粒の汗を流しながら、誰もが親しめるスポーツを通じて誰もが親しめる空間をつくり、運河の活性化をひいては地域の活性化につなげようとする取り組みを紹介します。
垂水区の北東部の高台に位置するつつじが丘地域は閑静な住宅街。地域のつながりが深く、自由な発想でオリジナリティーあふれる様々な取り組みを行っています。
その取り組みのひとつが、子どもの数よりも多いと言われる犬の散歩を利用した「わんわんパトロール」。おそろいの袋とパトロールのカードやのぼりを持って空き巣狙いや不審者などの被害からまちを守っています。また、すすむ高齢化社会に対応するため、認知症予防教室「元気教室 ひまわり」を立ち上げました。自分たちでメニューを考え、コミュニケーションをとりながら楽しく活発に活動をすすめています。そして、地域の情報が詳しくわかるホームページも作成しこまめに更新。イベントや自治会活動からごみの日の情報まで盛りだくさん。ホームページからも地域の一体感が伝ってきます。今後もドッグウォークなどのイベントも予定され、活発な活動は絶える事はありません。⇒つつじが丘自治会のページ
番組では、自分たちのまちを自分たちの手で守り、潤いのある住みやすいまちをつくる。まちのみんなが結束したあたたかい地域、つつじが丘地域の工夫をこらした様々な取り組みをご紹介します。
まちの美化活動や地域のお祭りへの参加など、最近、さまざまな地域で大学生が活躍している姿をよく見かけます。「地域活動にスタッフとして参加したい」、「大学で学んでいることを実践したい」という学生たちと、「まちづくりに知恵やパワーを借りたい」、「研究者の専門的なアドバイスがほしい」といった地域や産業界。この双方の思いが合致して、新たなコラボレーションが始まっているのです。
これらの動きに呼応するかたちで、市では、市長と大学の学長との懇談会を開催するほか、これからの神戸づくりの指針となる「新たなビジョン(中期計画)」のなかでも、大学とのパートナーシップを謳ってきました。そして、本年4月、「大学連携支援室」という組織を新設。新たなコラボレーションが生まれることを願い、大学・地域・産業界の橋渡しとなるワンストップの相談窓口としての機能を担います。⇒大学連携支援室のページ
番組では、大学と地域が連携して行う取り組みの一例として、神戸山手大学の中野ゼミの学生たちが、自ら考え作った教材で、神戸諏訪山児童館の子どもたちに行う環境教育の模様と、旧灘区役所の庁舎を活用し、子育て支援をきっかけにした共生のまちづくりを目指す、神戸大学のサテライト施設「のびやかスペースあーち」における取り組みの模様をご紹介いたします。
初代の市役所が置かれていたなど、かつては神戸の中心地だった西元町。数々の歴史ある建物や石碑等が点在していますが、それを知っている人はあまり多くはありません。
そこで、商店街や企業、地元住民、NPOが連携して組織する「もとまちハーバー懇談会」では、市と協働で実施した「美しいわがまち点検ウォーク」をきっかけに、おもてなし推進活動をはじめました。これは、まちを美しくし、様々なイベント等を開催することで、多くの人に来てもらい、温かいおもてなしの心でお迎えしようとするもの。沿道の定期的な清掃はもちろんのこと、多くの人に西元町のことを知ってもらうため「おもてなしマップ」を制作したり、西元町駅構内をアートで彩る「アーツいち」を開催するなど、様々な取り組みを行っています。
番組では、「おもてなしマップ」を片手に「まち歩き」を行う模様、花びらでまちを飾る「インフィオラータ」の模様など、西元町周辺地区の特徴的なおもてなし推進活動をご紹介いたします。
北区広陵町・筑紫が丘・小倉台の三地区は、北鈴蘭台の東側に造成された閑静な住宅地。このまちには、全国でもめずらしい精神・知的・身体障害者のための総合福祉拠点があります。
この福祉施設を運営するのは、この地区に発足した子育てサークルの活動をきっかけに誕生した社会福祉法人「かがやき神戸」。障害者も健常者も一緒になって住み続けるふるさとづくりをテーマに、数々の困難を乗り越え今日まで発展してきました。そして、その活動を支えたのが三地区自治会。法人設立や施設建設に多大な協力・支援を行ったほか、各種ボランティア活動や、バザー出展、自治会業務の施設への発注など、さまざまなかたちで交流を続けています。
番組では、みんなが安全・安心で幸せに暮らせる福祉のまちの実現に向け、ますます強くなっていく地域と施設の絆をご紹介いたします。
北に六甲山と摩耶山を控える灘区。市街地には古くからの住宅や新しい団地のほか大学や高校も多く建ち並びます。今まで大学生が地域の方々と交流する機会はあまりありませんでしたが、灘区地域活動支援コーディネーターの呼びかけを機に学生が何か地域とともにできることはないかと考えて発足したのが「灘・まる洗いプロジェクト」。灘のまちをふいて磨いてまる洗いするこの試み。汚れそのものを落とすのはもちろん、参加者も住民、学生、企業など様々で多世代の人が知り合い交流することも大きな目的となっています。また、自分たちのまちを自分たちの手でまる洗いすることによって、あらためてまちについて考えるきっかけともなります。そして最も大切なことは「そうじを遊ぶ!」こと。子どもも大人も楽しみながら参加ができる工夫がされています。
番組では3月19日に西郷西地下道で行われた「灘・まる洗いプロジェクト」第10弾の模様を中心に大学生のパワーで自分たちのまちを楽しみながら美しく、そして地域、企業、多世代の交流へとつなげていくユニークな試みをご紹介します。
東灘区の北西、六甲山の麓に位置する住吉台は、昭和40年代に開発された海とまちを見下ろす眺望が自慢の住宅地。しかし、その反面、急な坂道や階段も多く、住民の高齢化が進んだ今では、自らマイカーのハンドルを握ったり、坂道を登ったりするのも大変で、出かけることそのものが億劫になるという人も増えてきました。
しかし、昨年1月、住吉台住民の悲願がかないバスの運行がはじまったのです。その名も「住吉台くるくるバス」。このバスは、住民が主体となって議論に議論を重ね、運行ルートやバス停の位置などを決めていった全国でも例のないバス。今では一日900人を運ぶ貴重な地域の足となっています。バスがもたらしたものはそれだけではありません。バスを走らせるまでの苦難の数々が住民の気持ちを一つにまとめていったのです。そう、バスは、人と人との絆をも運んできたのです。
まちとまちをつなぎ、人と人の心をつないでくれた「くるくるバス」。番組では、盛大に行われた運行一周年記念行事の模様を中心に、高齢化に直面した地域が新しいまちづくりに取り組んでいく模様をお送りいたします。
1月17日で阪神・淡路大震災から11年。今年も各地で震災の犠牲者を追悼する行事が行われました。
須磨区の東の端に位置する千歳地区は震災で約9割の住宅が倒壊、焼失する大きな被害を受け、47名の方が亡くなりました。千歳地区は震災復興土地区画整理事業の対象となり、行政と話し合いを重ね、時にはぶつかりあいながら事業をすすめてきました。閉校となった千歳小学校跡地に公園が整備されることとなり、千歳地区連合まちづくり協議会では公園のあり方について話し合う検討会を立ち上げ、防災拠点として様々な機能を持ち人々の憩いの場となるような公園整備計画を市に提出しました。そして昨年4月、耐震性防火水槽や井戸、防災倉庫等を備えた1ヘクタールの防災公園「千歳公園」と住民・高齢者の交流・支援活動の場となり災害時の支援拠点となる「千歳地区センター」が完成しました。公園の維持管理を行う公園管理会も結成し、公園を中心とした人の心を紡ぐ新しいまちづくりがはじまっています。
番組では1月15日に行われた千歳公園でのラジオ体操の模様、草刈・清掃活動の模様と阪神・淡路大震災から11年をむかえた1月17日の千歳公園の追悼行事の模様を中心に千歳地区のこれからのまちづくりへの思いをご紹介します。
震災から10年を経過し、神戸市民約153万人のうち、震災を経験されていない方が市民の約4分の1にものぼるという状況となっており、「震災の風化」が懸念されています。そのため、行政と地域が連携をとって、震災の経験と教訓の風化を防ぎ次世代への継承を図る様々な取り組みが進められています。
番組でご紹介するのは、灘区内の小学4年生860人が一堂に会して開催された「ファイア・アドベンチャー」。放水訓練・レスキュー訓練などに加え、語り部の震災体験談による震災学習が行われました。また、「防災ジュニア・サバイバルキャンプ」では、防災福祉コミュニティ「ジュニアチーム」の小・中学生たちが消防学校に泊り込んで、消防活動訓練や避難所体験などを実践しました。
震災を風化させない!子どもたちに伝えていく。そのためには、まさに「備えあれば憂いなし」。子どもたちと一緒に、日頃から訓練を行い「備え」続けるとともに、防災の「意識」を共有し続けることが、とても大切です。防災の芽を育て、これからの神戸のまちを守っていくために・・・。
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