神戸市-KOBE-


文化・芸術でつくる にぎわいのまち

  文化・芸術の中心地として「東の浅草、西の新開地」と呼ばれるほどにぎわい、発展してきた歴史を持つ、新開地。その歴史を受け継ぎ、改めてまちを盛り上げる動きが広がっています。
 今月は、文化・芸術の振興とともに盛り上がる新開地を紹介します。

華やかな全盛期

 明治38年、旧湊川を埋め立てた跡地に「新しく開いた地」として誕生した、新開地。瞬く間に芝居小屋や活動写真小屋が立ち並び、全国有数の娯楽の中心地になりました。明治44年には、正月三が日で40万人を超える人が訪れるほどに。
 昭和20年の神戸大空襲で全焼しましたが、戦後、次々に娯楽施設が復活。1キロ弱の新開地本通りに20軒以上の映画館が軒を連ね、市役所やデパートも立地するなど、たくさんの人でにぎわいました。

あの文化人も輩出

 「さよなら、さよなら、さよなら」という決まり文句で知られる、映画評論家の故・淀川長治さんは新開地で毎日のように映画を見て育った一人。お金持ちも庶民も楽しめた新開地を「神戸文化の噴水」と称しました。

歴史が息づくまちづくり

 高度経済成長期を迎えたころ、娯楽の多様化によって映画館や演劇場の数は減少していきました。このままではいけないと立ち上がったのが、商店主を中心とする地域住民。文化・芸術とともに発展してきたまちの歴史を生かした、にぎわいをつくる取り組みが始まりました。昔ながらの風情を残したまちの整備や、音楽や映画をテーマにしたイベントの開催など、さまざまな活動を進めています。

「映画のまち」ならでは

街には歴史を現在に伝える工夫がちりばめられています。昭和11年に新開地を訪れた喜劇王チャールズ・チャップリンのシルエットを模した「ビッグマンゲート」もその一つ。

注目の「神戸新開地・喜楽館」が誕生

  かつて神戸を代表する演芸場だった「神戸松竹座」の閉館以来、約40年ぶりに、上方落語や伝統芸能などに毎日触れられる施設「喜楽館」(兵庫区新開地2)が7月11日(水曜)にオープンします。有名な落語家や神戸を拠点に活動する芸人の舞台を気軽に楽しめるので、皆さんも行ってみませんか。

公演内容や料金などの詳細は下記ホームページまたは喜楽館(TEL335-7088)へ

ここがポイント

 1.舞台が近い
客席の最前列と舞台の距離はなんと約60センチ。演者の息遣いを間近で感じられ、客席と演者が一体となった空間を堪能できます。
2.多彩な舞台
昼は常設で上方落語を、夜は落語以外にも漫才やジャズ、クラシックなど多彩な舞台を楽しめます。
3.新開地グルメも
新開地で昼や夜の食事をゆっくり楽しめるように、昼席は14時開演、16時30分ごろ終了に設定されています。

落語と新開地を盛り上げよう (落語家 桂 三ノ助さん)

垂水区で生まれ、大阪での修行を経て、今は兵庫区に住んでいる神戸っ子です。落語は知識がなくても楽しめるので、ぜひ気軽に来てください。「喜楽館」では毎日落語を楽しむことができ、たくさんの演目があるので、いつ来ても違う落語に出合うことができますよ。新開地は、人情の深さが魅力。「喜楽館」をきっかけに、このまちのファンが増えてくれたらうれしいですね。

誰でも楽しめる新開地の文化・芸術

ファンを拡大中!新開地まちづくりNPO

 喜楽館を運営する地域団体「新開地まちづくりNPO」は、文化・芸術の力でまちを盛り上げるためにさまざまな取り組みをしています。

[問]TEL576-1218 FAX576-1219

新開地まちづくりNPO 藤坂 昌弘さん

新開地は誰でも気楽に楽しめるまちなんです。最近は女性の新開地ファンも増えてきているんですよ。5月は音楽祭、10月は女性限定の映画祭、毎月第2土曜(8・12月は第1土曜)は土曜マルシェを開催するなど、文化・芸術のまち、新開地を盛り上げています。ふらっと来て楽しめる要素が盛りだくさんのまちなので、ぜひ来てみてください。

オススメの新開地スポット

神戸で大衆演劇が見られるのは新開地だけ。昭和20年にオープンした伝統ある劇場があります。

「面白い」を生む!神戸アートビレッジセンター

 神戸アートビレッジセンター(KAVCカブック)は、演劇・ダンス・映画・アートなど幅広いジャンルの催しが行われ、神戸の若手芸術家の活動に触れることができる施設です。

[問]TEL512-5500 FAX512-5356

神戸アートビレッジセンター 近藤 のぞみさん

KAVCでは毎月2週間、厳選した映画や海外の舞台作品など、他の映画館ではあまり見られない作品を上映しています。木曜は、一般料金が600円割引の1,100円になるのでお得(特別興行を除く)。また、8月25日(土曜)・26日(日曜)には「ゴー!ゴー!ハイスクールプロジェクト」という高校生による演劇公演があります。高校生といえども、ハイレベルな舞台に期待してください。

オススメの新開地グルメ

KAVC1階にある食堂。手作りで栄養満点、ボリューム満点な惣菜が毎日たくさん並びます。

新開地にハマる!散策コース

一度訪れると、新開地ファンになること間違いなしのコースを紹介します。
12時30分 
KAVC1階の食堂で昼食
14時    
「喜楽館」で寄席を見る
16時30分 
新開地でアート作品や歴史スポットを探しながら散歩
 ※喜楽館のチケット半券を見せると、周辺の商店街の一部店舗で特典サービス有り
 ・チャップリンの落し物のように、靴や帽子の形をした車止めを発見
 ・関西一の娯楽施設だった聚楽館(しゅうらくかん)。電柱には今もその名残が
18時    
昔ながらの路地の風情が残る「聚楽横丁」で夕食

「B面の神戸」にいらっしゃ〜い

  独自の文化や特徴をもつ新開地は、レコードのB面のように、味わい深い魅力があるまちです。落語に映画、アート、演劇などさまざまな楽しみ方ができるので、お気に入りの過ごし方を見つけに訪れてみませんか。

問い合わせ

広報課(TEL322-5013 FAX322-6007)