神戸市-KOBE-


小さな工夫で大きな効果 家庭で減らす食品ロス

  食べられるのに捨てられてしまう食品( 食品ロス) が、日本では年間約646万トンにも上ります。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた食料援助量の約2倍に相当。また、日本人1人当たりに換算すると茶わん約1杯分(約139グラム)の食品が毎日捨てられている計算となります。
 今月は、そのような食品ロスを減らすための取り組みを紹介。各家庭での小さな工夫が積み重なって、大きな効果を生み出します。

食品ロスの半分は家庭から

  食品ロスの多くは食品メーカーや飲食店から出ていると思われがちですが、実は約半分は家庭から出ています。また、神戸では家庭から出る台所ごみのうち、食品ロスが約2割を占めています。これを市民1人当たりの量にすると、年間約12キロ。金額に換算すると、約12,000円分の食品※を捨てていることになります。食品ロスなどのごみを減らすことで、ごみ処理にかかっている費用を他の用途に使用できるようになります。
※1個80グラムのコロッケ(80円)で換算

全国初!一歩踏み込んだ食品ロス実態調査を実施

  これまでの国の調査だけでなく、市では市民モニターの協力の下、さらに踏み込んだ調査を実施。食品の廃棄につながる具体的な要因など、各家庭の実態が把握できました。

<主な調査結果>
1.買い物前に在庫チェックをしている世帯は、しない世帯より廃棄が3割少ない
2.生鮮野菜の廃棄が最も多く、理由の多くは品質の劣化
3.子どもがいる世帯と単身高齢者世帯は食品ロスが多い

市民モニター 大空 真希子さん

捨てていないと思っていたのに、思いの外、食品ロスがあって驚きました。調査に参加した後は食品ロスにより関心を持ち、食品の保存法を見直したんです。
まずは食品ロスの見える化に取り組むことが大切なんだと実感しました。

小さな工夫で削減しよう

1.計画的な買い物を

 食品ロスの削減には、食品の在庫のチェックが効果的。今どんな食品がどれだけあるかを把握することで、同じ食品をいくつも買ってしまうことを防ぎましょう。

2.食品ロスが特に多い野菜を正しく保存する

 昨年の夏の調査では、食品ロスの約半分が生鮮野菜で、廃棄された回数が多い順に、キュウリ、レタス、キャベツでした。より長持ちするように、保存方法を工夫しましょう。
◇収穫前の姿で保存
野菜を保存するときは、収穫される前の状態に近い姿で保存すると長持ちします。
(例)キュウリやニンジンなど縦に育つ野菜は、冷蔵庫の中でも半分に切ったペットボトルに入れるなどし、立てて保存。
◇芯はくり抜く
キャベツやレタスなど芯がある野菜は、芯が葉の水分を吸収してしまいます。芯をくり抜き、そこにぬらしたペーパータオルを入れておくと、さらに長持ちします。

3.残ったおかずは工夫で変身

同じおかずが続くと、家族に飽きられることも。
中途半端に残ってしまった場合は、味付けを変えて、おかずをおいしく食べ切りましょう。

切り干し大根を使ったハンバーグなど、リメークレシピは

今の消費のあり方を見直してみませんか

  安いからと野菜を丸々買ったけれど、使い切れずに捨ててしまったことはないですか。買い物で大切なのは、計画性と買い過ぎても食品を使い切るための工夫です。

神戸大学 大学院経済学研究科教授 石川 雅紀さん

今日すぐに使い切るにもかかわらず、並んでいる食品の中から賞味期限の遠いものを選ぶことも実は問題。誰にも買われなかった賞味期限の近い商品は廃棄されます。店側も利益を出す必要があることから、その廃棄にかかるコストは、これから売り出される食品に上乗せされ、結局私たち消費者の負担が増えることにつながるのです。

食べ切れない食品はフードドライブへ

  フードドライブとは、家庭で余っている食品を持ち寄り、それを必要としている福祉団体や施設などに寄付する活動のことです。実は食品ロスのうち約2割は他の人からのもらい物。もらったけれど食べ切れないなど、家庭で余っていてまだ食べられる食品はフードドライブに持ち込みましょう。

フードバンク関西理事長 浅葉 めぐみさん

日本は食料自給率が低いにもかかわらず、食品ロスがすごく多いんです。買い過ぎて食べることなく家庭で眠っている食品や、お中元・お歳暮でもらったけれど食べ切れない食品はないですか。子ども食堂などに寄付すると子どもたちがとても喜ぶので、必要とする人に譲る選択も考えてみてくださいね。

地球にも財布にも優しく

  皆さんのさまざまな取り組みにより、徐々にごみの量は減ってきていますが、更なるごみの減量化を進めるためには、食品ロスを減らすことが大切です。そのために、一人一人が今の消費に対する認識を見直し、地球にも財布にも優しい行動を心掛けましょう。

問い合わせ

資源循環政策課(TEL322-5299 FAX322-6064)

食品ロスを削減するために

食品廃棄を記録する「食品ロスダイアリー」

捨ててしまった食品を書き込み、見える化しましょう。
意外と多く捨てていることに気が付くかもしれません。

「もったいない」を「ありがとう」に「フードドライブ」

まだ食べられるのに食べ切れそうにない食品が家庭に眠っていませんか。そういった食品があれば、賞味期限を確認の上、以下まで提供をお願いします。

日時:6月23日(土曜)11時〜15時
場所:デュオこうべ 採光ドーム(中央区東川崎町1)

問い合わせ

市イベント案内・申し込みセンター(TEL333-3372 FAX333-3314)