神戸市-KOBE-


海と生き物を守る スマスイの舞台裏(広報紙KOBE7月号特集)

最終更新日
2017年6月19日
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  今年開業60周年を迎える須磨海浜水族園(通称スマスイ)。誰もが一度は、大きな水槽を悠々と泳ぐ生き物に心躍らせたのではないでしょうか。
 今月は、そんなスマスイの舞台裏に潜入!私たちの知らないスマスイから「海と生き物の未来」に迫ります。

楽しいだけじゃない! スマスイから学ぶ

  スマスイには、約600種、1万3千点もの生き物が飼育・展示されています。イルカやラッコなどのほか、国の天然記念物「アユモドキ」や神戸の希少淡水魚「カワバタモロコ」などの、絶滅の恐れがある生き物もいます。
 
 ところで、水族園には生き物を展示し、来園者に見てもらうだけではない大事な役割があることを知っていますか。生き物がすむ自然環境や生態について調査・保全をしたり、それらについて分かりやすく市民の皆さんに伝える役割があるのです。

スマスイの舞台裏

環境再現でリアルな生態を展示!

  スマスイでは、海や川の生き物がすむ自然環境を水槽の中に再現し、自然の中でどういう暮らしをしているのかを伝えるための展示をしています。 

 また、自然をより身近に感じてもらうための「自然環境学習」も実施。園内での体験講座やバックヤードツアーのほか、自然豊かな神戸の特性を生かし、海や川に出向いて生き物と触れ合うプログラムも行っています。本や水槽を見るだけでは分からない、生き物の触感や匂い、鳴き声などを学ぶことができます。

  水族園を楽しむだけでなく、海や川の生き物、すんでいる環境のこと、人との関わりなどを多くの人に知ってもらいたいと思っています。命ある生き物が目の前にいるということは、博物館ではできないこと。水族園の強みとして、生き物を教材に、自然に興味を持ってもらえるようにしていきたいですね。
 
 神戸には身近なところに自然が多くあります。豊かな自然環境の中で、自然との付き合い方を知ると、普段の暮らしがもっと豊かになるはずです。
(須磨海浜水族園 学芸員 馬場宏治)

もう一度、アサリのすむ須磨海岸に

  海水浴などレジャーの場として知られている須磨海岸。かつてはハマグリほどの大きさのアサリがたくさんいた豊かな海でした。 
 
 そこで、天然のアサリを増やし、自然豊かな海岸にしていくため「須磨海岸の里海化」がスマスイや地域の皆さんと共に進められています。また、市は今年、須磨海岸の一部を遠浅化し、水深2メートルになる距離をこれまでの約30メートル沖から約70メートル沖までに延長。これを機に、スマスイではアサリがすみ着きやすい環境の調査を行います。

  須磨ならではの自然を知ってもらうきっかけとして始まった里海活動。今年、須磨海岸が遠浅に整備され砂浜が広くなったので、水深が浅い環境でもアサリを増やすことができるか、調査・研究を続けていきます。「アサリ」という身近なものを通して、海や生態系について考えるきっかけになればいいですね。
 (須磨海浜水族園 園長 吉田裕之)

潮干狩りイベントに参加した高木さん家族のコメント

 普段食べているものが、どんな自然環境にいるかを子どもに知ってもらいたいと思い参加しました。近場で自然に親しめる場所があるのがいいですね。

スマスイから自然への「扉」をひらく

 多くの生き物を見ることができる水族園。その水槽は私たちと自然とをつなぐ「扉」としての役割を果たしています。水槽の奥には、自然が広がり、そこには多くの生き物が暮らしています。
 
 地球温暖化や生態系の破壊などが進む今だからこそ、その「扉」をひらき、自然や命の大切さに目を向けるきっかけにしてみませんか。

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日本初の水族館

  日本で初めての水族館が神戸にあったことを知っていますか。
 神戸開港後の1890年に、須磨海浜水族園の前身となる「和楽園」という遊園地が建設されました。天窓から光を取り込み、幻想的な雰囲気をつくり上げるなど、現在の水族園に近い施設で、100種5千点もの魚が展示されていたそうです。

 その流れをくみ、1957年に「須磨水族館」が開館。当時はまだ全国的にも水族館は少なく「東洋一の水族館」との呼び声が高い施設でした。
 
 その後1987年に「須磨海浜水族園」に改称。国内最大級の水槽「波の大水槽」が造られ、多くの人々が海の生き物の「生きざま」を間近で見ることができるようになりました。

この夏オススメ!スマスイ企画!

広報紙KOBE読者限定 特別バックヤードツアー

スマスイの裏側をご案内。通常のコースに加え、本館地下エリアへ。大水槽の地下にあるものとは・・・

スマスイ開業60周年展〜神戸の海と生き物とともに

開業から60年間の出来事を振り返るとともに、旧館で人気だった「うみがめ水槽」を再現しました。

ドルフィンコーストプロジェクト

2頭のイルカが須磨の海を泳ぐ姿を間近で観察。イルカを通じて、豊かな須磨の海の魅力を学びましょう。

アクアイルミナージュ

夏限定のイルミネーションイベントで、幻想的な水族園を演出します。

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