神戸市-KOBE-


 

神戸から届ける“べっぴん”

最終更新日
2017年1月23日

  神戸では、職人たちの手によって、丁寧でぬくもりのある“べっぴん(別品)=特別な品”がつくられています。
 11月号から神戸の“べっぴん”を紹介しています。
 今月のべっぴんは「神戸靴」です。

神戸靴のオーダーメード「halva*halva」

 

履く人のことを考え、気持ちを込める

  一人一人の足を採寸し、世界に一つしかないオーダーメードの靴を製作するハラさん。既製の靴とは違い、履く人の足に合うよう手作りされた靴には、職人のこだわりが感じられます。

 「靴を作る上で一番こだわっているのは、履く人のことを思い出し、考えながら作ること。お出掛け用、通勤用、特別な式用など、お客さんが履くシーンを想像するんです」そう教えてくれるハラさんの優しい表情がとても印象的でした。

靴作り職人になったきっかけ

  元々は全く違う業界で働いていたハラさん。靴作り職人になったきっかけは、自分の足に合う靴が既製のものになかったからだそうです。オーダーメードも探したそうですが、当時近くになく、自分で作った方が早いと、靴作りを習い始めました。

 現在はハラさん自身も学んだ「神戸ものづくり職人大学」で生徒に靴作りを教えながら、自宅で注文を受けた靴の製作をしています。

靴作りのおもしろさ

  「色合いや線を少し変えるだけで、靴の印象はガラっと変わり、ちょっとした加工で履き心地がすごく変わるんです。そこが面白さでもあり、難しさでもあります。何度も買いに来てくれるお客さんもいて、言葉はなくても気に入ってもらえた証しだと思うのでうれしいですね」と靴作りの魅力を語ってくれました。

halva*halva

 

コーヒーの魅力を伝える「UCCコーヒーアカデミー」

 

自分に合った楽しみ方を

  年齢を問わず、誰でもコーヒーに関する技術や知識を学べる「UCCコーヒーアカデミー」で講師を務める宮前みゆきさん。店舗でコーヒーを提供するバリスタとして働いていたときに、世界大会でベストカプチーノ賞を受賞した経歴の持ち主です。

 「実は昔、コーヒーが飲めなかったんです。だから、コーヒーが苦手な方にも自分に合った楽しみ方を伝えたいと思っています。専用の機械できめ細かく泡立てた牛乳を加えてデザインを描くカプチーノは、見た目もかわいく飲みやすいのでお薦めです」と宮前さんは語ります。

コーヒーの奥深さ

  「お湯の温度や豆のひき方など、少しの違いで味が変わるところがコーヒーの面白さです。家庭で親しまれているペーパードリップは、お湯の出るスピードで味が変わるんです。

 家族のためにもっとおいしいコーヒーを入れたいと学ぶ方もいて、コーヒーが家族や周りの人とのコミュニケーションのきっかけにもなっているんですよ」とコーヒーの魅力を教えてくれました。

神戸で愛されてきたコーヒー

  「コーヒーアカデミーで講師をしていると、コーヒーに興味をもつ人が神戸にたくさんいることに驚きます。コーヒーと一緒に楽しめる、おいしいパンやスイーツがあるのも関係しているのかもしれませんね」とコーヒーと神戸の関わりについても話してくれました。

宮前さんの技術を動画で紹介!

科学とコーヒーを楽しむ

 喫茶店でコーヒーを飲みながら、最先端の科学技術と触れ合うイベントを開催。「ナノの世界を見る、造る」をテーマとした最新の研究や具体例の紹介の後は、UCCコーヒー博物館のツアーにも参加できます。

UCCコーヒーアカデミー

 UCCコーヒーアカデミー(中央区港島中町7-7-7)

伝統の酒造りを守る「白鶴酒造」

 

神戸だからできる最高のお酒

  200種類を超える日本酒商品を造っている白鶴酒造。

 その中で数少ない女性職人として田中恭子さんは酒造りに励んでいます。

 「六甲山系の良質な水や酒造りに適した米・山田錦など、神戸には最高のお酒を造る条件がそろっているんです」と語る田中さん。

 酒造りで一番重要な「麹(こうじ)」を造る工程を大切にしているそうで、機械に頼るのではなく、自分の目で見て・触って・匂いをかいで確かめている姿が印象的でした。

酒造りの醍醐味

  「酒造りは子育てと同じようなもので、手を掛ければ掛けるほど良いものができ、そこが酒造りの醍醐味だと思っています。

 お酒の種類によって麹を使い分けていて、逐一、麹の出来をチェックしています。
 長いものでは麹を造るだけで丸二日掛かるものもあるんです。

 その日の気温や湿度によってお酒の出来が変わったり、同じお米でもその時々で中の水分量が変わったりするので、難しさはありますが、良いお酒ができたときの喜びもひとしおです」と笑顔で酒造りの魅力を語ってくれました。

お酒の魅力をもっと多くの人に

  「日本酒は和食だけでなく、洋食や中華など、どんな料理にも合いますよ。
 温度を変えて飲むことができるのも日本酒ならでは。

 飲み慣れていない人にも、もっとお酒の魅力を伝えたいですね」と意気込みを語ってくれました。

 これからの季節は熱かんがオススメ。

 食事と共に皆さんも「灘の酒」を味わってみてはいかがでしょうか。

白鶴酒造株式会社

 白鶴酒造株式会社(東灘区住吉南町4-5-5)

神戸のパン屋さん「Place de Pasto」

 

おいしいものが集う場所

  湊川神社近くに店を構える佐藤有希子さん。
クロワッサンや自家製の惣菜を使ったパンなど、さまざまなパンを作っています。「素材の旬を生かしたものを作るのが楽しい。今の時期はサンマを使ったサンドイッチなど秋らしい食材を使っています」と、教えてくれました。

 「私の店は南フランスの広場をデザインのイメージにしています。明るく開放的な広場に、人やおいしいもの、さまざまな情報がたくさん集まっている日常の風景を神戸でも実現できたら、と思ったんです」と語る佐藤さんの言葉通り、店舗内は従業員とお客さんの会話が弾んでいます。

 お薦めの食べ方だけでなく、お客さんがどういうシチュエーションでパンを食べるのかを聞き、それに合うパンの提案もしているそう。男性スタッフもおり、それぞれの感性でお客さんとのより良い関係を築いています。

パン好きが多い神戸

 「パンを通して普段の食生活がより豊かにしたい」と望む佐藤さん。パンというと朝食のイメージがありますが、神戸ではおやつに食べたり、お酒と一緒におつまみ代わりに食べたりするなど、生活の中にパンを食べる習慣がある人が多いといいます。

 お客さんのさまざまな要望に応えられるよう、従業員も日々勉強中だそうです。

パン作りの醍醐味

  「パン作り」と一言で言っても、その日の気温などさまざまな条件に合わせて、少しずつ工程は変わるそうです。「肌でその日の状態を感じながらパンを作るのも楽しみの一つ。

 あとは、お客さんがどういうシチュエーションでパンを食べるのか、ということも考えながら作っているんです」とパン作りの魅力を教えてくれました。

食欲の秋!!おいしいパンに出合う街歩き

 11月には中央区内で「KOBEパンのまち散歩」が実施されます。
神戸のパン文化を堪能しに、出掛けませんか。

Place de Pasto 中央区橘通3-1-1