神戸市-KOBE-


こうべUD広場(こうべユニバーサルデザイン推進会議) 発足から呼びかけの策定まで

最終更新日
2012年4月2日

こうべUD広場(こうべユニバーサルデザイン推進会議)の発足

 神戸では、震災を契機に、年齢、性別、文化、身体の状況などの様々な違いを越えてみんなが助け合い、人と人とのつながりの大切さを実感し、市民主体の取り組みが進められてきました。
 
 震災で大きな被害を受けた長田区では、「長田区ユニバーサルデザイン研究会」が発足し、復興のまちづくりの中にユニバーサルデザインの考え方を取り入れるなど、神戸で最初にユニバーサルデザインの取り組みがスタートしました。
 
 また、「社会福祉法人プロップステーション」でも、ユニバーサル社会の実現をめざし、早くから「チャレンジド」の自立と社会参画・就労推進に向けた取り組みが進められてきました。さらに、「神戸婦人大学」でも、生活福祉学部にユニバーサルデザイン学科が創設され、ユニバーサルデザインの学習に取り組む人が増えてきました。
 
 神戸市でも、2003年(平成14年)には、様々な分野で経験と実績の豊かな市民が結集した「政策提言会議」が開催され、「ユニバーサルデザイン」も市政の主要なテーマのひとつとして取り上げられました。
 
 このような動きを結集し、2004年(平成15年)5月に、神戸を世界一ユニバーサルなまちにしていこうと、摂南大学の田中直人さんら市民が呼びかけ、こうべUD広場(こうべユニバーサルデザイン推進会議)が発足しました。
 

2003年度 呼びかけの策定

こうべUD広場では、ミニ講座や施設見学などを通して、ユニバーサルデザインに関する共通認識を持ちながら、ユニバーサルなまち神戸の実現に向けた議論を重ねてきました。

その中で、実現にあたっては、市民・事業者・行政が共通の理解と目標のもと、ユニバーサルデザインのまちづくりに参画し、実行していく必要があると考え、みんなが目指すべき目標や取り組むべき具体的な内容をとりまとめ、呼びかけていくことにしました。

そして、2004年(平成15年)3月には、「世界一ユニバーサルなまち神戸をめざして」と題する「こうべUD広場からの呼びかけ」を策定しました。

2004年度 UDサポーターの拡大とUDプロジェクトの推進

 広場では、これまでの「手助けする側」と「される側」という固定的な考え方、「する側」から「される側」という一方通行的な考え方、そしてそれらを前提にしたしくみや制度などを見直し、すべての人の人権が尊重され、すべての人が社会の一員として役割を持ち、持てる力を発揮し、支えあう社会をユニバーサル社会と考え、様々な取り組みを進めてきました。
 
 呼びかけ策定後は、ともにUDの普及・推進に取り組んでいく「こうべUDサポーター」を拡大しながら、様々なユニバーサルプロジェクトに取り組んできました。2005年(平成16年)には、サポーターの活動拠点として、神戸市総合福祉センター内に「こうべUDサポーター活動コーナー」を設置(平成23年度まで)するとともに、しあわせの村 UDチェック、神戸地下街案内サインUDチェック、こうべUDフェア2005シンボルマーク審査活動などに取り組みました。

2004〜2005年度 UD全国大会の開催に向けて

 2004年(平成15年)12月からは、第3回ユニバーサルデザイン全国大会の開催に向け、「UD全国大会企画運営ワーキング」を設置し、毎月2回の定例会議を開催してきました。
 
 また、UD全国大会の開催に向け、市民の機運を高めていくため、2006年(平成17年)2月から毎月「UD連続講座」を市内各所で開催し、神戸の様々なUDに関する取り組みの紹介やこうべUD広場メンバーによる呼びかけ策定に至る想いなどを発信してきました。

こうべUD宣言〜世界一ユニバーサルなまち神戸をめざして!〜

 だれもが暮らしやすいまちを実現するため、「こうべユニバーサルデザインフェア2005」を開催し、約5,300人の方々に参加していただきました。
 
 神戸国際展示場では「ユニバーサルデザイン全国大会」を開催し、震災の教訓を踏まえた「こうべUD宣言」を発表しました。

こうべUD宣言

 海と山に囲まれた、自然いっぱいのまち、神戸。
 世界に開かれた、異国情緒豊かなまち、神戸。
 おしゃれでハイカラなまち、神戸。
 私たちは、この神戸のまちが大好きです。
 
 10年前のあの震災。
 6,433人の命が奪われ、住む家が無くなり、働く仕事が無くなり、そしてコミュニティが無くなった。
 全世界・全国から支えられ、私たちは復興へと歩んできた。
 年齢も性別も文化の違いも越え、みんなで助け合おうとした。
 
 そう!みんながしあわせにならなければ、自分も幸せになれない!
 
 私たちの前には広がっている。みんなが輝いて生きているまちが。
 さまざまな個性や違いを越え、すべての人が役割を持ち、持てる力を発揮して、いきいきと暮らしている!
 
 私たちの前には広がっている。みんなが心地よく生きているまちが。
 社会のしくみを変えることで、暮らし方や働き方が変わることで、こんなにも出来る事が増えている!
 
 私たちの前には広がっている。活き活きとした神戸のまちが。
 使いやすいものがさりげなく工夫され、地域のみんながかかわって、「名物」が生まれ、文化になって、まちの誇りやパワーになっている!

 みんなの顔が一人ひとり違うように、得意なこともできないことも一人ひとり違うから、いろんな人が出会うから、心が豊かになってゆき、暮らしが豊かになっていく。
 
 少し視点をかえるだけ。UDって、身近なものだから。
 
 神戸から全国へ呼びかけます。
 このユニバーサルな考えをもっと広げてゆきたいから。
 すべての人がお互いを知り合って、そして自分らしく生きてゆけるように。
 
 赤ちゃんも、子どもも、男性も、女性も、お年寄りも、身体が不自由な人も、気持ちのつらい人も、言葉や文化が違う人も、みんなちがってあたりまえ。

 ちがうからわかりあいたい。わからなくっても大切にしあいたい。
 
 先人の知恵も借りながら、心地よさを、楽しさを、暮らしを、大切な自然を、全ての人と分かち合いたい。世界中の人と分かち合いたい。まだ見ぬ未来の人々と分かち合いたい。
 
 「神戸らしさはユニバーサルなところだね」と全ての人に愛されるように、一歩一歩たゆまず歩いてゆく事を、ここに宣言します!
 
 2005年8月17日 こうべUD広場

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