理論、実験と並ぶ科学技術の第3の手法であるシミュレーションによる最先端の研究を進めるために必要な基盤を利用者側の視点に立って構築するため、多様な利用者のニーズを反映しつつ、(1)最高水準の汎用システムである「京速コンピュータ「京(けい)」」を開発・整備するとともに、(2)京速コンピュータ「京(けい)」と国内のスパコンをネットワークで結び協調的に利用する環境「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」を整えます。
国家プロジェクト事業として、国が事業主体となって、文部科学省に「次世代スーパーコンピュータ整備推進本部」を設置し、(独)理化学研究所が開発・整備を行っています。
10ペタフロップス級(=1秒間に1京回(=10,000兆回=10の16乗回)の計算処理)の性能を達成し、2012年秋の完成を目指します。
「グランドチャレンジ・アプリケーション」と称し、ライフサイエンス分野及びナノテクノロジー分野において、ソフトウェアの開発を行います。(京速コンピュータ「京」で初めて実行可能となるソフトの開発)
社会的・学術的に大きなブレークスルーが期待できる分野(予測する生命科学・医療及び創薬基盤、新物質・エネルギー創成、防災・減災、次世代ものづくり、物質と宇宙の起源と構造、の5分野)ごとに、選定された機関が研究開発を行います。
利用者にとってより使いやすいものとするため、大型スパコンを所有する大学や独立行政法人等によりコンソーシアムを形成し、京速コンピュータ「京」と国内のスパコンをネットワークで結び、協調的に利用できる環境を構築します。
京速コンピュータ「京」を中核として、大学や研究機関などを集積させ、世界に誇る計算科学の研究教育拠点(COE)を形成します。
神戸市中央区港島南町7丁目(ポートアイランド第2期内)
京速コンピュータ「京(けい)」の建設地は、人工島「ポートアイランド第2期」内であり、神戸新交通ポートライナー「京コンピュータ前駅」の南西、徒歩約3分のところに位置しています。
各路線三宮駅からはポートライナーで所要時間約14分、神戸空港からはポートライナーで隣の駅にあり所要時間は約3分、という非常に交通至便な立地です。
また、神戸医療産業都市の中核施設(ポートライナー医療センター駅周辺)とも近接しています。
2006年度
理化学研究所が立地場所を神戸に決定(2007年3月28日)
2007年度
理化学研究所が建物の建設工事に着手(2008年3月〜)
2010年5月末
建物の竣工
2010年10月
計算機の本格搬入開始
2011年8月末
計算機の搬入完了
2012年秋
完成・共用開始(予定)
| 分野 | 具体例 |
|---|---|
| ライフサイエンス | 新薬の開発、治療・診断技術の開発 |
| ナノテクノロジー | 新物質の設計、酵素・触媒反応の解明 |
| ものづくり | 自動車・航空機の安全設計等、迅速な新製品開発 |
| 防災 | 地震動予測、津波被害の予測 |
| 地球環境 | 気候変動予測、エルニーニョ現象の影響予測 |
| 航空・宇宙 | ロケットエンジン設計、航空機開発 |
| 原子力 | 原子力施設丸ごと解析 |
| 天文・宇宙物理 | 宇宙の創成過程解明、銀河・惑星の形成過程解明 |
