次世代スーパーコンピュータ・プロジェクト

最終更新日
2012年1月16日

プロジェクトの概要

次世代スーパーコンピュータの活用が期待される分野の図(提供:理化学研究所) 理論、実験と並ぶ科学技術の第3の手法であるシミュレーションによる最先端の研究を進めるために必要な基盤を利用者側の視点に立って構築するため、多様な利用者のニーズを反映しつつ、(1)最高水準の汎用システムである「京速コンピュータ「京(けい)」」を開発・整備するとともに、(2)京速コンピュータ「京(けい)」と国内のスパコンをネットワークで結び協調的に利用する環境「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」を整えます。

 国家プロジェクト事業として、国が事業主体となって、文部科学省に「次世代スーパーコンピュータ整備推進本部」を設置し、(独)理化学研究所が開発・整備を行っています。

京速コンピュータ「京」の開発・整備

京速コンピュータ「京」の計算機の写真 10ペタフロップス級(=1秒間に1京回(=10,000兆回=10の16乗回)の計算処理)の性能を達成し、2012年秋の完成を目指します。

革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)に必要な研究開発

京速コンピュータ「京」を最大限利活用するためのソフトウェアの開発・普及

 「グランドチャレンジ・アプリケーション」と称し、ライフサイエンス分野及びナノテクノロジー分野において、ソフトウェアの開発を行います。(京速コンピュータ「京」で初めて実行可能となるソフトの開発)

戦略プログラムの実施

 社会的・学術的に大きなブレークスルーが期待できる分野(予測する生命科学・医療及び創薬基盤、新物質・エネルギー創成、防災・減災、次世代ものづくり、物質と宇宙の起源と構造、の5分野)ごとに、選定された機関が研究開発を行います。

HPCインフラの基盤研究やコンソーシアムの形成・運営

 利用者にとってより使いやすいものとするため、大型スパコンを所有する大学や独立行政法人等によりコンソーシアムを形成し、京速コンピュータ「京」と国内のスパコンをネットワークで結び、協調的に利用できる環境を構築します。

京速コンピュータ「京」を中核とする世界最高水準のスーパーコンピューティング研究教育拠点の形成

計算科学センタービルの写真 京速コンピュータ「京」を中核として、大学や研究機関などを集積させ、世界に誇る計算科学の研究教育拠点(COE)を形成します。

建設地

神戸市中央区港島南町7丁目(ポートアイランド第2期内)

次世代スパコン建設地へのアクセスの図 京速コンピュータ「京(けい)」の建設地は、人工島「ポートアイランド第2期」内であり、神戸新交通ポートライナー「京コンピュータ前駅」の南西、徒歩約3分のところに位置しています。
 
 各路線三宮駅からはポートライナーで所要時間約14分、神戸空港からはポートライナーで隣の駅にあり所要時間は約3分、という非常に交通至便な立地です。
 
 また、神戸医療産業都市の中核施設(ポートライナー医療センター駅周辺)とも近接しています。

整備スケジュール/現在の整備状況

2006年度
理化学研究所が立地場所を神戸に決定(2007年3月28日)

2007年度
理化学研究所が建物の建設工事に着手(2008年3月〜)

2010年5月末
建物の竣工

2010年10月
計算機の本格搬入開始

2011年8月末
計算機の搬入完了

2012年秋
完成・共用開始(予定)

  • 次世代スパコンの整備スケジュール 画像はクリックすると拡大表示します。

期待される活用分野

分野と具体例


分野具体例
ライフサイエンス新薬の開発、治療・診断技術の開発
ナノテクノロジー新物質の設計、酵素・触媒反応の解明
ものづくり自動車・航空機の安全設計等、迅速な新製品開発
防災地震動予測、津波被害の予測
地球環境気候変動予測、エルニーニョ現象の影響予測
航空・宇宙ロケットエンジン設計、航空機開発
原子力原子力施設丸ごと解析
天文・宇宙物理宇宙の創成過程解明、銀河・惑星の形成過程解明

京速コンピュータ「京」で初めて可能となる応用分野例(文部科学省資料より抜粋)

成果の例