神戸市-KOBE-


”須磨里海の会(事務局:須磨海浜水族園)"アサリの再生に向けて、愛知県に学ぶ」を開催します!!

 

記者資料提供(令和元年7月5日)
神戸市立須磨海浜水族園

第四回総会と勉強会

”須磨里海の会(事務局:須磨海浜水族園)"アサリの再生に向けて、愛知県に学ぶ」を開催します!!

 須磨海浜水族園が事務局を務める「須磨里海の会」は、設立から四年目を迎え、第四回総会を開催します。昨年度の活動実績を報告するとともに、今年度の事業計画を決定します。また、同日には、元愛知県水産試験場長で、現在名城大学大学院総合学術研究科特任教授 鈴木輝明氏を招いて勉強会を開催します。
 「須磨里海の会」は、砂浜の生態系を健全に維持することを目標に、漁業者や一般市民が一緒に活動しています。昨年は殻長50ミリメートルを超える立派なアサリが確認されました。しかし、将来、須磨海岸で須磨産のアサリの潮干狩りを楽しむためには、遠浅化のような地形改変のほかにも、人が手を加え続けていかなければ、アサリが湧く海に再生することは難しいと感じています。アサリの減少は全国的な問題であり、多くの研究者や水産関係者がその原因を研究し、さまざまな対策を行っています。最近まで高いアサリの生産量を誇ってきた伊勢・三河湾で、漁師と向き合い、漁師が喜ぶ顔が見たいと議論と研究を続けてこられた鈴木氏に、アサリが減った原因とこれからどうするべきなのかをわかりやすくお話しいただきます。
 勉強会にはどなたでもご参加できます。うまいアサリの貝汁を堪能したい方、須磨の海や砂浜の生態系にご興味がある方などなど、どなたでもお気軽にご参加ください。

【須磨里海の会 第四回総会】

1.開催日時

2019年7月13日(土曜)14時〜15時

2.開催場所

当園 本館2階レクチャールーム

3.内容

2018年度須磨里海の会の活動報告、2019年度須磨里海の会の活動計画

須磨里海の会の活動の様子
須磨里海の会の活動の様子

【勉強会】「アサリの再生に向けて、愛知県に学ぶ」

1.講師

鈴木輝明(すずき てるあき)
名城大学大学院総合学術研究科特任教授
専門分野:水産海洋学

2.演題

伊勢・三河湾のアサリ漁業の現状と資源衰退要因

3.開催日時

2019年7月13日(土曜)15時10分〜17時頃

4.開催場所

当園 本館2階レクチャールーム

5.参加費

無料(須磨里海の会 会員以外は別途入園料が必要)

6.申込方法

メール(info@sumasui.jp)
もしくはファックス(078-733-6333)

代表者氏名、住所、電話番号、メールアドレス、参加人数を明記。
※定員(70名)に達し受付終了をお知らせする場合のみ、ご連絡します。

講師:鈴木輝明教授
講師:鈴木輝明教授

 次の略歴の通り、鈴木氏は多数の論文を発表するとともに、海洋・水産関連の数多くの要職を歴任され、兵庫県でも「豊かな瀬戸内海調査事業検討会委員」をなさっておられます。私たちの住む地域に面した海のこと、沿岸の漁場のことを科学的に解明し、アサリをはじめとする浅場の問題解決に実績をあげられてこられた方です。アサリのことも、海の栄養の切り口に注目です。

【鈴木 氏の略歴】

1950年(昭和25)愛知県名古屋市生まれ
1972年(昭和47)京都大学農学部水産学科卒業
1974年(昭和49)東北大学農学研究科漁撈学専攻修士課程修了
2002年(平成14)愛知県水産試験場漁場環境研究部長、名城大学大学院総合学術研究科特任教授兼務(現在に至る)
2007年(平成19)愛知県水産試験場長(全国水産試験場長会会長兼任)

専門分野:水産海洋学  学位:(東北大学農学博士農第499号)
論文題目:「内湾域の環境管理に関連する物質循環と生物生産機構に関する研究」
研究内容:内湾生態系の物質循環に関する研究を軸として、内湾域の赤潮・貧酸素水塊の発生機構および干潟・浅場等極浅海域の持つ水質浄化機能に関する研究を実施し、現在に至る

主な成果等:三河湾における貧酸素水塊の発生原因が流入負荷増大によるものではなく、干潟・浅場等極浅海域の持つ水質浄化機能の喪失によることを明らかにした。この成果により三河湾における大規模干潟浅場造成(620ヘクタール)が実施され、三河湾のアサリ資源の回復を実現した。近年では水質総量規制による栄養塩類低下がノリ、アサリ等水産資源の低下に影響していることを指摘し、愛知県広域流域下水道施設のリン濃度管理運転の契機となった。

論文例:最近の研究業績
著書 ・ 論文干潟の水質浄化機能とその再生共著
平成22年水産の21世紀 京都大学学術出版会296-316
著書 ・ 論文アサリRuditapes philippinarum 稚貝が高密度に発生する河口干潟域における水質浄化機能―三河湾豊川河口六条干潟における6月の観測事例共著
平成27年水産海洋研究,79117-129
著書 ・ 論文人工護岸域に生息する付着動物群集優占種の濾過速度及び排泄速度の定量化に関する研究共著
平成27年海洋理工学会誌,2117-29
著書 ・ 論文三河湾におけるメソ動物プランクトン生物量とカイアシ類群集の長期変動:特に貧酸素水塊との関係について共著
平成28年日本プランクトン学会報,63,1-71-7
著書 ・ 論文貧酸素化とそれに伴うマクロベントス群集の消長に関する数値モデルの再現性向上共著
平成28年水産工学,5315-25
著書 ・ 論文貧酸素水塊の動態に応じたマクロベントスの斃死と回復を表現した底生生態系モデルの開発―三河湾を例にしてー共著
平成29年海洋理工学会誌,2321-35
著書 ・ 論文三河湾における底生性魚介類の貧酸素化に関する時空間的応答と減耗過程共著
平成29年水産海洋研究,81230-244
受賞歴
平成11年 5月1998年度海洋理工学会論文賞(鈴木輝明・寺澤知彦)
平成15年 4月2002年度日本水産工学会技術賞(今尾和正・鈴木輝明)
平成17年 4月2004年度水産海洋学会宇田賞(鈴木輝明)
平成19年 4月 2006年度日本水産工学会論文賞(慶野英生・杉山清泉・西沢正・鈴木輝明)
平成19年 5月2006年度海洋理工学会論文賞(本田是人・武田和也・山口安幸・鈴木輝明)
平成23年 3月2010年度水産海洋学会論文賞(本田是人・鈴木輝明)
平成25年 3月2012年度水産海洋学会論文賞(和久光靖・金子健司・鈴木輝明・高倍昭洋)
平成26年 3月2014年度日本海洋学会日高賞(和久光靖・橋口晴穂・栗田貴代・金子健司・
宮向智興・青山裕晃・向井良吉・石田基雄・鈴木輝明)
平成30年5月2018年度海洋理工学会論文賞(橋口晴穂・市川哲也、田口浩一、今尾和正、
曽根亮太、和久光靖、鈴木輝明、中田喜三郎、高倍昭洋)