神戸市-KOBE-


煙と一酸化炭素の流動に関する火災実験

記者資料提供(平成30年8月10日)
消防局
予防部予防課

煙と一酸化炭素の流動に関する火災実験

− CO警報機能など付加機能がついた住警器の有効性が確認できました −

 この度,神戸市消防局が実施した大規模模型を用いた火災時の煙と一酸化炭素(CO)の流動実験から,建物構造等の条件によっては,火元から離れた室内で煙式の住宅用火災警報器(住警器)が鳴る前にCO濃度が危険な値まで上昇している可能性があることが判明しました。住警器の設置が義務化されて10年以上が経過し取替え時期を迎えていることから,交換などの際にはCO警報機能など付加機能がついた住警器の購入も検討してください。

1 実験の紹介(産官学連携による煙・一酸化炭素流動実験)

東京理科大学・矢崎エナジーシステム株式会社・神戸市消防局の三者で,煙と一酸化炭素流動に注目した大規模な実験を2度実施しました。その結果,建物構造等の条件によっては,火災の際に火元から離れた部屋において,煙式の住警器が鳴らない程度の薄い煙の中にも人体に重篤な影響を及ぼす濃さの一酸化炭素が含まれていることもあることが分かりました。このような実験は全国的に見ても例のないものです。

実験風景写真

2 一酸化炭素の毒性

 火災の際に発生する煙の中には一酸化炭素などの有毒ガスが含まれます。一酸化炭素は無色・無臭・可燃性の気体で、吸いこむと体の各組織に酸素が効率的に行き渡らなくなってしまいます。高濃度の一酸化炭素を吸い込んだ場合は,一呼吸で昏睡状態となり死に至ることもあります。

3 一酸化炭素警報機能などの付加機能付住警器の検討を

 住警器は一定の濃さの煙や熱を感知して早期に火災を知らせてくれますが,最近では,離れた部屋での火災を知らせてくれる連動機能や,光や振動でお知らせする機能,そして今回の実験で早期発見・避難に対する有効性が確認されたCO警報機能をもつものなども開発・販売されるようになってきています。今後住警器を購入される際,CO警報機能付のものなど付加機能がついたものも選択肢の一つとして検討をお願いします。