神戸市-KOBE-


中古車の購入に関するトラブルについて

記者資料提供(平成30年7月31日)
市民参画推進局参画推進部消費生活センター

中古車の購入に関するトラブルについて

消費者被害情報(平成30年7月)

 神戸市消費生活センターにはさまざまな相談が寄せられていますが、自動車に関する相談件数が、昨年度では再び増加しています。
 中古車の購入に関する相談は約5割を占めており、「ネット通販で購入したところ、車にキズがあった」「購入後すぐに故障した」「キャンセルをしたところ、キャンセル料を求められた」「強引に高額な金利のローンを勧められた」などといったトラブルに関する相談が、寄せられています。

1.四輪自動車に関する相談件数

 平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度
(6月末現在)
全件数161件126件103件138件22件
中古車購入に関するもの53件
(42.1%)
53件
(42.1%)
30件
(29.1%)
64件
(46.4%)
10件
(45.5%)
(参考)
買い取りに関するもの
42件
(26.1%)
31件
(24.6%)
30件
(29.1%)
32件
(23.3%)
6件
(27.3%)

2.相談事例から

(事例1)年齢不明:男性
 気に入った車が見つかった販売店は遠方だったので、インターネットの画像だけで購入を決めた。昨日に引き取りに行ったが実際の車には画像にはなかったキズがあった。また、その帰り道ではエアコンも故障した。

(事例2)30代:男性
 インターネットで見つけた車には年式と走行距離しか表示されていなかったが、気に入ったので注文。3日前に納車だったが、シフトが入らなくなった。販売店に対応をお願いしたが、「何もできない」と言われた。

(事例3)30代:女性
 販売店へ行き、手付金として3万円を支払い契約。その後にキャンセルを伝えたところ、キャンセル料として販売価格400万円の10%の40万円を請求された。

3.神戸市消費生活センターからのアドバイス

 自動車を購入する際には車両代金とは別に、税金や保険代等、様々な諸費用がかかります。この他、整備費用や手続きにかかる費用等、契約条件は販売店によって違ってきます。また、同じ車種であっても年式や走行距離のほか、中古車の特性上、同程度のグレードであっても過去の使用状況によってコンディションの違いもあるようです。
 その場ではすぐに決めずに、今後の維持費用も念頭に、見積もりの内容や保証の有無(その条件等)、あせらずに、じっくりと購入計画をたててから契約することが大切です。

【購入時のポイント】
1.自動車の購入契約では特定商取引法のクーリング・オフ制度の適用はありません。

2.契約成立の時期、キャンセルについて
 自動車業界の団体が監修している自動車売買注文書標準約款では「登録がされた日」もしくは「車両の修理、改造、架装等に着手した日」または「車両の引渡しがされた日」のいずれか早い日が契約成立日とされています。
 ローンを組んで購入する場合は「信販会社が販売店に承諾の通知をした日」が契約日となります。
 また、同標準約款では消費者がキャンセルをした場合について、「販売店に損害を与えた場合には、通常生じる範囲のものに限り、販売者に損害を賠償するもの」とされています。
 しかし、これら標準約款が全ての販売店が団体に加盟して採用されているわけでなく、独自に注文書(契約書)を作成している販売店もありますので、トラブルにあわないためにも、署名・押印する前に契約条項をよく確認しておく必要があります。
 消費者の都合によって、契約成立後にキャンセルする場合は販売店の合意(=合意解除)を得る必要があります。販売店に実際に生じた負担額(例:販売店が車庫証明申請手続きや車両輸送等に要した費用)については実費相当分として消費者は損害金を支払わなければならない場合もあります。一方で、販売店から高額な損害金を請求されたときには、その内容や損害金額*について、合意解除するために話し合いをする必要があります。
 *[消費者契約法(第9条第1項)では、契約解除によって事業者側に生じる損害について「平均的な損害の額を超えるものは無効」とされています。]

3.保証に関して
 販売表示に「保証つき」と記載されているものは、現金価格に保証が含まれおり、その保証内容は保証書に記載されて交付されますので、故障等のトラブルが発生した場合はその期間や内容にしたがって修理を求めることができます。
 「保証なし」とは、いわゆる現状渡し販売のことで、基本的には無償での修理等はできませんが、販売店によっては、有償で保証が付けられる場合もありますので契約する際に確認してみましょう。

4.「保証なし」の場合の購入後の故障等のトラブルに関して
 「保証なし」の場合でも、購入後すぐに乗れなくなるような欠陥(隠れた瑕疵)があった場合は、販売店へ契約の解除や損害賠償の請求ができる場合があります。しかし事業者へ対応を求めても、「すぐに応じてくれた」といった事例は少なく、故障箇所・購入後の期間の経過・購入価格、また契約の特約条項の解釈も含めて事業者と交渉することになります。
 また、これらは、車の買い取りに関するトラブルの相談とも共通し、「売却する際にキャンセルを申し出たところ、高額な違約金を求められた」など、事業者から賠償金を求められたといったトラブルの相談が寄せられています。
 いずれも、交渉にはとても労力を伴うことになりますので、専門機関の助言を得ることをおすすめします。

 インターネットで予算や車種・年式等の条件を指定して検索した結果、自分好みの一台が見つかる場合でも、必ず車は見に行くようにしましょう。実際に車を見ないで安易に購入するには大きなリスクがあります。
 自動車を購入する際には、販売店が一般社団法人自動車公正取引協議会や一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会の加盟店かを確認し、信頼できるお店を選びしましょう。また、しっかりとした点検整備の記録と、保証がある車を選ぶことも大切です。


◇神戸市消費生活センター◇
 不審な点や不安に思うことがありましたら、悪質商法や契約トラブルなどに関する窓口である神戸市消費生活センターにご相談ください。解決に向けた助言や、クーリング・オフの手続きの説明、専門機関の紹介等をいたします。

場所:神戸市中央区橘通3-4-1 神戸市立総合福祉センター5階
電話:188(消費者ホットライン)
相談時間:月曜日から金曜日(12月29日から1月3日、祝日を除く)
午前8時45分から午後5時30分 (ただし、来訪相談の受付は午後5時まで)