神戸市-KOBE-


(株)神戸製鋼所の環境アセスメントに係るデータ検証結果について

記者資料提供(平成29年12月26日)
環境局環境保全部自然環境共生課 
中村、磯野
TEL:078−322−5315 内線3710
E-mail: assessment@office.city.kobe.lg.jp

(株)神戸製鋼所の環境アセスメントに係るデータ検証結果について

1 背景

 神戸市では、本年7月10日に株式会社神戸製鋼所(以下、「神戸製鋼所」という)から提出された「神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画 環境影響評価準備書(以下、「準備書」という)」について、これまでに神戸市環境影響評価審査会(以下、「神戸市アセス審」という)において、計6回の審議を行い、温暖化、大気汚染及び水質汚濁等といった環境影響に関して審議してきました。
 一方、本年10月に神戸製鋼所によるデータ改ざん問題が発覚したことを受けて、準備書等に関するデータ検証を行うため、兵庫県と連携して、神戸製鋼所に対して、準備書及び神戸市アセス審資料作成の元となったデータの提出を求めました。(11月1日に県市連名でデータ提出を要請)

2 市が実施した検証内容及び結果の概要

 環境影響評価とは、現状の大気環境や水環境等を調査し、新たな事業に伴う環境影響がどの程度生じるか予測評価を行った上で、適切な環境保全措置を実施するものです。
 神戸製鋼所は約1年に及ぶ環境調査を実施し、その結果をとりまとめて準備書を作成していますが、今回のデータ改ざん問題を受けて、準備書等に記載されたデータについて、環境調査の結果等が適切に反映されているか、県市が連携して、改めて確認を行いました。
 検証にあたっては、準備書本体については、兵庫県が主体となって検証を行い、神戸市では、準備書本体には記載されていない、「大気汚染物質の排出量」や「水銀の排出量」等、神戸市アセス審にて説明を求めてきた追加資料について、検証を行いました。
 また、神戸製鋼所からの排出ガスや排出水を監視している本市の責任として、改めて立入調査を行い、排出ガスや排出水が適切に測定されているかを確認しました。
(1)神戸市アセス審資料に関する検証
 ・ 大気汚染物質の総排出量についての検証
 ・ 水銀の排出量についての検証
(2)神戸製鋼所への立入調査
 ・ 発電所及び製鉄所の排出ガスの測定機器及び測定記録の再確認
 ・ 発電所及び製鉄所の排出水の測定機器及び測定記録の再確認

 検証の結果、神戸市アセス審資料に記載されたデータについて、不適切な処理は確認されませんでした。
 また、神戸製鋼所への立入調査の結果、排出ガスや排出水の測定記録に関して、不適切な処理は確認されませんでした。

市が実施した検証及び立入調査の概要

 対象方法及び結果
(1)神戸市アセス審資料に関する検証大気汚染物質の総排出量についての検証・市が常時監視を行っている「排出ガス量」、「排出ガス濃度」を元に、市がばい煙の排出量を算定し、アセス審資料で示された実績値と比較した結果、妥当な数値であることを確認しました。
水銀の排出量についての検証・「石炭中の水銀濃度」、「排煙中の水銀濃度」について、計量証明書及び分析報告書を精査し、アセス審資料と比較した結果、記載内容に誤りがないことを確認しました。
(2)神戸製鋼所への立入調査排出ガスの測定機器及び測定記録の再確認・ばい煙発生施設からの排出ガスの過去3年分の計量証明書を精査した結果、毎年提出されている環境保全報告書の記載内容に誤りがないことを確認しました。
・ばい煙発生施設からの排出ガスの連続測定機器の過去3年分の記録紙を精査した結果、測定記録について、不適切な処理が行われていないことを確認しました。
排出水の測定機器及び測定記録の再確認・施設からの排出水の連続測定機器の過去3年分の記録紙、日報データ等を抽出・精査した結果、測定記録について、不適切な処理が行われていないことを確認しました。

3 今後の予定

 今回実施した検証の内容及び結果については、兵庫県による検証結果と併せて、神戸市アセス審(来年1月中旬頃に開催予定)にて報告します。
 その後、神戸市アセス審から提出される審査会答申書の内容を尊重し、神戸市長意見を取りまとめ、兵庫県知事に提出します。