神戸市-KOBE-


平成28年中の消防防災ヘリコプターの災害出動状況

記者資料提供(平成29年2月13日)
消防局
警防部航空機動隊 担当者名 柴原・釜江
TEL:078-302-1192 内線:91-520−23、47
E-MAIL:fb_kidoutai@office.city.kobe.lg.jp

全国唯一の県市共同運航による消防防災航空隊が市民・県民を空から守っています

平成28年中の消防防災ヘリコプターの災害出動状況

※本記者資料提供は、兵庫県政記者クラブにも同時配布しています。

1 神戸市消防局航空機動隊・兵庫県消防防災航空隊の紹介

<当隊保有の3機のヘリコプターと隊員> 神戸市消防局では、昭和47年、東京消防庁、大阪市消防局に次いで全国で3番目にヘリコプターを導入し、航空機動隊を発足させました。一方、兵庫県では、阪神・淡路大震災直後の平成8年に県下の消防本部を支援するために、兵庫県消防防災航空隊を発足させました。
 平成16年度からは、両隊が保有する3機のヘリコプター(川崎式BK117C−2)を用いて全国でも唯一の体制となる共同運航を行っています。ヘリコプターは耐空検査という自動車の車検にあたる検査や、飛行50時間ごとの点検のために1年のうち3ヵ月ほど休航となりますが、共同運航により、休航時期を調整し、常時2機を稼動させ神戸市を含む広大な兵庫県下全域を管轄区域として活動しています。

2 消防防災ヘリコプターの任務

 ヘリコプターには、2名のパイロットと整備士1名、3名の航空救助隊員(救急救命士を含む。)が搭乗し災害対応にあたります。ヘリコプターを活用する最大のメリットは機動力で、ポートアイランド内の基地から県北部の日本海までの所要時間は約30分という短時間で移動することができます。神戸市内においては基地から7分以内に全市域に駆けつけることが可能です。またホバリングという空中で停止した状態で活動できることもヘリコプターの特徴で、これらの利点を活かして、山岳事故などの救助活動、林野火災における空中消火や傷病者の救急搬送を実施しています。県内では2機のドクターヘリ(公立豊岡病院ドクターヘリ・兵庫県ドクターヘリ)が運航されていますが、消防防災ヘリにおいても重症外傷事案等では兵庫県災害医療センター、神戸医療センター中央市民病院の医師を搭乗させ、早期医療介入を行うドクターヘリ同様の運航を行っています。また、高性能のカメラを搭載しており、上空から撮影した災害現場の映像を県庁や各消防本部、現場指揮所などに伝送することができます。

3 災害出動状況

表

円グラフ

棒グラフ

(1) 火災出動

  神戸市内では、建物火災が発生した場合、即時にヘリが出動し、情報収集活動を行うため、出動件数が多くなっています。
平成28年中、県内において大規模な林野火災は発生していません。

消火
        林野火災時における空中消火活動

(2) 救助出動

  救助出動のうち、大半が登山中に滑落して負傷するなどの山岳救助です。
兵庫県内には、県下で最も高い氷ノ山(養父市、標高1,510メートル)のほか、神戸市内には市街地からハイキング感覚で多くの方が登山される六甲山があります。神戸・阪神間の六甲山系には多くの登山ルートがあり、山岳事故が多く発生しています。

ホイスト
    水平式担架での救出活動

(3) 救急出動

  兵庫県内には、2機のドクターヘリが運航されており、当隊は主に神戸市、阪神地域の事案に対応しています。このうち、医師を搭乗させての出動が神戸市22件、神戸市以外の県内では9件ありました。

着陸
    救急隊からの引継ぎ状況

着陸
   災害現場直近に着陸しての活動

4 全国で2番目に多い出動件数

当隊のほかに全国には道県が設置している航空隊が38隊、消防機関が設置している航空隊が15隊あります。
  平成27年中のこれら航空隊の災害出動件数は、当隊(県市合わせて)が東京消防庁に次いで2番目に多くなっています。(1東京消防庁 454件、2兵庫県・神戸市消防局 421件、3札幌市消防局385件、4熊本県 345件、5高知県338件)

5 当隊からのお願い

  近年の登山ブームもあり、救助出動132件の内83件(県域38件・市域45件)が山岳救助出動で、中には登山者の注意で防げた事案もあります。そこで、当隊から4つのお願いがあります。

(1) 計画的な登山を

 登山をされる方は、事前準備(地図・コンパス・ライトなどの携行や体調管理)をしっかり行い、計画的な登山を心がけてください。ただし、救助を必要とする時は、ためらわず直ちに119番へ通報してください。

(2) 119番通報プレートの活用を

プレート 神戸市内の主要な登山ルートには、119番通報プレート(参考1)を設置しています。通報時には、ルート上に設置されている付近の119番通報プレートの番号を伝えていただけると、山の中でも場所の特定が容易に行えます。119番通報プレートは、六甲山系や付近の登山ルートに約800箇所設置されています。

(3) 通報時の注意点とY字待機で誘導を

わいじたいき 場所が特定されていても、時期によっては多数のハイカーが登山をされていますので、人物を特定することは、容易ではありません。119番通報の際には、服装や同行者の人数なども伝えてください。救助要請者以外の方がヘリに向って手を振ってこられることもありますので、混同を避けるために、関係者の方は、参考2のようにヘリに向ってY字の姿勢で待機していただくことも有効です。

(4) ヘリ活動中は近づかないで

 上空から現場を確認した後、ヘリが低空で活動を始めるとダウンウォッシュと呼ばれる強風が発生します。砂塵が舞い目に入ることや、帽子などの飛散、最悪は崖下への転落も考えられますので、ヘリの活動中は可能な限り離れて、近づかないように気をつけてください。
ヘリの活動にあたっては、十分な安全管理に努めていますが、登山者の方にもこのようなリスクが伴うことも理解していただいて、安全な登山を楽しんでください。