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神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」第一次出展作家が決定しました

記者資料提供(平成29年2月8日)
港都KOBE芸術祭実行委員会事務局(市民参画推進局文化交流部内)島・樺山
TEL:078-322-6597 内線3971
E-mail:bunkasousei@office.city.kobe.lg.jp

神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」第一次出展作家が決定しました

神戸開港150年を記念して、平成29年9月16日(土)から10月15日(日)までの間、神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」を開催します。このたび、当芸術祭に出展する第一次出展作家が決まりましたので、お知らせいたします。

1.事業名称

神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」

2.開催テーマ

「時を刻み、豊かな広がりへ」

3.会期

平成29年9月16日(土曜)〜10月15日(日曜)(30日間)

4.事業内容

港を象徴する突堤や係船杭等に出展作家による作品を展示し、アート鑑賞船を運航して、神戸のまち並みや六甲の山並みを背景に船上から作品を鑑賞していただくほか、港の玄関口となるターミナル施設や神戸空港のターミナル施設等を活用して、出展作家の作品を展示します。神戸の最大の地域特性である港や海に特化した芸術祭として、みなと神戸の魅力を発信していきます。

5.出展作家の選定について(作家選定委員会)

当芸術祭の国内出展作家の選定にあたっては、港都KOBE芸術祭実行委員会から委嘱された、神戸市内にある美術館の学芸員から成る「作家選定委員会」を設置し、当芸術祭にふさわしい作家について、作家選定委員の合議により、関西在住の作家をはじめ国内外で現在活躍している作家から若手作家まで、幅広く選定していただきました。
〈作家選定方針〉
・作品の展示場所は突堤や係船杭など、風や波などの影響を受け、設置条件が厳しい場所になるため、実績のある作家を中心に選定する。
・若手から中堅作家、実績のある作家までバリエーションを持たせて選定する。
このたび、第一次出展作家13作家、1ユニットが決定いたしましたので発表します。なお、現在、出展交渉中の作家については、決定次第、随時発表いたします。

6.作家選定委員会委員

【リーダー】
公益財団法人西宮市大谷記念美術館館長 越智裕二郎
【サブリーダー】
BBプラザ美術館 顧問・学芸統括 坂上義太郎
【委 員】
神戸市立小磯記念美術館 担当係長 廣田生馬
兵庫県立美術館 常設展・コレクション収集管理グループリーダー 出原 均

7.決定した国内の出展作家(作家名:50音順)

1.井上 廣子hiroko INOUE
【プロフィール】
1952年大阪府生まれ。造形作家。1974年より2年間沖縄で染、織り技法を研究。1998年大阪トリエンナーレ彫刻98において、デュッセルドルフ市特別賞を受賞する。1999年よりドイツで制作活動を開始する。同市の芸術アカデミー等さまざまな文化機関と関わりながら、その後もドイツとの交流を深める。2004年文化庁文化交流使に任命されオーストリアに滞在。2007年外務省日・オーストリア21世紀委員会委員、クレムソン州立大学(サウスカロライナ州)招待教授。
【選定理由】
写真、インスタレーション、写真彫刻制作を通じて、社会的テーマに取り組まれている作家。2003年、2006年大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレでは、野外作品を展開されており、神戸港を舞台に、人々の営みや時空間で繰り広げてきた軌跡をテーマにした取り組みに期待したい。

2.植松 琢磨takuma UEMATSU
【プロフィール】
1977年金沢市生まれ。2000年関西大学卒業。2001年以降、国内外の美術館やギャラリーで作品を発表。自然科学や哲学における興味から、生命、社会への新たな視点をさまざまなメディアと手法で表現する。
【選定理由】
近年、Yumiko Chiba Associatesを足場に、アジアをはじめ世界で活躍しており、若者にも人気がある。千葉市美術館でもワンマンショーを開催しており、久々に地元での作品展開に期待したい。

3.小曽根 環tamaki OZONE
【プロフィール】
1960年神戸市生まれ。1984年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。木目が持つゆらぎのリズムをテーマに制作を続けて38年になる。技法はいろいろ変遷していて、最近では、透明のアクリル板に白いインクで木目を描き、透けて見える向こう側の景色をテクスチャーとして取り込む"shakkei"(借景)シリーズを展開している。
【選定理由】
近年、アクリル板と水性インクを使った、インスタレーション作家として頭角を現してきた。借景という概念も取り入れていることから、神戸港の風景も取り入れた作品展開を期待したい。

4.川村 麻純masumi KAWAMURA
【プロフィール】
1975年千葉県生まれ。写真家。他者との関係性に関心をもち、「母・娘」という関係を題材に、映像と写真で作品を制作、注目された。主な個展に2015年3月〜5月 川村麻純展「鳥の歌」京都芸術センター/京都、2013年3月第7回shiseido art egg 川村麻純展「Mirror Portraits」資生堂ギャラリー/東京がある。
【選定理由】
昨年京都芸術センターで展覧会「鳥の歌」において、日本と台湾のアイデンティティを問う、歴史を浮かびあがらせる作品を制作、その中で戦前の神戸港の写真等も用いられた。
本人も神戸、神戸港を軸とした作品制作に意欲を燃やしているため、当芸術祭での出品制作に期待したい。

5.小清水 漸susumu KOSHIMIZU
【プロフィール】
1944年愛媛県(宇和島)生まれ。1966年から1971年まで多摩美術大学彫刻科在籍。現在は京都と大阪を拠点に活動している。1960年代後半から木、石、紙、土、鉄などを用い、素材間のかかわりを重視した作品を制作してきた。1970年前後の美術運動「もの派」の中心的アーティストであり、ベネチアやサンパウロのビエンナーレ展をはじめ国内外の展覧会で活躍している。
【選定理由】
今回の海上アート展の係船杭(ドルフィン)の作品設置、据えつけには十分な技術や経験が必要になる箇所がある。小清水氏には野外彫刻の十分な実績があり申し分ない。また、船、帆をテーマにした作品も多く、開港150年記念の趣旨にふさわしい作品を期待したい。

6.古巻 和芳kazufusa KOMAKI
【プロフィール】
1967年兵庫県生まれ。神戸大学経営学部卒。2006年に大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレに参加して以降、各地で主にサイトスペシフィック型の作品を制作。
【選定理由】
10年前頃より、生糸や養蚕にした作品を制作し、自分自身のルーツや日本人の普遍的な古層を探求している。また、神戸ビエンナーレ2007では、震災12年後の神戸の「心の風景」を表現した。今回のテーマに誠実な姿勢で取り組まれることを期待したい。

7.新宮 晋susumu SHINGU
【プロフィール】
1937年大阪府生まれ。東京芸術大学絵画科を卒業後、イタリアに留学。6年間の滞在のうちに風で動く作品を作り始める。以来、風や水で動く作品を世界各地に作り続けている。1971年ハーバード大学視覚芸術センター客員芸術家。2000~2001年地球上の僻地6ヶ所の自然の風景の中に作品を設置し、各地の人々と交流をはかる「ウインドキャラバン」を開催。
【選定理由】
神戸市にゆかりが深く、平成28年度神戸市文化賞を受賞し、人気・実力ともに申し分ない作家である。空気や風に親和性があり、港の風景に映える作品制作を期待したい。

8.椿 昇noboru TSUBAKI
【プロフィール】
1953年京都市生まれ。京都市立芸術大学美術専攻科修了。
京都造形芸術大学美術工芸学科長・教授
1989年アゲインストネーチャー。1993年ベネチア・ビエンナーレ。
2001年横浜トリエンナーレ。 2003年個展「国連少年展」(水戸芸術館)。
2009年個展「椿昇2004-2009:GOLD/WHITE/BLACK」(京都国立近代美術館)。
2012年個展「椿昇展“PREHISTORIC_PH”」(霧島アートの森)。
2013年瀬戸内国際芸術祭「醤+坂手プロジェクト」ディレクター。
【選定理由】
1980年代より、関西の現代美術を牽引してきた作家であり、現在も西宮市に在住する兵庫ゆかりの作家でもある。明快で、インパクトが強く、しかも社会的な意味をもたせた屋外作品をてがけることができる作家である。

9.ドットアーキテクツdot architects
【プロフィール】
家成俊勝、赤代武志により設立された建築家ユニット。大阪・北加賀屋にて、アート、オルタナティブ・メディア、アーカイブ、建築、地域研究、サークル、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず様々な人との協働を実践している。設計だけにとまらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史、宮地敬子、池田藍の6名。
【選定理由】
2004年に設立された建築グループであるが、建築設計だけにとどまらず、アートプロジェクトなどにも積極的に携わっている。近年の美術展でも建築家の作品が見受けられる傾向にあり、野外彫刻とは異なるタイプの作品を期待したい。

10.西野 康造kozo NISHINO
【プロフィール】
1951年兵庫県生まれ。1977年京都市立芸術大学彫刻専攻科修了。1978~79年ヨ−ロッパ 北アフリカ 中近東 アジアの遺跡等訪問。2013年上海当代芸術博物館に作品設置。
2013年ニューヨーク ワールドトレードセンター T-4に作品設置。
2015年キャンベラ National Arboretum Canberraに作品2点設置。
【選定理由】
環境彫刻・モニュメントに著しい進展を見せており、海外でも評価が高い。ステンレスやチタンを使用した、重厚感のある作品を制作しており、風雨に耐えうる海上アートでの作品展開を期待したい。

11.西村 正徳masanori NISHIMURA
【プロフィール】
1967年愛知県生まれ。金属による野外彫刻作品から、近年では巨大な傘に開けた無数の穴から光を透過させたり、メッシュシートの重なりによるモアレ現象を体感する作品など、環境と呼応した体験型の作品を多く手がけ、常に自然と向き合う緊張感を絶妙なバランスで内包させた作品制作を行っている。
【選定理由】
遊び感覚で触れ合える表現が魅力的な作家で、観客が参加できる巨大インスタレーション作品を制作している。西村氏らしいユニークな発想で子どもから大人までが楽しめる、観客の気持ちを高揚させてくれるような作品制作を期待したい。

12.林 勇気yuki HAYASHI
【プロフィール】
1997年より映像作品の制作を始める。国内を始めドイツ、カナダなど海外の美術展や映画祭に出品。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介して行われる現代的なコミュニケーションや記憶のあり方を想起させる。
【選定理由】
映像作品の制作で、近年頭角を現した作家である。実力・人気があり、新しい切り口の作品展示を期待したい。

13.藤本 由紀夫yukio FUJIMOTO
【プロフィール】
1950年名古屋市生まれ。京都造形芸術大学 教授。1980年代半ばよりエレクトロニクスを利用し、日常のなかの「音」に着目した装置、サウンド・オブジェの制作を行う。インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップにて、「聞く」と言う体験を通して、「音」という存在の不思議を表出し、新たな認識へと開かれていくような活動を展開。2001年、2007年にヴェネツィア・ビエンナーレに参加。近年では、「音・文字・グラフィック」の関係性を検証、それにもとづいた制作を行うプロジェクト、phono/graphに参加。
【選定理由】
神戸を拠点に美術家が自主運営する「芸術と計画会議」C.A.P.の創設者の一人。音を使った作品のほかに、コンセプチャルな作品を発表してきた。アイディアの豊富な作家であり、港都KOBE芸術祭のテーマに沿ったクリエイティブな作品制作を期待したい。

14.山村 幸則yukinori YAMAMURA
【プロフィール】
1972年神戸市生まれ。1994年大阪芸術大学芸術学部卒業。
2005年ノルウェー王国国立オスロ芸術大学修士課程修了。国内外において、土地の歴史や文化、人々との出会い、交流の中から作品を生み出し、様々な素材と表現方法を用い作品を具現化してきた。作品を介して生まれる多様な関係性、その過程と繋がりを大切に考えている。
【選定理由】
神戸を活動拠点にし、ノルウェーをはじめ、タイ、ケニアなど、世界各国を舞台にその土地や場が持つ意味を作品制作上で重視してきた作家である。事前に丹念な調査を重ねる姿勢は今回の芸術祭ならでは、神戸ならではの作品が生み出される可能性を期待したい。

8.出展作家の代表作品(作家名:50音順)

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