神戸市-KOBE-


精神科身体合併症病棟(MPU)の供用開始

記者資料提供(平成28年7月19日)
地方独立行政法人 神戸市民病院機構
神戸市立医療センター中央市民病院事務局 庶務課 小塚・櫻井
TEL:078−302−4352

精神科身体合併症病棟(MPU)の供用開始

−中央市民病院・日本一の救命救急センターの充実強化について−

1.概要

 神戸市立医療センター中央市民病院は本市の「基幹病院」として、地域住民の生命と健康を守ることを目的に、患者中心の質の高い医療を提供しています。 
 また、救命救急センター(54床)においては、地域医療機関との連携や役割分担のもと、365日24時間体制の救急医療を提供し、「断らない救急医療」を実践しています。

(当院の救命救急センターは厚生労働省が発表した「全国救命救急センター評価(平成26・27年度)」において、全国266カ所の救命救急センター中、2年連続で第1位の得点を獲得しました。)

 一方、救急入院患者数は増加傾向にあり、救急受診患者が入院する割合も増加するなど、患者の重症化が進んでいます。このため、平成28年5月1日に第2救急病棟を供用開始したところです。
 さらに、当院の救命救急センターでは薬物中毒や自殺企図等、身体合併症患者に対する診療も受け入れていますが、身体合併症の救急入院患者数は年々増加しています。(平成23年度384件⇒平成27年度854件、2.2倍以上増加)
 また、兵庫県保健医療計画においても、特に人口集中地帯である神戸及び阪神地域においては、一般医療と精神科医療を必要とする身体合併症患者は多く、精神科身体合併症病床の設置は急務とされています。

 そこで、平成28年8月1日より、精神科身体合併症病棟(MPU:Medical Psychiatry Unit)(8床)を供用開始し、積極的に対象患者の受入れを行うことといたします。
 8床の増床により、中央市民病院の病床数は700床から708床に増加します。 

 ※精神科身体合併症病棟(MPU)
・主に薬物中毒患者、自傷による身体損傷を負った患者、自殺企図患者等、精神疾患とともに身体疾病の治療を行う専門病棟

2.精神科身体合併症病棟(MPU)について

(1)効果
 ア.精神科専門医、救急医等関係診療科医が協力して診療にあたるMPUの
    供用開始により、患者の早期回復が期待できるとともに、8床の
    増床によって、より多くの救急患者の受入れが可能となり、
    医療機能の充実が図れます。
 イ.精神科身体合併症病棟や既に供用開始されている第2救急病棟等で、
    救命救急センターを充実強化し、更に「断らない救急医療」を
    実践していきます。
(2)供用開始年月日:
    平成28年8月1日(月曜)
(3)設置場所: 
    中央市民病院 北館1階
(4)病床数:
    8床(MPU整備により救命救急センター全体では54床から62床になります)
(5)対象患者:
    救命救急センターを経由した、精神疾患を併存、または精神症状を
    呈する身体疾患患者(身体合併症のない精神疾患患者は受け入れない)
(6)入院形態:
   ・任意入院
   ・医療保護入院 ※応急入院については検討中  ※措置入院は行わない

3.中央市民病院の北館・南館増築の概要

 精神科身体合併症病棟(MPU)の設置、手術室の増室等による診療機能の充実及び外来の混雑緩和等のため、8月1日より供用開始される北館・南館の概要は以下のとおりです。

【北館】鉄骨造一部RC造・地上4階地下1階建(約4,045平方メートル)
〇1階 精神科身体合併症病棟8床
〇2階 外来診察室・説明室等の拡充
     がんセンター外来・心臓センター外来・外来化学療法センター等の拡充等
〇3階 医局等
〇4階 手術室1室

【南館】鉄骨造・地上3階建(約3,079平方メートル)
〇1階 職員駐車場
〇2階 人材育成センター、外科系ラボ、看護部実習生ラウンジ等
〇3階 学術支援センター、病児保育室等
  このほか、既存棟1階(救命救急センター)の一部を改修し、平成28年5月に第2
  救急病棟を供用しています。

※中央市民病院施設概要
  【既存棟】鉄骨造一部RC造・地上9階地下1階建(約79,263平方メートル)

【参考1】「平成27年度 全国救命救急センター評価結果」について

(平成28年3月18日 厚生労働省発表資料を抜粋・加工)
参照HP:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000116907_1.pdf

 救命救急センターの評価については、「既存の救命救急センターを再評価し、その機能を強化する」との提言等を踏まえ、平成11年度から救命救急センター全体のレベルアップを図ることを目的として実施されています。
 順位は以下の通りです。

総合評価結果(全266施設)

順位病院名点数
1神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫)101
1東京医科歯科大学医学部附属病院(東京)101
3東海大学医学部附属病院(神奈川)100
4東京都立墨東病院(東京)98
4東京医科大学病院(東京)98
6和歌山県立医科大学附属病院(和歌山)97
7国立病院機構熊本医療センター(熊本)95
7熊本赤十字病院(熊本)95
9順天堂大学医学部附属浦安病院(千葉)94
9国立病院機構京都医療センター(京都)94
9杏林大学医学部付属病院(東京)94
12前橋赤十字病院(群馬)93
12日本大学医学部附属板橋病院(東京)93
12公立豊岡病院(兵庫)93
12飯塚病院(福岡)93

【参考2】中央市民病院の概要・業務実績

(1)病院概要

沿革大正13年3月  市立神戸診療所(長田区三番町)及び神楽分院開院
昭和28年10月 生田区加納町に本院を新築移転。従来の病院は長田分院となる
(本院病床数:50床 本院診療科数:9)
昭和56年3月   中央区港島中町に本院を新築移転
(病床数:1000床【一般病床962床・伝染病床38床】診療科数:20)
平成21年4月 地方独立行政法人神戸市民病院機構へ移行
平成23年7月 中央区港島南町に新築移転
(病床数:700床【一般病床690床・感染病床10床】 診療科数:32)
平成28年8月1日 精神科身体合併症病棟増床 8床
(病床数:708床 【一般病床690床・感染病床10床・精神病床8床】) 
機能救命救急センター、地域医療支援病院、総合周産期母子医療センター、がん診療連携拠点病院、臨床研修指定病院、災害拠点病院 等
手術室19室(北館増築により1室増室)

(2)平成27年度 業務実績

外来外来患者数478,070人
1日平均外来患者数1,968人
入院新入院患者数21,559人
1日平均入院患者数638人
平均在院日数10.8日
病床利用率92.5パーセント
救 急救急外来患者数33,439人
救急入院患者数6,800人
救急車搬送件数8,652件
手術手術件数12,544件
(外来)3,627件
(入院)8,917件
紹介・逆紹介率紹介率57.4パーセント
逆紹介率111.8パーセント

【参考3】病床数内訳

 現行平成28年8月1日〜
救命救急センターE-ICU・CCU14床14床
救急病棟32床32床
第2救急病棟8床8床
MPU−床8床
小計54床62床
上記以外の一般病床636床636床
感染症10床10床
合計700床708床

【参考4】・中央市民病院 北館外観

・中央市民病院 北館外観

・中央市民病院 南館外観

・中央市民病院 南館外観