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料理研究家 白井操氏が「食から学ぶ震災の記録」を寄贈

神戸市立図書館館章

記者資料提供(平成28年5月27日)
資料提供(平成28年5月27日)
教育委員会事務局
中央図書館総務課 鎌田 西山
TEL:078−371−3352

料理研究家 白井操氏が「食から学ぶ震災の記録」を寄贈

 この度、料理研究家で神戸大使の白井操氏から「食から学ぶ震災の記録」を神戸市に1,000冊寄贈いただきました。本書は、阪神・淡路大震災から21年を迎えて白井氏が「食」を切り口にして、当時懸命に災害に立ち向かった人々の痛みやつぶやき、学びをまとめたものです。今だから語ることができる本音を、行政職員・企業・団体職員・マスコミ・地域の方々から白井氏が聞き取っています。

1.本書の内容

(1)食を切り口にしているが、関連する諸問題を当時の担当者にインタビュー

 ・食を提供する体制・制度問題(上空を飛び交うヘリの音は、食料を運ぶ音だった)
 ・救援活動(甘いパンばかり、多かったのには理由がある)
 ・避難所での生活・衛生(食べたものを安心して出せることが健康につながる)
 ・消防・水道の対応(断水!被害は目に見えない地下にあった)
 ・防災教育(私たちはいつも災害の一歩手前の「未災地」にいる)
 ・ご飯の力(170万人を救った日本のおむすび文化)
など、他にも多くの知恵・気付きが掲載されています。

(2)「体験しないと生かせない」大学生・幼稚園児・近郊農家の体験調理などのレポート

 ・自分で調理できるチカラを身につける
 ・身近にある農業が防災につながる

(3)普段の「食」を大切にして、健康を備蓄する

 ・食の使い回し、保存食、乾物等の活用など

2.白井氏の本書に託す思い

 「あとがき」に述べられています。
 「阪神・淡路大震災は地面が揺れただけでなく、そこに暮らす人々の生き方も揺さぶった。ここに掲載されているメッセージは後にいろいろな形で社会に広まり、人を支える手だてとして確立された。ボランティアもしかり。被災地での経験と学びは、思いがけない災害のときにお互いを思い合う小さな命の種火であったらと願うのです。(本書の「あとがき」より一部省略)」この本を通して、関わった方々の思いが次の世代につながり、生かされるように希望されています。

3.本書の活用

 市立学校園、区図書館、区役所、地域福祉センター等に配布し、阪神・淡路大震災21年の振り返り、あるいは震災学習の貴重な資料として活用します。
 また、神戸市が応援している熊本市に対しても職員が持参しお届けします。
 なお、兵庫県にも1,000冊寄贈されています。

☆白井操氏のプロフィール

 料理研究家。神戸市生まれ。NHKテレビ・ラジオ、新聞、雑誌などで活躍。
 20年に渡り講師を務めるNHK「きょうの料理」では、「お父さんの台所塾」(2005〜2007)で、大きな反響を得、団塊世代の男性に料理の楽しさを伝えるさきがけに。地元食材を使ったメニューコンテストの審査、誠実な生産者が手掛ける商品を贈答用カタログで取り上げる他、地産地消・安全安心を掲げる百貨店食品売場のプロデュースなども手掛ける。ひょうご「食」担当参与として、生産者と消費者をつなぐ橋渡しや県下の食材の掘り起こし、テレビやラジオ、書籍での特産品の紹介にも力を入れている。また、シルバーカレッジでの講師も長年にわたり勤められている。
 レシピから伝わる豊かな暮らしのエッセンスや親しみやすい語り口は、広い世代に共感を得ている。
 近著に「五国豊穣 兵庫のうまいもん巡り」(神戸新聞総合出版センター)、伝説のシェフ美木剛氏との共著「おいしい四季の味くらべ」、「笑顔の食卓」など。他著書多数。
〔役 職〕
 ・神戸大使(2003年6月 就任)
 ・兵庫県 ひょうご「食」担当参与
 ・健康ひょうご21県民運動推進員
 ・新・健康こうべ21評価推進委員会委員
 ・NPO法人フィールドキッチン理事長