神戸市-KOBE-


重要文化財の指定について

記者資料提供(平成28年3月8日)
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重要文化財の指定について

国の文化審議会(会長 宮田亮平)は、平成28年3月11日(金曜)開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、4件の美術工芸品を国宝に、46件の美術工芸品を重要文化財に指定することについて、文部科学大臣に答申しました。今回の答申を受けて、重要文化財に指定される予定の神戸市内の文化財は下記の1件です。
今回答申を受ける予定の1件を加えると、神戸市内の重要文化財(書跡・古文書)の件数は、16件となります。

重要文化財に指定される古文書の概要

藤原俊成自筆消息案名称:藤原俊成(ふじわらのとしなり)自筆(じひつ)書状(しょじょう)三月六日左少弁(さしょうべん)殿宛(どのあて)
法量:縦30.5センチメートル×横67.5センチメートル
材質・体裁:懸幅装(かけふくそう)、紙本(しほん)墨書(ぼくしょ)
作成年代:鎌倉時代 文治2年(1186)
所在地:神戸市東灘区御影郡家2−12−1
所有者:公益財団法人 香雪美術館

内容

九条兼実の日記『玉葉』によれば、文治元年(1185)11月、藤原定家(1160から1241)は、豊明の宴の御前試夜において源雅行の嘲笑に激怒し、紙燭で雅行を打つという事件をおこして殿上人を除籍された(同年11月25日条)。この除籍は年内には解かれず、翌春になっても許されないままであった。このことを嘆いた定家の父、俊成(1114から1204、安元2年(1176)に出家し、法名釈阿)は、「あしたづの雲路まよひし年暮れて霞をさへやへだてはつべき」(『千載和歌集』1158)と詠み、後白河院への奏聞を願って、院の近臣で伝奏をつとめる左少弁藤原定長(?〜1202、法名寂蓮)にこの消息を送った。

藤原俊成自筆消息案   先日所令申候之拾遺定家
   仙籍事 尚此旨可然之様
   可令申入給之由存候也
   且年少之輩 各如戯遊事
   候 強不可及年月候歟 而
   年已及両年 春又属三春
   了 愁緒難抑候者也
    あしたつの くもちまよひ
    し 年暮て かすミを
    さへや へたてはつへき
   不堪夜鶴之思 独伴春
   之鳴者也 且垂芳察
   可然様御 奏聞所庶幾
   候也 恐惶謹言
     三月六日    釈阿申文
   謹上 左少弁殿

問合せ先

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