神戸市-KOBE-


兵庫城の天守台か

記者資料提供(平成27年3月27日)
神戸市教育委員会事務局社会教育部文化財課
担当 千種・斎木・前田・内藤・浅谷・川上・中谷・山田・岡田・荒田
TEL:078-322-6480
内線6425・6426

兵庫城の天守台か

―信長の築城技術を確認―

1.所在地

神戸市兵庫区中之島2丁目 中央卸売市場本場西側 (旧中央卸売市場本場跡地)
(神戸市営地下鉄 海岸線 中央市場前駅下車)
 

2.調査に至る契機

民間開発に伴う発掘調査

3.遺跡の名称

兵庫津遺跡(ひょうごついせき)

4.今回の調査について

 調査期間 平成26年2月20日〜平成27年3月末終了
 調査面積 約25,000平方メートル
 今回の調査は、中央市場跡地の開発工事によるもので、兵庫城(後に陣屋・勤番所)の一部とその東側に相当しています。
 これまでの調査では、江戸時代のリアルな町屋と街路等が発見され、何度も火災に遭いながらも再建した町屋を営み続けていた様子が明らかになりました。また、兵庫城が築城された頃から大手道周辺の中心地にも町屋が存在する城下町の様子が確認されました。今回はこれまで調査を実施してきた同じ敷地内での調査が進展し、新たな発見があったものです。
 

5.今回の調査成果 

 兵庫城本丸で天守台と考えられる石垣が見つかりました。石垣は本丸北東隅にあたる部分で、内堀に面して鈍角に広がっています。石垣は横幅1m内外の石が前後に二重に構築されており、前列と後列の石垣の裏にはこれまでに見つかっている外堀石垣とは比較にならない量の大量の栗石が充填されています。さらに、前後の石垣列の下からは胴木組が兵庫城で初めて発見されました。発見された胴木は9本で、長さ3.4m〜5.3m、厚み20cmほどの角材や丸太材で、建築部材を転用したものや自然木を加工したものが存在します。
胴木組は石垣上部の建物が重量によって不等沈下することを防ぐものとして取り入れられた築城技術で、織田信長が築いた旧二条城や安土城で見つかっています。今回、兵庫城で見つかったものはそれに次ぐ最古級のもので、織田信長の築城技術を導入して兵庫城が築かれたことが明らかになりました。
見つかった胴木組と大量の栗石からなる石垣は非常に重厚に造られており、3m〜5m程度の高石垣が存在したことが推定され、天守台としての機能を持った石垣であると考えられます。

6.現地一般公開

 平成27年3月28日(土曜日)午後1時00分〜3時00分まで調査現場を一般公開(現地説明会開催)致します。当日は上記の遺構が見学でき、発掘調査担当学芸員による遺跡解説もあります。(小雨決行)

 交通

  神戸市営地下鉄海岸線 中央市場前駅下車 すぐ
* 現地には駐車場がありません。近隣の方のご迷惑になりますので、公共交通機関をご利用ください。

 当日の問い合わせ先

 兵庫津遺跡発掘調査事務所  電話番号 090-2352-5613
 (当日、天候不順の場合は、開催の有無を電話でご確認ください。)