神戸市-KOBE-


 

定例会見 2018年(平成30年)5月17日

最終更新日
2018年5月22日

発表項目

マッキンゼー・アンド・カンパニー神戸進出
(3分55秒)

合葬式墓地『鵯越合葬墓』が完成しました
(7分45秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

マッキンゼー・アンド・カンパニー神戸進出

久元市長:
 私から今日申し上げたい件は2件です。
 1件目は、大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーのラーニングセンターを神戸で開設していただけるということになりました。このラーニングセンターは、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、特にアジアでのコンサルティング業務が広がっていくということで、アジアで拠点をぜひつくりたいということで検討しておられたわけです。そして、香港やシンガポールなどの海外の大都市も検討されたようですけれども、そういう中で神戸を選んでいただいたということは大変ありがたく思っています。
 


 このラーニングセンターは、ANAクラウンプラザホテル直結のオフィスビルのスペースの中に約3,000平方メートルの規模で開設されます。
 マッキンゼー・アンド・カンパニーには世界中に約2,000人のコンサルタントがいらっしゃるそうですが、大体12カ月から18カ月に最低1回、1週間程度の研修を行うという研修プログラムになっているようです。ですから、そういうようなプログラムが神戸で開催をされるということになります。これはアジアだけではなくて、アメリカやヨーロッパ、世界中から神戸にマッキンゼーのコンサルタントがお越しになるということです。そして、講師としてビジネスリーダー、アカデミアの皆さんを中心に大体650名ぐらいの方が神戸にお越しになるということになります。
 


 今、世界の大都市、アジアパシフィックの大都市は、いろんな意味で競争しているわけですけれども、特にこれはいい人材を誘致するという競争をしているということで、こういうマッキンゼーのコンサルタントの方がいらっしゃる、また、そういうコンサルタントの講師を務められるようなレベルの方々がたくさん神戸にいらっしゃるということは、そういうグローバル競争の中での大都市のあり方ということから見ても、神戸にとってはとてもよい話だと思っております。



 もちろん、これは社内の研修施設ということですから、社内向けの研修が行われるわけですけれども、これだけたくさんの皆さんが来られるわけですから、神戸の経済界の皆さん、さまざまな分野の皆さん、アカデミアの皆さんも含めて、何らかの形で連携・交流をするような機会をつくることができないかと思っています。これはまだ具体的に相談をしているわけではありませんが、そういうような機会をつくることができればというふうに思っております。

合葬式墓地『鵯越合葬墓』が完成しました

 


 もう1点は、神戸市で初めての合葬式墓地を鵯越墓園につくることにいたしまして、このほど完成いたしました。鵯越合葬墓というものです。
 その背景ですけれども、お墓は先祖代々の墓というのが普通でして、地域によっては多少風習の違いがありますけれども、ずっと子々孫々まで引き継がれていくという区画式の墓地が一般的でした。しかし、やはり家族のあり方というものがかなり変わってきまして、平成27年度に神戸市のネットモニターの皆さんにアンケートを行ったところ、お墓を守っていこうと考えられている方は6割ぐらいいらっしゃるわけですが、そもそもお墓の承継者がいない、あるいは、将来、子や孫に負担させたくないという方がちょうど4分の1ぐらいいらっしゃるわけです。以前はほとんどがこのカテゴリーの方だったんですけれども、こういう4分の1ぐらいの方が墓じまいを検討してもいいというふうにお考えになっているということが明らかになってきました。
 


 もう1つ、どういうような形の墓地を取得したいかという質問をしたところ、従来型の個々の区画のお墓を希望される方は5割を切っておりまして、納骨堂を希望される方が32%、合葬式の墓地を希望される方が14%と、意識がかなり変わってきているという背景があります。
 


 次に、神戸市の市立墓園の中で、区画の返還をしたいという方がずっと増えてきております。平成29年度の返還件数は587件です。それに対して、墓地の区画の新たな使用許可が253件ということで、そういうような状況になってきている中で、神戸市としては初めて合葬式墓地をつくることにいたしました。この合葬式墓地は、焼骨を直接埋蔵する合葬施設と、一定期間保管をした後に合葬施設に移すことになる個別安置施設、この2つのタイプの施設を用意することにいたしました。
 


 この合葬式墓地のメリットは、維持管理や承継者の心配がなく、一旦合葬したら、ずっとそこで埋葬されるということになります。それから、従来のお墓に比べると経済的負担が少ないこと、また、ご遺骨を改葬される場合の受け皿になるということです。それから、もう1つ、生前申し込みの仕組みをつくりたいと思っておりまして、身寄りのない方、あるいは単身者の方の不安を解消するようなメリットもあるのではないかと思いますし、また、市外の在住者の方でも、神戸市に在住をしたことがある方の焼骨をお持ちの方もこの合葬式墓地に焼骨を埋葬することができるようにしようということになっています。
 


 次に、鵯越墓園に既に完成している合葬墓の姿ですけれども、イメージといたしましては、海、まち、そして山のイメージ、それから、設計者の意図としては、ポートタワーのイメージも考えているというモニュメントを配置いたしまして、神戸らしさを演出しております。それから、モニュメントの中心にある球体は、最近、産出が少なく、加工が難しい六甲山の御影石を用いております。私も建設中に見に行きましたけれども、明石海峡大橋を遠くに眺めて、神戸の市街地が遠望できる、眺望のよい場所に設置いたしました。石板を参道に使用しており、周囲を人工芝や植栽などで配置して、落ちついた中で参拝していただけるようなデザインとなっております。
 


 先ほど2つの種類の施設があるというふうに申し上げましたけれども、個別安置施設は、いきなり合葬施設の中に他の方と一緒に埋葬されるということについて抵抗感のある方もいらっしゃるというような声も聞いておりますので、10年間、個別にここの中で安置をいたしまして、その後で合葬施設に埋葬する、あるいは、事前に申し出ていただいて、10年間延長することもできるように工夫いたしました。
 


 次は横から見たところですけれども、献花台のところでモニュメントに向かってお参りをしていただくというイメージです。合葬施設については1万体の焼骨をおさめることができるようにしておりますし、個別安置施設につきましては1,600体を安置することができるようにしております。ただ、この2つの施設の中に立ち入るということはできないようにしております。これは既に完成しておりまして、7月18日に開所式を行い、その後、市民の皆さんに内覧会を実施したいと思っております。そして、7月18日から使用の申し込みの案内を配布させていただきたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

マッキンゼー・アンド・カンパニー神戸進出(テキスト版)

記者:
 マッキンゼーのラーニングセンターのことなんですけども、当日、資料配布されたときに、日本支社のほうにも「香港、シンガポールと比べて、どういう点を評価されたんですか」ということはお聞きしてみたんですけども、市長ご自身側から見て、どういう点が評価されたんであろうかとか、あと、今回の施設ができることでどういうふうな効果が出ればという点についてお聞かせください。例えば、世界でも有数のインテリジェンスなんかを扱う方たちがたくさん集まってきて、その人たちの発信力というのも相当なものがあるかもしれないんですけども、どういったところを市長は期待されたり、あるいは、どういうところが神戸は評価されたのかと、この2つをお願いします。



久元市長:
 これは、誘致の過程で、水面下でもちろん行っていたわけですが、マッキンゼー社のハイレベルの方と意見交換をしました。そのときに「神戸を考えております」というふうにおっしゃったわけですが、そのときにおっしゃっていたのが、雰囲気だと。神戸のまちの雰囲気だというふうにおっしゃっておりました。そして、そんなに期間は長くないわけですけれども、ここでかなり集中して、濃度の濃い時間を過ごすという、いわば勉強するまちであるわけですけれども、やはり落ちついて研修をすることができる雰囲気を持っているということをおっしゃっておりました。それから、意見交換の中では、神戸が行っているさまざまな人材育成のこと、スタートアップなどの取り組みにつきましてもよくご存じでして、そういう取り組みをされている都市であるということも評価されたのではないかというふうに思います。
 


 実際に新神戸の周辺も歩かれたようですけれども、あの近辺のエリアを大変気に入っていただいたようです。非常に自然が豊富で、新幹線の駅があるすぐ裏側に清流が流れていて、すぐ歩けば布引の滝があると。そういうことをおっしゃったわけではありませんけど、非常に雰囲気がいいとおっしゃっておりました。おそらく、海があって、山があって、特に新神戸駅の近くはものすごく便利であると同時に、身近に自然を感じることができるということ、そういう点が評価されたのではないかと思います。
 


 それから、今回、ラーニングセンターが神戸に開設することによるメリットですけれども、これはたくさんあると思います。非常に抽象的に言うと、やはり神戸のブランド力は高まると思います。マッキンゼー・アンド・カンパニーは世界を代表するコンサルティング会社ですから、これは日本支社も就職する会社の人気度からいうと、これもトップクラスです。そういうような会社の本体のラーニングセンターができるということ、これは神戸のブランド力を高めることになるのではないかというふうに思います。
 


 もう1つは、先ほども申し上げましたけれども、やはり、650名もの講師の方、アカデミックな面でも、あるいはビジネスの面でも相当なレベルの方々が来られるわけですから、やはり神戸に滞在をしていただいて、神戸のことを知っていただいて、何らかの形で神戸のことを発信していただけるということにつなげていきたいと思います。
 


 私どもとしては、とにかく、落ちついて神戸で研修をする機会に着目して来ていただきましたので、こちらからあまりいろんなことをお願いしたりすることはいかがなものかなと言っていますけれども、ご迷惑にならない範囲で神戸の発信をしていただければと思っております。あとは、今申し上げたようなことを前提といたしまして、経済界の方、あるいはアカデミアの方との交流や連携の機会ということを持つことができれば、私たちも大いに刺激を受けることができるのではないかと思います。



記者:
 マッキンゼーが来るというのは、世界のインテリジェンスが集まるということで、非常に喜ばしい話かと思います。一方で、やはり、あそこのホテルの下というのは、開設当初はたくさんお店が並んで、飲食店もあって、にぎわいの場所だったという印象も残っているんですが、今回、北野のほうにデッキを回すことができないかどうかと検討されるなど、あそこのにぎわいづくりという点でも1つ拠点になる場所だったかなと。落ちついて勉強できる社内向けのラーニングセンターというのと、今後のあそこの展開について、どのようなお考えが今おありなのか、今の範囲で結構ですので、教えていただけますでしょうか。



久元市長:
 これは、にぎわいづくりにもプラスの方向に働く可能性があるのではないかと思います。やはり世界中からさっき申し上げたような方々、コンサルタントの方、それから講師の方々が来られるわけですから、滞在期間中のさまざまな毎日の生活ニーズというものも発生するわけですし、そういう点に着目して飲食店に対するニーズというものが出てくる可能性もあります。これはまだ可能性です。そういう意味で、新神戸駅周辺、また、北野周辺にも及ぶようなにぎわいづくりにつながる可能性はあります。
 


 それと実は、この新神戸駅と北野をつなぐということは随分庁内でも検討しているんですけれども、正直、まだ具体的な方策が出ておりません。それから、新神戸駅の駅前の周辺の整備についても、まだ確定的な方針はお示しはできないんですけれども、今、庁内でもいろいろと検討しております。これを機会に新神戸駅の駅前のリニューアル、それから、新神戸駅と北野方面とのアクセス、この検討を加速していきたいと思います。

合葬式墓地『鵯越合葬墓』が完成しました(テキスト版)

記者:
 合葬式墓地についてお伺いしたいんですけれども、個別安置施設について、いきなり合葬するということに対して抵抗感がある人もいると聞くというお話をされていたんですが、例えば、最初、その個別安置施設に申し込んで、その後、10年後に合葬施設のほうに移されず、例えば、別にほかを買われたりとかして、別の場所にという選択肢もあるのでしょうか。



久元市長:
 あります。

その他の質疑応答

垂水区中学3年生の自殺案件

記者:
 前回の会見でも話題に上りました、垂水の自殺事案の件についてお伺いいたします。
 再調査についてなんですけれども、前回の会見の中で「5月中にはできたら」という話もありました。まず1点目、進捗についてお伺いしたいと思います。



久元市長:
 前回申し上げたのは、5月中ということと、ご遺族の意向に沿うような形で調査委員会のメンバーを選定したいということを、2つ申し上げました。当然のことながら、ご遺族、それからご遺族の弁護士の方と今調整をしているところです。まだ調査委員会のメンバーは決定できておりません。今、協議中だとご理解をいただけたらと思います。



記者:
 調整中ということなんですけれども、これも前回出た質問と重なる部分もあるんですけれども、ほかの都道府県を見ると、再調査委員会を新しく立ち上げるときに、ご遺族推薦の委員の方を入れたりとか、ご遺族の方のご意見を受けとめるといってもさまざまなケースがあるとは思いますが、調整中ということでありますが、何か進んでいるところがあればお伺いしたいと思います。



久元市長:
 これは前回も申し上げたんですけれども、ご遺族の方がこういう方を入れてほしいとおっしゃることもあり得ますし、また、ご遺族のご希望を聞いた上で、職能団体、具体的には弁護士会に推薦を求めるということもあると思います。これは前回お答えを申し上げたことを繰り返させていただきたいと思いますが、まだその点については今調整中とご理解をいただければと思います。



記者:
 この間の文教こども委員会でも、教育長から組織体制を変えていかなければならないという非常に重い言葉がありました。これは、メモの発見の経緯など一連の問題というのを捉えての発言だと思いますが、ご遺族の対応などを含めて市教委のほうもいろいろと問題があったことを自認して、組織体制を変えていきたいというような発言があったと思うんですけれども、そのあたり行政の長として、市長からも何かしら思うところがあれば一言お伺いしたいと思います。



久元市長:
 これは、前回申し上げたかどうかわかりませんが、繰り返し申し上げているのは、教育委員会は市長の指揮監督にある組織ではないわけです。むしろ、選挙で選ばれた市長、知事もそうですけれども、首長が直接教育に携わらないほうがいいという観点から首長と独立した執行機関として教育委員会が設立をされているわけですね。教育委員会の組織・運営というものは、教育委員会が責任を持って行っていただくということが基本でして、組織のあり方をどう考えるのかというのは、これは教育長が決めるわけではなくて、合議体の行政委員会である教育委員会が責任を持って決める話ですから、そこはまずは教育委員会でしっかりと議論をしていただきたいと思います。
 


 ただ、組織のあり方というのは、教育委員会の組織ですけれども、神戸市のほかの組織、特に市長部局の組織とも関連が出てきますから、そこはご相談をいただければ、もし今の教育委員会の組織、具体的には教育委員会事務局のことだと思いますが、事務局の組織を変える必要があるということであれば、ご相談にしっかりと応じていきたいと思います。
 


 同時にその上で、やはりこれは独立した執行機関ですけれども、垂水区の女子生徒の自殺された案件、あるいはごく最近も教員の不祥事が起きました。似たような不祥事は、これも近年起きたところですね。やはり教育委員会には相当な緊張感を持って、こういうことが起きないようにしっかりとした教育行政の遂行ということに当たっていただきたいと思います。

災害救助法改正案

記者:
 今月8日に大規模災害時の避難所設置や仮設住宅整備の権限を都道府県から政令市に移譲できるようになる、災害救助法改正案が閣議決定されましたが、その法改正の評価についてお伺いしたいと思います。



久元市長:
 神戸は阪神・淡路大震災を経験した都市で、そういう経験も踏まえながら申し上げると、やはりこういう大規模災害時における災害救助法の執行ということについては、現場のことを一番よく知っている、かつ災害対応能力も有している指定都市が責任を持って行うということが適当ではないかと今感じております。
 


 一方で、全国知事会は、これは広域調整を損なうという主張もされているところです。そういう中で、かなり指定都市のこれまでの提言・要望を踏まえた形で今回の災害救助法改正案が閣議決定されたことについては評価をさせていただきたいと思います。
 


 今の国会は国会運営でいろんな課題があると思いますけれども、ぜひこの救助法案を今国会で可決・成立をしていただきたいというふうに思います。

谷上プロジェクト

記者:
 神戸市はスタートアップの支援をすごく取り組まれていると思います。今日の夕方にもイベントがあると思うんですが、谷上のことでお伺いしたいと思います。
 スタートアップに対するソフト面での支援をいろいろされていると思うんですけれども、谷上地域に対する市長が考える期待、そして、ハード面であの駅周辺を再整備するというような意向を思われているのかどうか、あるいは、そういうふうな何か今後注力していくような考えがあればお教えください。



久元市長:
 谷上で、ITのいわば拠点となるような施設ができようとしている。今日、式典がある、私も出席することにしておりますが、出来つつあるということは、1つは神戸全体のIT産業、それからベンチャー産業、それから、神戸が比較的集積が薄いとされてきた都市型産業の集積ということを促進するということから見て、ものすごく大きな意味があるというふうに思います。



 もう1つは、谷上は、新神戸駅から8分程度で行ける、三宮からも11分程度で行ける非常に便利なところにあります。その一方で、人口や企業の集積ということはこれまで十分ではありませんでした。そういうところで、この谷上にChatWork社の山本社長が着目をしていただいたということは、大変これはありがたいことで、これを契機に谷上駅周辺の活性化等につなげていきたいというふうに思います。この点については、前のシアトル事務所長とシリコンバレーでビジネスを展開しておられた山本社長との出会いというものがあって、さまざまなコミュニケーションを交わしながら谷上への進出が決まったということ、これは関係職員の努力に感謝したいと思います。



 今回は、このIT拠点の整備ということのために、神戸市としては、ふるさと納税の仕組みを使っていただくことにいたしまして、神戸市としてもPRいたしました。目標はたしか1,500万だったと思うんですが、これをはるかに上回る寄附があったということで、これは非常に大きな効果があったというふうに思います。今後の展開を楽しみにしているところです。



 それから、谷上の周辺について、ハード面での整備をどうするのかということですが、これは考えていきたいと思います。ちょっと主観的な言い方になりますが、駅前の広場が、それなりの整備はできているんですけれども、やはり整備をしてからかなり時間がたっていて、やや殺風景な感がありますね、。もう少しにぎわいのある、デザイン性や美観も含めたリニューアルということが考えられないか、まだ具体的な方針を決めているわけではありませんが、今、庁内で検討しているところです。



 それに加えて、かなり大規模な開発をやっていくということについては幾つかの制約要件がありまして、これはぜひ挑戦をしていきたいという気持ちは持ちつつも、難しい点が幾つかあります。



 1つは、谷上駅の前に有馬街道が通っているわけですが、この有馬街道がかなり渋滞しておりまして、これはやはり拡幅していかなければなりません。この拡幅の計画をまだ立て切れていないということです。



 もう1つは、有馬街道のすぐ北東方面になると思いますけれども、狭いエリアの市街化区域はあるわけですけれども、これも集落の中の道は大変狭隘でして、なかなか開発がしにくい状況です。そのすぐ北方向は市街化調整区域になっておりまして、これは開発を抑制するエリアです。一方、谷上駅の南西方向と言ってもいいと思うんですが、川が流れておりまして、そのさらに南側に阪神高速北神戸線が走っている。こういう地形になっておりまして、かなり高低差がある、川も流れている、のり面もあるということで、ハード整備をすることについてはかなりネックがあるということも事実です。
 そういうような制約というものをいかに取り払っていくのかということを考えながら、ハード整備の可能性は模索していきたいというのが今の状況です。

食品ロス削減の取り組み

記者:
 今日午前中に、食品ロスの削減に向けた有識者会議から報告書を受け取られたかと思うんですが、食品ロスダイアリーの記録は、すごい貴重な記録だということで言及があったかと思うんですが、記録は蓄積されたわけで、市長の頭の中に、今後どういうふうに具体的な行動としてどういうのが大事になってくるというのがあれば、教えていただければと思います。



久元市長:
 今日、提言をいただいて、ぜひこれは神戸市としても、食品ロスにつながるような具体的な取り組みというものを考えていきたいと思います。同時に、これは行政だけが旗を振ってできるわけではありませんから、いかに民間事業者の皆さんや、この食品ロスについて問題意識を持って活動しているNPOや地域団体の皆さんとどう連携して一緒にやっていくのか、そういうような参画をいかに求めていくのかということが非常に大事だというふうに思います。



 その前提で申しますと、ダイアリーをつけることについて市民の皆さんにお勧めすることはできるけれども、同時に、ダイアリーを今回1月間つけたことに伴って明らかになってきたことをできるだけ発信して、それぞれの生活スタイルというのが皆それぞれのご家族あるいは個人によって違うと思いますから、そういう個々の市民の皆さんの生活スタイルに合ったような取り組み方ができないかということ、これは1つ考えていきたいということですね。



 もう1つは、今日も石川先生とも意見交換をしたんですけれども、フードドライブの取り組みについてです。これは、有識者会議でもダイエーさんとコープこうべさんに参画していただいて、相当取り組んでいただいているところですね。これをいかに横展開できないか、ほかの事業者の皆さんにも参加していただくことができないか、そのために行政としてどういうような支援をしたり、あるいは啓発をしたりすることができないか、フードドライブの取り組みをいかに進めるのかということ、これが大事ではないかなというふうに思います。



 あとは、それ以外にもいろんなメニューがあると思います。いろんなメニューをさらに幅広く市民の皆さんに募って、これをより広げていくというようなことも考えられるのではないかなというふうに思います。



 これは神戸市のほかの地域の取り組みですけれども、30.10(サンマル・イチマル)運動といいまして、宴会が始まったら30分は席を立たないという運動もあるようです。確かに着座のパーティーとか宴会は結構あるんですけれども、乾杯が終わった途端にぞろぞろ酒をつぎに行くということが結構ありますよね。とにかくしばらく、30分は席にいて出されたものをありがたく頂戴するというような取り組みも、意義があるかもわかりません。



 とにかくいろんなメニューや、食品ロスの削減につながるようないろんなアイデアをみんなが出し合って、それを実行していくような機運の醸成ということ、雰囲気づくりということがやはり大事ではないかなというふうに思います。