神戸市-KOBE-


 

定例会見 2018年(平成30年)3月22日

最終更新日
2018年3月22日

発表項目

ルイーズ広報専門官退任のお知らせ
(9分58秒)

神戸市は一歩進んだ安全・安心な「ヒアリ」対応体制を確立します
(9分22秒)

神戸都心部 南北交通の機能強化を図ります
(5分02秒)

イートローカル神戸総合拠点施設のオープンについて
(3分43秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

ルイーズ広報専門官退任のお知らせ

久元市長:
 私から今日お話を申し上げたい案件は3件ですが、まず初めに、ルイーズ・デンディ広報専門官がこのほど退任することになりましたので、報告をさせていただきます。



 ルイーズ・デンディ広報専門官は、2015年4月に神戸市の広報専門官に就任をしていただきまして、特に外国人の視点に立った広報ということを行っていただいておりました。特に英語での情報発信、SNSを使った情報発信、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムでも積極的に神戸の情報を発信していただきましたし、また、ルイーズ・デンディ広報専門官の着想で、神戸PRアンバサダーによる情報発信と拡散ということも行っていただきました。「広報紙KOBE」でも隔月でいろいろな記事も執筆をしていただいたりしました。



 私としては引き続き仕事を神戸でしていただきたいと思っているんですが、ご本人の意向で英国に戻られて、ケンブリッジ大学の日本学修士課程で学ばれるということになりましたので、このほど退任をするということになりました。
 それでは、本人から少しご挨拶をさせていただきます。



ルイーズ広報専門官:
 神戸市広報専門官のルイーズと申します。
 3年間、神戸の広報の仕事をさせていただきましたが、このたび退任することになりました。神戸の魅力をこの3年間発見して、その魅力を国内外に発信してきました。特にこの3年間で神戸の魅力としては、ダイバーシティーのすばらしい町で、とても多様性のある町だということに気づいて、それを発信していきたいと思い、メッセージをいろんな外国人の方に発信してきました。そして、いろんな絆も作ってきたのではないかなと感じています。神戸市内には神戸市のことが大好きな外国人がたくさん住んでいて、私だけではなく、その一人一人の発信力をかりて神戸市の魅力を発信してほしいと思って、この3年間いろんな絆を作ってきました。至らないところがいっぱいあったと思っているんですけれども、できるところから確実に取り組んできたのではないかと感じています。
 


 先ほど市長からお話がありましたように、私はこれから10月にケンブリッジ大学で日本学の修士課程で学ぶため、1年間イギリスに帰ることになるんですけれども、研究テーマとしては神戸事件や明治時代の日英外交について研究したいと思っています。神戸からは離れることにはなりますが、これからも、まだまだ神戸についてもっと知りたいと思っており、イギリスでもたくさんの方々に神戸の魅力を引き続き何らかの形で発信していきたいと思っています。
 


1年間だけイギリスに帰りますが、その後はまた神戸に戻りたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

神戸市は一歩進んだ安全・安心な「ヒアリ」対応体制を確立します

久元市長:
 それでは、最初の発表項目ですけれども、ヒアリ対策のマニュアルを策定するということにいたしました。
 去年の6月に国内で初めてのヒアリが確認されてから、神戸市ではとにかくヒアリが見つかったら徹底的に駆除をすると、そして神戸から日本にヒアリを上陸させないと、こういう強い断固たる決意でヒアリ対策に臨んできました。そして、最高レベルのヒアリ対策を行っていきたいということで、有識者会議を設置しまして、そのご指導もいただきながら対策に取り組んできたわけですけれども、そういうようなこの知識、経験、また専門家からのご助言を踏まえて、ヒアリに対する最高レベルの対策をとりたいという具体的なマニュアルを策定することにしたわけです。
 


 この対策マニュアルは対象となる主体、あるいは区域に応じて5つの部分から成り立っています。
 1番目は統括マニュアルです。これは全体的、基本的な方針、考え方について記しています。
 2番目が管理区域、防除マニュアルです。これは、特にヒアリが生息する可能性が高い地域を対象としています。
 3番目がデバン中発見時初動防除マニュアルです。このデバンというのは、コンテナから荷物を外に取り出す作業のことですけれども、その最中のマニュアルということです。
 4番目は初期定着確認時防除マニュアル。万が一、ヒアリが発見されたときに具体的にどう対応するのかということを書いたマニュアルです。
 それから、5番目に行政対応マニュアルということで、複数の行政機関がこれに対応していくということになりますから、その役割分担や情報連絡のあり方、対応の基本的な考え方を書いたものということです。
 


 この対策はヒアリ等と言っているわけですが、ヒアリ、アカカミアリ、コカミアリを対象としております。この3種類のアリは離島などを除いて我が国では定着が認められておらず、その侵入及び定着を絶対阻止しなければならない昆虫であるということで、これを対象としたということです。
 


 そこで、5つの区域ということを言っているわけですけれども、1つは管理区域で、外航船のコンテナバースなどで一般人の立入禁止エリアということになります。こういうようなところにはヒアリが発見される可能性があるということです。周辺区域は管理区域に隣接する周囲の地域、ポートアイランドと六甲アイランドの全体を指しています。
 


 それから、管理区域、周辺区域以外を一般区域と呼んでいるわけですけれども、一般区域の中でコンテナの開封、荷出しをします。デバンあるいはデバニングと呼んでおりますが、こういうことを行う物流倉庫とか工場とかからコンテナの集積場所を注意区域と呼んでおります。
 そして、管理区域と一般区域の中でヒアリ等が発見された場所を特別管理区域に指定します。この特別管理区域では、殺虫剤の散布、モニタリングなどの防除対策を行います。
 


 次に管理区域の防除マニュアルを詳しく作りました。ここでは、特にコンテナヤード内あるいはコンテナヤードとの境界部の中で、ヒアリ等の昆虫が生息定着できない環境づくりをするという必要性について記載をしており、具体的な事例としては、去年実際に行った舗装打ちかえ事例を写真で紹介しております。 次が、管理区域の防除マニュアルです。管理区域では、ヒアリ等の侵入を特に警戒する必要がありますから、定期的なモニタリングを行い、侵入警戒モニタリングなどでヒアリ等が万一発見された場合に、その後の薬剤散布あるいはモニタリングの方法を図も入れながらかなり詳しく説明をしております。フローチャートも入れております。
 


 次が、デバン中の発見時、初動防除版になります。デバン、コンテナから荷物を出す作業の中でヒアリ等が発見された場合の対処方法をフローを用いながらわかりやすく説明をしております。この携帯カード、ポスターはデバンに従事する事業者の事業所に掲示をすると、または事業者が手持ちをするということのために策定をしております。
 


 次が、ヒアリ等が発見をされた際の、初期定着確認時防除マニュアルですけれども、これはアリ塚などが発見された場合のフローを示しております。我が国ではまだそういう事例がありませんから、この写真は台湾で撮影した写真ということになります。
 


 最後が行政対応マニュアルです。ここではヒアリ等が発見された場合の行政における役割分担や、連絡体制の具体的な情報の流れなどを示しております。ヒアリ等確認時の複数のケースを想定いたしまして、神戸市における想定ケースごとの役割分担等も具体的に示しております。特に荷物の荷揚げ地や荷物の搬送先が県外の場合には、関係先の自治体などと直接やりとりができるような迅速な連絡体制を構築するということで、メーリングリストなども新たにつくるということを示しております。
 


 ヒアリの対策マニュアルは、関係職員がとにかく神戸からは絶対にヒアリを我が国に上陸させないという強い決意を持って取り組んできた努力の結晶だと思います。ぜひ、これを国の対策の中に取り入れていただきたいと思っております。また、全国各地でヒアリの発見ということが相次いだ時期がありました。やはり、全ての自治体がヒアリ対策を万全な形で講じていくということ、これが我が国にヒアリの上陸を許さないということの大前提になると思いますから、ぜひ、この対策マニュアルをほかの自治体にもお示しをして、それぞれの判断でぜひ活用していただきたいと考えています。

神戸都心部 南北交通の機能強化を図ります

 次に、新神戸、三宮と神戸空港間の南北交通の機能強化につきまして説明いたします。
 現在、新神戸から神戸空港までは、市営地下鉄とポートライナーが基幹交通を担っております。以前から空港を利用されている方々から、あるいは経済界からも新神戸から神戸空港の南北交通についてのアクセス機能の強化が強く求められてきました。先般、神戸商工会議所から発表されました「神戸経済ビジョン2030」でも南北アクセスを重点的に強化する必要があると提言をされています。当面は2つの方策で機能強化を図っていきたいと思っています。
 


 1つはポートライナーの混雑緩和です。新神戸から神戸空港までの南北交通はポートライナーが大きな役割を担っているわけですが、かなり混雑をしております。特に朝のラッシュ時には1万人を超える方々が利用しておられます。これまでも、平成26年3月から三宮・ポートアイランド間で社会実験バスの運行を実施する。あるいは平成28年3月には新型車両を増強するというようなことで、8時台の運転本数を24本から28本まで増便をいたしました。また、去年の10月からは共通乗車証による社会実験を実施して、朝のラッシュ時には神戸学院大学附属中高生の皆さん100人にバスに乗ってもらっています。これらの対策もありまして、混雑率は一定改善されておりますけれども、今後も乗客増が見込まれますから、継続的な緩和が必要です。
 


 平成30年度予算におきましては、三宮の混雑緩和を目的としたプラットホームの拡張について予算を計上しております。できるだけ早くこのポートライナーの8両化ということを実現したいと考えており、導入の検討を平成30年度に行います。
 


 これには少しまだ時間がかかりますから、まず、新神戸駅、三宮駅と神戸空港をダイレクトに結ぶ路線バスを今年の4月1日から運行いたします。新神戸駅、三宮駅と神戸空港間については、全席着席型のシャトルバスで、定員50人を9便運行するということにしたいと思っております。特に、大きな荷物を持っておられる方については、ぜひご利用いただきたいと思います。
 あわせて、神戸駅と神戸空港を結ぶ路線バスも開設して、これも1日9便、運行したいと考えております。
 


 もう1つは、この8両化ということを早急に検討していくわけですけれども、すぐにやれる対策といたしまして、はね上げ式の座席に変更を行います。これによって、立って乗ることができるスペースが広がり、収容能力が約10%増加することになります。現在の車両定員は300人ですから、30人分が増えるということになります。4月から毎月1編成ずつ投入して、来年の5月まで、合計14編成の改造工事を実施いたします。こういう形で、2つの方法で当面、新神戸駅・三宮間、そして神戸駅と空港、この間の輸送力の増加を図っていきたいというふうに考えております。

イートローカル神戸総合拠点施設のオープンについて

 3点目が、食都神戸2020を推進するためのイートローカルの神戸総合拠点施設をオープンいたします。
 食都神戸2020については、これまでもいろいろな取り組みを行ってきましたけれども、地産地消をできるだけ新ライフスタイルに取り込んでいただく、食のブランド化を行う、食に関する情報発信を行う、神戸の食ビジネスに関する起業を促進する、こういうような目的を持って幾つかの事業に取り組んでおります。
 


 さらに、3年前からはファーマーズマーケットをスタートさせました。東遊園地の芝生化の実験とも関連づけながら進めてきたわけです。これは大変定着しておりまして、多い日には1,000人以上の方々が来られております。去年は大丸神戸店の東側の道路でも開催しました。市内各所でファーマーズマーケットを開催できるような街にしていきたいと思います。
 


 同時に、このファーマーズマーケットは土曜日に開催されていますので、それ以外の日にも神戸の農水産物が買えるような常設のお店がつくれないかということを検討してきました。そこで、いろいろな方々と相談して、今回、イートローカル神戸総合拠点を整備することにいたしました。
 


 このイートローカル神戸拠点施設は4つの機能があります。1つは、いろいろな産品を販売する施設、そして軽食やドリンクが楽しめるコーナーを併設したもの、2番目が、神戸の野菜や果物を使用した食事が楽しめるレストラン、3番目が、農業者やデザイナーの皆さんと食の事業者の皆さんが交流しながら農産物加工にチャレンジできるコーナー、それから、多様な方々が交流できるコワーキングスペース、シェアオフィスです。具体的には、北野坂にあるマンションの1階に、先ほど申し上げましたような機能を整備いたします。
 


 1階は農産物や加工品のショップ、地産地消レストラン、奥に加工アトリエやギャラリーを整備いたします。2階はシェアオフィス、コワーキングスペース、貸し事務所などを予定しています。加工ショップの核になるのがファームスタンドということになりまして、3月31日にオープンをするという予定です。民間の事業者が経営されるということになりますが、神戸市としてもこの施設と連携して、食都神戸構想を推進していきたいと考えております。

質疑応答

ルイーズ広報専門官退任のお知らせ(テキスト版)

記者:
 日本で一番印象的だった出来事、思い出に残っていることを教えていただけますでしょうか。



ルイーズ広報専門官:
 これからのことなんですけれども、私が非常に楽しみにしているのは、ラグビーワールドカップです。イギリス人に神戸市を紹介するこんなに大きな機会はなかなか無いのではないかと思っています。キャッチフレーズとしては「一生に一度だ」ということなんですけれども、私もちょうど10月から8月まで1年イギリスにいるんですけど、戻ってきたらぜひ神戸の御崎スタジアムでラグビーワールドカップ、特にイングランドとスコットランドとウェールズも参加しますので、神戸でこんなに大きなイベントが開催されることを本当に楽しみにしています。



記者:
 私もラグビーで日本が予選リーグを突破して上位に進出してほしいと思っているんですけども、ぜひ、イングランドと対決することになればうれしいなと思っているんですが、愚問かもしれないんですけど、そのときはどちらを応援されますか。



ルイーズ広報専門官:
 時間で言いますと、イギリスに住んでいた期間は21年間で、日本は7年間ですから一応イングランドですけど、日本が勝ったらうれしいです。でも、一応イギリスを応援します。



記者:
 神戸にいらっしゃって、神戸が訪日外国人客の誘致でなかなか苦戦しているところがあるんですけれども、最後にちょっと辛口で、どうしたらもっと神戸に外国人が来てもらえるかというところを一言何かアドバイスをしていただければ、お願いします。



ルイーズ広報専門官:
 よく言われるのは、神戸と京都・大阪との比較ではないでしょうか。京都と大阪の観光客数を見て多いと言うんですけれども、神戸市はそういう都市を見て、じゃ、京都はこういうことをやっているからそれをやろうと、大阪は外国人の観光客が多いから大阪のことを見て、大阪がやっていることをするのではなくて、本当に神戸はとても特別な都市で、たくさんの神戸ならではの魅力がいっぱいあると確信しています。
 


 ですので、京都になろうとか、大阪になろうという考え方ではなくて、神戸らしく神戸の魅力を発信していってほしいと思っています。「神戸ビーフだけではない」という私の3年間のキャッチフレーズをいろんな場面で発信してきたんですけれども、神戸のダイバーシティーをもっと売りにして、観光客を増やしていってほしいと思っています。

神戸都心部 南北交通の機能強化を図ります(テキスト版)

記者:
 新神戸、三宮、神戸空港の南北交通に関してお伺いしたいんですが、シャトルバスと路線バスで空港と都心をつなぐということが輸送力にどれくらい影響があるのかというところなんですが、ポートライナーがラッシュのときで1万人の輸送力というふうに聞いているんですけれども、シャトルと路線バスで9便づつというのは、輸送力としての効果はまだないのかなと思うんですが、どうでしょうか。



久元市長:
 当面の対策としてのものだというふうにご理解をいただきたいと思います。かなり混雑しているのと、それから、かなりの皆さんがポートライナーを乗っていただいているわけですが、ポートライナーは当然のことながらポートアイランドの中で就業されている方、大学生、それから中央市民病院に行かれる方もたくさんいらっしゃる。その中で、空港に行かれる方が一緒に乗っておられるわけですね。やはり空港に行かれる方はキャリーバッグだと荷物もたくさん持っておられますから、そういう方々を対象として考えれば、この着席型のシャトルバスということは一定効果があるのではないかと思います。



記者:
 今後なんですが、事業化の検討もされてらっしゃいますけれども、それに加えて、例えば連節バスですとかBRTの導入というのも検討されていかれるんでしょうか。



久元市長:
 去年、BRTの社会実験というものを行いました。一定の効果は確認できたわけですけれども、今年はそれを予定はしておりません。
 それから、LRTについては少しまだ、これからウォーターフロントを開発、整備をしていくという構想と連動させながら、少し時間をかけて検討しなければいけないというふうに思っています。やはり本命は、少し時間がかかりますが、ポートライナーの8両化、それから、港島トンネルの新神戸方面への延伸ということ、これも今年、検討に着手をしたいというふうに思っています。
 


 それ以外に何ができるのかということを考えたときに、やはりこういう形での新神戸、三宮、空港、それから、神戸駅と空港のシャトルバスというのが現実的な選択だというふうに考えたわけです。それから、先ほどの車両のはね上げ式の座席、これは10%ぐらいの増員効果がありますから、これも一定の効果を発揮するということになるのではないかというふうに考えております。



記者:
 今のシャトルバスなどについてなんですけれども、運行ルートが2種類ありまして、新神戸・三宮間のシャトル便、そして、路線バスで神戸駅から出ているんですけども、この2つのルートを設定された狙いを伺いたいということと、今、ポートライナーの8両化というのをおっしゃっているんですけど、三宮への速達性の向上については、今後、可能性というものはあるものなんでしょうか。



久元市長:
 まず、前者については、三宮からの乗客は大変多いわけですけれども、ポートライナーが走っているということと、それから、三宮は駅前が大変狭いわけです。停留所を設置する場所も限られるわけですね。ですから、今、神戸駅からポートアイランドにバスが走っておりまして、これを延伸するという形で、今回、神戸駅まで結ぶということになります。1つは、三宮駅の駅前広場、停留所を設けるスペースに非常に限界があるということで2つのルートを作っていくということです。
 


 そういうように限界があることから、新神戸駅から三宮を通って神戸空港に行き、神戸空港から新神戸駅に行くルートが三宮駅のところで少し違うわけです。南側に行くときには三宮駅前に停留所を設けることができるんですが、北上するときには設けることができない。そういうルートになっているんです。これはやっぱり三宮駅前の停車スペースに非常に限界があるというところです。
 


 それから、8両化をしたときに、あわせてこれをスピードアップすることができるのかどうかということについては、まだ検討はしておりません。これからの検討ということになりますので、今はまだ、可能性も含めて、お答えできるほどの材料はそろえておりません。私自身としては、できるだけこの検討をスピードアップしたいというふうに思っております。できるならば、空港に向かう便については、ダイヤについては少しでもスピードアップを図ることができないか検討していきたいと思います。



記者:
 同じく新神戸と神戸空港を結ぶシャトル便についてなんですけれども、新神戸が新幹線の停まる駅ということで、神戸空港の国際化など、規制緩和をした場合に、新神戸の新幹線と神戸空港を結ぶことで何か新しい圏域が生まれるとか、そういったことは考えていらっしゃるでしょうか。



久元市長:
 少し、頭がそこまで私はまだ回転をしておりません。当然、そういうような方向性というものを経済界の中からは期待をされている向きというものもあると思いますが、まだそこまでの構想ということは頭の中にあるわけではありませんで、今は、現実にポートライナーが大変混雑をしていますし、新神戸駅から空港に向かうルートも、乗りかえをしたり時間がかかるということですから、これを少しでも短縮するということ、これに全力を挙げるという考え方です。

その他の質疑応答

副市長人事について

記者:
 先日、議会から同意のありました副市長人事について幾つかご質問させてください。
 まず、職務分掌についてはどのように考えられていますでしょうか。



久元市長:
 職務分掌については、今、最終的調整を行っているところでして、二、三日中には発表できるというふうに思います。



記者:
 三宮の再整備とか、あるいは湾岸線の延伸とか、国交省から(の人材)が適切ではないかという声も庁内から聞かれます。そのあたりの検討はされたのかどうかという点と、それから、技術職がなくなることへの不安の声も聞かれますけれども、その点についてもご説明いただけますでしょうか。



久元市長:
 神戸市が今進めているさまざまなプロジェクト、三宮の再開発、港湾の整備、それから空港、大阪湾岸道路の西伸部への延伸や神戸西バイパスの整備、さまざまな課題で国土交通省にご支援をいただいているということ、これは事実です。その点につきましてはさまざまな形で、私自身も石井啓一国土交通大臣や幹部の皆さんに、直接、お願いをしたり、あるいは神戸に来ていただいて、ご視察をいただいたりして理解を求めてきているところです。また、建設局、住宅都市局、みなと総局の幹部の皆さんはそれぞれ、人脈もつくってくれていますから、今の体制でその辺の対応はできるのではないかなというふうに思っています。
 


 それから、神戸市政を長く見たときに、技術畑の出身の職員が副市長になっている時期も多かったということは事実ですけれども、しかし、副市長は3人いるわけで、そのポストというものをあまり固定的に考える必要はないのではないかということです。詰まるところ、私も総務省出身ですけれども、どうして総務省から寺崎氏を副市長に起用したのかということになるわけですが、やはり1つは、神戸市もいろいろな課題、プロジェクトを抱えているということとともに、人口減少が予想を超えるテンポで進んでいます。従来の発想を超えるような新たな政策展開が求められているときに、神戸市のプロパーの職員の皆さんに中心的に支えてほしいというふうに思っておりますが、やはりほかの自治体の経験や、ほかの地域で進んでいる政策展開についても知見のある外部の人材をぜひ副市長としてお願いをしたいというふうに思っておりました。そのときに、あとは具体的に誰が適任なのかということを考えたときに、寺崎氏は、霞が関、総務省、旧自治省の経験があるだけではなくて、内閣官房に出向し、実際に官邸の中で勤務もしておりましたし、また、実務的なレベルでのルートのチャンネルもかなり持っております。それから、北京でCLAIR、自治体国際化協会の北京事務所長もたしか3年経験をしたというふうに聞いておりますから、海外の、特に中国にさまざまな人脈があります。また、同じ指定市であります熊本市の副市長も4年経験をしておりまして、同じ自治体としての経験もあるということで、そういうような経験を踏まえて寺崎氏を適任と考えて、市会に説明をさせていただき、このほどご同意をいただいたということです。



記者:
 そういった選ばれたご理由の中に、一部の方に庁内のスピード感を上げていきたいとご説明なさっているという声を聞きましたが、その真意はどういったところにあるのかをお聞かせ願えますでしょうか。



久元市長:
 やはり仕事をスピードアップさせていかなければならないときに、神戸市の職員の皆さんは、神戸市のさまざまな事業によく精通をしているし、神戸の中のさまざまな地域事情ということもよく知っています。しかし、現実に人口減少を食いとめていくということの対策を考えた場合には、やはりこれまでにない新たな発想、政策展開を求められているわけで、トップマネジメントの中に外部の人材を起用するということは、スピードアップをしていく1つの手段になるのではないかというふうに考えたことも事実です。



記者:
 大変寺崎さんは優秀な方と聞いておりまして、お人柄もすごくよろしいと評判がいいんですけれども、籍を置いてこられるということですが、実際は、多分、市長の後継者ではないかという声もちらほら聞こえます。そのあたりはどうでしょうか。



久元市長:
 大変答えにくい質問ですけれども、私はつい去年の10月に市長に再選されたばかりですから、後継者という質問に対しては少し違和感がありまして、しっかりと市長としての仕事をさせていただきたいなというふうに思っています。
 


 それから、寺崎氏については、熊本のときもそうですが、形式的には国家公務員、総務省の職員を辞職して、神戸市、自治体で新たに新規で採用されるということになるわけですが、任期4年を全うすれば総務省のほうに戻るということで、総務省との間で調整を既に終えているところです。総務省でも非常に嘱望されている人材ですから、必ず返すようにというふうに言われております。

垂水区中学3年生の自殺

記者:
 垂水の自殺事案で、ご遺族からの所見が出て、報告書とともに市教委のほうから説明、報告があったと思うんですけれども、その中で、所見の中では市長部局での再調査ということが求められていますが、現段階で市長の判断というものがあれば、お伺いできますでしょうか。



久元市長:
 確か3月12日にご遺族から教育委員会に対して調査報告書に関する所見を提出されています。その翌日、教育委員会からそういう報告は受けています。ですから、これについてはしっかりと私のほうで検討をさせていただきたいということで、まだ方針を出す段階ではないというふうに思っています。



記者:
 垂水の中学生の自殺の件なんですけれども、これの再調査についての判断については今まだ検討中だということが言われているんですが、まず、いつごろまでにという時期的なものをどのように判断するかというのが1点と、もう1つ、ご遺族から所見は出ているんですけれども、ご遺族に直接会うなり直接お話しされるという考えがあるかどうかというのが2点目。それと、もう1つ、ガイドラインですね。再調査を行う必要があると考えられる場合として十分な調査が尽くされていないとか、学校なり市教委の対応についての調査が尽くされていないですとか、新しい事実が出てきたとか、調査委員会の人選の公平・中立性に疑義があるとか、そういうふうに4点挙げられているんですけれども、市長も既に報告書については、以前からある程度報告を受けられていて、実際に報告書も見られると思うんですけれども、現状でそのうち特に検討する項目として該当するものがもしありましたら教えてください。



久元市長:
 確かに調査報告書は以前に出されているわけですが、今回ご遺族の方からのご所見については、この調査報告書と祖語している点があるということを相当詳細にご指摘もいただいておりますから、そういう点についてしっかりと検討をしなければいけないと。その上で再調査をするかしないかということについて判断をしたいと思いますが、とにかく調査報告書も相当なもので、第三者委員会が相当なエネルギーを費やしてまとめられたものですから、これをしっかりと読んで、ご遺族のご所見との違いというものをどう考えたらいいのかということも含めて検討しなければいけないと。その上で判断をしたいと思っておりますから、いつまでにこの再調査をするかしないかを判断するということを申し上げるだけの材料は今持ち合わせておりません。時期についても未定です。
 


 それから、文科省から示されている4つの点については、それもやはり抽象的にこの4つのうちのどれに当てはまるのかということではなくて、やはり再調査をするかしないかということについては、文科省から示された判断基準なども踏まえながら、自治体としての主体的な判断を行っていきたいと思っています。

明石海峡大橋開通20年

記者:
 明石海峡大橋が来月、開通から20年になりますけれども、市長として、この明石海峡大橋の果たしてきた役割、あるいは、今後また、来月20年ですけれども、期待する機能、効果というようなものがあれば、お伺いできますでしょうか。



久元市長:
 まず、昔話になって恐縮ですけれども、私どもが子供のころは夢のかけ橋とか言われていたんですよね。これを提唱されたのは、当時の原口忠次郎市長でした。ただ、これが実現できるというふうに多くの市民は思っていなかったのではないかなと。だから、夢のかけ橋とか言っていたんですけれども、それが実現をするということが決まった。これは、本四の3つのルートが同時に着工することが決まったということもありますが、大変驚きました。そして、これが完成をして20年たつということで、正直、月日が経つのが早いなというふうに思います。現実に料金の引き下げ効果ということもあって、神戸と淡路、それから四国方面との人や物の流れというものがかなり活発になっているということ、これは事実だというふうに思います。これは非常にいい効果を発揮しているというふうに思います。
 


 さらに神戸はこれから大阪湾岸道路の西伸部の延伸ということ、これはいよいよ工事を本格化させていきますから、それと、これが開通をすればさらにこの明石海峡大橋の効用というものも大きくなる。既に、つい先般も新名神高速道路も開通をしたということで、神戸と神戸周辺の高速道路ネットワークというものが着々と整備をされている。神戸西バイパスの有料道路事業も決まりました。そして、先ほど申し上げました大阪湾岸道路も10年後には完成するということで、ということになると、この明石海峡大橋というものがさらに大きな役割を果たすことになって、神戸周辺の人や物の流れがさらに活発化し、経済の活性化に大きく寄与していくということになるのではないかと期待をしております。

ジャイアントパンダの貸与

記者:
 今日の夕刊で、日本政府が日中友好条約40年の記念で新たなジャイアントパンダの貸与を中国政府に要請しているという話を書いておりまして、その誘致する施設の候補として、仙台の動物園と、あと王子動物園が挙がっているという話がございまして、王子動物園は、10年前に雄のパンダが死んで以来、何とか繁殖をしようということで熱心に誘致をされてきて、なかなか苦労をされてきたということで、今年に入ってから園長さんが何か中国に行かれたりとかかなりご苦労されている中で、かなり弾みになるのかなと思うんですけれど、まだ正式に決まっている話ではないんですけれども、ちょっと受けとめを伺えればと思います。



久元市長:
 これから今日の夕刊に掲載されるということですから確たることはなかなか申し上げにくいわけですけれども、もちろん神戸市としてもパンダの貸与を熱望しているところです。鳥居前副市長からも強く中国のご当局に要請をしてきましたし、王子動物園の園長も直接お願いをしてきたということもありますから、仮にそういうような動きが事実であるとするならば喜ばしいことだというふうに思います。神戸市としても情報収集を急いでいきたいと思いますし、必要な行動・対応をとっていきたいというふうに思います。

神鋼火力発電所

記者:
 神戸製鋼の火力発電所の建築に関してお伺いしたいんですが、明日23日に中川環境大臣が環境アセス法に基づいて大臣意見を表明すると伺っているんですが、久元市長のお考えとして、神戸製鋼の火力発電所が神戸のエネルギーにとっても必要だというふうなお考えでいらっしゃるのか、それとも最近の一連の神戸製鋼の不祥事で、火力発電所の建築に関してお考えに変化があれば、お伺いできますでしょうか。



久元市長:
 石炭火力発電所については、環境アセスメントの法律に基づいて手続を進めてきたところです。神戸市はこの準備書の手続を進めてきまして、2月28日に神戸市長としての意見を提出しました。この過程で神戸製鋼におけるいわゆるデータの改ざん問題というものが発覚をしましたので、改めてこのデータが正しいのかどうかということについてさまざまな調査も行って、その上で慎重に検討した上で、公聴会やいろんな意見を踏まえて神戸市長としての意見を提出したわけです。そして、つい最近ですが3月16日だったでしょうか、兵庫県知事としての意見を提出されたということですから、今後は環境大臣の意見が提出をされ、経済産業大臣が勧告を出されると、こういうふうに手続が進められるというふうに思っております。
 


 石炭火力発電所については、この神戸市が出した意見でも、やはり今後、環境保全協定を神戸市としても見直して、地球温暖化への影響、それから地域への環境負荷を可能な限り低減をさせるということで大幅な見直しを行うということにして、神戸市としてはそういう対応をしていきたいと思っております。
 あとは、今後は経済産業大臣がどういうような勧告を出されるかということによって、石炭火力発電所の今後というものが決められていくのではないかというふうに考えております。

認知所にやさしいまちづくり条例

記者:
 来週採決を予定されている認知症の救済制度とかの条例案についてなんですけれども、改めて、全国に先駆けてということなので、その意義と、また、市民1人あたり400円程度で総額3億円程度のいわゆる財源と、その課題等々がございましたらお話を聞かせてください。



久元市長:
 認知症の問題というのは、我が国の社会全体が向き合わなければいけない課題で、これは国も強力な政策展開をしていただきたいと思いますが、やはり認知症の方々と直接至近の距離で向き合っている自治体の役割というのは大きいと思います。
 


 これは全ての自治体がやらなければいけない課題なんですが、特に神戸は、一昨年保健大臣会合が行われて、神戸宣言も出された。その後、この認知症という、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジという考え方のもう1つの具体的な適用の例ということになると思うんですけれども、認知症対策を本格的に進めていこうということで、いろんな分野の方々に入っていただいた会議も設けて進めてきました。
 


 認知症についてできるだけ早期に介入をする。科学的な知見に基づいて早期に介入をする。そのためには、認知症の専門医も増やさなければいけないですし、また、認知症の方々に対する地域のサポート体制、市民の間でこれをサポートしていく皆さんを増やしていくということが非常に大事です。また、認知症の方が不幸にして第三者に損害を与えた場合の賠償責任という、これは誰にでも起こり得るということで、これはやはりこの地域社会全体で支えるべきではないかと、こういう考え方をもとにした条例案を提出したわけです。
 


 これについて具体的な財源については、条例の中には触れていないわけですけれども、この条例案の審議の中で、この損害賠償については超過課税、具体的には市民税の均等割に上乗せする形でお願いできないかと、こういう提案を私のほうからさせていただいたわけです。
 


 これは既に幾つかの都市で同じ損害賠償に対する対応を考えているところがありまして、民間の保険を活用するということが言われているわけですけれど、これはその対象者が大変限られることになります。神戸市の場合には、やはり民間の保険とはまた違う形で、全市民をカバーするような制度にするべきではないだろうかと。そうすると、やはり財源としては大体2億から3億ぐらいかかってくる。誰もがこの認知症になるという可能性を考えたときには、これはやはり税で負担をするということが求められるわけで、でき得るならば、これは市民の皆さんが広く薄く負担をしていくような形でお願いできないか、こういう提案をさせていただいたわけです。
 


 これについては当然新たな負担を市民の皆さんにお願いすることになりますから、市会でも反対の意見が述べられましたので、これについては、やはりこの必要性とやろうとしている措置の内容というものを具体的によく市民の皆さんに説明して、これから議論をしていただきたいと。そして、できるならば最終的にご理解がいただけるように、我々としてはしっかりと汗をかいていかなければいけないと、こう考えています。

神戸空港の利用増について

記者:
 神戸空港についてなんですけれども、4月1日から民営化するということで、まず第一に、今後神戸市として安全に引き継げるということが1つの課題となると思うんですけれども、それ以外に、民間に移っても今後その神戸空港の利用増を図るために神戸市としてやらなければいけないこと、何か課題等を考えていらっしゃることがあったら教えてください。



久元市長:
 おかげさまで搭乗率も大変好調に推移をしておりまして、利用客も増えているということですから、そういう努力をしっかりとしていくということだと思います。やはり神戸空港に課せられているいわゆる規制ですね。発着枠、それから運航時間の制限と、こういうものをどうして緩和をするのかということがまず次の問題になってくると思いますが、この点については、やはり神戸空港というものが関西空港、伊丹の大阪国際空港と実質的に1つの事業主体が一体運営されることによって、関西全体の発展、航空需要の拡大にしっかりと貢献をしていくと、そういう理解をしっかりと求めていくということ、地道な努力をしていくということ、これがやっぱり非常に大事なことではないかと考えています。