神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)12月21日

最終更新日
2017年12月26日

発表項目

30年1月 長田区に総合窓口を設置します
(4分35秒)

ポートアイランド(第2期)において県内初となる「ラウンドアバウト(環状交差点)」の供用を開始します
(4分05秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

30年1月 長田区に総合窓口を設置します

久元市長:
 今日、私からお話を申し上げたい案件は2件です。
 1件は、東灘区に続きまして、来年の1月に長田区でも総合窓口を開設したいと思います。



 まず、総合窓口を開所いたしましたのは東灘区でした。去年の1月に開所をいたしまして、引っ越しの手続を、今までいろいろな窓口に行かなければいけなかったわけですが、原則、1カ所の窓口でワンストップで対応を行う試みにしたわけです。
 住民票の異動ということだけではなくて、これはそれぞれ、住民の皆さんによって違いますけれども、国民健康保険、国民年金、後期高齢者医療、福祉医療費助成、介護保険、児童手続、こういう手続が必要な方はそれぞれの窓口を回らなければいけなかったわけですが、東灘区の総合窓口では市民課の窓口1カ所で済む、こういうことをできるようにいたしました。手続漏れも防ぐと。各窓口に移動して並び直す必要もなくなるということで、市民負担の軽減をしたいということを目的にして行ったわけです。



 実際にどれぐらいの手続が簡素化されたかということですけれども、今までは5つの窓口を回らなければいけなかったので、あくまでもこれはモデル的なケースですけれども、80分ぐらいはかかっていたと。これが1つの窓口で行えますから、38分、半分以下の待ち時間になったと。こういうような効果がありました。来庁者の方からは、手続が短くなったということで好意的な声をいただいております。



 こういうようなことから、他の区にも展開をしたいということで、来年の1月9日に、まず、長田区に総合窓口を開設いたします。それから、その後は北区、これが来年の秋ごろ。今、鈴蘭台の駅前にビルを建てて、そこに北区の庁舎を入れるという工事を行っていますが、これが完成いたしまして北区役所がオープンしましたら、北区でもやりたいと。それから、垂水区は既存の庁舎の中ということですけれども、平成31年の1月。それから兵庫区、これは今、庁舎を新しくつくっております。庁舎ができ上がる、オープンするのが平成31年の春ごろということですので、この時期に総合窓口をオープンしていきたい、こういうふうに考えております。



 来年の1月にオープンする長田区のフロアのイメージですけれども、市民課のところが総合窓口になるわけですけれども、この窓口でも、ただ単に1カ所に集約するだけではなくて、待っていただいている方が座るソファーだとか、それから、窓口に座っていただくための椅子も、ユニバーサルデザインの椅子にしましたり、高齢者の方が立ち上がりやすいようなデザインにしたり、よりプライバシーに配慮した窓口のカウンターにする、こういうような改善も行っております。
 これが1点目の総合窓口の関係です。

ポートアイランド(第2期)において県内初となる「ラウンドアバウト(環状交差点)」の供用を開始します

 2点目がラウンドアバウト、環状交差点です。
 ヨーロッパにおられた方はご存じだと思いますけれども、ヨーロッパではラウンドアバウトが広がっています。このラウンドアバウトを兵庫県内で初めてポートアイランドに設置したい、こういう試みです。



 ラウンドアバウト、信号がない環状の交差点です。一番最初にこれが始まったのは英国で、1990年ごろにスタートしたと言われておりますが、ドイツなどヨーロッパで広がりまして、アメリカでも90年代からフロリダなどで導入をされているというふうに聞いております。日本では、平成26年に道路交通法が改正されまして、これが制度的にできるようになりました。



 このラウンドアバウトをどうして導入するのかということですけれども、1つは、後でまた説明いたしますけれども、信号がないわけですね。信号がありませんので待ち時間が減るということ、それから、これは場所を選定しなければいけませんが、交通事故の減少にもつながる。というのは、ラウンドアバウトでは、当然、減速をすることになります。信号があると信号が変わりそうなときにスピードを上げて、それで信号を通過するということがあって、往々にして大きな事故につながるわけですけれども、ラウンドアバウトでは減速をして進みますから交通事故の減少にもつながる、こういうふうに考えられております。



 ここの通行方法ですが、まず、横断歩道の信号がなくなりますから、ラウンドアバウトに入っていくときには歩行者に注意をして進まなければいけないということになります。そして、交差点に進入した後のルールですけれども、交差点内を通行する車両が優先されるということで、車両が来ないのを確認してから進入する。このときにはウインカーを出す必要はありません。そして、交差点内では、できるだけ道路の外側を徐行して運転する必要があります。そして、ラウンドアバウトを出るときには、直前の出口を通過するときにウインカーで合図をすると。で、歩行者に十分注意しながらラウンドアバウトから出ていく。こういうことになります。



 ラウンドアバウトの整備につきましては、当然のことながら、兵庫県警とも十分連携をいたしまして、つくることにいたしました。わかりやすい表示をして、当然のことながら、事故のないように注意をして運転していただくような呼びかけもしっかりと行っていきたいというふうに考えております。
 このラウンドアバウトが使えるようになるのは、12月26日火曜日の10時です。場所はポートアイランドの中ですね。
 こういう形でラウンドアバウト、県内で初めての試みということですけれども、行うことにしましたので、今日は報告をさせていただきました。
 私からは以上2点です。

質疑応答

30年1月 長田区に総合窓口を設置します(テキスト版)

記者:
 長田区の総合窓口なんですが、2カ所目ということで、長田区が2カ所になった何か理由というのはありますでしょうか。



久元市長:
 長田区が2カ所目になりましたのは、まず、長田区役所の方がいたら、ちょっと答えてくれますか。長田区が意欲的に手を挙げてくれたんですよね。



職員:
 長田区役所は、1階に保険年金医療課と市民課と両方隣接しております。他区と比べまして、長田区は、そういったもともとの庁舎の配置が総合窓口に適していたということで、東灘区に次いで2番目の場所として設置をさせていただくこととなりました。



記者:
 たしか東灘区は転出転入がかなり多いということでモデル的に実施されたと思うんですけど、特に長田区って、そういう要素というよりもレイアウト的な要素のほうが大きいということでしょうか。



職員:
 人口は、東灘区に比べまして長田区はおおむね10万人程度と半分ぐらいになっております。転出入も長田区のほうが大体半分ぐらい、1万1,000件ちょっとぐらいになりますので、件数というよりかは、設置のしやすい場所ということで2番目として開設することとなりました。

ポートアイランド(第2期)において県内初となる「ラウンドアバウト(環状交差点)」の供用を開始します(テキスト版)

記者:
 基本的なことなんですが、進入時は一時停止がかかっているんでしょうか。



久元市長:
 一時停止は特にかからないんですけれども、横断歩道がありませんから、徐行して、注意をして入っていただくということになります。



記者:
 国内ではかなり先行事例があるということなんでしょうか。



久元市長:
 国内では先行事例はありまして、全国で68カ所あります。近畿地方では、京都が2カ所、大阪が2カ所、滋賀県が1カ所、福井県が1カ所です。全国的に見ますと、ちょっとどうしてなのか調べてないんですが、仙台では11カ所も入れておりまして、横浜で2カ所、千葉、新潟、浜松、堺、北九州でそれぞれ1箇所、こういうところが入れております。



記者:
 ありがとうございます。



記者:
 どうしてここの場所が選ばれたのかという理由とか背景はありますでしょうか。



久元市長:
 ラウンドアバウトにふさわしい場所は、交通量が極端に多くないのが適当だというふうにされております。具体的な数字、これは警察庁の基準ですけれども、1日の交通量、このラウンドアバウトに入ってくる交通量が1日1万台未満、それから、ピーク時1時間当たりには1,200台未満ぐらいの流入量、それから、歩行者、自転車が大体1時間100人未満ぐらいの、そういうところが適当だというふうにされております。それから、ラウンドアバウトは見渡せないといけないので、平坦なところでないとだめなんですね。そういうことから適地を探してきたわけですが、ポートアイランドはまさに平坦な場所ですから、ここが適地ではないかというふうに考えたわけです。



記者:
 例えば、見渡せないと無理ということでしたけれども、今後、ほかの場所でもやっていこうとか、そういったお考えはあるんでしょうか。



久元市長:
 私自身はぜひ増やしていきたいと思います。やっぱり交通量が少ないところでは、かなり長い間、信号を待って、車が来ないのに長く赤信号を待っていないといけないということは皆さんもご経験があるのではないかと思いますし、これはやっぱり時間の無駄というか、経済活動の一種の無駄ですよね。そういうものはできるだけ排除していきたいということと、それから、先ほども申し上げたんですけれども、徐行してラウンドアバウトの中を通過することになりますから、これは一概に決めつけるわけにはいきませんけれども、交通事故の減少にもつながるのではないかなというふうに思います。まずは1カ所目の利用状況を注意深く観察をして、できるならば市内のほかのところにも導入をしていきたいというふうに思います。



記者:
 関連なんですけれども、これは、地図上で見てみると、周りは何もないところというか、建物が迫ってきていないところなので、今後展開するとしても、ここのポートアイランドの類似の交差点ですとか六甲アイランドとかが前提になってくるのかなと思うんですけど、例えば都心の三宮の交差点でやるとかというのは考えにくいですよね。先ほど例を挙げていただきましたけれども。具体的に、ポートアイランドとかそういったところで広がりそうなんでしょうか。もうちょっと教えてください。



久元市長:
 都心ではまず無理だと思います。というのは、このラウンドアバウトは、このラウンドアバウトの近いところにお店とかがあると、車は駐停車しますね。駐停車しますと、このラウンドアバウトにはなかなか入りにくいですから、比較的ゆったりと土地利用がされているところ、そういうことになると、ポートアイランドのほかに適地があるか、それから、六甲アイランドとか、あるいは西神のニュータウンの中とか、そういう比較的交通量が少ない、繁華街ではない平坦な場所、そういうところが適地なのではないかと思いますから、比較的限られることにはなると思います。



記者:
 ありがとうございます。

その他の質疑応答

ルワンダとの経済交流

記者:
 先週、アフリカのルワンダにビジネスミッションに行かれていたかと思うんですけれども、神戸の企業の方も行かれていたと思いますが、現地の企業とのビジネスパートナーとして連携がうまく図れたというふうに見ていらっしゃるのか、まずそこをお伺いしたいのと、あと、こういったビジネスミッションを開くことで、神戸市に今後どういう効果があるというふうに市長は考えていらっしゃいますでしょうか。お願いいたします。



久元市長:
 まず、連携が図られているのかということについては、図られつつあるというふうに思っています。これは比較的新しい取り組みなんですね。これを始めた1つの理由は、ABEイニシアティブの中で、ITの分野でアフリカの人材を一番受け入れているのが神戸です。神戸情報大学院大学に、これは現在の数字ですけれども、アフリカからの留学生が57名も在籍をしています。IT分野で、たくさんのアフリカの皆さんが神戸で学んでいるわけですね。そして、神戸で学んだ後、日本で活動される方もいると思うんですけれども、アフリカの母国に帰ってビジネスを起こす、それから、政府の中で、あるいは自治体の中で活躍をする、そういう人も見込まれているわけです。特にルワンダの場合には、これは資源がない、そして、ジェノサイドを乗り越えて国づくりをしていこうと、そういうお国柄で、そういうような人材育成に、これは我が国全体として、政府の戦略としてこれを進めていこうということで、神戸市もぜひ自治体の立場からそういう人材育成のお手伝いをさせていただきたいということが発端でした。ルワンダでジェノサイドが起きたのが1994年ですね。神戸の震災の前の年でした。それを乗り越えて、その後に生まれた子供たちが成長して、今、ITで国を支えようとしている。そういう国づくりのお手伝いをしたいということです。



 同時に、やはりIT、神戸もIT関連の企業がありますし、そのIT企業がルワンダでビジネスを展開できないか。つまり神戸で学んだルワンダの若者たちが母国に帰ってビジネスを起こす。そして、そのビジネスを起こしたその企業との間でのビジネスマッチングということが進めば、双方にとってもメリットがあるというふうに考えられています。現にそういう動きが少しずつ起きています。ビジネスという観点から言えば、既にそういう軌道に乗っているのは、これは神戸ではありませんが、尼崎の音羽電機工業、これは避雷器をつくっている会社で、ルワンダは落雷の被害が多い国なんですね。そういう被害を防げる。そして、音羽電機工業のビジネスにもプラスになる。これは非常にいいことだと思うんですね。そういうようなものが神戸の企業でも広がっていってほしいと思っています。



記者:
 神戸なんですけど、昔から造船だったりとか、靴とか、そういった昔ながらの産業ってあると思うんですが、今それがどういう状況にあるというふうに受けとめられているのかというのが1つと、そこにやっぱりIT、ICTというのは多分新たな産業ということだと思うんですが、神戸市として、昔の産業にかわると言ったらちょっと言い過ぎかもしれないんですけれども、育てていく、そのためにやっぱりアフリカだったり、最後のフロンティアと言われているところに切り込んでいく必要性があるというふうに考えていらっしゃるのか、そのあたりはいかがでしょうか。



久元市長:
 まず、神戸のものづくり産業がIT産業に完全に取ってかわられるとは思っていません。というのは、神戸のものづくり産業は戦前から明治からの長い歴史があるわけですが、造船とか鉄鋼とかさまざまな分野、重化学工業が、それぞれのこの神戸の大企業の中で事業の深化あるいはリストラが行われて、例えば川崎重工業であれば、造船も行われていますが、むしろ車両とか、タービンとかというような分野にシフトしてきていますし、それから三菱重工の場合にも造船から航空機やそれ以外の分野というものに変わってきているわけで、ICTというのはICT企業というのはもちろんあるわけですけどもICTというのはツールですから、そういうものづくりの分野でもICTというものが使われたりあるいは幅広いものづくり分野の中でICTを使って新しい分野をつくっていこうというふうにしていますから取ってかわられるというものではないと思います。



 しかし、ICTを業種として捉えたときには、これは都市型産業ということに分類されるのではないかと思いますけれども、ITを使ったさまざまなプログラムの開発とか、あるいは機器の開発とか、さまざまなソフトウエアの開発とか、そういうような分野に挑戦する企業は大都市の中にもたくさんあって、神戸にもありますね。そういうような分野でのビジネスマッチングあるいはビジネス交流ということは、ルワンダは1つのこれはフロンティアだと思いますし、現実にそういうようなマッチングが進んでいくというふうに思います。



記者:
 リエゾンオフィサーのエドリスさんを採用されているかと思うんですけれども、こういったポジションを新しくつくられた理由と、それとあと、期待をされている役割としてはどういったところを期待されていますでしょうか。



久元市長:
 エドリス氏も神戸情報大学院大学の出身で、そういう人材がいるということを聞きまして、私はぜひこれは、もし本人の意向とマッチするのであれば神戸市で働いてほしいと思いました。快諾をいただいて、リエゾンオフィサーというポストについていただいたんですね。リエゾンですからまさにつなぐということで、神戸とアフリカの諸国をつなぐと。ルワンダと今交流は進んでおりますが、ルワンダがいわばアフリカと神戸との間のゲートウエイになって、ルワンダを起点にほかの国々との交流にも広げていきたい。



 これはまだ可能性にも留まっていますが、エチオピアとルワンダは少し離れていますけれども、同じ東アフリカの圏域ですよね。そして、エチオピアは大国です。そして、エチオピアの国家公務員の経験もある、役所の実務、また、農業の関係の仕事もされていたということで経済の分野にも造詣のあるエドリス氏にそういうアフリカとの交流を広げていく、いわばつなぎの役割を果たしてほしいと期待をしておりました。しっかりと期待に応えてくれていると思っています。

世界一のクリスマスツリー

記者:
 世界一のクリスマスツリーの関係なんですけども、あと5日ほど残されていて、来場者が既に90万人を超えたと思います。ただ一方で、批判的な声も今回かなり上がっていた部分があると思うんですが。氷見市の方にお話しを伺っても、皆さん、木を見て喜んでもらいたいという思いを持たれていて、すごく困惑をされているというのもあると思うんです。そこで、市長がどのようにお考えになっているかというのをお聞かせいただけますか。



久元市長:
 西畠清順さんからこの企画をお聞きしたときに、いろんな障害があるかもしれないと思ったんですけれども、これまでにないプロジェクトだと思ったんですけれども、西畠さんご自身が資金も工面をしてプロジェクトを立てるというお話も聞きました。私もこれ、ぜひ神戸市としても協力をしたいということで、結果的にはメリケンパークで今ごらんをいただいているような形で実現をすることになったわけです。
 ルミナリエの時期と重なったということもありまして、大変たくさんの皆さんに楽しんでいただいた。そして、神戸の外からもたくさんの皆さんに来ていただいているのではないかと、神戸の町を楽しんでいただいているのではないかと思います。そういう意味で、非常に意義のあるプロジェクトが行われていると思っています。



 批判される方は、木を切るのがかわいそうということが批判のポイントのようですけれども、これは地元の皆さんの意向を全く無視して150年の木を伐採して無理やり神戸に運んできたわけではなくて、まさに氷見の皆さんがおっしゃっているように、氷見の皆さんがほんとうに心を込めてこの木を送り出していただいて、送り出しのセレモニーもやっていただいたようですよね。そして、氷見からはたくさんのこのあすなろを含む木が切り出されて、木材として流通をしているわけですが、その中の1本が、西畠清順さんがその木を見つけて、これはいい木だということで、神戸でああいう形でクリスマスツリーになり、たくさんの皆さんに見ていただいているということ、このことは地元の氷見の皆さんも大変喜んでおられると。私も氷見の観光協会の方から、ほんとうに私たちはこの氷見のあすなろがこういう形で神戸に運ばれてたくさんの皆さんに楽しんでいただけることをとても喜んでいますということでおっしゃっていましたので、これは非常に意義のあるプロジェクトだと思っています。

山口組への対応

記者:
 山口組の関係なんですけれども、淡路市の神戸山口組側の本部事務所が、この前、神戸地裁が使用を禁止する判決を出しましたが、神戸市灘区の六代目山口組側の総本部は今も定例会とかで幹部が出入りしていて、不安に思う住民の方もいらっしゃると思うんですけど、神戸市としては今後どう対応されるようなお考えなんでしょうか。



久元市長:
 この山口組は本部が、昔からと言ってもいいかもしれませんが、ずっとあそこにありまして、私も場所は承知をしておりますけれども。これは県警が厳重な監視を続けていますから、これは県警のほうで、不測の事態が起きないようにしっかりと体制をとっていただいていると考えています。同時に、これは県警としっかりと連携、情報交換をしているところですけれども、新たな動きについては情報を共有して、その動きに応じた対応を神戸市としてもしていかなければいけないと思っています。



記者:
 三宮にも近いところ、二宮町に今年の春に神戸山口組の新しい事務所ができまして、先日は定例会もそこで行われたということなんですけれども、神戸市の福祉センターもほんとうに近いところにあって、住民の方も出入りされているというところで、神戸市から使用禁止を求める仮処分の申請というのも、京都市で事例があったかと思うんですけれども、そういったようなことは検討は今後されないでしょうか、教えていただければと思います。



久元市長:
 まずは、警察ともよく情報を共有して、状況をよく把握した上で神戸市としてとることができる対応策というものを考えいきたいと思います。

神戸港のコンテナ取扱量について

記者:
 神戸港のコンテナの取扱量についてなんですけど、昨年に引き続き今年もすごいコンテナの取扱量が増えてきて好調だとは思うんですけれども、震災から23年が経とうとしている中でコンテナ量が増えている好調の要因と、これからの、海外と比べると釜山とか上海とかとはちょっと差があるので、そこら辺の今後の課題についてはどうお考えでしょうか。



久元市長:
 やはりこれは関係者の努力だと思います。特に埠頭会社を大阪と統合しまして、阪神国際港湾株式会社を設立して、さまざまなポートセールスも行ってきました。特に、西日本からこれまで釜山に流れていたフィーダー貨物を神戸港がかなり取り込むことができるようになっているということがコンテナ貨物取扱高の増加ということにつながっていると思います。



 ただ、これは今のままでいいとは思っておりませんで、やはり神戸港がさらに将来を見据えて港の勢いを拡大していくために不可欠なのは東南アジアからの貨物の取り込み、東南アジアのさまざまな港からの貨物が残念ながら神戸港をほとんど通っていないわけです。東南アジアからの貨物の取り込みというのが大きな課題で、これは今年開港150年を記念して、神戸港の幹部、みなと総局長を中心に港の関係者の幹部しかり、業界の皆さん、それから、東南アジアの諸港の責任者との間での会議を開きまして、個別にさまざまな協定も締結をしました。今後は、東南アジアの貨物をどうやって神戸に取り込んで、神戸から特に北米方面に向けた航路の開設や、あるいはその増強といったようなことをやっていくかが課題ではないかと思います。

所有者不明土地問題に関する法整備について

記者:
 所有者不明土地問題についてです。
 先日、国交省の審議会や民間の研究会で新制度への提言がまとめられて、来年の通常国会で法案が提出される予定だと思いますけれども、久元市長もかねてから国に対して法整備を求められてきていらっしゃったので、改めて今、法整備に向けて前進していることへの受けとめをお伺いします。



久元市長:
 この問題は、一部の関係者の間ではかなり知られたことでして、特に担当者が非常に困っているということだったわけですが、やはりもっと大局的見地から制度改正に結びつけていかないといけないのではないかという問題意識を強く持ちまして、指定都市の市長会でこの問題を取り上げ、指定都市市長会としての具体的な、一般的な要望ではなくて、これとこれとこれを改正してほしいというような提言を出しました。これに基づいて相当スピーディーに国のほうでは対応をしていただいたと思っています。



 これは政党の中でも、特に自民党はこの問題についての組織もつくって、私もプレゼンをしたことがありますが、国土交通省のほうも研究会をつくってやっていただいたと。特に増田寛也さん、神戸市の顧問にもなっていただいておりますが、非常に強いリーダーシップを発揮されて、具体的な提言を取りまとめ、そして、非常に力強いメッセージを国民に対しても発していただいたと。そのおかげで具体的な改正項目が取りまとめられて、国も来年の次期通常国会に法案を提出するということ、これが決まっております。具体策も明らかになりつつあります。



 さらに登記の義務化といったもう少し時間のかかる問題については、これは法務省を中心に、法務省も研究会をつくって検討を始めるということで、大きく動き出していると。このスピーディーな対応については、大変高く評価ができると思いますし、関係者の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。



記者:
 新制度への提言が実現されましたらどんなことを期待されていらっしゃいますでしょうか。



久元市長:
 これは、所有者の不明土地問題そのものを解決しないといけないんですけれども、自治体の役割はもちろんそれもあるんですけれども、具体的に例えば道路を買収するとか、公園を拡張するとかそういったときに、所有者が不明であるために事業が進捗をしない、どうやって障害を取り除いて事業を進めるのかという問題ですね。



 もう1つは、所有者が不明であるために、例えば老朽危険家屋が放置をされているとか、空き地が非常に不適切な管理状態のままで放置をされていて、周辺の住民が困っている、環境は悪化している、そういう状況を改善していくためのそういうような取り組みの中で所有者不明土地の問題を解決するということですから、ぜひ、国の制度改正が実現をされれば、それを上手に活用してそれらの問題を解決していく取り組みを自治体として行っていきたいと思っていたします。

神鋼火力発電所建設に関するアセスメント

記者:
 神戸製鋼の火力発電所の件で、先日、公害調停の申し立てが県のほうにありましたけども、所管自体は兵庫県の側になりますけども、神戸市内で新たにできる火力発電についての住民からの要望といいますか、差し止めを求めるのと、あと、アセスメント、準備書面からのやり直しというものを求めていた内容でしたけども、神戸市として直接ではないかもしれませんが、そういった動きについてどう見ていらっしゃるか、また今後、神戸市として神戸製鋼側に何か求めるようなことがあるのかということを教えてください。



久元市長:
 神戸市のこの問題は、アセスメントの手続をどう適正に進めるかという観点から関わっているわけです。このアセスメントを進める上で、これまで神戸市の環境影響評価審査会を開いて手続を進めてきたわけですが、しかし、いわゆる神戸製鋼のデータ改ざん問題があったということで、そもそもこのアセス審に出されているデータというものが間違いないのかどうかと、このような検証を現在行っているところです。
 そこで、この検証を行った上で、兵庫県は兵庫県のアセス審を開き、神戸市は神戸市のアセス審を開くということで、その検証を行った上での手続を進めていくということになると思います。



 それから、公害調停の問題は今お話がありましたように、これは兵庫県が所管をしている問題ですけれども、それが前提ですけれども、公害調停の手続によって、環境影響評価手続が影響を受けることはないと、別個の手続として進められると思っています。



記者:
 公害調停自体、神戸製鋼が乗るというか、話に応じるかという部分もまだわからないところですが、そういったところで、神戸市としては見守るということになるんでしょうか。



久元市長:
 そうですね。これは県の責任において対応されるということですから、その手続を所管していない立場から何かコメントをするということは差し控えたいと思います。

神戸港の将来に向けた展望

記者:
 今年最後の会見になるので、今年、神戸開港150年で、1年あって、さまざまなイベントとかメリケンパーク再整備とかもありましたけども、そういうところではなくて、例えば今後の神戸港の姿というところで、貨物の集積の拠点にというようなお話もたしか5月の式典のときに発表があったかと思います。今年1年間を終えようとしている中で、今後の神戸港の姿の展望について、何か手応えであるとか感じていらっしゃる部分、先ほどのコンテナの話もちょっとかぶるかと思うんですが、最後に少し伺いたいと思います。



久元市長:
 手応えを感じているかというと、手応えは感じております。現実にコンテナ取扱量はかなり回復してきていますし、それから、やはり神戸港という存在に多くの皆さんが注目をしていただいたのではないかと思います。ですから、150年記念事業は、今年1年を振り返って、これは関係者の皆さんのご努力に感謝しないといけないんですけれども、私は成功したと思います。



 先ほども申し上げましたけれども、この神戸市の中で記念事業を行っただけではなくて、海外からもアジアを中心に港湾の関係者に来ていただいて、単なる記念式典ではなくて、今後の神戸港の港勢拡大につながるような実務的な議論も行われて、将来に向けた取り組みがまさにスタートしているということからいうと、非常に成果が上がったのではないかと思います。



 あわせて、記念式典のときに、神戸港のおおむね30年後を見据えたビジョンを発表いたしました。これは、これから六甲アイランドの南部の海域、今、現に埋め立てられているところですから、これが姿をあらわすのはまだかなり時間を要することになりますが、やはりこれから、港湾整備や港運の分野、あるいは船舶輸送に関する環境制御の分野などでも次々に技術革新が行われていくと思いますし、あのビジョンの中での問題意識としても、やはり海の世界でもIoTなどの第4次産業革命の動きも出てくると思います。そして、アライアンスの再編も行われたわけですから、そういうような動きをしっかりと、神戸の港湾に携わる者としては、やっぱりアンテナを高くしていろんな情報を集める、そして、それをもとにしっかりとしたビジョンをつくっていく、そういうことが我々に課せられているということだと思います。

放課後児童クラブでの事故

記者(サンテレビ):
 一昨日、神戸市内の児童館の職員が子供にバットで殴られて、けがをするというような事案が発生したと思うんですけれども、市長の受けとめと、再発防止のためにどういうことが必要だと思われるかを教えていただけますか。



久元市長:
 この問題は、実は新聞で初めて私も知りました。この児童館は指定管理者が運営をしていて、要するに、指定管理者に勤務をしている職員が被害を受けたということなので、実際に雇っている指定管理者と被害者の問題であるというのはそうなんですけれども、小学生から実際にそこで働いている職員が被害を受けたというのは、これはやっぱり非常に大きな事案だったと思うんですね。
 法律関係からいうとそうではないかもしれないけれども、これは神戸市でこういう事件が起きたわけですから、神戸市が設置している施設ですから、全く担当者レベルでその情報がとどまっていて、決して担当者としては隠蔽するつもりはなかったと思うんですけれども、その判断が間違っていたとは思いませんが、やはりこういう問題については、少なくとも庁内で情報共有がなされなかったということは反省しなければいけないと思います。それは反省点ですね。情報共有という面での反省点です。



 それと、こういう問題が起きたということについては、起きてすぐに、ほかの児童館に対しても注意喚起はしているようです。ですから、対応はとれていたとは思うんですけれども、やはり、こういう事案が起き得るということについては改めてしっかりと問題意識を持たないといけないと思います。
 今日付で、こども家庭局で改めて文書で通知したようですけれども、今ごろになってこんな通知をするというのもあまり褒められた対応ではないと思いますから、やはり十分、私自身も自戒をして、庁内に必要な対応を求めていきたいと思っています。

今年の漢字

記者:
 今年最後の会見ということで、毎年恒例になりつつありますけども、この1年をまた振り返っていただいて、漢字1字であらわしていただけたらなと思います。



久元市長:
 ものすごく平凡なんですけれども、「港」です。これ以外にはないと思うんですよね。やっぱり開港150年でいろんな事業もありましたし、メリケンパークも整備をしまして、ものすごく人がにぎわうようになりました。将来に向かっての構想をつくるようになりました。
 それから、今日は質問がありませんでしたけれども、もう1つの港は神戸空港です。神戸空港については、長い経緯もありましたけれども、9月に関西エアポート神戸株式会社との間で実施契約を結んで、来年の4月からこの会社が神戸空港を運営していただくことになります。関西エアポートによる3空港一体運営が実現するわけですね。これも、今年、非常に大きな出来事だったと思うんですね。長い長い神戸空港をめぐる歴史を考えれば、これも非常に大きな出来事。もう1つの港である神戸空港もそういう大きな動きがあったということで、知恵がないと言えば知恵がないんですけれども、「港」という字を書かせていただきました。