神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)11月20日

最終更新日
2017年11月24日

発表項目

施政方針
(9分39秒)

平成30年度予算編成方針
(1分23秒)

都心三宮の再整備 行政施設の移転方針
(7分51秒)

質疑

質疑その1

質疑その2

質疑その3

その他の質疑応答

発表項目

施政方針

久元市長:
 今日は、私の2回目の任期のスタートということになります。そこで、1番最初にお配りいたしましたのは施政方針です。これは特に目新しいものではありません。選挙のときに公約、政策として市民の皆さんにお約束をいたしました内容が、大きな柱としては6つの項目があるわけですが、これをこの4年の間に、市長として基本的な方針で、このような考え方でこのような内容を実現していきますという内容として取りまとめたものです。



 中身の説明は省略させていただきますが、1番目は健康・安全を守る。2番目に、輝く子供たちの未来をつくる。3番目に、まちと地域をつくる。4番目に、神戸経済を伸ばす。5番目に、陸・海・空の拠点をつくる。6番目に、市役所改革を進める、と。選挙のときの6本の政策の柱に対応しております。この内容をしっかりと実現できるように全力で取り組んでいきたいと思っております。これまで以上にスピード感を持って仕事を進めていきたい、このように考えております。



 この施政方針に盛り込まれた内容は毎年度の予算で実現をしていくということになります。したがいまして、当面は既に編成作業には入っておりますが、平成30年度予算で具体化していくことになります。それがスタートということになるわけですけれども、同時に、できるだけ早く取り組んでいく必要があるもの、緊急に取り組んでいく必要があるというものにつきましては11月補正予算で措置いたしました。そして、できるだけ早くスタートをさせていきたいと思っております。
 これは別途、明後日、行財政局から資料提供させていただきますが、その中で、特に私として今日ご説明したいものを3項目用意しておりますので、お話をさせていただきたいと思います。



 1つは一般公衆浴場の改修に対する助成です。
 これは、先般、公衆浴場についての取り組みを発表させていただきまして、その中でも39カ所のスタンプラリーのお話をさせていただきました。報道していただきましたおかげということもあろうかと思いますが、市民の皆さんの間で一般公衆浴場に対する関心が盛り上がっております。いわゆる銭湯は、かなり減っているわけですけれども、やはりできるだけ銭湯は身近な触れ合いの場としても残してほしい、そういう要望も強くいただいております。私も選挙中にもそういうご意見を何回かいただいたことがあります。
 そこで、11月補正予算では一般公衆浴場の改修に対する助成を初めて行うということにいたしました。公衆浴場は老朽化しているところもありますし、バリアフリー化の取り組みも求められます。老朽改修、バリアフリー化などの助成メニューといたしまして、補助率2分の1、上限150万円ということで、タイルなどの内装あるいは煙突などの外装、それから、ボイラーの老朽化が進んでいるところもあります。ボイラーなど給水・湯設備の改修、これらに対して新たに助成をするということにいたします。



 2番目が、利用者視点に立った駅前空間の点検です。
 公共交通優先のまちづくりをこれまでも進めてきました。その非常に大事な場所が駅前です。駅前ができるだけ便利で快適な公共空間である必要があります。また、駅前から効率的に路線バスで行きたいところに行ける、自宅と通勤・通学ができると、そういう場所であることが必要です。
 これも、選挙中に駅前で街頭演説などもさせていただいたり、いろんなところを回ったりしたわけですけれども、やはり駅前についてはまだまだ手を入れていかなければいけないのではないだろうかという気がいたしました。そこで、利用者視点に立った課題を発見していただきまして解決につなげてもらおう、という基礎調査を行いたいと思っております。



 もちろん市役所の担当局は駅前のそれぞれの場所は把握しておるんですけれども、フィールドワークを行っている研究者の方にリーダーになっていただいて、幾つかのチームをつくります。これが幾つになるのかというのはまだこれから、当たってみてからということになりますが、研究者の方や、あるいは学生の皆さんにチームになっていただいて、そして、駅前をとにかく歩いてもらおうと。そして、駅の周辺をいろいろと調査をしてもらおうと。どういう課題があるのか、さらに便利でにぎわいのある駅前にしていくためにはどうしたらいいのかというような調査をしてもらおうと。要するに外部の目を入れたフィールドワークによる調査ということです。
 対象は地下鉄の西神・山手線、それから神戸電鉄、山陽電鉄沿線を考えております。これらを選びましたのは、どちらかというと非常に緩やかに人口減少が進んでいるエリアだからです。この人口減少をできるだけ食いとめていくためにも、住民の皆さんの足である地下鉄、そして電車を使っていただくようにしていくということは大変重要です。この沿線の活性化に向けた基礎調査を行っていきたいということです。これが2番目です。



 もう1つは、神戸文化ホールのトイレの改修です。後でご説明をいたしますが、神戸文化ホールにつきましては三宮に移転・改築をしたいと考えております。しかし、それまでにはかなり時間がかかります。今の文化ホールをこれから、やはりしばらくの期間、便利に使っていただく必要があるわけです。
 この文化ホールは1973年、昭和48年にオープンいたしました。築44年ということになります。大ホールが2,043人、中ホールが904人という定員になっていまして、年間50万3,000人余りの方、これは去年1年間の数字ですけれども、かなりの方に利用していただいている神戸の文化の殿堂です。これを、いよいよ本格的に移転・改築に向けた検討を進めていくということになりますが、施設が老朽化しているということと、私も時々、文化ホールに行きますが、トイレが少ないという苦情をよく聞きます。特に女性トイレが非常に不足していて、大ホールで大きな公演があると長蛇の行列ができる、ということになっています。そこで、トイレの改修をできるだけ速やかに進めていくということで、この11月の補正予算の中でトイレの増設、あわせて照明や誘導サインの改修というようなことを行いたいということで、所要の予算を計上したいと考えております。

平成30年度予算編成方針

 2番目に、平成30年度の予算編成方針です。
 平成30年度の予算編成方針につきましては、これは別途、行財政局から説明をしてもらいますけれども、30年度の予算は2期目の任期の1年目の予算ということで、できるだけお約束をした政策をスピーディーに進めていくための積極的な予算編成を行っていきたいというふうに思っております。これまで、新規拡充事業につきましては、要求枠は一切設けていなかったんですけれども、だいぶ予算編成も、私が市長になりましてからの新しいやり方も軌道に乗ってきましたので、優先順位をより明確にする必要があるのではないだろうかということで、30年度の予算につきましては、全て要求枠を設けないということではなくて、基本的には(29年度当初予算の額に)30%を上乗せした額を要求枠にするということにいたします。ただ、待機児童の解消など、特に優先的に解決すべき課題、これは別途お示しすることになりますが、この重要課題については要求枠を設けずに、自由に各局から要求をしてもらうというふうにしたいと思っております。

都心三宮の再整備 行政施設の移転方針

 それから、3番目は、都心三宮の再整備についてです。
 この都心三宮の再整備につきましては、これまでも何回か基本的な考え方をお示ししてきましたけれども、最近におけるさらなる検討状況も踏まえながら、一定の大まかな新たな方向性につきましてお話を今日させていただきたいと思っております。従来から、この三宮の再整備の大きなコンセプトは、三宮に今6つの駅があると、これは大変有利な駅であるということなんですが、この6つの駅と周辺のまちを一体的につなぐことで交通拠点としての機能や回遊性を高めると、そして新しい神戸の景観をつくっていくと、そういうような方向を目指しております。



 そして、具体的なこの駅前の公共空間をどう整備するのか、「えきまち空間」の基本計画を今年度中に策定することにしております。その核となりますのが「三宮クロススクエア」で魅力的な空間を創出するということです。もう1つの柱がバスターミナルです。このバスターミナルにつきましては、分散した三宮駅周辺の中長距離バスターミナルを集約すると、人の移動のみならず、情報や文化交流などの発信機能の拠点となる、そういうバスターミナルをつくるということで、雲井通5丁目、6丁目エリアを対象に整備をするということにしております。このバスターミナルにつきましては、現在存在しております中央区役所などの既存の施設の移転あるいは仮移転ということが必要になってきます。そこで、それらの大きな方向性につきまして、現時点での考え方を取りまとめております。



 まず、バスターミナルにつきましては、1期と2期に分けて整備をいたします。1期につきましては、これは雲井通5丁目のエリアですけれども、平成32年度末に解体・着工に着手をいたしまして、平成37年度の完成を目指したいと考えております。この建物の規模とか詳細は、施行者が事業協力者と協議の上、決定することになりますが、大体バスターミナルは25バースから30バースを予定しております。そして、この1期のバスターミナルにつきましては、これはにぎわいのある施設、にぎわいを呼び込むような機能を集積していきたいということで、文化芸術機能が求められるわけですが、具体的には1,500席以上の大ホールを整備したいと考えております。これは、現在の神戸文化ホール、大倉山にありますホールをこちらに移してくるということになります。



 もう1つは、三宮の図書館も最終的にはこのバスターミナルの中に整備をするということになります。
 それから、バスターミナルの整備予定地の行政施設ということにつきましては、まず、中央区役所。中央区役所は、これまで中央区のまちづくり会議などでも議論を進めていきまして、大まかな方向といたしましては、市役所の近傍がいいのではないかということで、私どもといたしましては、本庁舎の3号館を取り壊しまして、新たな中央区の総合庁舎として整備をしたいと考えております。中央区の庁舎と、それから、今、このバスターミナルの建設予定地にあります勤労会館の機能を一体的に整備いたしまして、現在の葺合文化センターと生田文化会館の機能もここで確保をしたいと考えております。平成33年度の供用開始を目指して整備を進めます。



 三宮図書館につきましては、先ほど申し上げましたように、1期で整備をするバスターミナルの中に拡張した形で整備をしたいと思っておりますが、仮移転先が必要になってきます。これはまだ現在調整中です。
 それから、青少年会館、これは勤労会館の中に入っているわけですが、神戸駅もしくは三宮駅周辺に移転をさせたいと思っております。



 次に、市役所の本庁舎2号館、これも建て替えるということにいたしまして、平成37年度以降の供用開始を目指して事業を進めます。32年度に解体・着工に着手をいたします。規模といたしましては、今私たちがおりますこの1号館とほぼ同規模の約5万平方メートルを考えております。中身をどうするのかということについてはこれから検討していくことになりますが、そのにぎわい機能の1つとして、文化ホールの中ホールと似たような規模というイメージですけれども、大体700席から900席程度の中ホールを整備したいというふうに考えております。そして、現在、この1号館または2号館、3号館に入っております庁舎の中での一部の部局につきましては、庁外に移転をさせるということを検討していきたいと考えております。現在の3号館の跡地の規模は、大体1万8,000平方メートル、地上9階、地下1階と、現在のものと同程度の規模、この中に中央区役所などを整備したいと考えております。



 こういう形で、都心三宮の再整備、行政施設の移転の大きな方向性につきましてお話をさせていただきました。こういう方向性につきましては、市会でもしっかりとご審議をいただきたいと思っておりますし、また、これまで、例えば中央区役所につきましては、中央区のまちづくり会議でも議論いたしましたし、文化ホールのあり方につきましては、平成28年度に文化に造詣の深い有識者の方々のご意見を聞いて、その上で今回の方向性を取りまとめたわけですが、芸術文化関係の皆様方からもご意見をいろいろとお聞きして、こういう方向でいいのかどうかということについて市民の市民的なご論議を期待したいというふうに思っております。

質疑応答

施政方針(テキスト版)

記者:
 先ほど、市長からのお話の中で、駅前空間の見直しのお話の際にも人口減少についての懸念を示されましたけれども、個別の施策ではなくて、大きなお話で恐縮なんですけれども、いろんな要因が絡み合っての人口減少ということになるかと思うんですが、その中でも市長が最も懸念されているのはどういった要因でしょうか。一番重視されている点ですね。



久元市長:
 要因というお話ですので、その原因というふうに理解をいたしますが、これは神戸だけの視点ではなくて、我が国全体の視点で捉える必要があると思います。
 近年、ここ10年ぐらいと言ってもいいかもしれませんが、進んでいるのは圧倒的な東京への人口一極集中です。23区の人口がものすごく増えている。そして、東京が増えるということは、東京圏、関東圏が増えるということですから、ある政令指定都市でいうと横浜、川崎。特に川崎の人口の増が目立っている。横浜、埼玉、千葉も人口増です。



 もう1つは、ブロックの拠点都市に人口が集中するということが見られます。大阪、名古屋も増えていますが、特に人口が著しく増えているのが福岡ですね。福岡、仙台、札幌、こういうところの人口の伸びが目立っています。そういうブロックの中心都市が人口の大きな伸びを示す一方で、そのブロックの中では、中規模の都市も含めてかなり人口が減少しているという傾向が見られます。
 そういうような大きな構図の中で神戸を考えれば、神戸はその両方に入っていないということですね。ですから、人口が減少しているという大きな要因は、神戸は関西圏の中心都市ではないということです。このことは京都も人口がほとんど増えていない、神戸はわずかながら人口が減っている、堺もそうなっているということ。こういうような現象と符合しています。



 やはりそういう構図の中で、一気に人口の増加ということに結びつける、人口の増加に転ずるということはなかなか難しいと思いますけれども、いかに人口減少を食いとめるか。これは、人口は都市の活力のバロメーターですから、人口が減るということはやはり活力の成果に結びついていきます。都市の活力を維持をすると。都市の活力の結果、経済活動によって税収も確保し、その税収を市民生活の維持向上のために振り向けていくと。そのためにも人口減少をできるだけ食いとめていく必要がある。やはり活力、にぎわいというもの、これは大都市にとって非常に大事な要因で、これをどう維持発展させていくのかというのは大都市経営の中で極めて重要な要因だと考えています。



記者:
 すぐ近くの西宮市を例にとると、西宮市内でそんなに大きな雇用があるわけじゃないですけれども、やっぱりいつでもどんな調査でも住みたいまちのランキングでは常に名前が上位に出てきて、周辺地に比べると人口が増えているような状況なんですが、そういったことを踏まえて、先ほどの話ともリンクしてくると思うんですが、それこそ50年、60年先に神戸市がどんなまちであるべきかという点について市長はどのようにお考えでしょうか。



久元市長:
 まず、前段の人口の動向というのは、もちろん自治体単位での人口の動向というのは大変大事ですけれども、1つの着眼点は、駅というものに着目をした人口の増減ということ。これは、特に私たち行政の中にいますとどうしても自治体単位、神戸市の中で言えば行政単位ということになるわけですが、人口の増減の着目点としては、駅を単位とした見方というものもあるのではないかと思います。



 例えば西宮でも、西宮北口や、あるいは幾つかの駅の周りでは人口がかなり今増えている。その一方で、西宮の郊外では人口が減少している。全体として言うと、そういうことを考えれば、やはり西宮の幾つかの駅のエリアでは非常に大阪に近いということで便利でもある。それから、昔から景観とか生活環境という面でプラスのイメージがあるということだろうと思うんですね。
 このことは神戸にも当てはまるわけで、神戸でも例えば岡本や御影は大変評価が高いですね。それから、これはいい面と悪い面と両面がありますが、三宮あるいは元町も、これは居住エリアとしては高い評価を得ていると思います。



 そういうようなことが要因になっていると思いますが、大事なことは、大きな流れが一戸建てからマンション、特に全体的な人口の増加の要因は高層タワーマンションがかなり吸収をしています。また、郊外から都心へと、こういう流れですね。こういうようなニーズを踏まえるということとともに、しかし、そういう流れに自然に委ねるだけではやはりなかなか例えば小・中学校へのニーズというのが対応できないということになりますから、ある程度人口を政策的に誘導するという要素、そういう流れも重視しながらも、弊害が起きないように人口誘導をコントロールしていくということ、これも必要なのではないかと思います。



 特に神戸の場合には西神・山手線あるいは海岸線、戦前から神戸電鉄も山陽電車もありますから、交通インフラがあるわけです。これをやはり有効活用していくという意味でも、そういう沿線にしっかりと人口を定着させていくという、そういう政策的な取り組みを行って、神戸市内の中でバランスのとれた人口配置、まちづくりをしていくということ、これが大事ではないかと考えています。



記者:
 先ほどお話しされていたこの月見山とか名谷のこういった見直しというのは、まさにそういう意図が大きいわけですか。



久元市長:
 そういう意図も含まれています。



記者:
 現在、神戸人口ビジョンがありますけれども、これまでの評価と、今後、施策に関して、特に力を入れていかれる部分というのはどのあたりなのか教えていただければ。



久元市長:
 おおむね出生数は大体予定をしていたレベルで推移をしているのではないかと考えています。しかし、目標が達成できていないのは、やはり東京への人口流出、特に若者世代の人口流出を食いとめるということ。特に大学や専門学校、短大を出た若者たちが神戸に就職しないで、東京だけではありませんが、東京や大阪などにかなり流出をしている。そちらのほうに就職をしている。この流れをとめ切れていないということです。



 これはそう簡単に2年や3年で一気にそういう趨勢を挽回できるわけではありませんが、そこは2期目の私に課せられた大きな課題だと。いかにそういう動きを食いとめて市内への若者の定着を図っていくのか。そのためにどういうことをしたらいいのかということ。これは、施政方針の中にでも書いておりますけれども、これをいかにスピーディーに展開をして実効性を上げていくのかということ、これが大事だと思っています。



記者:
 東京への転出というのはそれこそ日本全体の問題で、非常にこれは解決がなかなか難しいかと思うんですが、例えば大阪に就職した神戸で学生生活を送っていた皆さんが、神戸が好きだから、就職先は大阪だけどやっぱり神戸に住もう、とならずに大阪に出ていってしまうようなこういう現実があるかと思うんですが、それはどういうところで変えていけるとお考えでしょうか。



久元市長:
 これも難しい問題です。私はかなり大学生の皆さんと円卓会議をやったり、また、大学に出向いて意見交換をしたりいたしました。私も「どうして大阪に行くんですか」と聞いたことがあります。



 やはり例えば就職先も大阪のほうが選択肢が多いと。当たり前のことなんですけれども、自分が例えば広報関係の、あるいはメディアに就職をしたいと考えたときに、大阪のほうが会社がたくさんある。
 それから、大阪で例えば友達と食事をするというとき、私なんかは大阪より神戸のほうがうんといい店があると思うんですが、若者はやはり大阪のほうがいっぱい店がある、いっぱい選択肢がある。仲間内で飲むにも、例えば学生同士で飲み会の幹事をやったらどんな店がいいのかということを考えたときに、おそらく神戸より大阪のほうがメニューが多いのではないかなと思うんですよね。



 例えばいろんな要因があって大阪のほうに若者が流れているという傾向はあると思うんですね。それをどうやって少しでも神戸で働いてもらう、神戸で時間を過ごしてもらう、そういうふうに持っていくのかということ、これはいろんなことを考えていかなければいけないと思います。



記者:
 2期目をスタートするに当たっての抱負、思いを肉声で、直接の言葉でちょっとお聞かせ願えればと思います。



久元市長:
 やはり今、神戸が直面している課題というのは、人口減少をどう食いとめて、神戸で働いてもらう、神戸で学んでもらう、神戸で住んでもらう、そういうようにすることにさまざまな施策を組み合わせて効果があるようにしていくということ、これが大変大きな自分の使命だと思っております。
 そのための政策の手段としては、やはりこれまでは震災への対応、震災で生じた財政危機というものをどう克服するのかということに大きなエネルギーが費やされてきたわけですが、ようやく私の1期目の任期中に、神戸をさらに成長させていく、安定した成長軌道を描いていく上で必要なプロジェクトにも着手することができました。これは今着手をしたばかりのもの、非常に大きなプロジェクトで着手したばかりのものがありますから、これをいかにスピードを上げて実現させていくのか。



 例えば大阪湾岸道路、それから神戸空港のコンセッションが4月に実現をいたしますから、利活用をさらに進めていく。神戸港の勢い、これも相当回復してきましたので、これをさらに成果が上がるように、コンテナ取扱高も去年は280万TEU余りだったと思いますが、これを350万TEUぐらいまで持っていくと、こういうようにこれまで取り組むことができなかった課題を着実に前に進めていくということですね。



 それと、やはり特に若い世代を中心に若者が定着をしていくためには、例えば子育てとか教育とか福祉とかという日常性だけではなくて、わくわくするような非日常性というものもこの大都市には必要だと思いますから、そういうわくわく感、あるいはいい意味での刺激というものをどう生み出していくのか、つくり出していくのか。
 例えば世界一高いクリスマスツリーがメリケンパークにお目見えしましたけれども、これも1つの例だと思うんですよね。やっぱりわくわく感を持っていただけるプロジェクトではないかと思います。



 こういうような取り組みというものを、試行錯誤になるかもしれないけれども次々に新しく編み出して実施に移して発信していく、そういう取り組みをぜひしていきたいと思います。



記者:
 施政方針の中の交通利便性の確保のところで、「田園地域に加えて郊外の住宅地、市街地でのコミュニティバスへの支援を行うほか」というふうにあるんですけれども、先々週だったと思うんですが、自動運転の実証実験が北区の筑紫が丘で始まりまして、非常に新しい取り組みで、市長も実際に試乗はされたと思うんですけれども、同様の取り組みというのが東近江市で路線バスを自動運転で走らせようという取り組みがあったり、非常に注目をされていまして、神戸市でもこういった実証実験が行われていると思います。これを、実際に今回、民間事業者さんではなくて、例えば市バスといった形であるとか、市が購入したマイクロバスみたいな、ミニバンみたいなものを走らせるというのは財政的にはおそらく厳しいと思うんですが、やはり厳しいんでしょうか。また、こういったところは、神戸だけではなくて、いわゆるニュータウンがゴーストタウンと化しているという人口減少の問題があると思うんですけれども、全国のみならず、特に神戸でこういった取り組みは切り札にもなり得るというふうに考えているんですが、市長としてのこういった問題に対する、自動運転車に対する期待感を教えてください。



久元市長:
 自動運転は、文字どおり実験ですから、いろいろなデータの収集などを目的としています。ですから、あそこの筑紫が丘で実験が終わったら、すぐにこれがあそこで実用化されるとは思っていません。あそこで得られたデータは、参加をしていただいた民間事業者の皆さんや、それから群馬大学などでもこれを使ってさらに研究を進められるというふうに思いますから、まだ自動運転が神戸で実用化されるには時間がかかるというふうに思います。



 同時に、自動運転は、これは人口減少時代における交通手段として非常に期待されているので、まだこれは目算があるわけではありませんが、2番目の自動運転の実験が何とかできないか、これは模索をしていきたいと思います。
 それから、オールドニュータウンの足の確保というのは、自動運転は非常に最先端の取り組みですけれども、それ以外にも、今ある手法・手段で取り組んでいくということ、これが大事だと思います。



 コミュニティバスの取り組みは、主として、今まで、いわゆる田園地域で行ってきました。北区の農村地域でですね。それに加えて、今年から塩屋の乗り合いバス、乗り合いタクシーの取り組みをしました。この規模の小さなバス、あるいは乗り合いタクシーの取り組みというものを、田園地域だけではなくて、既成市街地、あるいは筑紫が丘のようなオールド化が進んでいるニュータウンでより積極的に進めていくという、そういう取り組みを行っていきたいと思っています。

平成30年度予算編成方針(テキスト版)

記者:
 予算編成方針なんですけれども、先ほど、できるだけ約束した政策をスピーディーに進める積極的な予算編成にしたいというコメントをいただいたんですけれども、一方で、この予算編成方針の中にも書かれているんですけれども、少子超高齢化が進展して、今後の財政の悪化が見込まれているという話も触れられているんですけども、その辺のバランスをどうしていくかという部分ですね。一方、やる部分をやりながらどう財政規律を整えてという部分について、一言コメントいただければと思います。



久元市長:
 この予算編成方針の基本的な考え方は、そのバランスということでいうと、今まで取り組むことができなかったような課題に取り組み始めて確かな歩みを始めていると。これまでできなかった事業の事業化も実現をしているということで、今動き始めている政策課題というものをどうスピード感を持って対応していくのか、政策課題に対応していくのかという、そういうことが1つの方向性ですね。



 もう1つは、ここで言っているのは、行財政改革の手綱を決して緩めることなく持続可能な大都市経営を行っていく。私はこの目の前の課題に対応するということだけではなくて、今を乗り切るだけではなくて、やはり将来的に、特に子供たちが大人になったときに自信を持ってそのときの時代を生きていくことができるような持続可能性ということが大変大事ではないかと思っております。この両方のバランスをとる、これが基本的な考え方です。



 そのための予算編成方針の考え方というのは、これは新年度に何か新しく目が覚めるような手法があるというものではないと思います。やはり優先順位をきちっとつけていくということ、それから、予算で要求された事業というものが最小の経費で最大の効果を上げるのかどうかということをきっちりと吟味するということですね。それから、しっかりと収入の確保を図っていくということです。



 この4年間、かなり新しい事業をスタートさせましたし、いろんなプロジェクトも走り始めていますけれども、財政指標は悪化しているわけではありません。将来負担比率、実質公債費率などの指標も好転をしていますし、政令指定都市の中での順位も上がってきております。ですから、その辺のバランスは少なくとも今のところとれていると思います。ただ、これから、今日ご説明いたしました三宮の再整備の話や、各地域のバランスのとれた発展をしていくためにはいろんな取り組みをしていかなければなりませんから、財政需要も増大をしていきます。ですから、今おっしゃいましたバランスをとるためには、従来以上にスピーディーであるとともに、とにかく考えて考えて考え抜くという姿勢を神戸市の職員がしっかりと共有して、そして、将来に悔いを残さない政策判断をしていく、このことが平成30年度の予算編成においても強く求められると思います。

都心三宮の再整備 行政施設の移転方針(テキスト版)

記者:
 三宮の再開発のところにも重なってくると思うんですが、まず、西神・山手線と阪急の相互乗り入れの件についてですね。先週15日だったと思うんですが、阪急の杉山社長が東京で記者団に対して、この協議について「スピード感を持って協議することになる」というふうにちょっと踏み込んだ発言をされていまして、今回施政方針を聞いて、久元市長のほうからもスピード感という言葉が何度か出てきましたし、こういった絵姿もありましたし、先ほども政策的に人口を誘導していくことも必要なのではないかというご発言もあったんですけれども、現状、杉山社長は、現在阪急さんと神戸市役所さんで部長級、課長級で勉強会を継続的にしているということを踏まえておっしゃっているんだろうなと思うんですけれども、市長は勉強会の頻度を上げるとか、もうちょっと上のポジションの方々でやることにするのか、あるいは法的な裏づけのある何らかの調査費みたいなものを来年度予算に盛り込むとか、スピードアップのためにどう進めていこうとお考えなんでしょうか。



久元市長:
 この点については、杉山社長がスピード感を持って協議に応じていくとお話をされたことは歓迎をしたいと思います。ただ、今現時点ではそれぞれが事務的に協議をしているというこの協議のスピードをアップさせていくことをまずやりたいと思います。というのが、やはりこれまでもお話をしてきましたように、非常に技術的な問題で、採算がどうなるのかという実務的な課題ですから、そこをしっかりと詰めるということだと思います。その上で、新年度予算でどのような対応をするのかということを検討していきたいと思います。



記者:
 この問題なんですけど、例えば1,000億円かかるとかいう数字がちょっと先走って出ていたりとか、地図を見てみると阪急と地下鉄の位置って結構離れていたりするので、じゃ、どこにつなぐのかという疑問点があるんですけれども、そういったところを事務レベル協議である程度まで詰めるところまで詰めてほしいというところなんでしょうか。



久元市長:
 そうです。まず根本的には、どこでこの相互乗り入れの起点にするのかということが基本的に非常に大事で、そこをまずはっきり確定させていかないといけないですね。それ以外の選択肢との間の比較、技術的な面と事業費の面と採算性の面と、それに伴うまちのにぎわい、活性化に対するよい影響がどれぐらいあるのかと、そういうことを比較して絞り込んでいくということになりますから、まさに非常に技術的な、あるいは採算ベースに乗るような検討をしっかり行っていかなければいけないということです。



記者:
 相互直通に関しては、先ほどの例であった人口増への効果と、あともう1つ、ターミナル機能の低下といいますか、例えば取材の中でも商業関係の方とかから商売の機会が少なくなるのではないかという懸念が聞かれたりするんですけども、その沿線活性化と中心地のにぎわいづくりと、これが並び立たないケースもあるのかなという図式で皆さんお考えかなと思っているんですけれども、市長はそれについていかがお考えでしょう。



久元市長:
 ですから、これはまだ中身は何もないわけです。これは繰り返し申し上げましたけれども、この相互乗り入れはしないというのがこれまでの市政の方針だったんですけれども、私は1期目の公約にはこれは入れていませんでした。入れていなかったけれども、やはりさまざまな検討を行った結果、これは検討しようということ、それが今の状況です。技術的な検討も進めているということです。ですから、今そういうご懸念があるのは当然のことだと思うんですね。そういうご懸念に対して、いや、それは大丈夫ですよと説明する材料がまだありません。ですから、そういうご懸念があるということは踏まえながら、そうならないようにどうするのかという検討を今後していかなければいけないということです。



記者:
 市役所3号館が平成31年度から解体着手ということになっていますけど、現在、教育委員会と、あと交通局が入っていたと思うんですけど、こちらは本移転ということになっていますけど、何か想定される移転先であるとか、または民間ビルを借りるとかそういうおつもりなのか、その辺の展望をお聞かせ願えたらと思います。



久元市長:
 今、まだ私のところで議論をするところまで至っておりません。行財政局を中心に、3号館だけではなくて、例えば1号館も含めて、1号館、2号館、3号館に入っている部局を移転するという、どこを移転させるのかということを今庁内で議論して調整をしているところです。
 3号館を移転させるとなると、おっしゃいましたように教育委員会と交通局はどこかに移転することになりますが、これが三宮以外のところに移転をするのか、あるいはこの近辺なのかということについては、庁内でどういう調整をしているのかということは、私はまだ聞いておりません。いずれにしても必要になってきます。



記者:
 三宮の再開発についてなんですけども、現在、都市再生緊急整備地域というところに指定されていると思うんですが、国家戦略特区の指定を求めてさらにこの再開発を進めていこうという報道がありました。これについても、ちょうど同時刻に知事の会見も設定されていて、そこでも多分質問が出ているとは思うんですけれども、そういった方針を神戸市として持っていらっしゃるのでしょうか。あるいは、具体的にどういうふうに進めていこうというふうに考えていらっしゃるんでしょうか。



久元市長:
 国家戦略特区で兵庫県とともに出したいと思っておりますのは、市街地再開発事業を行っていくためには、一定のエリアの中の耐火構造になっていない建築物が一定の割合以上を占めていると。つまり、再開発をしていく上では、優先順位をつけて、耐火構造になっていない建築物が多いところを対象にしているわけです。しかし、三宮については、古くから神戸の中心でしたし、そういう建物もかなりの割合を占めていますから、そういうような制限を撤廃して、三宮のように既に耐火構造の建築物がかなり占めているところでも、市街地再開発事業の対象にするよう(国家戦略特区で)指定いただきたい、こういう要請をしているわけです。



記者:
 現状の特例地域、緊急整備地域というところ、この制度をうまく使っていくためには、さらに耐火構造が行き渡っているところでもそういった優遇が受けられるようにしていきたいということでしょうか。



久元市長:
 このエリアの中で再開発事業を行っていくためには、今の基準では神戸は対象にならないので、それを対象にしてもらいたいということです。



記者:
 三宮の再整備についてなんですけれども、先ほどの人口動態の話なんかも踏まえた上での三宮の位置づけみたいなもの、先ほど居住エリアとしてというのが、いい面も悪い面もあるとおっしゃっていましたけれども、例えば、今後の地下鉄相互直通なんかも考えた上で、それでも人が集まる、にぎわいがあるようなとか、働く拠点としての中核的な拠点とか、三宮の位置づけを今後の再整備の中でどういうふうに位置づけておられるかということを。



久元市長:
 やはり、商業・業務機能をしっかりと集積させると。今もかなり集積をしているわけですが、これを時代の変化に応じて、商業・業務機能の駅前への集積ということを、大阪の梅田など、ほかの都市でも行われていますから、神戸でもしっかりと商業・業務機能の集積を行っていこうということ、これが1つです。
 そのためには、居住機能とのバランスということが必要で、これは従来から考え方が変わっていないわけですけれども、駅前に近いところは、極力、商業・業務機能を重視した開発をしていく。これは都市計画の規制というものが必要になってきますけれども、それが1つですね。



 もう1つは、やっぱり、にぎわいと回遊性です。神戸の玄関口・三宮に、神戸以外のエリアからたくさんの皆さんに来ていただいて、ショッピングを楽しむ、グルメを楽しむ、神戸のまち歩きを楽しむ、アートシーンを楽しむ、そういう、にぎわいと回遊性。そこには、先ほど申し上げましたけれども、非日常的な要素というものも要ると思いますけれども、たくさんの人に来ていただくということ、そういうようなまちにしていくということですね。



 そのためには、6つの駅が集まっていますから、やはり利便性を高めていくということ、それから拠点性を高めていくということ。この拠点性ということは、バスターミナルの整備がその拠点性ということをさらに高めることになるわけですが、この拠点性ということからいうと、神戸近郊エリア、あるいは関西エリアということだけではなくて、やはり西日本全体から見ても、最大級のバスターミナルをつくって、神戸を起点に中国地方や四国地方にもこのバス路線が便利に通ずると。そういう拠点性を確保する、そういう要素が基本的な考え方、方向性になってくるのではないかというふうに思います。



記者:
 行政施設の移転の大まかな事業費の目安みたいなものはわかりますでしょうか。



久元市長:
 事業費は、いずれお示しをしなければいけないとは思っているんですけれども、もう少しお時間をいただければというふうに思います。
 と申しますのは、まだ、例えば2号館、3号館も、先ほど申し上げましたように、単発物というんでしょうかね、文化ホールはバスターミナルと2号館に入れたいとか、そういうような方向性は出しておりますけれども、2号館の内容をどうするのか、バスターミナルの内容をどうするのかということ、これによって事業費もかなり変わってくると思いますから、まだ不確定要素がたくさんありまして。というか、いろんなものを玉突きで移転したり、多次元連立方程式を解くような困難な作業をやっているというところもありまして、そこはご理解いただければと思います。もう少しお時間を頂戴したいと思います。

その他の質疑応答

垂水区中学校での事案

記者:
 垂水区の中3女子生徒が自殺した件で、今日、保護者の方が第三者委員会が示した報告書に対しての追加調査の申し入れをされたということで、内容について、いじめの認定は、事実は認定されているものの、そこから先の原因でありますとか、いじめが自殺に対してどれぐらいのウエートを占めたのかというところの言及がないというところで再調査を求められているんですけれども、主たる調査主体は第三者委員会ですけれども、市長としては、再調査をすべきかどうかを含めてどのような意見をお持ちでしょうか。



久元市長:
 これは去年の10月6日に発生いたしました自殺事件で、大変痛ましい事件が起きたというふうに思っております。教育委員会からは、この事件の概要と教育委員会が取りまとめた報告書は遺族に示されているというふうに承知しておりますが、概要については報告を受けています。
 その後の手続ですけれども、いじめ防止対策推進法では、この調査報告の後、ご遺族からの所見の提出を受けて、その後、市長にこの報告がなされるというようなことになるわけですから、まだ調査報告書が正式に市長には出されていないという段階です。ですから、その途中経過の段階ということですね。



 そこで、ご遺族からは、この調査報告書に関して第三者委員会に追加調査を要望されるということですから、手続の段階としては第三者委員会のところに今はあるので、それを飛び越えて予断を持って私が何らかの見解を示すということは、今の段階では適当ではないというふうに思います。



記者:
 現段階でご遺族が納得されていないということに対して、市長が今の現段階の立場で申し上げる立場にはないということでしょうか。



久元市長:
 自殺の原因というのを解明することには非常に大きな困難を伴うと思います。同時に、やはりご遺族としては、大事に育てられた子供さんが命を落とすことになったので、その背景をぜひ知りたいというご希望もあると思うんですね。ですから、いじめ防止対策推進法に基づいて、その原因が何だったのかということを全力で究明することが必要だというふうに思いますが、これは、第三者委員会で先生方が議論を重ねて、また作業も重ねてこの調査報告書が出されているわけですから、それに対する追加調査の依頼ということを第三者委員会のほうでまず判断をされて、その後、どのようにするのかという次の段階に入るということだというふうに思います。



 ですから、もう既に起きて、関係者も同世代の子供たちであるわけで、そういう非常に難しい状況の中で第三者委員会としては調査を進められたということだと思います。それに対して追加調査を希望されるということですから、そこを第三者委員会でどう受けとめてどう判断されるか、それを待った上で、その結果を聞いた上で次のステップに進めるということだというふうに理解をしています。



記者:
 第三者委員会が仮にもうこれ以上調査をされないとなった場合に、ご遺族側はやはり、市長での再調査をさせることも可能だということで、市長に求めることも検討していきたいというようなお話をされています。まだ現状ではどうなるかわかりませんが、ご遺族が納得されていないのであればやはり再調査をする必要があるのかどうか、そこについて、市長のご意見としてはいかがですか。



久元市長:
 手続を飛び越えて何らかの見解を申し上げるべきではないということを、先ほどから申し上げているわけです。



記者:
 現時点では、市長として、ご遺族が求められているのであればするべきなのかどうかというところは。



久元市長:
 これは、第三者委員会に対して追加調査を要望されているというふうに法律上は理解しておりますから、まず第三者委員会のほうで判断をどうされるかということだというふうに思います。

世界一のクリスマスツリー

記者:
 先日、神戸港に「世界一のクリスマスツリー」がやってきたと思うんです。先ほど、わくわくするような非日常的な取り組みというふうにおっしゃっていたと思うんですけども、一方で、震災からの復興の象徴という意味も込められていると思うんです。
 そういった面で、今回、イルミネーションの季節で、ちょうどルミナリエの季節にもかぶると思うんですけれども、神戸市民にとってどういう存在になればいいなというふうに市長は考えられていますか。



久元市長:
 私は従来から申し上げてきたところですが、ルミナリエについては、震災の年に暗闇の神戸をルミナリエの光が照らして神戸市民を勇気づけたと。そこからスタートして、鎮魂の思いを伝えていくという意味を込めて続けられてきたというふうに思いますから、私は、毎年、デザイン、あるいはルミナリエの距離とかが多少変わっても、基本的には同じような形で続けられていくということが大方の市民の理解が得られるのではないかというふうには考えてきました。



 今回、同じ時期に世界一高いクリスマスツリーが出現するということですが、このことについては、まさにその鎮魂という意味を込められたルミナリエとともに、世界一高いクリスマスツリーがメリケンパークに出現して夜も周囲を照らす、これを市民がどういうふうに受けとめるのかというのは、やはり一人一人の市民の皆さん、あるいはごらんになる皆さんの思いに委ねられているというふうに思います。



 ただ、そういう鎮魂の思いを持ちながらも、しかし、私、実はまだ実際に見ていないんですけれども、非常に圧倒的な存在感を持ってそびえ立つということになると思いますから、やはり、わくわく感のようなものを見る人に与えてくれるのではないだろうか、神戸からの大きな発信にもつながるという意味もあるのではないかというふうに感じております。

バス高速輸送システム

記者:
 日曜日に、神戸空港と新幹線をバス高速輸送システムで15分で結ぶというふうな報道があったんですけど、これを検討されているとして、どういう検討状況になっているのか教えていただけたらなと思うんですけど。



久元市長:
 ここに書かれているような検討を、今、具体的に行っているわけではありません。まず連節バスについて言うと、今年の7月に、三宮と中突堤、三宮と神戸空港の間に走らせまして、どれぐらいの方々に乗っていただけるのかということをやったわけです。その後、この連節バスを具体的にどうするのかということについてはまだ本格的に検討しているわけではありませんが、例えば1つの可能性として、連節バスはかなり長いですから、誰も乗客を乗せないで、交差点をスムーズに曲がることができるのかとか、スムーズに運行できるのかというようなことが、例えば新神戸と神戸空港の間でできないかというようなことは、関係部局のほうで検討して、国との間で何らかの可能性が得られるのかどうか、そういうことを検討している段階だというふうに聞いております。



記者:
 無人のバスがうまく一般道を走行できるかというテストをするという意味なんですか。



久元市長:
 無人というのは、ドライバーは乗っているんですよ。お客さんが乗っていないバスを走らせる可能性があるのかどうかという検討を、今、関係部局のところでやっているというふうに。あの記事を見て実は私もびっくりしたんですけれども、あの記事のとおりのプランが今あるわけではなくて、先ほど申し上げましたように、お客さんが乗っていない段階でスムーズに運行できるのか、これはBRTを運行する上でやっぱり必要なことですから、それを、例えば新神戸と神戸空港の間でできないかという検討を担当部局レベルで行っている段階だというふうに承知しております。