神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)11月09日

最終更新日
2017年11月14日

発表項目

市営地下鉄海岸線において「非常時走行用」の大容量蓄電池の整備が完了します
(5分08秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

市営地下鉄海岸線において「非常時走行用」の大容量蓄電池の整備が完了します

久元市長:
 私から今日お話を申し上げたい案件は1件です。地下鉄海岸線におきまして非常時走行用の大容量蓄電池の整備が完了いたします。12月中にも運用開始予定になりましたので、その内容につきましてご説明を申し上げたいと思います。
 大規模な地震が発生した場合に想定される津波浸水、あるいは広域停電への対応です。



 神戸市では、これまで防潮堤などの整備を進めてきておりまして、レベル1、これは100年に1回の確率で予想される地震に伴う津波対策ですが、これは平成27年度に終了をしております。一方で、レベル2、1000年に1回で発生する南海トラフ巨大地震に伴う津波ですが、この場合には、地下鉄海岸線では、和田岬、中央市場前、ハーバーランド、みなと元町のこの4駅が浸水をするということが想定されます。これに対しまして、現在、このレベル2に対する対応を進めてきておりまして、31年度にこれが完了をいたします。完了いたしますと、この4つの駅につきましては津波浸水対象区域の外ということになります。しかしながら、津波も想定外の規模になることもあり得ますし、また、大規模地震の発生に伴いまして、電力会社が広域停電をした場合には、駅の間で列車が停止をするということも想定されます。



 これまでも、南海トラフ巨大地震が発生して、駅の間で列車が停止したということを想定いたしまして、平成23年の10月と、平成26年の11月に、海岸線で実際の列車を使いました訓練を実施いたしました。この過去の訓練では、最悪の場合を想定いたしまして、駅間距離が一番長いハーバーランド駅と中央市場前駅で訓練を行い、約40分で係員も含めて全ての乗客の避難が完了するということを確認いたしました。しかし、これは訓練でしたので、40分程度ということになったわけですが、朝のラッシュ時間帯で複数の列車が駅の間で停車をするというような場合には、最大で約60分程度が必要になるというふうに想定をしております。ですから、これをできるだけ短縮するということが求められます。そして、歩いて避難するのではなくて、列車を最寄りの駅まで走らせるということが必要です。つまり、列車に走行用電力を供給するために、大容量蓄電池を整備することにしたわけです。停電をした場合に、この大容量蓄電池から電力を列車に送るということですね。朝夕のラッシュ時に広域停電が発生した場合にも、10分以内に次の駅まで走行することができる容量を持っております。この結果、これまでは最大で約60分程度かかると想定しておりました避難に必要な時間が、駅間の移動は最大で10分、全体で約30分に短縮できることになるということで、安全に避難誘導できるようになるというふうに考えております。



 この大容量蓄電池につきましては、12月中に運用開始を予定しております。実際に地下鉄に乗っていて何かが変わるわけではありませんけれども、安全水準というものがかなり高まるということになります。この対応につきましては、これまでも大阪の地下鉄などで進められてきておりまして、神戸市のこの取り組みが全国で初めてというわけではありませんが、こういう避難対策が飛躍的に進むということになりましたので、私からご説明をさせていただきました。
 以上です。

質疑応答

市営地下鉄海岸線において「非常時走行用」の大容量蓄電池の整備が完了します(テキスト版)

記者:
 2点ありまして、まず、蓄電池の容量なんですけど、10分以内に次駅まで順次走行できるということですけど、これは、海岸線をそのときに走っている全列車が最寄りの駅まで10分以内に行けるという分の容量ということでいいのかどうかということと、もう1つ、地震以外でも何らかの原因で停電が起こったときも同様に、途中で立ち往生することなく次駅まで移動できるということになるのかという2点、お聞きします。



久元市長:
 海岸線は最大6編成を運行しております。この6編成が全て10分以内に最寄り駅に到達できる容量をこの蓄電池は備えているということです。
 地震以外による停電も想定をされますので、要するに停電が起きたときにはこの蓄電池が働くということです。地震以外の停電も想定をしております。



記者:
 これは停電ということに対するもちろん非常時走行ということだと思うんですけども、津波の浸水ということに関して言えば、浸水をして列車がとまってしまった場合というのは電気は通っているというふうに考えると、これは通常どおり何らか、徒歩で移動するしかないということになるんでしょうか。



久元市長:
 停電はいろんな要因で起きるわけですが、津波による停電も起こり得ます。津波による対策というのは、これは停電だけではなくて、とにかく地下鉄の構内に海水が侵入しないようにするという対策が必要ですね。こういう対策につきましては、今までも止水板を用意しております。さらに、この止水板のかさ上げをして、より深い浸水でも対応できるようにするということですね。それから、地下街から地下鉄の構内に海水が浸水しないようにする、防水鉄扉も整備をしています。



記者:
 基本的にこの蓄電池というのは、地震などによる広域停電を想定しているということですか。



久元市長:
 そうです。



記者:
 蓄電池が設置されるのはこの変電所1カ所ということでよろしいでしょうか。



久元市長:
 蓄電池はどこに設置されるんでしたっけ。



職員:
 海岸線、御崎公園の変電所内に設置されます。1つだけです。



記者:
 ここ1カ所ということ。



久元市長:
 はい。



記者:
 ありがとうございます。



記者:
 蓄電池への切りかえの問題なんですけど、これは自動設定なのか、それとも職員さんが判断してそういうふうにするという、そこだけ教えてもらっていいですか。



職員:
 電力指令所のほうで遠隔で切りかえるようになっております。

その他の質疑応答

神戸製鋼データ改ざん問題

記者:
 2点伺いたいと思います。
 まず1点目なんですけれども、発覚からちょうど1カ月がたちまして、近々、原因究明であるとか再発防止策の公表がなされるということになっていますが、この件についての市長の受けとめをお聞かせください。



 もう1点が、神戸製鋼所の本社をはじめ、神戸製鉄所、それから西神には総合研究所があります。兵庫県内という意味では、加古川、高砂をはじめ、従業員の数でいうと2万人弱ぐらいで、その取引先とかも含めると10万人近い関係者がいるという中で、地域経済への影響をどのようにお考えになっているのか。その対策という意味では、影響がまだ目に見える段階ではないので、今後、何がしかの対策というのを考えていらっしゃるのか、この2点について伺えますでしょうか。



久元市長:
 発覚から一月。10月8日に、これは神戸製鋼所のほうから、アルミ・銅製品の一部について検査証明書のデータの書きかえが行われたという発表があって、それからいろいろな動きがこれまでもありました。こういうデータの改ざんと呼ばれるような事象が発生したことについては残念に感じています。同時に、経済産業省などの指摘も受けて、会社のほうでも対応されていますが、特にやはり今求められるのは、神戸製鋼所の不正の製品を使用したさまざまな製品ですね、ユーザーの側でしっかりとこの安全性が確認をされると。五百数十社に対して納品をしているようですけれども、既に400社以上の製品が安全であるということが確認をされていますね。こういうユーザーとの連携のもとに安全がしっかりと確認をされる、製品の安全性が確認をされるということがまずは大事なことではないかと思っています。



 そして、こういう問題が起きた原因の究明をしっかりと、これは経済産業省だけではなくて、社会全体に対してしっかりと行っていただくということ、それから、その上で再発防止策をとっていただく。このことによって、神戸製鋼所及びこの神戸製鋼所の製品に対する信頼をできるだけ早く解決するということだと思います。このことが2点目のご質問になろうかと思いますが、神戸製鋼所と取引関係にある下請の企業も含めて、そういう会社に対する影響を最小限に食いとめるということにつながるのではないかと思いますから、これらの努力をしっかりと行っていただくことを期待申し上げたいと思います。

借上げ復興住宅

記者:
 2先月78歳の高齢女性に対して明け渡しの判決がついたことについて、神戸市としてどう思われているのかということと、弁護団が控訴していますけれども、その控訴に対して市としては今後も争っていくのかという2点についてお願いします。



久元市長:
 この前の地裁判決につきましては、私どもの主張が認められたと認識をしております。相手方が控訴されましたので、控訴審で争われるということになりますが、私どもは引き続き、私どもの立場を一審と同様に主張していくということになります。

神鋼火力発電所建設にかかるアセスメント

記者:
 火力発電所の環境アセスメントの審査を神戸市がやっておられると思いますが、こちらの審査手続について、県のほうでは今延期している形になっているんですけども、神戸市のほうでは改めてどのようにされるのかというのを確認させていただけますでしょうか。



久元市長:
 神戸市のほうは、この環境アセスに対する手続を審査会で行ってきました。審査手続に基づきまして、アセス審の答申を10月の下旬に想定していたわけですけれども、これを延期するということにいたします。この点につきましては、既に兵庫県ともそういう相談をしておりました。いずれにいたしましても、アセス審の答申が延期ということになりますから、法律に基づく神戸市長としての意見の提出、これは当初は11月15日を想定しておりましたが、これにつきましても、兵庫県が既に11月8日にこの意見の提出も延期をするということについて通知をしております。



記者:
 データ検証を今進められているということだと思うんですけども、その設置の、意見書を延期されるということですけども、見通しといいますか、その辺はいかがですか。



久元市長:
 この手続を粛々と進めていくという方針には変わりはありません。ただ、これまで神戸製鋼所側から公聴会などにも出された意見をもとにさまざまなデータが提出をされているわけですが、やはり神戸製鋼所の、このデータということではありませんが、いろいろな意味で神戸製鋼所に対する社会的な信頼というものが揺らいでいるという中で、今までいただいたデータをこれでわかりましたということで手続を進めるわけにはいかないと考えているわけです。そこで、この既に出されたデータの根拠となるデータの提出を神戸製鋼所にはお願いして、これは既に提出をされております。これを私どもなりに検証している。そして、それに基づいて審査会をもう1回開いて、このデータの検証も含めて検討をしていくということになると考えています。