神戸市-KOBE-


 

臨時会見 2017年(平成29年)11月1日

最終更新日
2017年11月7日

発表項目

神戸市と世界銀行の「都市パートナーシッププログラムにかかる覚書」の締結及び途上国の政府関係者等のためのワークショップ「競争力のある都市づくり」の開催
(20分10秒)

質疑

発表項目

神戸市と世界銀行の「都市パートナーシッププログラムにかかる覚書」の締結及び途上国の政府関係者等のためのワークショップ「競争力のある都市づくり」の開催

職員:
 それでは、定刻になりましたので、世界銀行と神戸市との都市パートナーシッププログラムに係る覚書締結、及び途上国の政府関係者等のためのワークショップ「競争力のある都市づくり」の開催に関する記者会見を始めさせていただきます。
 会見出席者は、世界銀行アメリカワシントンDC本部社会・都市・農村開発・強靭性グローバル・プラクティス局ディレクター、サメ・ワーバー様、そして、久元神戸市長でございます。



 また、ご列席の世界銀行の皆さんをご紹介いたします。ワシントンDC本部リードナレッジマネジメントオフィサー、フィル・カープ様です。東京開発ラーニングセンターシニアマネジャー、ダニエル・レヴィン様です。ワシントンDC本部競争力のある都市チームリーダー、メガ・ムキム様です。
 それでは、久元市長、覚書締結等に当たり、挨拶をお願いいたします。



久元市長:
 お集まりいただきまして、ありがとうございます。今日は、神戸市と世界銀行との間で都市パートナーシッププログラムに関する覚書(MOU)を締結することになりました。私の隣には、世界銀行を代表いたしまして、アメリカワシントンDC本部のサメ・ワーバーさんにお座りいただいております。ワーバーさん、どうもありがとうございます。また、先ほどご紹介いただきましたように、フィル・カープさん、メガ・ムキムさん、東京開発ラーニングセンターからはダニエル・レヴィンさんにご出席をいただいております。ありがとうございます。



 世界銀行は、途上国の中央銀行に対しまして融資などを行う国連の専門機関です。極度の貧困の撲滅、繁栄共有の促進という2つの目的を実現するため、融資だけではなく、途上国への技術協力や人材教育など、さまざまな事業に取り組んでおられます。



 神戸市と世界銀行の関係ですけれども、昨年、世界銀行が都市パートナーシッププログラムのパートナー都市を公募されました。この公募に対しまして神戸市が応募いたしましたところ、去年の7月にパートナーとして選定されました。



 このプログラムは、世界銀行と日本の都市が途上国の開発問題に対する解決策や知識の共有を促進することを目的とした世界銀行の取り組みです。神戸市は、「ICTを軸とした経済交流」、もう1つは、「震災の教訓を踏まえたまちづくり」、主としてこの2つの分野で協力をさせていただくということになりました。このプログラムに基づきまして、これから連携事業を推進していくことになりますが、神戸市が世界銀行と連携し、そのグローバルなネットワークを使わせていただくことによりまして、国際貢献をさせていただきたいと思っております。さらに、神戸市内企業の海外ビジネスの展開にも資することになるのではないかと考えております。



 連携事業としては、早速、今日11月1日から、途上国の政府関係者のワークショップが神戸市内で開催されています。12カ国から67名の皆さんが1泊2日で神戸に滞在されています。神戸市の震災の後のまちづくりや神戸医療産業都市などにつきまして、パネルディスカッションや市内視察が行われております。このほかにも、神戸市の都市経済戦略をテーマとした調査報告書が刊行されることになっておりますし、市内企業の皆さんを対象とした、世界銀行が携わる開発プロジェクトの情報をご案内するセミナーも開催を予定されています。世界銀行の皆様、サメ・ワーバーさんをはじめ、今日ご出席の皆様方には、改めましてパートナーとして連携事業を実施することになりましたことにお礼を申し上げたいと思います。今後も、神戸市と連携をして、この連携事業の成果が上がるように、よろしくご協力、ご参画をお願い申し上げたいと思います。



職員:
 続きまして、世界銀行ワーバー様より覚書締結等に当たってのご挨拶をお願いいたします。



ワーバー氏:
 本日はお招きいただき、ありがとうございます。このたびは神戸市と世界銀行との間でMOUに署名をすることができますこと、大変光栄に存じております。私はサメ・ワーバーと申しまして、世界銀行ワシントンDC本部社会・都市・農村開発・強靭性グローバル・プラクティス局において、都市・地域開発、災害リスク管理、レジリエンスを担当しておりますディレクターです。私は、日々、拠点をワシントンDCに置いて活動しております。ここに来ている者も含め、同僚たちとともに都市開発や、災害時の対策などについての検討を行う業務についております。



 まず最初に、久元市長におかれましては、再選おめでとうと申し上げたいと思います。2期目に掲げられた公約の非常に多くが私たちのクライアント(顧客)にとっても大きな意味を持つものだと思います。例を挙げますと、都市の再生、そして、都市と農村や地方との格差の是正、さらに、コンパクトシティーとしてのアプローチをとることによってインフラへの負担を少なくするという取り組み、中小企業の成長、また、企業家活動の助成、そして人材育成、また、女性や若者、そして高齢者が生産的な活動にうまく参画していくことができるような社会づくり、さらには、さまざまなコミュニティーのかかわりなどを通じて、自治体におけるサービスを改善していくといった取り組みなどです。



 本日は、神戸市と、世界銀行との間で、特に東京開発ラーニングセンターのプログラムを通じて協力の関係をさらに強めることができるということで、大変に私ども、うれしく存じております。世界銀行といたしましては、神戸市のような日本の都市の方たちからいろいろと学んでいきたいということで、日本政府と世界銀行のパートナーシップによりつくられた東京開発ラーニングセンタープログラムを通じてこれまでの成功事例、さまざまな知識、そして専門的な知識やご経験について、特に強く求められている分野において、いろいろな知識を集めて、そしてそれらをいただければと思っております。



 世界銀行、東京開発ラーニングセンターの使命といたしましては、選ばれた日本の都市、また関係者の方たちとともに世界銀行の取り組み、そして、クライアントとなる国々の協力をさらに推し進めていくということにあります。具体的には、共同研究を行ったり、知識の交換をしたり、その他の活動を通じて、日本の高い専門性を具体的なプロジェクトレベルにまで落とし込むことで、開発に対する効果をさらに高めていく、そうした機会づくりをすることです。



 先ほど市長もおっしゃいましたが、この東京開発ラーニングセンターのプログラムの重要な事業として位置づけられますのが、新しい都市パートナーシッププログラムです。この取り組みは日本において、2016年7月に始まりました。そして、このパートナーシッププログラムは、日本の都市とそして世界銀行のプログラムとを緊密に結びつける非常に重要なプラットホームとなります。選ばれた都市の皆様の活動が私どもの東京開発ラーニングセンターのワークプログラムの一環として、具体的に、そして系統立った形でまとめられていくことになると思われます。



 このたび、神戸市がこの革新的なプログラムの選定都市となり、さらに、MOU、覚書に署名することができましたことを大変喜んでおります。もちろん、神戸市と世界銀行とは、これまでも緊密な関係で協力をしてまいりました。また今週には「競争力のある都市づくり」をテーマとしたワークショップが、1週間の予定で組まれております。本日も12カ国から67人の参加者、世銀のスタッフもそれに加わる形で神戸市を訪問させていただいておりまして、情報交換などが行われています。こうしたワークショップに参加した人たちは、例えば、六甲道駅の周辺における土地調整や、再開発のプロジェクトなどについて直接学ぶことになります。また、さらに神戸の都市問題研究所、それから、医療産業都市のクラスター、そしてアシックスなどいろいろなところから直接学ぶ機会を得ることになります。



 また、このプログラムを通じて神戸市と共に「競争力のある都市」という報告書の神戸市版を作成していくことになっております。こちらは、神戸市における創造力ある復興、そして、再開発といった取り組みをクライアントの人たちが学ぶとてもよい機会になります。また、各途上国の都市の指導者たちが成長、そして雇用の創出などをどのようにしていったらいいのかというのを考える大変貴重な機会を提供していただけるものです。



 しかし、本日は始まりにしかすぎません。11月13日から17日にかけまして、もう1つワークショップが予定されております。こちらは、土地管理の向上と近代化をトピックとして掲げております。このワークショップにおいても、参加者は2日間、神戸で研修・視察をすることになっております。さらに11月21日には、世銀のプログラム情報共有の懇談会が予定されておりまして、こちらは神戸市に拠点を置かれている企業などに世界銀行の活動について、東京開発ラーニングセンターを通じていろいろと知っていただく機会になろうかと存じます。



 また、これまで、現在の活動をベースとして、来年度においては、またこのMOUを基盤として、さらに活発な、そして大きな協力関係が生まれてくるものと強く信じております。非常に強い連携によって、このパートナーの関係がさらに強固なものとなっていくことを望んでおります。ありがとうございます。



職員:
 続きまして、今回締結する覚書と世界銀行との連携事業の内容についてご説明をさせていただきます。世界銀行の3名様と市長にも大分はご説明いただいているので、簡単にさせていただきます。



 都市パートナーシッププログラムは、昨年から始まった取り組みでございます。
 覚書の内容でございますが、神戸市の役割と世界銀行と協力する内容ということで、神戸市として今後期待している、想定されている効果というのが「神戸市や市内企業の国際的な認知度の向上」と「市内企業の海外ビジネス展開等の促進」ということになります。



 ワークショップでございますが途上国の政府関係者等のワークショップということでございまして、1つは今日から始まっておりますが、もう1つ、11月15日からということで、各国から途上国の政府関係者の方が来られていろいろ勉強していただきます。



 その他の連携事業といたしまして、1つは、先ほどご説明いただいた神戸の調査報告書の発刊が近々予定されてございます。それと、市内企業経営者の方々を対象に世界銀行の開発プロジェクトの業務参画等の情報をご案内するセミナーというのがございます。
 このように、さまざまな連携事業に取り組んでまいりたいと考えております。

質疑応答

神戸市と世界銀行の「都市パートナーシッププログラムにかかる覚書」の締結及び途上国の政府関係者等のためのワークショップ「競争力のある都市づくり」の開催(テキスト版)

記者:
 神戸市の役割のところでおっしゃられてた「ICTを軸とした経済交流」と「震災の教訓を踏まえたまちづくり」というところで、おそらくルワンダのこととかも含まれると思うんですが、もう少し詳しくお伺いできればと思います。



職員:
 いろいろありますけれども、おっしゃるように1つはルワンダの関係で、経済交流を進めておりますので、それを深めていくということと、また、企画調整局のほうでICT分野でのスタートアップなどにも取り組んでおりますので、それらにより、スタートアップだけではなくて海外ビジネスの展開等、そういったことを深めていければというふうに考えております。



記者:
 久元市長にお伺いしたいんですが、特に世界銀行のネットワークを活用されたいということでしたが、特にどんなネットワークで期待をされてらっしゃるのかというところで、もう少し教えていただければと思います。



久元市長:
 先ほどのルワンダとの交流などは、直接、神戸市が行っておりますから、そういう経験をお伝えするということはそれなりに意義があるのではないかと思いますが、むしろ私どもが期待をしているのは、世界銀行は途上国に対してさまざまな融資などを行っています。こういうような融資を通じて、さまざまなプロジェクトに関する情報をお持ちであるわけですね。こういうような情報は、神戸市は直接はなかなか知り得る機会はなかったわけです。ですから、世界銀行のクライアントに関する情報、あるいはプロジェクトに関する情報ということを、今回は世界銀行から教えていただくルートができたということです。



 こういうプロジェクトに関する情報をもとに、私たちは、神戸市内の企業がそのようなプロジェクトに参画することができないか、そういう可能性を模索する道が開かれたということは非常に意義がある、大きなことだというふうに思います。



記者:
 4月に神戸に調査にお越しになられたかと思うんですけれども、そこで、現在、その報告書をまとめてらっしゃるということですが、その4月の調査でどんなことを発見されたのかということと、今回の覚書にどうつながったのかというところをワーバーさんにお伺いできればと思います。



ワーバー氏:
 4月に、世界銀行のチーム、スタッフ、それからコンサルタントを含めて、ケーススタディーのための準備として神戸市を視察させていただきました。そのときに私たちが関心を抱いたトピックとしては、クリエイティブ・リコンストラクション、創造力のある再建あるいは復興再興という意味であります。その視察のときには、どのようにして開発、また発展の道のりがたどられてきたのかというのを学びました。



 もう少し具体的に申しますと、幾つかありまして、震災後の復興についてというのも1つあります。ただそれだけではなくて、KBIC(神戸医療産業都市)がどのように設置され、また、神戸市としてはどのようにして企業を誘致されたり、また医療系のクラスターをつくって、雇用を創出され、成功されて、そして成長を担保されてきたのかというところ、また、都市開発というような意味合いを含めますと、さらに六甲道における復興のあり方などについてもいろいろと見させていただいたという経緯がございます。



職員:
 続きまして写真撮影を行いたいと存じます。



(写真撮影)