神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)9月26日

最終更新日
2017年9月29日

発表項目

神戸空港特定運営事業等における実施契約の締結
(32分23秒)

質疑

発表項目

神戸空港特定運営事業等における実施契約の締結

司会:
 ただいまより会見を始めさせていただきます。
 まず初めに、出席者をご紹介いたします。
 神戸市長、久元喜造でございます。
 オリックス株式会社取締役兼代表執行役副社長・グループCFO、小島一雄でございます。
 ヴァンシ・コンセッションズCEO、ヴァンシ・エアポート社長、ニコラ・ノートバールでございます。
 関西エアポート株式会社、関西エアポート神戸株式会社代表取締役社長CEO、山谷佳之でございます。
 関西エアポート株式会社、関西エアポート神戸株式会社代表取締役副社長Co-CEO、エマヌエル・ムノントでございます。
 それでは、早速ですが、最初に、神戸市長、久元喜造よりご挨拶させていただきます。



久元市長:
 神戸空港コンセッション実施契約共同会見を開催させていただきましたところ、お集まりをいただきまして、ありがとうございました。
 今日は、ご紹介いただきましたように、関西エアポート神戸株式会社、山谷佳之代表取締役社長、エマヌエル・ムノント代表取締役副社長、オリックス株式会社、小島一雄代表執行役副社長、ヴァンシ・エアポート、ニコラ・ノートバール社長にご出席をいただいております。
 皆様方のご出席をいただきまして、神戸空港のコンセッションに関しまして実施契約を締結できましたことを喜ばしく思っております。関係の皆様に心から感謝を申し上げます。
 


 神戸空港のコンセッションは、3空港の一体運営によりまして、関西全体の航空需要の拡大、神戸経済の活性化、関西経済全体の発展に貢献することです。このことが実現することになりましたことは、長い経緯を考えれば感慨深いものがあります。
 少し経緯を説明させていただきたいと思います。
 


 3空港の一体運営は、平成22年4月に、国、地元自治体、地元経済界などで構成される関西3空港懇談会で合意されました。その後、国土交通省におきまして、平成23年5月の関空・伊丹の統合法に基づきまして、関西国際空港及び大阪国際空港のコンセッション手続が行われました。両空港の運営権者は、オリックスとヴァンシ・エアポートが最大出資会社となる関西エアポート株式会社に決定し、平成28年4月1日から運営が開始されました。
一方、神戸空港のコンセッションにつきましては、平成25年6月の民活空港運営法の成立を受けまして、検討が開始されました。平成28年9月の実施方針の公表により、具体的なコンセッション手続に入り、本日、関西エアポート100%子会社の関西エアポート神戸株式会社との実施契約の締結に至りました。このことによりまして、実質的に3空港の一体運営が実現いたします。
 


 3空港の最近の状況でありますが、関空、伊丹の総旅客数は、平成28年度で4,082万人と、初めて4,000万人を超えました。とりわけ関空におきましては、平成28年度の旅客数は過去歴代最高の2,572万人を記録し、平成29年度も前年度よりさらに増加しております。
 神戸空港は、航空会社のご尽力によりまして、平成28年度の旅客数が過去歴代3位の272万人でありまして、直近3年連続で増加しております。また、年間平均搭乗率は過去歴代1位の77%でありました。また、先月、8月の搭乗率は87%と、過去最高となりました。
 


 このように、神戸空港の視界が良好な中で実施契約締結の日を迎えられましたことは喜ばしいことだと感じております。来年4月1日以降は、オリックス及びヴァンシ・エアポートのサポートのもと、関西エアポート及び関西エアポート神戸の山谷社長やムノント副社長の指揮により、空港運営がスタートいたします。民間事業者の豊富な経験やノウハウを活用された空港運営が行われることで、空港の魅力がさらに向上し、活性化が図られることを大きく期待しております。当然のことながら、空港は安全かつ安定的な運営が大事であります。関空、伊丹の空港運営に精通した職員が派遣されることで、空港施設の安全対策も万全を期すことができるものと考えております。
 


 神戸市といたしましては、来年4月までの間に、引き続き神戸空港を円滑に引き継げるよう、利用促進活動に努めてまいります。また、4月1日以降は、東京オリンピックの開催や、大阪府が立候補をしております万国博覧会をはじめとした大型イベントも予定されております。神戸空港が、関西の空の玄関口の1つとして、関西の交流人口のさらなる増加を図っていきたいと考えております。本日、出席をいただいております関西エアポート、オリックス、ヴァンシ・エアポートの各社さんとともに、神戸、そして関西全体の発展に貢献することができるよう、最大限の努力を行っていく所存でございます。
 以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。



司会:
 神戸市長、久元喜造よりご挨拶申し上げました。
 続きまして、オリックス株式会社取締役兼代表執行役副社長・グループCFO、小島一雄よりご挨拶させていただきます。



小島副社長:
 ただいまご紹介にあずかりましたオリックスの小島でございます。
 オリックスは、前回の東京オリンピックが開催されました1964年に関西を発祥として生まれております。ここ神戸には1970年9月に営業所、現在の神戸支店を開設しております。ほぼ半世紀近くにわたり、このご縁のある神戸市において、弊社が神戸空港の運営事業に参画させていただくことはまことに光栄なことだと存じております。
 


 インバウンド関連を含め、旅行・航空事業というのは、日本において、今、成長分野の1つだと考えております。昨年度、2016年度におきましても、このインバウンド消費だけを取り上げても、経済成長への寄与率というのは10%を占めるというような産業になっているというふうに考えております。
 


 今後、近くでは日本でラグビーのワールドカップであるとか、2020年のオリンピック開催といったスポーツのビッグイベントが控えておりますし、ここ関西においては、万博であるとかIRといった大きなプロジェクトが具体的な形になりつつあるということで、空港の果たす役割というのは今後とも非常に大きなものであるということと、皆様からのご期待は非常に大きなものであると認識しています。
 


 そのような中、先ほどご紹介いただきましたように、昨年4月から関西国際空港並びに大阪国際空港を運営しております。弊社が持つ不動産運営ノウハウとか、関西エリアでの事業基盤をもとに、よりよい空港運営を行おうということで、ヴァンシと一緒に協力しながらよりよい空港をつくるように努めてまいっている次第でございますが、今後は、関西エアポート神戸をオリックスグループを挙げてサポートし、3空港一体運営によるシナジーを生かし、この神戸空港が持つポテンシャルを最大化していきたいと考えております。
 


 空港運営には、神戸市様はもとより、地域住民の皆様、周辺自治体の皆様、地元企業、各関係団体の皆様のご協力や連携が不可欠でございます。オリックスといたしましても、42年間の長期にわたる運営でございますし、全面的にバックアップすることにより、関西全体の航空需要の拡大と神戸経済の活性化、さらには関西経済の発展に貢献するべく努めてまいる所存でございます。引き続き、皆様の厚いご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。



司会:
 オリックス株式会社取締役兼代表執行役副社長、グループCFO小島一雄よりご挨拶申し上げました。
 続きまして、ヴァンシ・コンセッションズCEO、ヴァンシ・エアポート社長、ニコラ・ノートバールよりご挨拶させていただきます。



ノートバール社長:
 市長様、ご列席の皆様、本日、神戸に来させていただいておりますことを非常に光栄に思っております。私は、ヴァンシ・コンセッションズのCEO、それからヴァンシ・エアポートの社長であります。
 


 ラグビーのことを伺っております。2020年にオリンピックが東京であった後に、2024年にはパリで行われます。このヴァンシ・コンセッションズというのは、空港だけではなくて、将来のパリのスタジアムのコンセッションを行います。このスタジアムはサッカーのワールドカップのために1998年につくりました。同じスタジアムがオリンピックに使用されることとなります。
 


 まず初めに、神戸市の久元市長様に、本日の会を開催いただきましたこと、また、何より、私どもコンソーシアムに対して神戸空港の運営を任せていただくことにつきまして、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 また、この機会を用いまして、私どものパートナーでありますオリックスに対しても、非常に良好で建設的な関係のもとに、3年間、また、特にこの18カ月間、協力し合ってきたことに感謝申し上げたいと思っております。
 


 神戸空港を運営させていただく関西エアポート神戸というのは、ヴァンシ、それからオリックスの2社が互いの強みを持ち合って、そして、関西地域の空港を発展させていこうという決意のもとに築いた強固なパートナーシップのもとで生まれております。金融サービス及び不動産開発のエキスパートであるオリックスは、関西地域にしっかりとしたベースを持っております。また、関西における様々なステークホルダーの課題の詳細についても深く理解をされています。
 


 ヴァンシ・エアポートは、空港分野ではグローバルリーダーであります。民間の会社であります。また、空港利用や、そういった営業面での開発を含む空港の管理運営のノウハウを持っております。また、ヴァンシ・アカデミーという教育のノウハウも持っております。
 


 関西エアポートが関西国際空港及び大阪国際空港を運営した初年度によい業績を達成することができましたのも、このパートナーシップの質の高さを物語っていると思っております。これからは、神戸のますますのご発展、そして、関西地域全体を元気にするために、神戸空港の運営に私どもの強みであるノウハウを持ち寄りたいと思っております。関西エアポートのCEOたちから、間もなくコンソーシアムの持っている神戸空港についての計画について具体的な説明があるかと存じます。
 


 その前に、ここで改めて強調させていただきたいのは、ヴァンシ・エアポートがいかに関西エアポートの運営に携わらせていただくことを光栄に思っているかということでございます。ご承知のとおり、関西エアポートというのは、ヴァンシ・エアポートにとって初の日本でのプロジェクトであり、すばらしい経験をさせていただいております。関係当局、それから航空会社様、地域経済界、空港内の従業員の方々が皆様、温かくお迎えいただきましたことを、我々は非常にありがたく思っております。
 


 今回、神戸市長様、神戸市様が我々のコミットメントに信任をいただいたことを非常にありがたく思っております。神戸市というのは世界でも非常に有名な都市でありまして、ブランドがあります。このすばらしい神戸市の中に置かれている神戸の空港が我々の空港ネットワークに入っていただくということは非常に光栄に思っております。
 


 我々は、この関西の中の3空港の統合というものを図っております。シアヌークビルというのは、年間10万人の旅客数という規模、小さいものもあります。また、ポルトガルの中では10の空港を手がけておりまして、全体で5,000万人の旅客数を持っております。同じレベルのサービスを提供していきたいと思っております。
 


 小島さんがおっしゃられましたように、私どもが成功をおさめるためには、神戸市様、それから地域住民の皆様、地元企業、その他の関係団体を含む多くの方々のご支援が不可欠となります。私どもは、神戸市、そして関西地域に貢献すべく、皆様と励みたいと思っております。
 ありがとうございます。



司会:
 ヴァンシ・コンセッションズCEO、ヴァンシ・エアポート社長、ニコラ・ノートバールよりご挨拶申し上げました。
 続きまして、関西エアポート株式会社、関西エアポート神戸株式会社代表取締役社長CEO、山谷佳之及び代表取締役副社長Co-CEO、エマヌエル・ムノントよりご挨拶させていただきます。
 


まずはこちらの映像をごらんください。
(映像)



山谷社長:
 短いビデオなんですけれども、1つのメッセージとしては、やっぱり私たち空港のお客様というのは、もちろん航空会社様もお客様なんですけれども、空港をご利用いただくお客様は全て空港のお客様だと、こういうことを少しお伝えしたいというふうなことでございました。
 


 ビデオから始まったんですけれども、まず、私は、久元市長に、今日、本当に実施契約を締結させていただくことができまして、非常にうれしく思っておりますので、その御礼を申し上げたいと、このように思っています。どうもありがとうございます。関空、伊丹のコンセッションに最初から関わりました私から見れば、あっと言う間にこういう日を迎えまして、また、こんなに早く3つの空港を合わせて運営させていただけると、こんな日が来るかというふうに率直に感じております。大変短い期間に本当に3つの空港を運営できるんだということに喜びを感じております。
 それで、少しだけ、私たちが3空港一体ということで神戸空港をどのように考えているかについてお話をさせていただきたいと思います。
 


 まず、非常に重要な点でございますけれども、3空港一体と。これは神戸市さんからいただいたお題でもあって、私たちがやはり目指すところというところでもあるんですが、この中で一番重要なのは関西エアポート神戸というのが関西エアポートの100%の出資会社であるというふうなところかと思います。加えて、私が社長をし、エマヌエルが副社長をする役員に関しましても、関西エアポートの役員陣が関西エアポート神戸の取締役に就任することによりまして、実質的に枠組み上一体を確保するということを考えております。PFI法上の視点からどうしても関西エアポート1社にまとめることはできませんでしたけれども、実質上一体だというふうなことを確保しております。
 


 その中で、このページに示しておりますようにオリックスは関西エアポートに40%を出資し、ヴァンシ・エアポートは同じく40%を出資するというところで、神戸空港に関しましてもオリックス並びにヴァンシ・エアポートの力を借りて精いっぱい発展拡大させていこうというふうなことでございます。
 


 大事なことは、それぞれの空港がばらばらに発展するんじゃなくて、関西における1つの空港システムとして発展させるという点にあろうかと思っております。これは私たちが引き継いでいくべき一番大きな課題というふうに思っておりまして、来年4月1日からの運営開始でございますけれども、3空港一体、関西における1つの空港システム、こういったものを精いっぱい目指して頑張ってまいりたいと、このように考えております。
 


 少しだけ、この1年半ないしは初年度の実績でございますが、このページに示しておりますとおり、先ほど来、久元市長にも、あるいは小島副社長にも触れていただいておりますが、大変順調な運営を見せております。しかしながら、私といたしましては、去年の4月1日から始めまして、非常に重要視したのはやはりスムーズな引き継ぎ。関西国際空港並びに伊丹空港は大変大きな空港でございますし、合わせたサイズとしましては成田空港に匹敵すると。このようなサイズの空港を、安心・安全なもとにどのようにきちんと引き継ぎをさせていただくかということを随分意識をしてやってまいりました。
 


 その結果としまして、私たちを取り巻く空港運営に関係する皆さんの支えもございまして、今日までのところ、非常に順調に運営事業を推進させていただくことができているというふうに思っております。それぞれの空港にそれぞれの歴史があって、またそれぞれの以前からのご苦労が非常に大きかったものと思います。神戸空港も同様でありまして、その皆さんのご努力を私たちが引き継がせていただき、順調に成長させていければ、これほど私たちにとって喜びはないと、このように感じている次第でございます。
 


 それで、あと3空港一体に関しまして重要なポイントが7点ばかりあると思っておりまして、これは神戸市さんに提案させていただいたポイントでもあるわけですが、まず、航空ネットワークの最適化と拡充、2点目が空港アクセスの改善、3点目が安全・安心、品質向上、4点目が資源の共有化と共同調達による最適な設備投資、5点目が非航空系事業での高品質な商品・サービスの提供、6点目が人材の融合、地元関西の人材の活用、そして最後に関西地域との共生と連携。あえて非常に当たり前のこととして記載しておりませんが、空港の地元の皆様との共生と連携というのは当たり前として考えてございます。
 


 これは神戸空港だけでなく、この7点はすべからく関西国際空港及び伊丹空港にも共通する点でございまして、それを私たちは新しく関西エアポートのロゴマークとして、皆様に信用していただき、あるいは信頼していただけるというふうなこと、これはひとえに私たちの今後の努力だと思いますが、そういう意味で努力を続けたいと、このように考えている次第でございます。
 


 少し先走った形で、私たちのロゴに神戸空港の神戸という文字を重ねてみました。来年の4月1日より関西エアポートのロゴマーク、そして、先ほど来、ニコラさんからも非常に有名で信用のある都市としての神戸、これを冠した空港のマークを考えてございます。このマークに恥じないように私たち一生懸命これからも邁進していきたいと、このように考えている次第でございます。
 後半の分に関しては、少し具体的な点に関しましてエマヌエル・ムノントより皆さんにご報告させていただきます。どうもありがとうございます。



ムノント副社長:
 ありがとうございます、皆さん。よろしくお願いします。私はエマヌエル・ムノントと申します。
 まず初めに、本日ここに来られて光栄に思っておりますこと、また感謝を申し上げたいと思います。久元市長、そして神戸市の皆様、私どもに神戸空港の運営を任せていただき、ありがとうございます。
 


 私どもの戦略のいろいろな側面をこれからご紹介いたしますが、重要なものはビジネスの活性化です。現在の運用上の制約が継続する前提のもとで、神戸空港の旅客数を伸ばしたいと考えております。また、旅客搭乗率の向上を目指します。運航機材の大型化も目指してまいります。中長期的には、国内路線の新しい路線誘致を目標にしていきます。まだ日本には多くの潜在性、ポイント・ツー・ポイントの、また第2次の目的地など、多くの潜在性があると思っています。また、ヴァンシ・エアポートが持つ航空マーケティングノウハウ等を生かして、航空旅客の重複を抑えたいと思っています。
 


 関西エアポート神戸は、ベストプラクティスの導入を考えています。もう既にKIX(関西空港)や伊丹では、この夏、調査を開始いたしました。そして、強みやトレンドというものを確認しております。
 例えば、空港に高品質のサービスを提供したいと思っております。ターミナルの修繕を通して、旅客がシームレスに通過できるように、また関西らしさが感じられる特色ある商品や店舗構成、センス・オブ・プレイスと呼んでおりますが、神戸らしさというのを打ち出したいと考えております。センス・オブ・プレイスというのはKIXや伊丹で先行して導入しておりますが、神戸空港にも導入を考えております。
 


 次は安全面です。例えば滑走路や誘導路、そして旅客ターミナルビル、これには、設備投資と呼んでおりますが、投資をより促進してまいります。メンテナンスなども、3つの空港の一体運営を通して実施してまいります。例えば施設の適時適切な管理を行い、安全・安心を最優先いたします。また、グランドハンドリングや沈下というのは継続してモニタリングしてまいります。その際は、関西空港での知見というのを有効に活用してまいります。
 


 何度も繰り返し申しておりますが、私どもにとって安全・安心というのは最優先事項です。1番の1番でございます。空港運営の要求水準を満たしながら、必要な活動を実施してまいります。関西空港と伊丹の間では統合を進めておりますが、これを神戸にも拡張してまいります。まず、神戸の運用センターというのを開設いたします。既に伊丹では導入をしておりますが、何名かの方、もしかしたらお越しいただいたことがあるかもしれません。これは今後、関西エアポート神戸でも実施いたします。
 


 また、安全・安心の人材開発も進めてまいります。空港の促進というのは非常に重要なことでございまして、また、いろいろな関係者、地元当局、市民の方、観光局、また経済団体と協力して旅客の数を増やしていきたいと思っています。旅客として神戸空港を訪れるだけでなく、市民としても神戸空港を訪れていただきたいと思っています。また、空港で時間を過ごしていただき、神戸とこの地域の経済の活性化に貢献したいと思っています。例えば「スマイリング・デイ」でございます。関西空港と伊丹では「スマイリング・デイ」を実施いたしました。これは、ヴァンシが運営する空港の毎年同じ日に全ての空港が実施するイベントでございます。パートナーの方、そして空港の従業員が旅客との間のコミュニケーションを強化し、感謝を示すイベントでございます。
 


 また、空港アクセスも改善してまいります。交通アクセスの事業者とも協業してまいります。また、センス・オブ・プレイスを通じて、これは実は私と山谷が強く支援している活動なんですが、これは神戸にも拡張いたします。
 また、神戸を私どものビジョンに統合して、関西エアポートグループの一部になっていただきたいと思っています。私どもの従業員を神戸に派遣することにもなります。さらに、神戸における雇用を創出したいと思っています。3つの空港を統合した形、統合した運営に向けて、従業員を雇用したいと思っています。
 関西エアポート神戸は安全・安心な空港運営を通し、地域の皆様の誇りとなり、愛される空港となりますよう精いっぱい努力してまいります。

質疑応答

神戸空港特定運営事業等における実施契約の締結(テキスト版)

記者:
 山谷社長と久元市長にそれぞれお伺いしたいんですが、まず山谷さんにですけれども、3空港の一体運営ということですけども、目先、利用者目線に立ったときに、商業エリアの拡充とか改修とか航空ネットワークみたいな話がありますけども、どれぐらいの時間軸で変えていこうかと思っているのかという点と、ちょっと中長期になるかもしれませんが、3空港懇談会については事業者サイドのしっかりとした意見を踏まえてという発言が経済界あるいは自治体トップあたりから出ていますが、そのあたりについての考え方を教えてください。
 


 久元市長については、改めてというところになりますけども、このタイミングで神戸空港のこのセッションというものを仕掛けて3空港の一体運営というものを図ろうとした狙いと、あわせて3空港懇談会と、過去の経緯等々がありますけれども、関空の状況も変わりつつある中で、これから政治家としても議論を着地させる上での腕の見せどころみたいなところがあると思うんですけれども、どういうスタンスで臨まれるかというのを教えてください。



山谷社長:
 ご質問どうもありがとうございます。
 時間軸に関しまして、来年の4月1日から神戸空港を含めた運営を開始いたしますけれども、少し先行して去年の4月から関空と伊丹空港を運営させていただき、最初の半年間というのはほとんど引き継ぎばかりをしていたというふうな記憶がございます。まず、空港の従業員の方をよく知らないといけないし、その前に、じゃ、本当に私たち、机の上で空港というのをよく勉強してきたんだけれども、実際にその現場に入りましてどういうふうなオペレーションがされているかというのを十二分に、これは4月1日前の引き継ぎもありますし、4月1日以降の引き継ぎもあると思っていまして、関空、伊丹の場合、約半年それに時間を投下しまして、その後、皆さんご存じのとおり幾つかのところで少しヴァンシのノウハウが出てきたな、オリックスの考えが出てきたなというふうなことだったと思います。
 


 私は基本的にそういうスピード感覚というのが非常に大事だと思っておりまして、まずきちんと引き継ぎをさせていただき、その後で、じゃ、徐々に様子もわかってきたので新しいことをやっていきましょうか。それはいろんな提案書もお出ししていますが、ご指摘いただいた商業施設も含めまして少しずつ始めてまいりたいと、このように基本的に考えている次第であります。
 あと、3空港懇談会に関しましても、まずは引き継ぎをきちっとやらせていただき、その先にというふうなことで今私は考えてございます。



久元市長:
 神戸空港につきましては長い経緯がありましたけれども、神戸空港が11年前に開港してからは、神戸空港を廃港にすべきだとかというごくごく一部の議論はありましたけれども、ここ近年は、これを、有効に利活用を図っていくということが大方の市民のコンセンサスではなかったかなというふうに思っております。そういう傾向は、私が市長になりましてから特に強まっているというふうに思います。
 


 やはり神戸空港を上手に活用する、このことが神戸の経済、神戸の発展につながっていくということ、そのためには、やはり神戸空港の旅客数を増加させていく、それから、空港のサービスなども、快適なサービスの提供、さらに、神戸空港にできるだけたくさんの方々に訪れていただいてにぎわいをつくっていくと。こういうようなことからいいますと、神戸市が自治体としてみずから管理するよりは、空港運営のノウハウがある、非常にそういう経験のあるすぐれた民間事業者に運用をしていただくという運営権の譲渡ということが必要なのではないだろうか、あるいは望ましいのではないだろうかということですね。そして、近年の推移でいいますと、関西エアポート株式会社が設立をされまして、関空、伊丹の運用が始まる。そして、3空港一体運営をしていくということが神戸空港の利活用にもつながるし、そして、関西全体の航空需要の拡大にもつながっていくということで、3空港一体運営についての手続を進めていくということにしたわけです。
 


 この手続を進めるということについては、やはりできるだけ早く進めたいということと、それから、やはり一つ一つの手続を確実に進めていくという両方の要素を勘案しながら、ある意味で慎重に、ある意味でこのスピード感を持って対応してきた結果、きょうの日を迎えることができたと思っております。
 


 それから、3空港の懇談会についてということですけれども、やはりこれ、山谷社長と基本的なスタンスは同じでありまして、やはり現時点で政治家としての腕の見せどころとか、あんまりそういうご質問には軽々にとらないほうがいいんですけれども、私は政治家としてというよりも、今、私の立ち位置は神戸空港の空港管理者としての責任をしっかりと果たしていくということ、これが重要ではないかと。やはり今、神戸空港の管理は神戸市が責任を持って行っているわけですから、しっかりと来年の4月に向けて引き継ぎをしていくと。
 


 山谷社長からは、引き継ぎというのは4月1日までの前とその後ということもありましたけど、まさにそうだと思いますね。円滑に安全な空港の運営が神戸市から関西エアポート神戸株式会社に引き継がれるようにしていくという、これが私がやらなければいけない大事なことだと感じています。



記者:
 山谷社長に2つ質問がございます。1つ目のが、先ほどお答えになりました3空港懇談会でまずは引き継ぎをやって、その先だというお話でしたけれども、これは、3空港懇談会というのは来年度以降を考えていらっしゃるという理解でよろしいのかというのが1点目と、2点目は、3空港の一体運営なんですけれども、今は伊丹が国内線で関空がLCCと国際線とすみ分けができていますけれども、これに神戸空港が加わることで、神戸空港はどういった役割を果たすようになるのかというのを教えてください。



山谷社長:
 3空港懇談会というのは、関西エアポートもそのメンバーに入っておりますけれども、関西エアポートだけがメンバーじゃなくて、その他、皆さんご存じのとおり、関西の経済団体であったり、あるいは地方自治体の主要なところがみんな入っているわけですね。ですから、そういう懇談会のメンバーの皆さんがどういうタイミングでお開きになるかというのは、これは関西エアポートだけの意向では決まらないと思います。
 


 ただ、本当に初めて関西でこの3つの空港が、ばらばらになるのではなくて一体化をしようとしていて、非常に重要な局面であると思いますので、私の希望といたしましては、関西エアポートが引き継ぎも含めまして、これからもいろんなスタディーをしていくということと同様に、各構成される皆さんにおかれましても、本当に3空港一体のためにはどうすればいいのかというスタディーに関しましては、これは助走期間かもわかりませんけれども、そういうものも含めて適切なタイミングでお開きをいただければ、私たちにとりましても一番ありがたいかな、このように考えておる次第でございます。
 


 あと、じゃ、神戸空港をどういう空港にするんだということでございますけれども、目先はやはり、今、1日30便という中で、コンセッションを考えさせていただいたときには全部埋まってなかったと思うんですけれども、多分、見事な神戸空港の営業手腕によりまして、今、30便埋まっている状態でございます。したがって、その中で就航されるエアラインの皆さんともお話もさせていただきつつ、あるいは神戸空港をどのようにしていったらいいのかというのを神戸の皆さんとも考えながら、1つの方向性を出していきたいなと思っております。
 今お示ししましたようなところではありますけれども、それ以上まだ始めておりませんので、深さというのが今まだ欠けているなとは思っております。



記者:
 大変厳しい質問で申しわけないんですけれども、先ほどのお話を聞いていたら、神戸市の運営状況も非常に好調ですし、関西エアポートも非常にノウハウがあって実績も既に残されているということで、掲げられた目標、2020年に300万人ですか、というのがもっと伸ばせるのじゃないかなとも思うんですけれども、これについていかがでしょうか。山谷社長にお願いいたします。



山谷社長:
 昨日、ちょうど日銀の黒田総裁が関西に来られましてね。関西の景気は穏やかに拡大していると、こういう冒頭メッセージをいただいたわけで、私たちも特にその穏やかに拡大の中の主たる要因の1つがインバウンドであって、非常に好調にいらっしゃって関西地域で消費をしていただいている、こんなことを挙げておられましたけども、まさに今、非常にいい状態なんですけれども、そのいい状態のときに伸ばすという、これは民間として当たり前の考え方と、一方では、いいときに本当に将来に備えてかちっとしたものをつくっていくと、この2つの考え方がございましてね。いいときだからものすごく、さあ、伸ばせ、やれと言って荒っぽいことになっては、これは本当に空港というのは非常に重要な社会的な公共インフラでございますので、そうじゃなくて、まず安心・安全を忘れないと。そのためには十二分な引き継ぎが重要だということを先ほど来申し上げておる次第でございます。
 


 ただ、一方で、非常にいい景気だと思いますし、また、それを支えている一端でもありますのでね。このチャンスは生かしたいと。結果として、何年かたったときに300万人の到達が早かったなと、よかったなということになれば、これは本当にうれしいなと思っている次第でございます。



記者:
 山谷社長にまず2点質問をお伺いさせてください。
 今後、神戸空港は規制緩和が議論になってくると思うんですけれども、どういった規制緩和にするか。例えば発着回数とか運用時間とか、そういった議論になるのか、どういう項目かお伺いしたいです。
 あと、もう1点、先ほどの質問とも関連するんですけれども、資料にもカニバリゼーションを抑えた路線の誘致ということで、東京−関西間といった神戸空港の運用の仕方になるのか、それとも、地方への路線誘致という形になるのか、方向を教えていただきたいです。まずお願いします。



山谷社長:
 まず1点目なんですけれども、これはまた私たちも確固たるものは今持ち合わせておりません。ただ、1つお伝えできることは、非常にいろんな方向から考えないといけないだろうと思っておりまして、冒頭申し上げたことの1つとして、空港のお客様というのは、エアラインだけじゃなくて空港を利用される全てのお客様、そういう視点もあるだろう。それから、インバウンドというお客様の視点もあるし、今度はアウトバウンドと海外へ出ていく日本の方の視点もあり、あるいは国内旅行されるお客様の視点もあり、あるいは空港の利用制限、そういった視点もあり、あるいは滑走路の長さだとか元々あるインフラの状況、どういうインフラが滑走路も含めてあるのかという状況、非常にいろんな広範の角度から考えないといけない。なぜかというと、私たちはまさにそういうインフラを使って空港のオペレーションをするわけでございますから、そこの中で1つの方向性を将来、非常に好調が続き、関西エアポートも頑張っているので、そういう規制緩和を考えていいだろうということになれば、これは非常にありがたいと、こう考えているところでございます。
 


 カニバリゼーションというのは、言葉だけがかなり先行してしまっておりますけれども、私が考えていますのは、例えば空港というのはエアラインから見て、これは空港から見てもお客様なんですけれども、エアラインはそこの空港を使って就航するわけですけれども、エアラインから見ますと、自分たちがどういう就航をしているか、あるいは自分たちがどういうネットワークを持っているかということは宣伝されますけれども、例えば、神戸空港にはこういう就航があります、あるいは伊丹空港、あるいは関西国際空港というところは決してまとめた宣伝をしていただけるわけではございません。



 空港を中心に考えるということは、今回、3空港一体にこれから取り組んでいくんですけれども、関西における3つの空港としてこれだけ国内にはネットワークがあるし、海外にはこれだけのネットワークがありますよということを総合的にプロモーションをしていきたいと、そうするとかなり合理的に空港を利用するお客様に対しては接近できるのではないかと考えますと、その中からカリバリゼーションというのは、空港サイドから見ますと、エアラインさんのご都合だけで空港から飛行機を飛ばすという物の考え方ではなくて、空港から見たお客様に対するメッセージがあるだろうと、そういう意味合いで使わせていただいたということでご理解いただければいいのかなと思っています。



記者:
 ムノント副社長にお伺いします。
 ヴァンシ・エアポートで言うと、フランスでは12空港を運営されていますけれども、近接する空港もありながら、関西でも3空港近接しているという共通点があると思うんですけれども、そういった空港運営のノウハウを今後、関西ではどのように、どういったところに活用されますか。



ムノント副社長:
 おっしゃるとおりでございます。ヴァンシ・エアポートは35の空港を世界中で運営しておりまして、フランスだけではございません。フランスももちろんですが、ポルトガル、カンボジアでも3つの空港を運営しております。エアポートシステムというのを運営する能力を持っております。もちろん、これは私どもにとって重要なポイントでございますが、また、特に関西におきましては、非常に大きな、広範な地域です。大阪と神戸という2つ大きな都市を抱えております。また、ほかにも非常に観光に魅力のある京都といった都市も有しております。その中に3つの空港を持つということは、すばらしい資産でございます。この広い地域で3つの空港を活用してまいりたいと思っています。
 


 カニバリゼーションについて言及されましたけれども、そういったことはないと思います。それよりは、旅客数をまたさらに伸ばせると思っています。今、国内線のみ神戸空港で就航しておりますので、国内線に特化して申しますけれども、特にLCC、ローコストのキャリアによってより需要を喚起しております。これまでなかったような需要というのが掘り起こされています。そういったトラフィックというのが今後見込まれておりますので、カニバリゼーションというのはないと思います。
 また、ヴァンシのほかの地域の経験というのをより生かしてまいりたいと思います。



ノートバール社長:
 私もコメントさせていただきたいと思います。
 シナジーということが1点、関西エアポートが有するような3つの空港があります。同じ技術や同じエアライン、そして、マスタープランと3つの空港があることによって、より恩恵が出るような面というのはこういったところです。フランスも同様です。また、同様にローカルのダイナミクスというのもあります。神戸のマネジャーが市民や当局の皆様、そして神戸市の皆様と合わせてダイナミクスを生かし、この土地ならではの特色を生かしながら協力して伸ばしていくというのが運営だと思っています。