神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)8月9日

最終更新日
2017年8月15日

発表項目

平成28年度各会計決算の概要及び行財政改革2020の実績
(6分13秒)

JR元町駅東口前が新たな空間(まちなか拠点)に生まれ変わります〜整備イメージ 提案募集 最優秀賞ほかの決定〜
(5分40秒)

神戸市スマホフォーラムを開催します〜全国初!中学生と市長と有識者が『スマホとの上手な付き合い方』を徹底討論〜
(5分46秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

平成28年度各会計決算の概要及び行財政改革2020の実績

久元市長:
 今日、私からお話を申し上げたい案件は3件です。
 1件目は、平成28年度の各会計の決算がまとまりましたので、ご説明を申し上げたいと思います。



 まず、一般会計ですね。実質収支が9億2,300万円の黒字ということになりました。平成23年度決算以来、6年連続で特別の財源対策によることなく黒字を確保できております。この黒字を生み出した主な要因といたしましては、総人件費の抑制あるいは事務事業の見直しなど、神戸市の行財政改革2020の取り組みを着実に実行したことが挙げられるのではないかと考えております。
 それから、実質収支の額ですけれども、平成7年度、この地震の年は、これは災害の対応、それから、復旧・復興の大幅な事業の実施によりまして、単年度で1,159億円の著しい収支不足を生じたわけですが、その後も毎年度多額の財源対策を必要といたしまして、非常に厳しい財政状況が続きました。しかし、不断の行財政改革を実施いたしまして、23年度には初めて財源対策を講じることなく実質収支の黒字を確保すると、以後、確実に財政対応力は強化をできていると思っております。



 市債の残高ですけれども、市債には、普通の市債と、それから、交付税のかわりとして発行をしております赤字地方債ですね。臨時財政対策債と呼んでおりますが、この2種類がありまして、これは交付税のかわりということで、どこの団体もそうなんですけれども、確実に増えてきております。それ以外の市債の残高は、着実にこれは削減をしてきておりまして、平成28年度の市債の残高は1兆658億円ですけれども、震災後のピーク、1兆8,000億円から7,000億円程度削減をしてきております。この臨時財政対策債を除きましたそれ以外の起債は6,507億円ということで、前年度よりも290億円減少しているということになります。



 それぞれの自治体のこの財政構造というものがどうなっているのかということにつきまして、主として2つの指標から説明をされるんですけれども、1つは将来負担比率ですね。分母は標準財政規模です。一般財源として神戸市に入ってくる一般財源の総額、理論的な総額だとお考えいただければと思います。そして、分子のほうは、これは一般会計が将来負担することとなる実質的な負債です。一番大きいのは市債の残高ですね。それ以外に公営企業の、公営企業は、これは独立採算で行われるわけですけれども、一定部分、一般会計から繰り出しをする部分があります。それ以外に、損失補償契約に基づいて将来的に発生するこの負担額、こういうものが実質的な負債の総額、総体ということになりますが、これが標準財政規模に対してどれぐらいあるのかということですが、この将来負担比率は80%ですね。それから、実質公債費比率、これは公債費、市債の元利償還金、また、企業会計が発行した市債の元利償還金に対する一般会計からの繰出金と、それらのこの標準財政規模に対する割合ということになりますが、これが神戸市は7.4ということですね。



 したがいまして、20ある政令指定都市の中で明らかに神戸市よりも財政状況がいいのは4市ということで、神戸市は5番目に財政構造としては健全な水準にあると考えております。
 しかしながら、社会保障経費はもうずっと増え続けておりまして、この社会保障経費というのは、財政の硬直化を招きます。これからも高齢社会がずっと続くわけですから、この社会保障経費の増嵩というのは確実に見込まれるということで、やはり神戸市の財政状況は厳しい状況にあるということで、引き続き、財政の健全性の維持ということに努めていきたいと考えております。
 最初は以上でございます。

JR元町駅東口前が新たな空間(まちなか拠点)に生まれ変わります〜整備イメージ 提案募集 最優秀賞ほかの決定〜

 2番目が、JRの元町の東口の駅前、ここに新たな空間、「まちなか拠点」を整備したいと考えております。
 JRの元町東口はよく行かれるのではないかと思いますが、旧居留地、南京町などの観光地、あるいはメリケンパークなどのウオーターフロントへの玄関口なんですね。しかし、今は一定の広さと植栽帯はあるわけですけれども、ゆっくりと待ち合わせをするようなしつらえがありません。そこで、この広く整備イメージの公募をいたしまして、このほど最優秀賞を決定いたしました。



 東口の駅前を整備しようということで募集をしたわけですけれども、かなりたくさんの応募をいただきました。4月24日から5月31日までに応募登録をしていただきまして、7月3日までに整備イメージを提出していただきました。62件の応募登録がありまして、最終的に整備イメージが提出されたものが47件ありました。この62件のうち28件が学生の皆さんからの応募でした。審査は行政、学識経験者、地元の皆さんの代表による審査会で選考いたしまして、最優秀賞1点と入選2点を決定いたしました。また、全体としては、この入選に至らなかったけれども作品の中できらりと光るようなものがあったというものについては、投票によりアイデア賞を決定いたしました。



 神戸市では、三宮の再整備を進めておりますけれども、これは三宮だけではなくて都心全体のこのビジョンをつくって、そこの中で三宮についての再整備計画をつくると、こういう考え方でおります。この中で、都心を回遊性のある、また、デザイン性にもすぐれた快適空間として整備をしていこうということで、これまで順次整備を進めてきました。
 そういう中で、この「まちなか拠点」は、交通の役割に重点を置かれた道に空間の役割を付加することで、単に通行するだけの道から回遊の拠点となる道、歩いて楽しい道、都市の魅力を発信する道と、こういうものにつくりかえていこうという考え方です。これまでも都心のビジョンを踏まえながら、葺合南の54号線、あるいは三宮中央通りのKOBEパークレット、三宮プラッツというものを整備いたしました。今回はこういうものと連動する形で元町駅東口を整備するということになります。



 いただいた作品の中の最優秀賞は、山本修大(ヤマモトノブヒロ)さんほか3名のグループの応募作品に決定をいたしました。これは六甲の稜線と港の泊を模した階段状のベンチの整備、あるいは人の流れを駅前空間にいざなう提案ということになっています。全体の評価といたしましては、元町のイメージがよく分析されているのではないだろうか。メッセージ性が感じられる作品になっていると。自然の中に人がたたずむ風景が主役になるような公共空間の整備が新しいトレンドで、利用者の立場からの気持ちよさが重視されていると、そういう意見でありました。その中で、この最優秀賞の講評は、審査の基準となる5項目の視点からも高い評価でありました。階段状のベンチになっておりまして、限られたスペースを広く見せる工夫がなされているのではないだろうか。やはりどこにでもある駅前ではないような踏み込んだ整備ではないかと、こういう意見をいただいております。



 今後は、この作品をベースに建設局で工事の設計をスタートいたします。安全の確保とか構造上の視点から、部分的にはこの提案の変更ということがあるのかもわかりませんが、受賞者の意向も確認しながら、できるだけこの提案に近い形で整備を行いたいと考えております。年度末の平成30年3月までに完成を予定しております。表彰式につきましては、8月17日の17時から第2応接室で行う予定にしております。
 2点目は、このJR元町駅東口の新たな整備ということにつきまして報告をさせていただきました。

神戸市スマホフォーラムを開催します〜全国初!中学生と市長と有識者が『スマホとの上手な付き合い方』を徹底討論〜

 3点目は、神戸市スマホフォーラムの開催についてです。
 後でまた経緯について少し補足をしたいと思いますけれども、「ポケモンGO」の有識者会議での提言では、このスマホの光と影について議論をし、提言もいただきました。その中でもスマホ世代の中学生の皆さんについては、中学生の皆さん自身にいろいろとみずから考えていただくということが必要ではないだろうかと、そういう提言もありましたので、私と中学生、そして有識者の皆さんとの議論を行う神戸市スマホフォーラム、これを8月27日の日曜日に開催するということにいたしました。 少し経緯を説明させていただきますと、ポケモンGOが非常に大きなブームになりまして、いろんな課題があるものですから、これはポケモンGOということではなくて、ポケモンGOに代表されるような、いわゆる拡張現実が非常に広まっていると。この拡張現実というものはスマホが非常に大きなツールになって広がっているわけです。そして、スマートフォンの進化が地域社会や地域経済にどのような影響を与えるのか、あるいは、青少年の発達心理にどういう影響を与えるのか、こういうような議論をするために有識者会議をつくりまして、報告書も作成されました。神戸大学副学長の品田裕座長から私のほうに報告書を頂戴いたしました。



 この報告書の中では、スマートフォンの利用に関して、やはり子供たちの利用の実態がどうなのかということを調べてみるということが必要ではないだろうかというような意見もありまして、全市的な実態調査を実施いたしました。このアンケートの内容につきましては、中学生自身、あるいは乳幼児を育児中の保護者の皆さんからの意見もいただきまして作成いたしました。全体で10,600件の回答をいただいたところです。
 1日にどれくらいインターネットに接続しているのか、いらいらすることがあるのか、動画投稿をしたことがあるのか、あるいはLINEでの告白とか、告白されることということについてどう思うのか、こういうような実態調査を行いました。こういう実態調査を踏まえて、スマホ世代の中学生による議論をしてもらいました。その様子を、ごく短時間ですけれども、動画にしておりますので、ごらんいただければと思います。



(動画放映)



 こういうふうに中学生自身にいろいろと議論をしてもらったわけです。
 このアンケート調査などでは、例えば1日平均3時間以上、ネットに接続しているような子供については就寝時間が12時よりも遅くなるという傾向が見られる。あるいは、5,000円以上の高額課金をしたことがあるという割合も13.6%に上っている。それから、面識のない人と会ったことがある人が、この長時間利用しているグループについては9.8%、全然知らない人に会ったことがある。こういう傾向も見られると。こういうことを中学生自身にどう考えてもらうのかということでこういう議論をしてもらったわけです。



 そういう取り組みの上に、今回は中学生の皆さんと私と、有識者の先生に入っていただいて議論をすると。その上で、できるならば中学生の皆さん自身にキャッチコピーというようなものを考えてもらう。スマホとどうつき合っていくのかというキャッチコピーを考えてもらって、このキャッチコピーでスマホとのつき合い方ということを市民の皆さんに広く考えてもらうということがあり得るんではないだろうか。そういう試みで、今回、神戸市スマホフォーラムを開催することにしたわけです。
 私からは、3件、以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

平成28年度各会計決算の概要及び行財政改革2020の実績(テキスト版)

記者:
 財政上、社会保障関係費が今後増えていくと予測できる中で、特に現状でここは改善できると考えていらっしゃる部分があればお伺いしたいです。



久元市長:
 社会保障経費というのは、行政でコントロールすることが大変難しい経費です。例えば単独で道路を建設するとか単独で施設をつくるとかというものであれば行政の判断で落とすことができるし、増やすこともできるわけですけど、社会保障経費は、典型的には生活保護、介護保険の経費、障害者福祉、それから国民健康保険会計に対する一般会計からの繰り出し、これは既に使われているものに対して行政が義務的に支出するということですから、コントロールは大変難しいと思います。



 しかし、やはりその中であえて言えば、例えば医療費については、これを抑制していこうということが大体大きな社会的な方向性になっているわけですね。医療費の抑制ということについては、これも非常に難しい問題ですけれども、健康づくりということを進めていくと。それから、例えばこども医療費を完全に無料にするというようなばらまきはやめるということをすれば医療費の抑制にもつながるわけです。そういう形で医療費の抑制を何とかしていくということは、これ、かなり強い決意が要りますし、批判も招くわけですけれども、そういうことを考えていかなければいけないと。健康創造都市KOBEの会議というものもつくりましたので、そこで医療費のあり方ということはしっかりと議論をしてほしいと思います。



 前回ご説明いたしましたソーシャル・インパクト・ボンド、これも実験的な取り組みですが、全く新しいやり方で人工透析をいかに抑制していくのか、人工透析にならないような段階で予防するのかという取り組みです。いろんな形でそういう取り組みをしていくことで医療費を少しでも抑制していくということをしていかなければいけないと考えています。



記者:
 全体的に見て、特に市営バスの自動車事業会計が、24年度から資金不足比率が高まっているとお伺いしましたけれども、これに対する見解や今後の見通しがあればお伺いしたいです。



久元市長:
 これはやはり交通局自身で考えてもらわなければなりません。交通事業管理者の力量が問われる場面だと思います。



記者:
 人口では福岡に抜かれてしまったけれども、福岡よりはかなり財政状況としていいと。しかし、やはり社会保障関係費は増加していくということで、これまで相当、行財政改革を進められてきて、ぬれたタオルを相当絞ってきているのかなと思うんですけれども、まだ、行財政改革を進めることで、どれぐらい財政状況の改善の余地が残っていらっしゃると認識しているんでしょうか。



久元市長:
 ここからさらに何か目標数値を、実質公債費比率とか将来負担比率という目標を持っているわけではありません。できるだけこの水準を維持していくということだと思います。
 やはり先ほど申し上げましたように、社会保障経費がずっと増えていくということを考えれば行財政改革を進めていかなければなりませんが、私自身は就任してから、行財政改革に対する考え方としては、今まで、震災から20年の間は、どちらかというと、とにかく職員数を全体として削減するということをやってきたんですけれども、行政ニーズも多様化しているし変化しているわけですから、やはり個々に職員が行っている仕事をしっかりと分析する、必要なところには必要な職員を配置する、それで、作文行政にふけっているような組織については思い切って職員を減らしていく、そういうメリハリのついた職員配置ということが必要なのではないかと。要するに、中の業務を改革すると。それで、それに見合った職員配置をしていくということで、行政対応力を強化していくということを念頭に置いた行政改革をしていく必要があると考えています。

JR元町駅東口前が新たな空間(まちなか拠点)に生まれ変わります〜整備イメージ 提案募集 最優秀賞ほかの決定〜(テキスト版)

記者:
 これは一応、点数で優秀賞、最優秀作品が決まったということですけど、何点満点で何点のものだったのかというのを教えていただきたいというのと、あと、率直に、市長がこのイメージパースとか全体像を見られてみての率直な感想をお伺いしたいです。



久元市長:
 まず、私の印象は、これは大変センスのいいアイデアだなと思います。
 元町駅の東口、私もしょっちゅう行きますけれども、狭いんですよ。狭いので、そこをいかに有効活用するのかということで、カーブしたベンチを上に積み上げていくという発想、これは非常に斬新で、空間の有効利用としてはいいアイデアだなと思いますね。
 それから、それをそうしながら、壁みたいなものが間に立つのではなくて、向こうが見える、透視できるようなデザインになっていると。これもよく工夫されているなと思います。
 点数については建設局からお願いします。



職員:
 建設局道路部工務課です。ご説明します。
 先ほど市長からありましたが、5項目、デザイン性、わかりやすさ、集まりやすさ、回遊性、快適性、この5項目を各20点の100点満点で、行政、学識経験者、それから地元の代表者の方、5名出席いただきまして採点をしました。
 最優秀賞の合計の平均は83点でございます。



記者:
 ちなみに次点は何点ぐらいだったんですか。



職員:
 次点は優秀作品ということで入選としておりますが、76点でございます。

神戸市スマホフォーラムを開催します〜全国初!中学生と市長と有識者が『スマホとの上手な付き合い方』を徹底討論〜(テキスト版)

記者:
 徹底議論されるのが全国初の取り組みで、さらに今まで有識者会議などを設置してきたということで、非常に力を入れていらっしゃる施策かなと思うんですけれども、これに取り組むことになったきっかけというか、行政がなぜこれに取り組むのかということ、市長のご意見があればお伺いしたいと思います。



久元市長:
 むしろ私からしますと、マスコミの皆さんがあまり関心を持たれていないというのが非常に不思議な感じがするんですけれども、このネット社会というのは非常に大きく人間の行動を変えたと思うんですね。スマホも非常に大きく人間の行動を変えています。例えば電車の中の風景も全く変わりましたよ、10年前、あるいは20年前と。みんな新聞か漫画か雑誌かを読んでいたんですが、今9割ぐらいの方はスマホの画面を見入っていますね。人間の行動が全く変わってしまったわけです。このことが非常にメリットを与えるという面ももちろんありますが、しかし、特に成長期にスマホにすごく長い時間かかわっているとどういう影響があるのかというのはまだ未知の分野です。未知の分野ですが、かなりわかってきていることもある。そういう議論をこの有識者会議でかなり活発にいたしました。そうすると、赤ちゃんがタブレット、スマホの画面をスワイプするんですよ。そういう映像があるんです。



 スマホで始終つながっていないと不安になるという心理もできてきている。それから、スマホに長い時間耽溺して、かなり手に負えない状況になって専門的な機関に相談する、そういうような事態にもなっていると。そういうようなことにどういうふうに対応するのかということですね。これをスマホ会議でもいろいろと議論をして、先ほど申し上げましたように、これはこういう問題は一律に禁止をする、スマホというのは非常に悪いということではなくて、スマホとつき合っていくということが避けられないわけですから、どう上手につき合っていくのかということを中学生の皆さん自身に考えてもらおうということがいいと、こういう有識者の意見もあって、アンケートを行い、中学生の皆さんに議論をしてもらい、そして、今回はこういう形でフォーラムを開催するというふうになったわけです。

その他の質疑応答

政務活動費の不正流用問題

記者:
 先日、起訴の段階でコメントをいただいていて、重ねてコメントを伺うのが恐縮なんですけれども、昨日の段階で3人の市議会議員の方々が8月の下旬には辞職されるということを表明、意思表示をされました。これを受けて、前回コメントをいただいたのは起訴の当日で、一報段階だったのですが、その後の3市議が辞職をされるということを聞いた受けとめを教えていただけませんでしょうか。



久元市長:
 政務活動費について詐欺罪で起訴されることになったということは、大変これはゆゆしき事態だというふうに思います。市民の信頼を失墜したということだと思いますから、市民の皆さんから選ばれた市会議員の皆さんなんですけれども、こういう事態になった、詐欺罪で起訴されたということから、非常に重大な事態を招いたということで、辞職ということは当然のことだというふうに考えております。
 実際に不正使用された政務活動費については、既に返還された方もいらっしゃるし、まだ返還されていない方もいらっしゃるわけですが、これは直ちに返還を求めると、それを市会には強く求めたいというふうに思います。

灘中学校の教科書採択について

記者:
 8月4日付の朝刊で、ごらんになられたかどうかわからないんですが、神戸市東灘区の私立中学校の灘中学は社会の歴史の教科書に慰安婦問題に言及した教科書を使っているようなんですけども、このことについて兵庫県会議員と、あと、当時は副大臣であったかと思うんですが、地元選出議員からなぜあの教科書を採用したのかという質問、問い合わせがあり、その国会議員からは「政府筋からの問い合わせだが」というふうに断った上で問い合わせがあったということをこの中学校の校長先生が書面に書いて、私どもが取材をして応じていただきました。この件について、1つは神戸市内にある、私立とはいえ教育機関であるということと、市長は灘高校のご出身だったと思うので、中学はまた別だとは思うのですが、そういうご関係もあるということも含めてこの件をどういうふうに見ておられるか、お聞きできたらと思います。



久元市長:
 神戸新聞の記事については、私もおっしゃるように卒業生ですから当然関心を持って読みました。ただ、1点目のご質問について言うならば、神戸市内の中学校、高校ですけれども、これは私立の中学校、高校ですから、基本的には神戸市の権限が及ぶところではありません。ですから、神戸市として、あるいは市長としてこの問題にかかわりはないというふうに思います。その上で申し上げるならば、私立の中学校、高校、私立高校の教科書についてはその学校が責任を持って判断すべき事柄であるし、そうなっているというふうに感じています。



記者:
 そういう私立の学校の教科書の採用に政治家がかかわることというのは一般的にどういうふうに考えておられるのかもお聞きできたらと思います。



久元市長:
 新聞は読みましたけれども、事実関係について特に承知しているわけではありませんから、特段何か私が見解を言うということは適当ではないというふうに思います。とにかく教科書の採択というのは、その学校が責任を持って決めるというのが基本だというふうに思います。

「神戸市有害外来生物被害防止に関する有識者会議」の開催

記者:
 明日、ヒアリなどの特定外来生物の有識者会議の1回目が開かれるかと思うんですけれども、市長がどのような議論を期待するのか、また、中長期的な対策としてどのようなものを考えられるのかというのを改めてお聞かせください。



久元市長:
 尼崎でヒアリが最初に発見されたんですが、これは神戸港に荷揚げされたコンテナに付着をしていたということですから、神戸市に陸揚げされたコンテナからのヒアリというものが我が国で見つかった最初のヒアリということになるわけですね。そういうことから、とにかく神戸からヒアリを日本に上陸させないという強い決意と意思でもって対応をしてきました。もちろん環境省や国土交通省と連携をとりながら、ヒアリの発見、それから、発見された場合の徹底的な駆除ということを行ってきたわけです。



 しかし、このヒアリの問題というのはまだ神戸市としては知見が足りない部分がありますから、やはり我が国で最高の知識、知見を持っておられる方々からいろいろと指導をいただいて、ヒアリ対策をより高度なものにしていきたいということが基本です。
 これはまだ今、折衝中かとは思うんですけれども、ヒアリの対策ということでは相当経験がある台湾ですね。それから、かなりの対策をとってきたニュージーランドと関係の方にもできれば、これはスカイプのようなことになるかもしれませんが、入っていただくというようなことで進めていきたいと思っております。



 それから、今はこのヒアリに関心がいっているわけですけれども、それ以外にも人体に影響を与える、あるいは生態系に非常に大きな影響を与えるような動物というものがあるのかないのか、そういうことについても知見をいただきたいというふうに思います。
 幸い我が国でこの分野では最も権威のある方々に入っていただいていると思いますので、神戸市としてヒアリ対策、それから、それ以外の特定外来生物についての対策というものを、非常にレベルの高いものにまとめていくことができればというふうに願っています。