神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)4月27日

最終更新日
2017年5月2日

発表項目

「THE PENNYLANE KOBE」がKIITOにオープンします!
(6分05秒)

ふるさと納税について
(7分08秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

「THE PENNYLANE KOBE」がKIITOにオープンします!

久元市長:
 よろしくお願いいたします。
 私からお話を申し上げたい案件は2件です。
 1件目は、ザ・ペニーレイン神戸というビートルズが気軽に満喫できるギャラリーがオープンいたします。



 このペニーレインはビートルズのヒット曲の中の1曲で、そこから名前をとっています。デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の3階にオープンいたします。運営をするのは株式会社千雅商事神戸支店です。
 毎週火曜日から日曜日、10時から17時まで開館をいたしまして、5月6日の土曜日にオープンするということになります。入場料は、小学生以下は無料ですけれども(一般の方は)500円で、内容は、ビートルズに関する写真、メンバーゆかりのさまざまな貴重な品々の展示、また、ワークショップやミニライブ、イベントなども随時開催をしていきたいと考えております。あわせまして、ビートルズの出身地でありますリバプール市の観光情報の発信なども行いたいと考えております。
 あわせまして、今後、このリバプールを実際に走っていたロンドンバスを神戸市内でも、これは実際にお客さんに乗っていただくということではありませんで、広告宣伝という目的で走らせたいと考えております。



 少しこのギャラリーラウンジをオープンするに至った経緯をお話ししたいと思いますが、きっかけは民間事業者、株式会社千雅商事からの提案です。この千雅商事は、本社は宮崎県の延岡市にある会社ですが、観光施設の経営、観光に関する広告宣伝・イベントの企画、歴史資料館の運営や宿泊施設の経営、あるいは美術館や博物館の経営などを行っております。そこから、ビートルズに関する写真やゆかりの品を展示するラウンジを、日本を代表する大都市の中でつくる計画を持っていると、そういうお話がありました。幾つかの都市に打診をしていたようです。神戸市の企画調整局でこの話を受けまして、実際に神戸をごらんいただいたわけですが、神戸を気に入っていただきまして、立地したいという意思表明がありました。ビートルズの出身地でありますこのリバプールとよく似た町のイメージだというのが、神戸でオープンする大きな理由であったようです。



 この千雅商事はリバプール市とも協力関係にあったものですから、これをきっかけとして都市間交流ができないかということで、神戸市として外務省を通じてリバプール市長に親書を発出いたしまして、今年の1月に職員がリバプール市を訪問いたしまして、リバプール市の副市長など幹部職員の方々と意見交換を行いました。リバプール市側は、神戸市にこういうラウンジができるということは大変喜ばしいことで、リバプール市としても応援をしたい。神戸市とは港町としての共通点が多いので、音楽や芸術、文化あるいはライフサイエンスなど、幅広い分野で交流を図っていきたいという意向を表明されました。
 神戸市といたしましては、世界中にファンがいるビートルズは、神戸市内にも、あるいは近隣の地域にもたくさんのビートルズファンがおられると思いますけれども、このビートルズに関するギャラリーが神戸市に立地をするということは、にぎわいづくりに資するというふうにも考えておりますし、神戸のアートシーンをより豊かなものにすることにもつながるのではないかというふうに考えております。



 この5月6日は、あわせまして078(ゼロ・ナナ・ハチ)という、初めて行いますクロスメディアイベントも開催をしております。この078は、会場はみなとのもり公園、東遊園地、それからデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の中でも行われ、非常に場所が近いですので、このザ・ペニーレイン神戸と078、両方あわせて楽しんでいただければというふうに考えております。これが1点目です。

ふるさと納税について

 2点目は、ふるさと納税に関するお話を少しさせていただきたいと思います。
 少し前になりましたが、総務大臣からふるさと納税に関する一定の技術的助言というものがありましたので、神戸市の現状がどうなっているのか、また課題は何なのかということについてお話をしたいと思います。



 まず、ふるさと納税については、28年度に(見込みとして)神戸市に対する寄附が約1億8,000万円、これに対しまして神戸市民からほかの自治体等に対して寄附が行われたために減収となる市民税額が15億ですので13億2,000万円の赤字と。赤字という表現が適当かどうかわかりませんが、それだけ減収になっております。27年度は2億3,000万円の寄附に対して、神戸市からの減収が10億5,000万円ですので、8億2,000万円の赤字ということで、かなりの減収になっているということです。これは決して好ましいことではありません。後でも申し上げたいと思いますけれども、非常に難しい問題ですが、やはり何らかの改善はしていかなければいけないと思っております。



 使途を市長にお任せをするというものもかなりあるわけですけれども、ふるさと納税がどういう(使途)目的で行われているのか、ごらんいただきますと、この28年度の1億8,000万の中で、トップはフルートコンクールです。56件、1,513万円の寄附がありました。2番目が(自動車図書館の)車両の更新、3件、これは大口の寄附があったということで1,006万円となっております。3番目が動物愛護支援、856万円、462件。4番目が外大の創立70周年に当たりまして、模擬国連などの事業も行われましたが、これが837万円で193件。ルミナリエが474万、71件。開港150年記念事業が421万円、50件。そして、9,832万円、1,887件が、市長にお任せしますと、こういう状況になっておりました。



 このふるさと納税、こういう使途で行われているんですけれども、やはり、神戸市にとっては、フルートコンクールに税金を投入しないで行うことができた非常に大きな要因になったと考えております。フルートコンクールは、間もなく5月の終わりから始まりますけれども、事業費5,800万円のうち、ふるさと納税が4,500万円ですね。特に大口の寄附を、辻正司氏−セレモア文化財団の会長、東京都にご在住の方ですが−ご家族と一緒に4,200万円の寄附をいただきました。28年度は1,400万円ということで、3カ年、寄附を(27年度から)29年度までいただけるということで、このフルートコンクールは、大半が、ほかの皆さんも含めてふるさと納税で賄える分があって初めて実現をできたということが言えると思います。そのほかは、団体・企業からの寄附が約300万円、参加料が430万円、入場料、協賛金などが570万円ということになっております。



 フルートコンクールは、当初は事務事業の見直しの対象といたしまして、なかなか市民に十分還元できていない、市民も知っている人が大変少ないということで、税金を投入する理由はなかなか見出しがたいという問題提起もさせていただきましたが、ぜひ、市会からも、あるいは各方面からもこれを開催すべきだという意見がありましたので、このふるさと納税のお願いを申し上げたりした結果、ふるさと納税で実現ができるということになったわけです。これが神戸市のふるさと納税の状況です。



 今後このふるさと納税をどう対応するのかというのは、やはり先ほどの数字からもおわかりいただけますように、13億2,000万円という相当大幅な財源の流出が神戸からは起きているわけです。これについては、もちろん、ごく大ざっぱに言いますと、(税収減の)75%は地方交付税で補填をされることになりますが、それでも3億から4億ぐらいの一般財源の減収につながっています。これを少しでも縮めていくための努力というのは、正直そう簡単ではないと思います。高市総務大臣から返礼品の割合を3割以下にするようにというお話もありましたので、多少は鎮静化するかと思います。しかし、多くの自治体がいろいろな返礼品を出して寄附を募っているという中で、神戸市としては地元の神戸市の特産品を味わっていただくという返礼品のメニューは増やしてきましたし、そういう努力は続けたいと思いますけれども、とにかく返礼品を目当てに神戸市に寄附をするということよりは、やはり神戸市がこういういい事業をやっているから、こういういい政策を展開しているから寄附をしてもいいということが理想的ですし、そういう努力をしていかなければいけないと考えております。
 


 このフルートコンクールはその1つの例になったと思うんですけれども、こういう共感を呼んでいただけるような、神戸に対する共感を呼んでいただけるような使途というものをこれからも新しく考えて、そして、内外に神戸市に対するふるさと納税を呼びかける。そして、この赤字幅を少しでも縮小させてきたいと、こういうふうに考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

「THE PENNYLANE KOBE」がKIITOにオープンします!テキスト版)

記者:
 ビートルズに関する写真ですとかメンバーゆかりの貴重な品々の展示とあるんですけれども、先ほど市長がおっしゃったように、ビートルズファンというのは世界中にいて、日本中にもたくさんいるわけですね。かなりの質のものをそろえないと、なかなか引きつけるものにならないんじゃないかという気がするんですけれども、実際にはどういったものが並ぶ予定になっているんでしょうか。



久元市長:
 内容は、ビートルズにゆかりのあるいろいろな品々を展示したいと思っておりますけれども、ビートルズに関するさまざまな展示を行う権利を持っている会社がありまして、その会社から、この千雅商事に対して一定の権利を行使することができるようになっておりますので、そういう意味からいいますと、かなりのものが展示できるのではないかと思っております。ちょっと補足をしてくれますか。



職員:
 補足をいたします。ビートルズが50年前に来日したときに着用していた衣装であるとか、あるいは、ビートルズのメンバーが実際に使用していたさまざまな物品などなど、約千数百点を所有している日本の企業がございまして、この企業から、株式会社千雅商事が、使用権という形での契約をされまして、その物品を、今回この千雅商事は、展示のほうに使いたいというご意向を聞いております。



記者:
 その千数百点が一堂に並ぶんですか。大体、どのぐらいのボリュームで見れるのですか。



職員:
 おそらく、一堂には並べないです。といいますのは、これは契約関係が民間同士でありますので、詳しいことは私からは差し控えますが、少しずつというふうに伺ってございます。これは一気に並べるスペースの問題もありましょうし、できるだけ目新しさを持続させるという意味合いもあろうかと思います。その展示品を入れかえるとか、そういうことですね。



記者:
 企画展的なものをやったりもするんですか。



職員:
 おそらくそれも視野に入っていると思いますが、現時点で、いつから、こういう形での企画展というふうには、我々としては、確定的なものは伺ってございません。



記者:
 ゆかりの品々ですね、もう少し、具体的にどういったものがあるのかと、あと、このロンドンバスは、いつからどのあたりを走るのでしょうか。2点お願いします。



職員:
 ゆかりの品々ですけれども、実際に並ぶものについては、今、品目選定中だと思いますが、所有されているものの一例を申し上げますと、50年前にビートルズが来られたときに着用されていた日本のはっぴとか、あるいは、かつて使用していた、乗っていたバイクとか楽器、あるいは直筆の手紙であるとか、そういうものだと承知をしてございます。それ以外にもレコードとか、さまざまなものがあろうかと思います。
 品目が非常に多くて、我々も全て、一応、一覧は確認してございますけれども、それのうちの、どれをこのKIITOに、いつのタイミングでというのは、今、おそらく検討がなされている最中だと思います。



 それからバスにつきましては、これは市長申し上げましたが、当初はペニーレイン神戸のPRを兼ねて神戸市内のさまざまなところを走られるということで、既に神戸ナンバーを取得してございます。人が乗れる19人乗りのバスですので、かなうものであれば、例えばちょっと乗っていただくというようなことも視野に入っているようでございますけれども、非常に古い、ビートルズがリバプールで活躍されていた、あるいはロンドンで活躍をされていたころに実際にリバプールを走っていたバスだと聞いてございますので、いたわりながらというか、安全面を十分確認しながらということで、それについても今準備中と聞いてございます。定期的にここを輸送するとか、そういうことは当初は考えていないと思います。



記者:
 さっきのバスですけれど、走らせる主体は誰ですか? 神戸市が走らせるんですか。



職員:
 全て民間事業者によるもので、千雅商事でございます。このバスは既に神戸に搬入されてございます。



記者:
 カフェについて、こちらに公費は投じられているんですか。民間が完全運営という形なんでしょうか。



久元市長:
 公費は投じておりません。ラウンジとしてKIITOを使っていただくんですが、特に減免も行っておりません。



記者:
 ビートルズなんですけど、そもそもこのギャラリーラウンジというのは、展示物があって、そこで例えば、何か飲食があると。オープン日はフリードリンクと書いてますけど、飲食ができるような場なのかとか、あとは音楽、ビートルズなので、ビートルズの曲が何か楽しめるとか、ラウンジの広さとか、そういったことをちょっと教えていただけたらと思うんですが。



職員:
 ドリンクはフリードリンクで、入場料500円を払っていただけると、コーヒーや紅茶、あるいはフレッシュジュースなどが飲み放題となっています。そこにいろいろな展示物があるとともに、自動演奏のピアノとか、要は音楽を流せるような施設がありまして、そこでビートルズの音楽が流れます。時々、企画的なもので、例えばコピーバンドによる演奏会みたいなのを、KIITOの中の、ラウンジの中でというよりは、ちょっと企画的にやるとか、いろいろな企画が、今、検討がなされていると伺っております。広さですけれども、約300平米ですね。



記者:
 せっかくこの市長会見という場で、このビートルズのラウンジを紹介いただいているので、久元市長が、何かもし、ビートルズに思い入れがあるとか、あるいは思い出があるとか、あと、メンバーで好きな人がいるとか、そういったことがあるようでしたらお聞きしたいんですけど。



久元市長:
 ビートルズは、僕らが中学、高校のときにすごくはやってて、私も時々聞きましたけど、誰が好きというのは特にありません。私はリバプールに行ったことはないんですけど、いろいろとネットで見たり、それから出張をした職員の報告を聞いたりしましたら、やはり同じ港町であるリバプールと神戸が、このビートルズという、たまたま頂戴をいたしましたご縁で結びついて、そしてこれから交流が始まると。そしてビートルズに関心がある、やや世代は、年齢層は高いかもしれませんけれども、関心を持って神戸に来ていただけるということは非常にありがたいことだと思っています。



記者:
 これを機に、同じ港町としてこれから都市間交流をということで、例えば産業面と掲げてくださってますけれども、おそらく造船とかが盛んなのかなと思うんですけれども、どんな分野で、特に相乗効果というか、交流していかれたいとお考えですか。



久元市長:
 1つはやっぱり観光ですよね、人の往来がリバプールとの間で始まるということを期待したいと思います。
 あとは、医療産業都市の面でもリバプールとの間での可能性があるのではないかという話を、リバプールに行った職員とリバプール市役所の幹部の皆さんとの間では議論が行われたようです。これはまだ全くこれから、ゼロからのスタートですから、いろんな可能性を模索していきたいと思います。リバプールは、日本の都市と姉妹交流を結んではいないようなんですね。ですから、そんなにこれまで日本の都市とは縁がなかったようなので、神戸がビートルズをご縁に新しい交流が始まるということは夢のある話だと感じています。

ふるさと納税について(テキスト版)

記者:
 先ほどの市の事業のフルートコンクールのように、こういう事業をやっているので、ふるさと納税を神戸にやってくださいというふうにしたいと、その考えはわかるんですけど、じゃ、実際にどうするのか、どんな手法でやるのか。多分、このままやっていてもどんどん減っていくというか、市の事業はアピールできないと思うんですが、その手法は何か考えていらっしゃるのでしょうか。



久元市長:
 それがすぐに思い浮かぶようでは、そんなに頭を抱えたりはしないんですよね。例えば、今回はフルートコンクールで、大変苦慮をしているので、お願いできないでしょうかと。辻さんは、平成27年にふるさと納税をやっていただいて、それはその年ということだったんですけれども、フルートコンクールについて議論が生じたものですから、さらに引き続き、次の年、さらにその次の年、3年間お願いできないでしょうかということをフルートコンクールの内容なども詳しく説明をしまして、それで、私が個人的に存じ上げている方ですが、音楽、芸術にも大変理解がある方なので、そこは理解をしていただいて、ふるさと納税をしていただけるということになったわけです。そして、フルートコンクールを支えていただけるということになったわけです。



 今後、神戸がこういうことをしたいから、とにかく奉加帳方式のように寄附金をお願いしますというやり方は、それはそれで意味があることなんですけれども、やはり寄附をされる側がどういうことに関心を持っておられるのか、特に企業でも、あるいは特にオーナーの社長さんなんかはやっぱり、ある分野について社会貢献をしたいという思いを持っておられる方が結構いらっしゃるわけですよね。そういうような方とうまくマッチングができるような提案ができれば、そう簡単なことではありませんが、今回のケースのようなふるさと納税の獲得につながるのではないかと思うんですね。
 


 ですから、多くの自治体がやっているように、とにかく返礼品をいっぱい用意して、そしてそれに釣られてと言ったら失礼かもしれませんが、不特定多数の人のふるさと納税を獲得するというやり方とは違うやり方、つまり神戸としてはこういうことをやりたい、応援される側は、自分はこういうようなものなら応援してもいいと思っておられる方をいろんなルートで見つけて、そしてふるさと納税につなげていくという努力。つまりいろんな面でアンテナを高く張って、あるいはいろいろと人脈をつくったり、これまでのつながりの中からそういうようなご縁を見出していくということ、そういうことが大切ではないかと思っております。



 それから、返礼品は一切やらないということではありません。これは、神戸市のホームページをごらんいただければと思いますが、返礼品は神戸市の特色のあるさまざまな産品を提供しております。ただ、総務省の通知にあるようなものはこの中には含まれておりませんし、節度をもって返礼品を提供して、地域の産業の活性化にもつなげていきたいと思っておりますが、いずれにいたしましても、今後とも礼品については、節度をもって対応をしていきたいと考えています。

その他の質疑応答

政府・地震調査委員会の発表について

記者:
 今日、政府の地震調査委員会が、今後30年以内に震度6以上の大きな地震に襲われる確率というのを発表するんですけれども、神戸市は去年と同じ45%という数字が出ています。改めて今後、防災についてどのように対策をしていくか、この45%という数字をどのように見られるかというのをお聞かせいただけたらと思います。



久元市長:
 想定される地震のタイプは、南海トラフを震源域とする(海溝型の)巨大地震と、もう1つは、神戸の市内に活断層が走っていますから、そういう活断層、あるいはその周辺地域を震源域とする直下型地震、あるいはこれに近いタイプの地震だと思うんですね。これについては、神戸は22年前の経験に学びながら、さまざまなハードの対策を講じてきました。例えば、大容量送水管とか、あるいはさまざまな建物の耐震化、それから、インフラの強靱化ということをやってきましたし、ソフトの面では防災福祉コミュニティーによる訓練などを行ってきたり、いろいろな年齢層のレベルで、例えば、AEDの使い方とか、そういう救助の訓練なども積み重ねられてきています。
 ですから、そういうような努力を、特にソフト面での努力ということを地道に続けていくということが大事だと思います。



 もう1つはやはり、震災を知らない市民の皆さんも半分に上っているわけで、震災の記憶というもの、そして、そのときの対応の教訓というものをいろいろなレベルで引き継いでいくと、こういう努力をしていくということが大変大切ではないかと感じています。


記者:
 以前から市長、マンションの防災についてもご指摘されていますけれども、市からもマンションコミュニティーの防災について呼びかけている施策なんかもよく見かけますけれども、そのあたりについてはいかがですか、課題は改善されてきていると感じますか。



久元市長:
 これは、マンションの管理組合によってかなり取り組みが違います。ですから、そういう管理組合に対して丁寧なアプローチをしていくということが大事ですね。
 非常に頭が痛い問題は、中央区などで増えている高層タワーマンションへのアプローチが非常に難しいということです。そもそも管理組合に連絡をしても、なかなか対応をしてもらえない、中に入れてもらえない。あるいはアンケートを送ってもなかなか返ってこないと。そもそもアンケートにも応じてもらえないところもあるということで、これはどこの自治体もそうだと思いますけれども、やはり高層タワーマンションの防災対策ということについては大変難しい問題で、まず、そういう意識を持っていただかないといけないと思うんですけれども、苦慮しているところです。



記者:
 神戸市内にもまだまだ新しいマンションの建設予定地がたくさんありますけれども、突破口というか、ありそうでしょうか。



久元市長:
 これは、やはり決め手になるものというのは、なかなか今現時点では見出し得ていません。中央区役所がこの点、非常に問題意識を持って一生懸命アプローチをしております。やはりなかなか理解が広がっていないということは、率直に認めなければなりませんが、やはり、ご自身の問題だということをぜひ理解していただきたいと思うんですね。

ポートアイランドの地域団体との関係について

記者:
 前回の定例会見で、港島の自治連合協議会関連、例の補助金の関連で、高齢者対策委員会事業についてということをお聞きして、そのときは、市長、手持ちの材料はないということでしたので、調査をお願いというか、調査をするということでお答えいただきました。先日、その調査というか、事業についての説明を担当局のほうから受けまして、そのことについてこの場でお聞きしたいんですが、その高齢者対策委員会事業というのは、毎年500万弱のお金が地域の団体に出ていて、それを見守り事業に使うと。その多くは人件費であって、事務員さんを雇うんだけど、途中で欠員が出て、その後も補助金は出続けていて、最終的に返金になって返ってくると。ただし、それが履行確認ができていないというか、辞めていたことを知らなかったということで、(事務員が)いない間も(補助金が)出続けていたということで、それが果たしてよかったのかどうかという問題意識を私は持っているんですけれども、こういった支出が、結局、地域に支出をして履行確認が十分にされていない、その結果、返還されると。
 


 時期は偶然かもしれませんが、報道機関が動いてから返還されるということがありまして、これにかかわらず、例えば児童館の指定管理料であっても増額が特例的になされて、それが結局、履行されていなかったんだけれども、返還がなされず、報道機関が調べると、その後に返ってくると。また、市民図書室という事業でも特例的に報酬が高く上げられていたりとか、そういったことが1つではなくて、その地域でどうしても相次いでいるという状況は、やはり、1つたまたまミスがあったというよりかは何か背景があるのではないかというふうに考えられるのではないかと思いますが、市長はこういう公金の運用を容認してしまって、検証なり調査をきちんと行わないというまま、このことを調べずに終わってしまうのかということも、改めて、お聞きしたいと思います。



久元市長:
 別に容認したわけでもないし、調査をしなかったというわけではありません。具体的にご指摘をいただきましたから、行財政局のほうで各局から聞いて、行財政局もきちんとメスを入れて、神戸市としてここの補助金をどういう理由で支出をしたのか、どういう手続で支出をしたのか、そして、港島関連団体の中での補助金は全部調べて、そして、その中で手続が不適切なものはこういうことです、そして、これを今後こういうふうに改善しますということを発表いたしました。また、その後、その中にこの前ご質問いただいた高齢者対策委員会は入っていなかったので、改めて保健福祉局のほうでその概要を調べて公表してもらったということです。
 ですから、個々にご指摘をいただいたものについては、その内容についてはしっかり調査をし、改善点も明示しているつもりです。



記者: 
 高齢者対策委員会事業も、結局、返金が行われたのは、もう既に過年度収入という処理になってて、決算の時期が過ぎてると。その返金が、なぜか年度途中に行われてて、それが偶然なのか、私どもの情報公開請求の後であったと。児童館についても、増員費用として上積みされていたものが増員されてなくて、それが、返金、精算されずに残ってて、私どもが取材を始めると、にわかに返金の手続が始まって、結局、26年度分については過年度収入ということで決算が過ぎてる状態で入ってきてると。
 こういうのは、やっぱり公金の扱いとして、時期が意図的なのか偶然なのかわかりませんけれども、非常に不自然だと感じるんですが、市長は事務上のミスがないということで、そのまま特にこれについて何も触れないということになるんですか。



久元市長:
 触れてるんですよ、ですから。この前、保健福祉局から詳しく説明があったはずです。
 それから、取材との関係でいうと、これは私は自分自身で確かめようがないので、保健福祉局から説明を聞いたところでは、神戸新聞から情報公開請求があったのが平成28年12月26日で、それ以前から返還の相談はあったと聞いていまして、そして、実際に返還の申し出があったのは平成29年の1月6日と聞いています。情報公開請求があったから慌てて返還の請求を持ちかけたということではないと保健福祉局からは報告を受けています。
 もし保健福祉局の方で、今の説明が間違ってたら、事実関係の問題なので答えてくれますか。間違ってたらでいいです。



職員:
 おっしゃったとおりです。



久元市長:
 はい。ですから、そこは神戸新聞さんと認識が違うかもしれませんね。あるいは、事実関係の捉え方が違うかもしれません。私どもの事実関係では、情報公開請求の前から返還の相談があったというふうに報告を受けています。



記者:
 返還時期の相談の件なんですけども、この間の会見で、確かめたんですよ。そのときには、人が見つからないという相談があったのは、去年の夏ごろからあったと。実際に返還をするという話が出てきたのは1月の監査のときですかね、そのときに初めて出てきたというふうに説明を受けてるんですけれども、ちょっともう一度、そこを確認していただきたいんですが。



久元市長:
 保健福祉局から、返還の請求についてこの高齢者対策委員会の側から神戸市に対して相談があったのは、平成28年のこの情報公開請求の前であったと私は報告を受けています。



記者:
 そうすると、こちらの説明、受けた説明が間違ってたということですか。



久元市長:
 ちょっとどういうふうに説明したのかはわかりません。



記者:
 私は、それは中央区の社会福祉協議会のほうからそういう説明があったんですよ。こちらの会見のときに、保健福祉局のほうに問い合わせをすると、直接、社会福祉協議会に聞いてくれということで、社会福祉協議会のほうに確認したらそういうふうな説明を受けたんですけれども、どうでしょうか。



久元市長:
 私は、保健福祉局から聞いている以上に、今、お答えをする材料はありません。しかし、私に対する説明が虚偽であれば、私に対する説明が虚偽であったということで、その職員は懲戒処分の対象になるということだと思います。



記者:
 改めてもう一度、公式見解というか。



久元市長:
 そしたら、保健福祉局のほうからきちんと説明をさせます。私に説明する話と記者の皆さんに対する説明が全然違うと、あるいは、中央区役所から説明をする内容と、あるいは社会福祉協議会から説明する内容がばらばらだということはあり得ないわけですから。



記者:
 いや、さっきの保健福祉局からの、時期については紙でいただいていまして、それは、返還じゃなくて、人がいないということの相談を受けたという答えになってたんですよ。だから、私はそのときに、答えがすれ違ってるなと思ってたんです。保健福祉局は、市長には返還の相談があったというふうに、報告されてて、市長はそのとおり答えたということですかね。



久元市長:
 私は自分で調べるわけにいきませんから、保健福祉局から説明を受けて、それを申し上げてるということです。つまり、情報公開請求の前から返還の相談があったというふうに説明を受けております。



記者:
 もしやっぱり返金の相談というのは1月であったとなれば、市長の先ほどのおっしゃった認識が変わってくると思うので、またその認識を、次回でも結構ですので、もしそういう前提が変われば、教えていただけたらなと思います。



久元市長:
 わかりました。



 ※会見後に保健福祉局より「地域団体から中央区社会福祉協議会に対して、平成28年夏頃から事務員の補充とあわせて、委託料の返還についても相談を受けており、平成29年1月6日に正式な申出(文書)があった」ことを回答しています。