神戸市-KOBE-


 

定例会見 2017年(平成29年)3月8日

最終更新日
2017年3月8日

発表項目

米国の起業家育成団体(500 Startups)への職員の派遣
(5分38秒)

メリケンパークのリニューアルオープン
〜新たな賑わいと魅力あるウォーターフロント空間〜
(6分11秒)

質疑

その他の質疑応答

発表項目

米国の起業家育成団体(500 Startups)への職員の派遣

久元市長:
 私からお話を申し上げたい事項は2件です。
 1件目は、アメリカの起業家育成団体、500 Startups(ファイブハンドレッド・スタートアップス)に初めて職員を派遣することにします。500 Startupsについては、去年、日本で初めての育成プログラムを神戸で開催しました。そのときにもご説明を申し上げましたが、500 Startupsは、シリコンバレーを拠点に世界60カ国1,800以上の会社に出資をする、世界で最もアクティブなシード期のスタートアップを対象とした投資ファンドです。2010年に設立されまして、創業者はデイブ・マクルーアさんです。この500 Startupsはスタートアップのアクセラレーションに積極的に取り組んでおり、300人以上のメンターが起業家に対していろんなサポートを実施しております。



 日本には2015年9月に投資ファンドを設立しました。この500 Startupsについては、去年の夏に神戸でこのプログラムを開催したときに、神戸市のほうから、ぜひ神戸市の若手職員を派遣したいので、500 Startupsで受け入れてくれないかと、こういうような申し出をしました。向こうにはこういう申し出が世界中からあるそうですけれども、神戸は非常に重要なパートナーだということで、受け入れましょうということになりました。



 今年の5月ごろから来年の3月まで、係長級1名の職員の配置をしたいというふうに思っています。現地での起業家育成プログラムの選考や運営のノウハウを学んでほしいというふうに思っています。あわせまして、シリコンバレー、あるいは、サンフランシスコではいろいろなイノベーションが起きています。さまざまな実験も行われています。そういう事柄がどういうふうに展開をしているのか、そして、それがこのスタートアップというのも1つの例ですけれども、人材の育成にどうつながっているのか、そういうこともしっかりと学んでいただいて、神戸における起業家支援、また、新たな神戸市役所の政策展開にも役立てていただきたいというふうに思います。



 これは民間団体への派遣の1つの例ですけれども、私は神戸市役所の人材育成、非常に長い伝統がありまして、すばらしい点もたくさんあるんですけれども、閉鎖的な人材育成をしているのではないかというふうに感じていました。やはりもっと民間団体、民間企業に職員を派遣してもいいのではないか、ほかの自治体からも受け入れたり、ほかの自治体に派遣をしてもいいのではないかというふうに考えてきまして、人事交流に力を入れてきました。平成28年度はP&Gジャパン、ヤフージャパン、一般財団法人大阪建築防災センター、この3カ所に3名の職員を派遣しておりますが、29年度はさらにこれを拡大します。P&Gジャパン、ヤフージャパン、一般財団法人大阪防災建築センターに加えまして、この500 Startups、それから、株式会社三菱総合研究所、三菱総研ですね、ここに派遣をしたいというふうに思っています。



 それから、兵庫県との人事交流もこれまで行われていなかったんですが、27年度から実施をしてきております。28年度、そして来年度も兵庫県との人事交流、神戸市から兵庫県に派遣をする、兵庫県の職員も神戸市に受け入れるということで、前、兵庫県から来てもらった職員とは三宮の焼き鳥屋で1杯飲みまして、神戸市役所の印象を聞いたところ、大変親切にしてもらっているという、型どおりの説明がありましたけれども、お互いにいい経験を積んでくれているのではないかというふうに思います。
 それから、今年は淡路市から2名の職員を受け入れています。来年度は1名になりますが、引き続き観光部門に配置し、仕事をしていただくというふうになっております。



 やはり外の空気に触れる、あるいは、外の空気が入ってくるというふうにしないと、空気がよどみますから、よどまないように、やはりいろんな取り組みをしていく必要があるというふうに感じています。

メリケンパークのリニューアルオープン〜新たな賑わいと魅力あるウォーターフロント空間〜

久元市長:
 2番目が、メリケンパークのリニューアルを進めてきたわけですが、いよいよ4月5日に全面開放、オープンします。
 もともとこのメリケンパークは、昔は波止場だったわけですね。メリケン波止場でした。もともとは明治元年に、アメリカ領事館前の木造桟橋としてできたということが契機になっていますが、その後、神戸港唯一の通船の発着口として利用されてきました。1963年にポートタワーが建設をされまして、昭和40年代の前半までに神戸の顔として市民や観光客に親しまれてきました。



 しかし、昭和40年代の後半から、神戸港の物流機能の中心が東に移っていく、さらには沖合に移っていくということで、港湾施設が老朽化をしてくるということで、このメリケンパークの再開発を行ってきました。そして、昭和58年3月から、この埋め立てに着手をしまして、神戸港開港120年の昭和62年4月に、現在のメリケンパークとしてオープンをしたわけです。それから30年たちまして、神戸港の開港150年を契機に全面的にリニューアルの工事を進めてきましたが、4月5日に全面開放するということになります。



 展望広場への中央通路には桜並木を整備します。新たなウォーターフロントの名所になるということを期待したいと思います。神戸市内には、例えば王子公園とか、都賀川にも桜並木があるわけですけれども、都心にあまり桜の名所がないというふうにも言われています。そういう意味で神戸の新たな名所になるのではないだろうかと思います。海辺の桜というのは、山が海に落ちているようなところには桜が咲いているスポットはあるんですけれども、大都市の港の近くに桜の名所というのはあまりないので、そういう意味でも期待をしているところです。



 リニューアルの概要ですが、東エントランスには新たな花壇の設置や照明演出によるおもてなし空間を創出します。せせらぎ通路があったわけですが、これを廃止しまして歩きやすい舗装、歩行者動線にします。多目的広場は、これはいろんなイベントに活用できるオープンスペースを拡張しまして、常設の屋根も設置をします。新たな屋外ステージとして使われるということを想定しています。
 それから、モニュメントとしては「BE KOBE」(ビーコウベ)を立体化したものを水際に設置します。



 新たな飲食店としましては、去年の5月にシアトル市のマレー市長と一緒に共同記者会見(平成28年5月16日市長臨時会見)をしましたけれども、スターバックスが進出をしまして、4月21日にオープンします。今日、スターバックスのプレス発表が別途行われるというふうに聞いています。



 夜間の景観づくりにも取り組んでいきます。山を望めば市章山、錨山の明かりがありますし、海を眺めれば新港第1突堤や神戸大橋が臨める夜景スポットですね。さらに夜景の魅力に磨きをかけるというふうにします。



 具体的には、東側のエントランスはこんな雰囲気で、フィッシュダンスのライトアップ、あるいは噴水池の照明などを行いますし、中央通路のほうですね、これは桜並木の樹木のライトアップやデザイン照明によるカラーライティングを行います。桜は成長するのに少し時間がかかりますから、すぐにこういう状況になるというわけではありません。少し時間がかかるかもしれませんが、こういうような光景が夜間景観になるということです。



 展望広場については、床面に青色のLED照明を埋め込みまして、星くずのような夜景を演出すると。水際では水際の階段部や手すりにLEDの照明を設置して、水辺に映るというような光の演出を行います。



 メリケンパークでは、野外ステージを活用しました神戸開港150年音楽祭や、それから、このメリケンパークを含む神戸港の周辺では、海フェスタが夏に開催されますし、秋には食イベントなど、次々に海辺でイベントが行われます。
 それから、神戸港開港150年を契機としまして、昨年4月に試験運行しましたシティー・ループの園内夜間走行イベントも行う予定です。



 さらには、この平成29年度には、メリケンパークを含む中突堤周辺一帯の管理運営を検討したり、神戸海洋博物館の展示内容を含むリニューアルの検討などを行っていきまして、ウォーターフロントのさらなる活性化とにぎわいの創出に取り組んでいきたいと思っています。
 私からは以上です。

質疑応答

米国の起業家育成団体(500 Startups)への職員の派遣(テキスト版)

記者:
 現地に行かれる係長級職員の方が現地で取り組まれる具体的なプログラムですとか、こういうところと連携してどういうことを学ぶとか、具体的に現段階で決まっていることがありましたら教えてください。



久元市長:
 500 Startupsの中のどういうセクションに配属されて、具体的にどういうような仕事をするのかというのは、今協議中です。
 ただ、このスタートアップスの大きな、まず仕事の第一段階は、海外、そしてアメリカの中からもそうですけれども、いろんな若手、個人、あるいは会社、あるいはグループからスタートアップスのプログラムに参加したいという申し出があるわけですね。それを選考するわけです。この選考をどういうふうに行うのかというようなところのノウハウを学ぶということも、それだけではありませんが、大きなねらいだというふうに考えています。つまり目利きですよね。やはり投資家の投資を受けるのが最終目標ですけれども、それ以前の段階で私たちもふるいにかけてこのプログラムに参加をしていただく若者のグループを決めるわけですが、どういう観点からそれを選んでいくのか、そういう選考についてのやり方、これを学ぶということも大きなねらいだというふうに思っています。



記者:
 ちょっと先のことになるんですけれども、30年3月末、帰ってきてから、神戸市役所の起業家支援プログラム、スタートアップ事業にどういうふうに生かしていこうというようなことをお考えか、お聞かせいただけますでしょうか。



久元市長:
 帰ってきてというか、まだ行ってませんから、行ってからどういうことを学んで帰ってきてくれるのかということにもよるとは思うんですが、常識的にはその職員からいろいろと話を聞いて、神戸市の起業家支援の施策を深化させていくことにそういう知識を役立ててほしいと思います。
 今、スタートアップオフィスをミントの中につくっていて、それから、500 Startupsも今年さらに拡大した形で展開していますが、さらに加えて、民間でもこういうことをお願いできないかとか、神戸市としても違うやり方でスタートアップスの施策が展開できないかとか、そういうことを検討していくチームにぜひ参画をしてもらうようにしてほしいと思います。



記者:
 昨年、500 Startupsとパートナーとなって、起業家育成プログラムを実施されたということですけれども、改めて手応えと課題、今年さらに拡充されるということですけども、どんなことを予定されていますか。



久元市長:
 スタートアップオフィスは今3バッチ目になってまして、第1グループ、第2グループ、第3グループということで、第1グループ、第2グループの方は全てがうまくいっているというわけではありませんが、既に投資家からの支援を受けてかなり事業を展開していると。相当大規模に事業を展開しているグループもあるというふうに聞いています。
 これは全部が全部うまくいくというわけではないと思うんですね。これは宿命だと思うんです。スタートアップの宿命だというふうに思いますが、できるだけ、そうは言いましても、私たちのプログラムに参加をしていただいたグループが投資のチャンスをつかんで、そしてビジネスを軌道に乗せていくということが課題だというふうに思います。



記者:
 いろんな団体から申し出があるけども、神戸市が受け入れてもらえたということですけども、日本の自治体が派遣、500 Startupsに受け入れてもらうという例がどれくらいあるものなのかなというのが1つ。
 あと、500 Startups以外の民間企業にも、27年度から職員を派遣されてるので、神戸市役所という大きな組織の中で、1人、2人という人間が経験して帰ってくるというのはすごく重要である一方、なかなか、成果というか手ごたえというのを感じにくい部分もあるのかなと思うんですけども、27年度から続けてきて、市長として、今、そのあたりをどういうふうに見ておられるかというのを教えてください。



久元市長:
 そうですね、まず、500 Startupsには、日本の自治体が派遣するのは初めてで、神戸市が初めて派遣をします。他の自治体からの受け入れは、現時点ではないと聞いております。
 それから人事交流は、もちろん、大半の職員を人事交流というふうにするわけにはいきませんが、相手もある話ですから、一気にというわけにはいきませんが、私自身は、これを相当広げていきたいなと思っています。それから私自身も、P&Gから来られた職員、それからヤフージャパンから来られた職員に話を聞いています。それともう1つは、神戸市役所の仕事のやり方とか雰囲気についても、率直にできるだけ意見を聞くようにしています。それから、神戸市から派遣をした職員からも意見を聞くようにしていますが、それはまだ全て聞き取れているわけではありません。そういう話を、いろいろな、ほかの職員にもしてくれていると思うので、昼間仕事をしながら、あるいは夜、一杯飲みながらもやってくれていると思うので、やはり違う仕事の仕方、あるいは違う職場の雰囲気、あるいはワーク・ライフ・バランスをどうするのかというような工夫も含めて、そういう情報が少しずつ広がっていくということは、市役所の仕事の仕方を変えていく一助になっていくと思います。



 それと、開かれた市役所にしていくためには、やはり窓がいつも閉じられているのではなくて、窓が開かれているということは、人材育成だけではなくて、やはりそれぞれの職場で、関係がある外部の皆さんとできるだけ接触をする機会を持つということが必要なのではないだろうかと思います。仲間内で集まって、人事のうわさばかりしているようでは、やはりなかなか発展していかないと思うんですよ。あるいは、自分の仕事と関係がないような民間の皆さんともディスカッションをしたり、あるいは情報交換をしたりするということは、大変大事だなと思います。

メリケンパークのリニューアルオープン〜新たな賑わいと魅力あるウォーターフロント空間〜(テキスト版)

記者:
 桜は、今年は幾つかつぼみが咲くような状況になりそうなんでしょうか。



職員:
 既に50本植えているんですけど、実は植えたのが2月末でございまして、幾らかは咲くとは聞いてますけれども、先ほど市長が申しましたように、いわゆる桜並木という形にはもう少し時間がかかると思います。
 4.5メートルぐらいのものを植えており、つぼみらしきものもあるような桜ですので、幾らかは咲くと思っておりますが、満開というわけにはいかないと思います。



記者:
 ウォーターフロントのさらなるにぎわいづくりにと、先ほどのご説明でもおっしゃっておられ、三宮の再整備でもウォーターフロントへの回遊性を高めてということも目的の中でおっしゃっておられると思うんですが、今回リニューアルされるメリケンパークが神戸のまちのどういうふうな場所に発展してほしいと思われていますか。



久元市長:
 今既に、例えばポートアイランドのしおさい公園から見たら、あのあたりの光景、海洋博物館をはじめとするあのあたりの光景というのは神戸を代表するスポットになっていると思うんですよね。昼見てもそうですし、夜見てもそういうスポットになっていると思います。これが相当磨きがかかって、より魅力あるスポットとして出現をするということになるというふうに思います。これは、もともと名所だったところがさらにグレードアップするという意味があるというふうに思います。
 今後の課題は、これは都心のビジョンでも触れているところですけれども、神戸はそれぞれ魅力あるスポットがあるんですね。魅力あるスポットがあるんですけれども、それをどういうふうにつなぐのか、そういう魅力あるスポットから別のところに回遊をしていく手段、あるいはルートというものが、まだまだ改善をしていかなければいけないと思います。そういう面でも、この回遊性をどう確保していくのか、ウォーターフロントと国道2号、阪神高速よりも北のエリアとを、もっとスムーズに移動できるような手段を考えていくというのが今後の課題になってくると思います。



記者:
 パースとか、いろんなものを見てますと、夏を中心としたイメージというのはありまして、港町がどこも悩んでいるのは、冬をどうするのかという話です。にぎわいを取り戻すにはやっぱり民間事業者がどう動いてくれるかっていうのがあると、やっぱりにぎわいの平準化という形で、どうしても港が不得意な冬場をどうするんだというのがあるんですが、季節感を考えたにぎわいの創出について何かお考えがあるんでしょうか。



久元市長:
 すごく鋭い指摘ですね。確かに冬は、私も時々行きますが、お客さんがあまりいませんね。これによって、確かにお客さんが爆発的に増えるというわけでもないかもしれません。これは今後の検討課題にさせていただければと思います。冬にどうお客さんを増やすのか、これはどこの地域でもそうだと思うんですよ。うんと暖かい鹿児島とか沖縄、宮崎は別にしまして、そこはどこの自治体も悩んでいるところだと思うし、雪国では、もっと寒いわけですけど、雪があるがゆえに雪を使った集客、例えば、典型的には札幌の雪まつりですけれども、ああいうことでたくさんお客さんを集めているという取り組みが行われている。神戸は確かに、そこの冬にどうお客さんを集めるのかというのは、ちょっと、今までの取り組みは不足していると思うので、今回の整備を契機にして、どういう取り組みができるのか、しっかりと、民間の皆さんのご意見も、おっしゃるようにお聞きしまして、考えていかなければいけないと思います。



記者:
 どうしても夜景とかを考えていくと、世代的に若い人中心になってきて、昼間は家族連れも行くんでしょうけども、メリケンパークは遠いという印象がどうしてもあるんです。家族連れとか、例えば足の悪い方だったり、そういう方にも運んでいただくために、やっぱり何か新しい交通のシステムみたいなものがないと、なかなか人を呼び込むということが、あそこには難しいのかなというのがあるんですが、そのあたりも何か展開はありますでしょうか。



久元市長:
 1つはイベントですよね。さっき申し上げたようなイベントを開催する。ここでは、中央区の盆踊りをやっています。ものすごいお客さんが来てますから、イベントをやれば、ものすごくたくさんのお客さんが来る日もある。それをもうちょっと増やしていくということが大事だと思いますが、イベントばかりに頼るのではなくて、ここにそもそも行きたいというのは、やはり回遊できるルートをつくっていくということだと思いますから、さらに、このウォーターフロントを線として、あるいは面として整備をしていくというような構想を、これからより具体化して進めて、回遊ルートをつくっていくという、そういう発想で取り組んでいきたいと思います。



記者:
 その回遊をサポートするという意味では、公共交通機関というか、その人たちの足になる、サポートできるもの、例えばベビーカーを持っている人があそこまで歩いていけるかといったら、やっぱり大変だろうと思うので、そういったサポートについて何かお考えはありますか。



久元市長:
 BRT、LRTの検討をしておりますが、しかしまだ、具体的にどういうルートでこれを走らせるのかという検討のところまでは至っておりません。やはり採算性なんですね。採算性が合うようにするためには、これも1つのそういう取り組みだと思うんですけれども、やはり整備をすると、そして新しい施設をつくる、そして遊歩道的な整備をしていくというようなことを積み重ねて、組み合わせて、いわば人の流れをつくっていくということと、そういうような取り組みが採算性を確保していくということにもつながると思うので、両方のアプローチで、多少時間がかかるかもしれませんが、ウォーターフロントの回遊性のアップに取り組んでいきたいと思います。

その他の質疑応答

JR三ノ宮ターミナルビル建て替え

記者:
 先日、JR西日本が三宮の駅ビルについて、来年の3月に閉鎖をして、新しいビルを建てるというようなことを発表しましたけれども、三宮の再整備に与える影響ですとか、どのように受けとめられているか、教えてください。



久元市長:
 JR西日本が、3月6日付で、この三宮ターミナルビルを、平成30年3月末に閉館をすると、それからターミナルホテルについては29年12月末に営業を終了するということを発表されました。こういう予定でターミナルビルを閉館すると、その後、建てかえの検討に入っていくということは、住宅都市局のほうでお話を聞いています。やはり、今後三宮の再整備をするに当たって、JR西日本が、この三宮で新たな整備をしていただけるということは、その大きなステップになると受けとめています。
 その後、どういう整備をするのかということについては、つまり具体的整備内容ですが、これはまだ示されておりません。JR西日本から明確にそう聞いているわけではありませんが、おそらく、JR西日本グループの中期経営計画の最終年度が2017年度ですから、これはあくまでも私どもの受けとめですけれども、2017年度中に具体的な内容が出てくるのではないかと考えております。神戸市としては、既に三宮の再整備基本構想もつくっておりまして、そこの中ではえきまち空間をつくっていくと。三宮の6つの駅を1つの駅として感じられるような、乗りかえの利便性や、街に出て行く回遊性の確保ということを掲げていますから、私たちの考え方とよくすり合わせをして、神戸の玄関口にふさわしいような駅前空間になるように協議をしていきたいと思っています。



記者:
 JR西日本のほうも、神戸市と協議をして、新しいビルについて方向性を決めたいと言っておりましたけれども、やはり駅の顔、玄関口としての顔というのを重視されていらっしゃるということですか。



久元市長:
 利便性ですね。やはり今は、これはJR三ノ宮駅だけではありませんが、6つの駅ですね、非常に乗りかえがしにくい。動線がわかりにくい、そしてアップダウンが多い、通路も狭いということですから、公共の空間というものをできるだけゆったりとって、そして、さっき申し上げましたような乗りかえと、街に出て行く回遊性の確保と。やはり、駅前の空間が、神戸らしさが感じられるような、そういう雰囲気にもしていくということ、これはデザイン性ということかもしれませんが、そういう視点も大事ではないかと思います。



記者:
 わかりました。メリケンパークのリニューアルオープンもあって、ほんとうに神戸市の街が変わっていくというときだと思うんですけれども、改めてなんですが、市民にとって、この神戸市の中心部、どういった町にしていきたいとお考えでしょうか。



久元市長:
 1つは、震災の後、なかなか手がつけられなかった、この神戸市の都心のまちづくりが、いよいよこれから始まろうとしているということです。それはやはり、利便性ですよね、便利であるということ、それから、ここに来たいというふうに、神戸、三宮、あるいは元町にぜひ訪れたいというように、周囲の皆さんが思っていただく、来街者をどう増やしていくのかという観点、そういうことから言うと、やはりにぎわっているところに人は集まるわけですから、にぎわいづくりをどうしていくのかということ、そのためには、利便性だけではなくて、わくわくするような仕掛けみたいなものも要ると思うんですよね。
 そういうようないろいろな観点、やはり、それぞれの都市の玄関というのは、日常性と非日常性と両方が要ると思いますから、やはりわくわくするような仕掛けというのが要ると思います。そのために、もう阪急のビルが立ち上がる、それから、JRのビルが立ち上がる、バスターミナルが立ち上がる、それまで、ただ工事が行われているだけということではなくて、やれるものはしっかりやっていく、ささやかだけれどもやっていく。
 例えば、三宮中央通りにパークレットを置いています。今、寒いですからなかなか座っている人は少ないかもしれませんが、ああいう仕掛けだとか、それから、また、5月か6月ぐらいによみがえりますが、東遊園地の芝生広場ですね、それから、葺合南54号線、そこも車道を狭めた歩行者優先のまちづくりにして、そこでは大道芸人やミュージシャンが演奏したりしています。
 それから、三宮の昔のサンクン広場(現在の三宮プラッツ)、あそこもリニューアルをしまして、新年度予算ではさらにこれに屋根をかけ、再整備もするということにしています。そこでもたくさんのイベントが行われると、そういう仕掛けをこの駅前が大きく変わる前であってもやれることをしっかりやっていくということが大事だと思っています。

神戸市北区における赤ちゃんポスト設置計画

記者:
 先日、報道でもあったと思うんですが、計画していたNPO法人が医師の常駐がなかなか難しいということで、一旦計画をやめる意向を神戸市と厚労省に伝えたということがあったんですけれども、それについての受けとめを教えてください。



久元市長:
 保健福祉局から報告を受けている状況をお話ししますと、3月3日、先週の金曜日に先方が来られまして、マナ助産院での赤ちゃんポストの設置は当分見合せると。24時間の緊急電話相談を計画していると。それから、予期せぬ妊娠や育児に困難を来しているお母さんから、赤ちゃんを抱いて相談に来る24時間の面談相談、これを計画していると、こういうようなお話があったと聞いています。
 神戸市としては、突然のお話でしたので、その時点ではそれをお聞きしたということでしたが、これは、もう既に公表されている内容ですので、計画発表の内容をお聞きしたと聞いております。今、それ以上の見解はありません。ただ、赤ちゃんポストはしないということでしたので、もしもやるのであれば私どもが求めていた、医師の常駐とか、そういうような神戸市としての申し入れは、その必要性はなくなったということだと思います。
 あとは、今後、具体的な計画の進展に応じて、私どものほうにも相談をしていただければ、また必要な対応が出てくるかもしれませんから、相談に乗っていきたいと思います。



記者:
 以前の会見で、赤ちゃんポストがまだ計画段階だったときに、特に児童相談所とかの連携というのは余り考えていらっしゃらないというお話だったと思うんですけれども、この24時間の電話相談であったり、面談相談ということに関しても、特に今のところ市と連携というお考えはないでしょうか。



久元市長:
 それは具体的にもう少し計画をされている事業の内容、業務の内容をお聞きしてからということになると思いますが、可能性としては、例えば、もう養育をする意思がない、そういうような方が相談に来られた場合には、できるだけ詳しい情報を聞いていただいて、そして、その上でこども家庭センターと連携をするということは、可能性としてはあり得ると思います。
 ただ、具体的な連携については、まだ一種のこういうことをしたいという希望を聞いている段階だと思いますから、具体的な計画を聞いた上でご相談に乗っていくということになると思います。



記者:
 先日の会見のとき、最終的に市長は余りはっきり答えられなかったんですが、赤ちゃんポストをどう考えるかというときに、子供を育てられないとか、望まない妊娠をしてその子をどうするかという、総合的な中での1つのものだというようなお話でしたけれども、赤ちゃんポストというそういうケースを助けるためのアプローチの仕方、やり方としては市長ご自身としてはどう思われているのか、赤ちゃんポストという形の手法自体の必要性というのはどう考えられているのでしょうか。赤ちゃんポストがほんとうに必要であるなら、民間でやると、実際に医師が常駐できないということでありますけれども、それだったら、市民病院でやればいいじゃないかと、そのあたりはどう思われますか。



久元市長:
 赤ちゃんポストはつくらないということに今なっておりますので、それ以上に特に考えていることはありません。

ポートアイランドの地域団体との関係について

記者:
 ポートアイランドの地域団体と神戸市の間に、やや一般的に見て特異な状況があるのかなということで、幾つかの記事を掲載してきているんですけども、その中で1つ私どもが取材をしていて、これは事実として私どもは把握をしたことなんですけれども、地域団体側からいろんな地元要望が非常に強い形で出て、それに応じる市の職員、もしくは近隣の学校教職員が非常に疲弊をしていると。それで、中にはわび状を書かされたりだとか、土下座をさせられたりとか、もしくは呼びつけられて怒鳴られるということがあって、それによって精神的にちょっと体調を崩すだとか、そういう事態もあるということも聞きました。そういう中で、昨日の新聞でも中央区の幹部職員の方が、これは公文書という形ではないですけれども、副市長宛てに実態を報告し、改善について申し出たところ、結果的にその措置は十分になされなかったという中で、昨年の年末には近隣の学校の教職員の方が暴行されるという事案が起きて、自治会側の代表の方が立ち入り禁止という事態にもなっているという中で、この点について、学校のこの事態については教育委員会としてはコンプライアンスに引っかかるのではないかという判断をしているんですけど、市長として、中央区役所のことも出てきていますし、この事態をそもそも把握しておられるのかどうかということをまずお聞きしたいんですけど。



久元市長:
 まず1つは、昨日の新聞記事にありました、中央区役所の幹部が岡口副市長に何らかの文書を提出して、改善を求めたという記事についてですが、あの記事が出た後、岡口副市長から報告がありました。その出された文書の内容についても、私は読みました。
 やはり、全体として地域の団体の皆さんとの間で、地域の団体の皆さんからいろいろな要望があると。行政の側からもいろいろとお願いをしなければいけないというようなやりとりがある中で、時には非常に厳しい言葉を投げつけられるということは、ないわけではありません。そういうときに具体的にどう対応するのかというのは、なかなか難しいケースもありますが、少なくとも暴力を受けたり、まず、暴力行為に至らないようにしなければいけないんですけれども、もしも暴行を受けたり、あるいは恐喝めいた言動があったときには、それに対してはやはり毅然として対応しなければいけないと考えています。



記者:
 その文書を見られたのであれば、そこには、こういう措置をとってほしいという思いも書かれているんですけど、ポートアイランドの地域団体についての具体的な何か今後の対応というのはあるんでしょうか。



久元市長:
 ポートアイランドに対する具体的な対応としては、まず、やらなければいけないことは、ご質問にはありませんでしたけれども、このポートアイランドの関連団体に関する補助金の支出です。ポートアイランドの関連団体、港島自治連合協議会、港島福祉協力会、港島学校園施設開放運営委員会、神戸マラソン・港島ミニマラソン実行委員会などの団体があるわけですが、これらに対する補助金の支出について、さまざまな疑問が出ています。神戸新聞で詳しく報道されておりますし、また、それ以外にも市民から情報公開請求なども出ています。やはりこういうような状況にありますので、まず、これはおととい、私のほうから、今申し上げたような港島関連団体に対する補助金の支出の状況、これが適正であったのかどうかということについて、これを行財政局が全て確認をして適正であったのかどうかを調査し、行財政局としての見解をまとめるように指示をしました。
 これらの団体は各局にまたがっていますから、ばらばらにやっていてはだめなんですよね。やっぱり全体のマネジメントをする行財政局でしっかり調査すると、この調査の結果を待ってから、この補助金を見て、必要な対応を考えていきたいと思っています。