神戸市-KOBE-


 

臨時会見 2017年(平成29年)3月2日

最終更新日
2017年3月7日

発表項目

起業家支援及びオープンガバメント推進にかかるSRCグループと神戸市との連携協定の締結
(9分06秒)

質疑

発表項目

起業家支援及びオープンガバメント推進にかかるSRCグループと神戸市との連携協定の締結

職員:
 それでは、定刻になりましたので、ただいまよりSRCグループの起業家支援及びオープンガバメント推進に関する連携協定締結に関する記者会見を始めさせていただきます。
 会見出席者は、記者の皆さんから見ますと右手、SRCグループ会長、横山剛様でございます。
 それでは、まず、久元市長より連携協定の趣旨の説明及びSRCグループと神戸市とのこれまでの連携事例の紹介をさせていただきます。



久元市長:
 今日はSRCグループの横山剛会長と一緒に発表させていただきます。
 SRCグループと神戸市との間で、起業家支援、それからオープンガバメントを推進するための連携についての協定を締結いたします。



 SRCグループは、起業支援の一環として神戸発学生起業プランコンテストを主催されてきました。平成27年度、28年度と2年続けて開催をされています。神戸市との連携企画としては、コンテストの最優秀者の方に神戸市が行っておりますシリコンバレーの派遣事業の参加枠を提供いたしまして、そして、経費はSRCグループで負担をしていただいてきました。28年度の派遣事業は今年の2月の5日から11日まで、終わったばかりなんですけれども、参加学生への先輩起業家面談としても横山会長に同行していただきました。起業に向けた意識醸成のサポートをしていただいたわけです。



 これまでのSRCグループと神戸市との連携といたしましては、このほかに神戸市、神戸大学、神戸大学起業家育成ゼミの共催によりまして、キャリア教育プログラムとして神戸大学でセミナーを平成27年の12月21日に実施いたしました。このときは神戸大学出身の起業家あるいは学生起業家、地元の起業家の皆さんが登壇をされまして、起業の体験談を中心に講演、パネルディスカッションを行っていただきました。地元起業家代表として横山会長が講演をされ、パネルディスカッションにも参加をされました。
 もう1つ、「500 Startups(ファイブハンドレッドスタートアップス)」の神戸アクセラレーターにSRCグループがゴールドスポンサーとして協賛をいただきました。今年度協賛をいただきましたが、予算のときにも発表いたしましたように平成29年度はこれを拡大して神戸で開催をすることになっておりますが、SRCグループのほうから引き続き協賛をいただくことになっております。



 今後こういう連携を行うほか、情報ネットワークを非常に幅広くお持ちですので、神戸市が進めているオープンガバメントの推進の分野で、例えば神戸市ドコモ見守りサービスでSRCグループのネットワークを活用した連携などを行っていきたいと考えております。
 私からは以上です。



職員:
 続きまして、SRCグループ横山会長より、SRCグループの取り組みについてご説明をお願いいたします。



横山会長:
 SRCグループの横山でございます。よろしくお願いします。
 私は実は学生時代に会社をつくっております。大学は甲南大学ですけども、大学3年のときに会社をつくって、もう30年になります。ずっと地元で仕事をさせていただいております。その間、人材採用にかかわるビジネスであったりとか、販促とか出版、また、IT関係であったりとか、ご存じの方もたくさんいらっしゃるかもしれませんけども、Kiss FM KOBEの再生も6年前からやらせていただいております。ちょっと変わったところでは日本最大級のキッズチアスクールの運営もやっておりまして、スポーツの支援もやっています。



 従前から事業で得た利益とかリソースを地域に還元するということで、言えばCSR活動の一環ではあるんですけども、地域のスポーツの応援をさせていただいたりとか、地域を盛り上げるイベントをいろいろ企画している方がいらっしゃるんですけど、そういった方の金銭面とか広報面でのサポートみたいなことをずっとさせていただいておりました。最近では神戸別品博覧会をセンター街でやっておりますけども、事務局の委員長として、ファミリアの岡崎社長とフェリシモの矢崎社長と一緒にやらせていただいています。
 そんな中で最近すごく力を入れていますのが、起業支援というところと、若い世代に何かちょっと大学では教わらないようなそんな教育ができたらなということを今一緒に進めておりまして、私が学生時代に起業したということもありますけれども、そんな経験を生かしていろんなところで講演をさせていただいたりとか、また地元出身の、今、久元市長よりもご説明いただきました、地元の学生たちを集めて起業サークルみたいなものをやって、「起業してみないか」みたいな。既に何人かそれで起業して頑張っている若者もおります。また、当社は独自の起業支援制度をつくって起業支援に取り組んで、もちろん「500 Startups」もそうですけども、ああいうことも支援をさせていただいております。そんな中で、先ほどもお話しいただきましたシリコンバレーの派遣事業、今年も私も一緒に行かせていただきましたし勉強させていただいたんですが、そんなことをさせていただいています。



 そんなことをやりながら神戸市のスタッフの方々ともいろいろお話をさせていただく中で、こうやって、もっともっと一般企業と行政が連携を強めていくと、もっと効果的なことってできるよねみたいなことを私が考えていたら、行政の皆さんからも「それだったら一緒にやってみないか」みたいなことをご提案いただいたものですから、こういった取り組みをさせていただけることになりました。もちろん起業支援だけではなくて、安心安全のまちづくりに対してどれだけ貢献できるか。会社としては神戸市内におそらく1万社以上のお取引先があります。そういったような取引先とも連携しながら安心安全のまちづくりに貢献をさせていただいたりとか、グループのメディアを使って神戸市がやっているオープンガバメントの取り組みであったりとか、またそれを仕組み化していくITであったりとか、アプリケーションだったりとか、そのようなことも含めてお手伝いさせていただければすごくうれしいなと思っています。
 この協定を締結させていただくに当たって、これによってさらに今申し上げたようなことがどんどんどんどん進んでいくということになればすごくうれしく思っている次第です。
 私からは以上です。



職員:
 ありがとうございました。
 それでは、これより協定書の署名に移らせていただきます。



(協定書に署名)

質疑応答

起業家支援及びオープンガバメント推進にかかるSRCグループと神戸市との連携協定の締結(テキスト版)

記者:
 今回の協定を結ばれて今後取り組みがますます加速されていくと思うんですけれども、今回の協定を結ぶことによる一番のメリット、今後こういうことを進めていく上で協定がこんなふうに役立つとか、そういったところを教えていただければと思います。



久元市長:
 1つは起業ですよね。神戸を起業、スタートアップができるまちにしたいという取り組みを新しい試みとして行ってきました。幾つか成果が上がり、芽も出ているんですけれども、このスタートアップができるまちというのは、何か1つの事業をやる、こういう事業とこの事業をやるということではなくて、スタートアップというその動きがいろんなところで出てくるということだと思うんですよ。学生の皆さんの間でも出てくる。神戸大学や甲南大学、ほかの大学も含めて学生の間でも出てくる。まちの中でも出てくる。それから、既に企業に勤めておられる方の中からも独立して出てくるというような、新しい動きをどんどんつくっていくということが必要だと思うんですね。「500 Startups」の試みというのは大変意味がありますし、スタートアップオフィスの試みも大変意味があります。こういうような動きが次々に始まり、動いていく。そして、それらがお互いに影響を与えながら、また新しい動きになっていくという、こういう動きをつくっていく上で、SRCグループは先ほどもお話がありましたように1万社以上の取引先をお持ちで、情報ということに大変強い企業グループでおられるわけですね。そういう意味で、起業に関する動きを加速させていく、神戸は起業するまちである、スタートアップができるまちであるということをさらに進めていくことができるのではないかと考えています。



 もう1つは、神戸市が進めているオープンデータの活用についてですね。まだ何かこれをやるということではありませんが、今は、既に先ほど申し上げましたこの子どもの見守りのサービスをこれからやろうとしておりますが、こういうこともさらに新たなサービスというものが出てくる可能性というものに期待をしています。



横山会長:
 私が一番思いますのは、要は行政と学生とか企業の距離感だと思っています。私も学生のときとか若いときそうでしたけど、行政の皆さんがやっておられることというのは何か遠い感があって、すごくいいことをやっておられても、「あ、市がやってることと俺らと違うねん」みたいな、そんな感想を持ったことがあります。こういう連携をさせていただくことによって、実はすごく身近で、自分たちの生活とか経済に関係あるんだよということを、我々のメディアであったり、ふだんの営業活動を通じて浸透させていくことによって、おそらく行政と民間と、あと学生、大学とかいうところの、連携というと言葉がちょっと薄いんですけど、近しいコミュニケーション、何か身近な感じみたいなのができると、今市長がおっしゃったようなそういった起業の部分であったりとか、見守りサービスもそうだし、おそらくそういうこともぐっと前に進むんだろうなと、私、個人的にはそう思っています。



記者:
 今回の連携協定を機に、起業ですとかオープンデータで、両者で既にこんなことを考えていらっしゃるという具体案がありましたら教えてください。



横山会長:
 ビジネスコンテストをやっているという、お話をさせていただきました。そうやって出てきている起業家の皆さんを、今、神戸市は神戸元気ファンドというのも創設をしていますし、そういったようなファンド、行政、民間企業、アントレプレナー(起業家)、大学、この5つが一緒になってその起業家を支援していくというような、もちろんきっちりこういうふうにすると決まっているわけじゃないんですけども、今そういう動きが加速できるでしょうねという話はさせていただいたところです。



記者:
 その加速のために枠組みを今整備しているということですか。



横山会長:
 そうですね。個人的な意見になってしまうんですけども、MITグループ(マサチューセッツ工科大学が作成した地域起業家創生加速プログラムに参加する地域グループ)が今言った5つの連携をして、地域でそういう起業のコミュニティーをつくっていくという、うまいやり方をやっているんですね。東京では東京理科大学だったかどこかが連携しているんですけども、連携するかどうかは別にして、そういった取り組みをうまくまねをしながら、今市長がおっしゃったようなコミュニティーを神戸につくっていくことができればなというふうには思っています。



記者:
 神戸市では近年、若者が東京に行き人口が減るという現象がありますけれども、こういう取り組みというのが1つ若者の定住につながるようなことになればというお考えもあるのでしょうか。



久元市長:
 「若者に選ばれるまち」というコンセプトで2020ビジョンをつくって、この若者に選ばれるまちにしていくためには、経済の活性化、ビジネスのチャンスを増やしていくとかいうことだけではなくて、子供・子育てとか、教育とか、住まいとか、公共交通とか、あらゆることをやっていかなければいけないんですけれども、そういう中で起業をしやすいまちにするということも、力を入れてきた分野です。そういうことで「500 Startups」やスタートアップオフィスをつくってやってきたんですね。



 ただ、これはこれを発表したときにも申し上げたんですけれども、そういうスタートアップをした起業家の皆さんを神戸で囲い込むということを目的にしているのではないんですね。国内はもちろん世界中から集まってきた人材が神戸でそういう起業のチャンスを得て、もちろん神戸で活躍していただければいいんですけれども、神戸から国内に、あるいは世界に羽ばたいていただく、そういうスタートアップができるまちであるということ、そういうブランドイメージを獲得するということが若者を引きつけるであろうと、そういう道を提供するというふうに政策の方向性としては考えたんです。それはそれで間違っていないと思うんです。



 しかし同時に、神戸からただ世界に羽ばたいていくということだけではなくて、できることならば神戸でビジネスを展開してもらう。そして、スタートアップをした皆さんと、それからそれ以外の企業の皆さんや、あるいはそれ以外のアントレプレナー(起業家)の皆さんなんかが、横山会長の言葉をかりればコミュニティーですよね、コミュニティーを形成して、神戸を舞台にいろいろとビジネスチャンスを広げる、マッチングをする、そして、シナジー(相乗)効果を生み出していくということがまた新しい動きを生み出し、そして、神戸のビジネスのコミュニティーを広げていくというような、いい、好ましい循環過程というものを生み出していくことができればすごくおもしろいなと思っています。



記者:
 起業家支援というのは、近くだったら大阪でもそうだと思うんですけれども、各都市が力を入れていると思うんです。今回、連携によってまちとしてこんなところを差別化できるよという、差別化したいというところをお聞かせいただきたいというのと、オープンデータを使ったビジネスの創出について、具体的にちょっとイメージしやすい例を教えていただけたらと思います。



久元市長:
 差別化をする1つのキラーコンテンツ(ある分野において、集客する力のある魅力的な情報やソフトウエアなどのこと)は、やはり「500 Startups」だというふうに思います。これは神戸で初めて去年プログラムを展開して、そして、今年もほかの幾つかの都市でセミナーを開きますけれども、しかし、本格的に展開するのは神戸だけです。ですから、アメリカのシリコンバレー仕込みのスタートアップを神戸で展開するということ、これも強みだと思いますし、差別化できているというふうに思います。
 あとは、差別化をするという意味では、やはり神戸に根づいてきたさまざまな産業、ものづくりであるとか、医療産業都市であるとか、それから、神戸のまちの中に根づいている生活文化産業の中には神戸らしさを持っている企業がたくさんありますし、人材もたくさんいますから、そういうような人たちが互いに連携し、ビジネスチャンスを広げていく、そういう都市であるということ、これがやはり差別化を行う上で意味があることではないかと思います。



 ビッグデータ、データ活用の話を、補足してくれますか。1つの何か例とかイメージがあればいいですね。



職員:
 オープンデータの連携につきましては、今、小学校区での見守りの連携をやっておりまして、それに関しましてSRCグループのリソースを使って見守る目を幅広く広げたいと、より多くの人に見守ってもらうというような事業者の協力でありますとか、飲食店の協力でありますとか、そういうことを直近では考えております。それ以外のオープンデータにつきましてはこれから深く考えていきたいと思っております。



横山会長:
 まさにそれが重要なポイントですよね。今、どこもかしこも起業ブームですから起業支援と言っている中で、私も同じようにそれはすごく悩んでいて、日々考えています。今、各地でやられているビジネスコンテストであったりとか起業支援というのが果たしてほんとうに有効かどうかというところも含めて、検討をしているところです。これは大学の先生方とも連携をしながら、「一体どうやったらもっとほんとうの意味での起業支援になるの?」みたいなところ。1つの差別化とするならば、神戸市を中心に私も含めて真剣に考えて、ほんまにスタートアップの都市にするんだという意思を持って取り組んでいるということだと思います。それが「500 Startups」の誘致みたいなところにつながっていくし、私どものような中小企業と、「こいつ、自分で会社を作った経験があるから、ちょっと一緒にやろうか」みたいな、そういうことを懐の広いところで一緒にやらせていただけるという、そういうところがおそらく最大の差別化になるだろうなと、今後を含めてそういうふうに思っています。



職員:
 そうしましたら、次、写真撮影を行いたいと思います。準備を行いますので、しばらくお待ちください。
 写真撮影をお願いいたします。



(写真撮影)