神戸市-KOBE-


定例会見 2015年(平成27年)5月25日

最終更新日
2015年5月29日

発表項目

シティ・イノベート・サミット2015で神戸をPR
久元市長の海外出張
(4分31秒)

教育大綱策定にあたってのアンケート実施
(2分43秒)

三宮周辺地区における『再整備基本構想』意見募集
(12分59秒)

質疑

発表項目についての質疑応答

その他の質疑応答

発表項目

シティ・イノベート・サミット2015で神戸をPR 久元市長の海外出張

久元市長:
 私からお話をさせていただきたい事項は3点です。
 1点目は、6月11日の木曜日から6月19日金曜日まで、アメリカに海外出張します。サンフランシスコ市とシアトル市、エバレット市を訪問します。今回の海外出張、一番大きな目的は、サンフランシスコで開催されるシティ・イノベート・サミット2015。これはサンフランシスコにあるシティ・イノベート財団が主催する、かなり規模の大きな国際会議で、サンフランシスコ市長のほか、海外の幾つかの市長、日本からは福岡市の高島市長と私が参加する予定です。



 主として、都市がどういうふうにイノベーションを遂げていくのか、オープンデータの活用とか、あるいはITの活用とか、そして都市のマネジメントをどういうふうに行っていくのかなどが議題になります。



 あわせて、投資促進セミナーを開催し、本市への投資の呼びかけを行います。また、総領事館で神戸ビーフなど、神戸産の農林水産物をPRするレセプションを開催します。



 それから、27年度の神戸市の事業としてスタートアップ(起業)の拠点をつくる事業を展開することにしておりますが、アメリカ、特にこのシリコンバレーで行われているアクセラレーターの事業の取り組みを参考にしています。実際に、サンフランシスコでは、アクセラレーションプログラムを行っている起業家支援団体の皆さんと意見を交換したいと考えています。



 もう一つの目的は、神戸市は航空産業の育成に力を入れておりますが、本場のシアトルでボーイング社との関係を持つことや、現地の教育機関との連携を行いたいと考えています。



 日程ですが、サンフランシスコでは、先ほど申し上げたような交流を行い、フェリービルディング−これは歴史的な建築物ですが、−で行われているファーマーズマーケットを視察し、「食都 神戸2020」の取り組みの参考にさせていただきたいと思います。



 次に、シアトルに移動し、今年度から、兵庫県ワシントン州事務所と神戸シアトルビジネスオフィスを一体化させる取り組みを行いましたが、どういうような取り組みが行われているか、実際に見てみたいと思っています。



 その次に、エバレットには、ボーイング社の主力工場であるエバレット工場があります。そしてエバレットコミュニティカレッジ、−ワシントン州立の2年制のカレッジで、航空宇宙分野で大変進んだ教育を行っています。−との間で覚書を結びまして、神戸における航空機に関連するさまざまな教育の支援、特に神戸市立高専の教育プログラムに対する支援を行っていただく内容の覚書を締結したいと考えております。



 シアトル市とは−長い歴史があるわけですけれども、−市民レベルの交流に加え、さらに航空機分野を初めとする経済交流の強化を目指した覚書の締結を今、検討しているところです。



 さらにサンフランシスコに戻り、投資促進セミナーを開催するとともに、先ほど申し上げました、シティ・イノベート・サミット2015に参加したいと考えております。

教育大綱策定にあたってのアンケート実施

久元市長:
 2番目は、教育の大綱策定に当たりアンケートを実施します。この4月1日から、教育行政に関する制度が変わりました。教育委員会は存置をされますけれども、総合教育会議を設置し、市長がこの総合教育会議で協議をして、教育に関する大綱をつくることになります。市長の教育行政に関する責任が格段に大きくなったわけです。



 私はかねてから、−教育についてさまざまな議論がありますが、−教育委員会が教育に関する責任を持っている以上、私は教育の内容について意見を申し上げることは慎重であるべきだと申し上げてきました。しかし、今回、制度が変わるわけですから、市長としての意見を申し上げたり、市長としての責任を果たしていかなければなりません。



 しかし、教育行政については教育委員会がこれまで担ってきたわけですし、私は教育の専門家でもありませんから、私が個人的な意見を申し上げることには慎重であるべきだと思います。



 どういうふうにこの教育について意見を教育委員会に申し上げ、また、市長としての責任を果たすべきなのか、市民の皆さんがどのように教育について考えておられるのかアンケートを行い、アンケートを十分踏まえながら行動をしたいと考えています。



 5月26日から7月31日までアンケートを受け付けます。市民に限らずどなたでもお答えをいただければと思っています。神戸市で、このための特別のホームページをつくり、そこから入力をしていただくほか、紙でも提出していただくことができるようにしたいと考えています。



 大体、神戸市の教育が目指すべき方向性、あるいは大事にすべきこと、あるいは特に教育行政で力を入れるべきことは一体何なのか、教育における課題は何なのかというようなこと、例えば学力の向上、情操教育、英語教育、いじめ・不登校、スポーツ、芸術など、大体100字以内で自由に記述をしていただきたいと考えています。

三宮周辺地区における『再整備基本構想』意見募集

久元市長:
 3番目が、三宮周辺のまちづくりについてです。三宮につきましては、まず、神戸の都心全体をどうするのかというビジョンをつくる。そして、このビジョンについての基本的な考え方は、3月(平成27年3月23日)に発表しました。



 今回は三宮周辺のまちづくりの方向性について、再整備基本構想をこの上半期までにはつくりたいと思っておりますので、それに向けての現時点における基本的な考え方、−ごく大ざっぱなものですが、−を説明させていただきます。



 この基本的な考え方をつくる上では、これまで行ってきた三宮構想会議における検討、あるいは300人会議や対話フォーラム、あるいはシンポジウム、そこで直接、市民の皆さんからお伺いをしてきた意見を踏まえているところです。



 三宮周辺の再整備基本構想は、三宮駅を中心に大体(半径)500メートルくらいの範囲で策定を進めています。ここは6つの駅がありまして、1日に62万人以上の乗降客が利用するターミナルです。そして、駅前には中央幹線が東西に走っています。



 この三宮周辺においては、今後は駅とまちの一体となった空間を創出して、神戸の象徴の1つになるということにできないだろうか。そして、えき〜まち空間を中心として、地区全体の魅力をどう向上させるかということです。



 次に、このえき〜まち空間ですが、現在、三宮には6つの駅があります。この6つの駅は中央幹線やフラワーロードで分断されておりまして、駅の改札口も、地下にあったり、1階にあったり、2階にあったりしており、高さも異なっています。したがって、鉄道やバスなどに乗りかえがしにくい、バリアフリーではない部分がある、駅から、まちに行くつながりが必ずしもよくない、神戸の玄関口にふさわしい景観だろうかというような課題があります。



 そこで、今後は駅とまちを一体化することができないか、それから、6つの駅も一体化することができないかということで、民間ビルも活用しながら、三層構造−地下、地上、デッキ、−で移動しやすい空間をつくっていく。そして、平面的な移動だけではなくて、上下にも移動しやすい空間にしていくことができないか、美しいデザイン空間をつくっていくことができないか、そういうことで、三宮の6つの駅が、あたかも1つの大きな駅になること、そして周りのまちと調和した空間にできないかと考えています。



 もう一つのポイントは、都心の交通体系。今、東西の中央幹線にしても、南北のフラワーロードにしても、かなりの通過交通があります。この通過交通を、−これは慎重に段階的に対応していく必要がありますが、−外に誘導をして、三宮の中心部については鉄道・バスを中心とし、−場合によれば、新しい交通手段も導入をしながら、−できるだけ通過交通を減らして、人と公共交通を優先するまちづくりにしていけないかということです。



 (画面を示しながら)駅周辺の歩行者動線ですが、点線の部分は三層構造にして、上下、そして平面的にも移動しやすいようにすると。丸く描いてあるのは、これは上下移動しやすい空間−後で出てきますけれども、−地下におりられるような空間をつくっていくということです。



 (画面を示しながら)JR三ノ宮駅から南側にフラワーロードを見たところです。先ほど申し上げた考え方で、まずは、ここを通過する自動車交通を段階的に減らしていき、歩行者が歩きやすい空間をつくっていく。具体的には、車線を、まず1車線削減できないかということです。



 通過交通ではなくて、どうしても車を使わなければいけない高齢者や障害者の皆さんなど、交通弱者の皆さんに対する自動車は、むしろ使いやすくすることができないだろうか、そして、この辺で商売される荷さばきの車も利用しやすくできるのではないだろうか、そういう方策を講じていきたい。



 こういう取り組みを進めていき、将来的には、にぎわいをつくり出す空間にする。人がここで集って、そぞろ歩きをすると。そして、LRTが主として移動手段になっていく。−これは、かなり先の話になるかもしれないが、−そういう三宮の駅前を目指すことをイメージしてはどうだろうかというところです。そして、人が神戸というまち、都市空間を楽しむにぎわいのまちになり、防災機能も果たしていくという取り組みができないだろうかということです。



 (画面を示しながら)重点的に取り組みたいことですが、現在ある1つの例が、国際会館にあるボイドです。周りが見晴らしやすい、ある程度広々とした空間がある、階段もエスカレーターもあり上下にも移動しやすい、大変わかりやすいボイドをつくっていくということが1つ。



 次はわかりやすいインフォメーションセンターを三宮の駅のできるだけ近いところにつくって、問い合わせに応じられるようにする。



 それから、駅前広場。JR三ノ宮駅の北口にある駅前広場は、今は大変狭いですが、これを拡張していくというようなこと。



 バスターミナルについては、JR三ノ宮駅の南東側にできればつくりたいと考えています。分散して、わかりにくいバスの乗降場を集約して、中長距離のターミナルをつくっていくということで、デザイン性にもすぐれたバスターミナルをつくっていきたい。



 そして、景観の配慮ということが大変重要です。道路などの公共空間と民間ビルの敷地と一体的にデザインをすることで、統一感を持たせた景観をつくり出すことができないだろうかと。デザインコードによる景観デザイン誘導の実施についても、さらに力を入れていきたいと考えています。



 もう一つのポイントは、この一体のえき〜まち空間は、先ほど申し上げた仕掛けによって、それぞれのポイントから周辺のまちの中に移動する、そして、そこに、にぎわいスポットがある、歩きやすい仕掛けのために、ベンチや、あるいは緑陰といった滞留空間をつくっていく、歩行者に優しいまちづくりにしていくことができないだろうか。滞留空間のイメージですが、(画面を示しながら)こういうふうに腰をおろせる場所がたくさんあって、小さい子供さんを連れた方や、お年寄りにも優しいまちにしていきたい。



 もう一つ、まち全体の老朽化が進んでいますから、そういうエリアについては、街区の再編とか、あるいは建てかえといった都市の更新を進めていくことを考えています。また、小規模な建物や老朽化が進む建物が混在するエリアでは、街区単位の共同化や建てかえを促すことで、防災力の向上、景観の改善を行っていきたいと考えています。



 町並みのデザインはどうするのか、いろいろと議論のあるところですが、できるだけ神戸らしい雰囲気、あるいは神戸らしい香りが漂うような沿道景観デザインの誘導を考えていきたいと思いますし、また、光による夜間景観にも力を入れていきたいと思っています。



 もう一つは、低炭素のまちづくりをどういうふうにつくっていくのかということで、いざというときに各施設間で電気を融通し合えるような、防災や環境に配慮をしたエネルギーシステムを構築していくということも大事な課題です。



 そして、こういうまちづくりというのは、市民の皆さんの参画が必要です。JR三ノ宮駅前では、12月にLEDライトで彩ったイルミネーション事業が、民間事業者の皆さんの力で行われています。こういう取り組みをさらに進めていきたいと思います。



 また、東遊園地についても、今はあまり使われていませんが、市民の皆さんが東遊園地をもっと使っていこうという取り組みも始まっています。例えば、5月23日土曜日には、ホワイトディナーという取り組みが行われました。また、アーバンピクニックという取り組みも行われることになっています。行く行くは、構想ビジョン、都心のビジョンの基本的な考え方では、ここは芝生広場にできないか、市民の皆さんが芝生広場をマネジメントしていくことができないかと申し上げましたが、そういう取り組みを、いろいろな御意見を聞きながら進めていきたいと思っています。



 こういう考え方の方向性は、ホームページでごらんいただけるようにします。6月12日までの間に、御意見を募集しますので、積極的に市民の皆さんの意見をお待ちしたいと考えています。

発表項目についての質疑応答

シティ・イノベート・サミット2015で神戸をPR(テキスト版)

記者:
 航空産業に神戸市も意欲を見せているのかなという印象を受けました。6月16日には投資促進セミナーの開催などが予定されているということですが、どういった業種の人たちに、アメリカから進出をしてほしいか、具体的に企業から声がかかっているか、業種や具体的な会社、を教えてください。



久元市長:
 シアトルでは主として、シアトル市との連携協定と、それからボーイング社、それからエバレットコミュニティカレッジを訪れるということで、そこには民間事業者の皆さんも参加をしていただきます。航空機産業クラスター研究会というのが神戸でもできていまして、そこに参加をしておられる皆さんにも、参画されている企業の皆さんの一部にも、この出張にお誘いをしています。かなりの方が参加されるのではないかなと思いますが、シアトルのほうは、航空機産業が中心です。
 サンフランシスコの投資促進セミナーは、IT関連の企業がこのサミットにも参加をされますし、医療産業都市の推進をしている中で、−300社近い集積になっていますが、−もっと外資系企業にも進出をしてほしいということで、−今、どこの企業からどうという話はありませんが、−医療産業、医薬品、バイオとか、あるいは神戸でもシミュレーションクラスターとバイオクラスター、メディカルクラスターを融合した形で行っていますが、医薬品にもつながるようなIT関連の企業等を中心に考えています。



記者:
 神戸市側から行かれる方は、IT関連、医療産業、航空・宇宙分野に参入を目指す企業となるのでしょうか。また、どのぐらいの規模で、何人ぐらいで行かれるのでしょうか。



久元市長:
 お誘いをしている段階ですので、人数については未定です。
 ただ、神戸市の職員は、シアトル関連はIT、産業振興や企業誘致を担当している職員、航空機産業の企画調整局と産業振興局、サンフランシスコは企業立地ですので、今西理事を中心としたメンバーになります。
 民間企業については、シアトルは、先ほど申し上げました航空機産業クラスター研究会に参加されている企業と、川崎重工、新明和、旭精機、三菱重工、等の企業に声をかけています。ただ、実際に参加されるかはわかりません。
 サンフランシスコは、COPLI(コプリ 地域ICT推進協議会)という神戸のIT企業のメンバーが中心となった協議会があり、参画されている神戸のIT企業の皆さんに声をかけておりまして、既に何人かの方から、ぜひ参画をしたいという返事をいただいています。



記者:
 17日のシティ・イノベート・サミット2015自体は、どんな方がどのぐらいいらして、そこに出席することで、どういうメリットがあるのでしょうか。



久元市長:
 市長のパネルディスカッションがあります。サンフランシスコ市長、あとは、アメリカからはオークランド、あとはメキシコやスペインなど複数の市長、日本からは福岡と神戸の市長が参加をします。
 市長同士のパネルディスカッションが行われますから、私は、このパネルディスカッションを行ったから次の日に企業が来るとかそういうことではなくて、トップ同士がサンフランシスコや、こういう都市のイノベーションに対して積極的な取り組みをしようとしている市長と直接たくさんの参加者の皆さんの前でディスカッションをして、人的つながりをつくっていくのは大変大事なことと感じています。
 それから、このサミットは市長同士のパネルディスカッションだけではなくて、幾つかの分科会も行われておりまして、アメリカを中心に、ITビジネスとか、あるいは企業支援とか、州政府も含めて自治体で都市のイノベーションに取り組んでいる皆さんが参加をして、例えばオープンデータの活用を、さらにどう進めていったらいいのか、それにIT企業はどうかかわって、それがIT企業の育成にどうつながっていくのか、あるいはそういうオープンデータやITを使った交通システムをどうつくっていくのかといった問題、そういう非常に、かなり実践的な議論が行われます。
 実際に議論に参画できるかはわかりませんが、そういうところに参画していただいて、民間事業者の皆さんは民間事業者の皆さんで、そういう機会について、さまざまな人脈をつくっていただくということは大事なことと思います。

三宮周辺地区における『再整備基本構想』意見募集(テキスト版)

記者:
 6つの駅の一体化ですが、これは三層構造だけれども一体化するということと思いますが、具体的にどういうことなのか教えてください。
 あと、通過交通を外にということですが、電車とか車とか、幹線道路を外に出すことでしょうか。



久元市長:
 6つの駅の一体化については、今、具体的に細かい基本設計があるわけではありません。基本的には今の既存の道路、それを一車線削減するというような手を加えながら、三層構造ですから、民間ビルに沿った地上のペデストリアンデッキ(歩行者回廊)のようなものができないか。それから、地下は今の「さんちか」で移動できますから、これに加えて先ほど御説明したような、さんちかからつながるようなボイドですね。そこに上がっていくというようなことで、よりわかりやすく移動しやすい空間にしていくということが考えられようかと思います。
 同時にこれは、沿道の各民間施設のビルで一定の改修をしたい、あるいは、場合によったら建物を建てかえることが起きてくるかもしれません。そういうように今動きをつくりだしていく上でも、基本的な考え方を打ち出したということです。完全にそういう動きにならない場合でも、既存のビルとの調整で、地上を走るペデストリアンデッキだとか、あるいはエスカレーターを新たにつくるということは考えられると思います。
 それから、この通過交通をどうなくすのかというのは大変難しい問題です。例えば山手幹線とか、中央幹線に、今、東西に走っている道路を迂回させるような信号の制御ですとか、場合によったら、渋滞が発生しそうな箇所について一定の道路改良を行うとか、あるいは、時間を制限して通過交通が、特に混雑している時間についてのコントロールを行うなどハード、ソフトをあわせた手法が考えられると思います。
 ただ、この点については、一番市民の皆さんの意見が欲しいところです。結局この三宮の駅前を神戸市民はどういうふうにしたいのか、今のままでいいのだろうかという問題提起を私たちとしてはしてみたいと思います。ひょっとしたら若干の不便が起きてくるかもしれません。その不便をできるだけ少なくするための仕掛けというのは、どんなことになるだろうか、もしもそういう大きな方向性について、かなりの市民の皆さんが、それはいい方向だということであれば、さらにそれを具体的にどうするのかということを我々が考えるというステップを踏んでいきたいと思います。



記者:
 今の交通体系の見直しのところで、線路のことをお伺いしたいのですが、考え方の1つに今の現状、線路が神戸の町を南北に分断しているという考え方もあると思いますが電鉄会社さんとの協議などはどういった内容でされているのかということと、基本構想の電鉄会社さんの受けとめはどうなのかをお伺いします。



久元市長:
 現在は、JR西日本さんがターミナルビルを建てかえるということについては、まだ十分協議が進んでいません。まだ具体的な計画も聞いているわけでもありません。それから、阪急電鉄さんについては駅ビルの建てかえというお話はしています。しかしこれについては、まだ、協議中です。
 そのいずれにいたしましても、JR西日本さんも阪急電鉄さんも駅そのものをつくりかえるという計画は、今のところはありません。駅を大きく変えないで、この三層構造、ボイドのようなものをどうつくっていくのかということが、今、我々が考える前提条件になります。



記者:
 6つの駅の一体化の関連ですが、現状、神戸市が運営している地下鉄やポートライナーなどは、市長が御指摘されたとおり、階層が別れていて不便だなという点があるかと思います。神戸空港から新神戸に行くのも電車を乗りかえなくてはいけないというような事情があります。そういった、神戸市だけでできる鉄道の一体化といいますか、利便性を向上させるようなお考えというのはどのような段階なのか教えてください。



久元市長:
 ポートライナーについては、三宮の駅について、一定の改修をするということはあり得ようかなと思います。これはすぐではありませんが、通勤時間帯などかなり混雑しますから、今後、車両の増強などを図っていかなければなりません。そういうことを見越した上で、ポートライナーの三宮駅について一定の改修をすることは検討視野に入っています。
 さらにそれを超えて、先ほど新神戸は乗りかえなければいけないという話がありましたが、ポートライナーを新神戸に延伸することは、現時点では極めて困難だと考えています。1つは大変な工事になること、それから工事費が相当多額に上ること、それから西神山手線と競合すること、そういうことで現時点では極めて困難だと思います。できるだけ、−せっかく地下鉄も走っているわけですから、−先ほど申し上げたような方法で、6つの駅を一体化して、できるだけ移動しやすくして、そこでポートライナーから地下鉄に乗りかえていただくことを考えることが現実的ではないかなと思います。



記者:
 事業体を統合して1つの切符で行ける形に、会社の仕組みごと変えるとか、そうすると利用者は恐らく利用しやすくなると想像しますが。



久元市長:
 現時点では、まだそこまでの検討はしていませんが、別に事業体を統合しなくても例えば乗り継ぎをしやすくするための料金体系をどうするのかということは、将来的な検討の対象にはなるということはあり得ると思います。



記者:
 先ほどの交通規制の件ですが、半径どれぐらいのイメージを持たれているか教えてください。



久元市長:
 −質問をきちんと捉えているか自信がありませんが、−この三宮の整備構想自身は、三宮駅の中心から半径500メートルぐらいのイメージを考えています。しかしその真ん中ぐらいを中央幹線が横切っているわけですね。この中央幹線の交通量を減らそうと思えば、この交通を南北に振らなければいけませんから、それに伴ってこの周辺道路の一定の改築みたいなことの、検討が必要になってくるかもしれません。
 いずれにいたしましても、私たちはこういう大きな方向を打ち出して、それについて市民がどう考えるのか、考えるならもっと具体的な検討を考えるべきだという御意見もあるかもしれませんし、あるいは、そもそも自動車交通を制限することは不適当だという意見もあるかもしれません。この点について、大きな方向について市民の皆さんの御意見をぜひ聞いてみたいです。



記者:
 基本的には歩行者に将来的に制限していくというのは半径500メートルと言って大丈夫でしょうか。



久元市長:
 道路はつながってますから、中央幹線全体、この三宮を通る中央幹線のエリアについて段階的に交通量を減らしていくということです。それから、フラワーロードについても同じように、車線の幅を減らして歩行者空間を広げるところからスタートできないかということです。



記者:
 デザインコードによる誘導ですが、例えば色を統一するとか、こういうテーマのデザインでとか、どんなものなのかということと、参考にされている他都市の事例があれば教えてください。
 あと、老朽化した建物の建てかえ更新というところで、街区単位での建てかえということになると、たくさんの民間の建物が対象になってくるかと思いますが、具体的にどういう手法でやっていくのか、お考えがあれば教えてください。



久元市長:
 デザインについては、既に景観法がありまして、景観法に基づくさまざまな取り組みは一部行われています。これをもう少し、−もちろん役所が一方的に決めるということではなくて、−民間事業者の皆さんにいろいろと意見を聞いたり、市民の皆さんから御意見を聞いて、デザインについてのルールを決めていくということだと思います。
 特に問題になりますのは、看板とか屋外広告物、これをどうするのかということ。その看板や屋外広告物についても、例えば色、文字の大きさ、それ以外の写真、絵、ロゴ、色については大体これぐらいの種類の色にしたらどうかとか、フォントとか文字の大きさについても大体こういうものが望ましい、こういうものを大体この範囲でそれぞれ工夫を懲らしながら使いましょうとか、夜間のネオンについてどうするかといったようなことです。コードですから、一種のルールの取り決めです。そういうようなことについて議論をしていきたいと思います。
 例えばこういう景観面での規制は、やはり京都が非常に厳しいですね。京都については京都全域ではなくて、特に京都の伝統的な文化財が残って集中している、特に東山とか中京とか下京とかそういうところについてはかなり厳しい法律上の規制のほかに、一定のガイドラインを京都市が、いろんな対話を重ねながらルールを決めて施行をしていると。
 したがって、例えば京都の東山の銀閣寺の哲学の道とか、それから八坂神社の周辺の、先斗町とか大和大路とか、あの辺はさまざまなネオンがありますが、東大路通りから東山のほうに行きましたら、そういうけばけばしいものはほとんどありませんよね。あれは、当然、京都市が一定の法規制をすると同時に、ガイドラインをつくって規制をしていると。
 これはなかなか難しい問題ですが、1つは、ものすごく長い時間をかけてやらなければいけないと思いますが、最近、市街地整備の方法で、例えば街区を今までは市有地を道路にすると、−区画整理の場合には減歩して道路を広げるというふうにやってきましたが、−最近はむしろ街区を大街区にして、そこを一体的に開発をすると、そのかわりにそういう手法で余ったところで駅前広場を捻出するといったような街区を変更するような手法ができています。
 そういうものを使いながら、街区を大きくして、老朽、非常に細い道路が南北にあって、そこに老朽化した建物が建っているところを大街区化して一体的に開発をするというような手法も最近は出てきていますから、そういうものも活用しながら老朽化した建物の機能更新をしていくということも1つのアイデアかもしれません。
 それ以外にも都市計画上の、あるいは市街化整備の手法というのはいろいろと用意をさせていますから、柔軟に活用して、民間ビルの町並み再整備をしていくことができないかと考えているわけです。



記者:
 特に夜の夜間ネオンのコードの、ルールの取り決めについてなんですが、前提として、現状であまりよろしくない、景観が気になるとか、そういうことがあるのでしょうか。



久元市長:
 そういう問題意識という、今が悪いからということではありません。三宮をどうするのかと考えたときに、ただ単に駅の間で移動しやすくしましょうとか、バスターミナルをどう集約しましょうかということだけではなくて、−この三宮は神戸の玄関口ですから、−たたずまいというものをどう考えるのか。それは神戸のイメージにも直結するでしょうと。そういったときに、景観、たたずまいというのはとても大事な要素でしょうと。そしてそれは夜間景観についても当てはまるだろうということです。
 神戸の場合は、年末の12月にJR三ノ宮駅の歩道橋を渡るところ、非常にきれいに、イルミネーションによって飾られます。そういう取り組みをもっと広げて、もっと大仕掛けにできないだろうかという問題意識です。
 それからフラワーロードについては、非常にゆっくりとしたペースで、−私はもうちょっと早く進めたいのですが、−フラワーロードのライトアップをやっています。既にできているところは、かなりこれはいい雰囲気でできていると思います。それから、三層構造になりますから、地上のデッキにもそういうようなイルミネーションを施し、民間の屋外広告物やネオンについても、それとマッチした形でデザインコードみたいなものをつくって、一体として、大阪とも違うね、京都とも違うねというような、たたずまいや景観みたいなものができたらいいことではないかなと感じています。



記者:
 市長の中で、こういうまちにしたい、ほかの自治体がやられていることを取り入れるということはいいことだと思いますが、そういった中でイメージされている、−例えばデッキについてはこういうところを参考にしたいとか、−市民がもっと具体的にイメージができる参考事例がお考えの中にあるのでしたら教えてください。



久元市長:
 これはさんざん私どもも住宅都市局と随分議論をして、できるだけビジュアル化したもので、これ以上、私から提示するのは、この場では無理です。
 もう一つは、住宅都市局の幹部もいろんなまちを見に行ったり、私も駅前の整備がされている都市は幾つか知っています。−そのためにわざわざ出張する時間はありませんでしたが。−
 ただ、それをそのまままねをするということではなくて、参考にするものは、取り入れるところは取り入れて、自分たちでイメージして、そしてそのイメージを具体化するための事業手法を編み出していくということなのではないでしょうか。



記者:
 かなり時間とアイデアも必要になってきますし、長期間に渡るのかなと思うのですが、なかなか短時間にまとめるのは、グランドデザインという意味だと非常に難しくなってくるという印象を持ちます。



久元市長:
 時間がかかると思います。というのは、三宮は梅田と違いまして更地がないわけです。ぎっしりと建っていると。こういうところを開発するには、かなり苦労もあると思いますが、我々としては、まずどういうような方向性を目指して、そしてでき上がりの姿というのは大体こんなイメージになるのではないかということを示して、それについての御意見を問いたいということと、前回も申し上げましたが、こういう基本的な考え方を示し、ビジョンも示し、さらにこれを具体的な計画にしていく。そして計画を具体化していくためには、都市計画決定が要るわけですが、そういうプロセスを経ていくわけですね。
 しかし、ただ、ビジョンをつくるだけではいけないので、その取っかかりとしては、私は既に神戸市が所有をしている駅前の一定の部分は、種地として活用できないかというところから、既に具体的なアクションを起こしていきたいと考えています。
 ただビジョンをつくり、パースをつくるということだけではなかなか進んでいかないだろうと。アクションを伴いながら進めていくということだと思います。
 市会の一部からは、ビジョンもできていないのに、例えば種地をつくるための行政施設の移転については急ぎ過ぎではないかという意見もあることは事実ですが、しかし、そういうことに踏み出していかなければ、三宮の再開発というものが目に見える形で進んではいかないだろうと思います。
 それから、ターミナルの再編は、どのような絵を描こうと、必要不可欠だと思いますし、そのための場所というものは、中央区役所と勤労会館、ここ以外にはなかなか考えにくいのではないかと感じています。



記者:
 どれぐらいの期間で、そのグランドデザインが決まってくるのかなという印象を今はお持ちでしょうか。



久元市長:
 これをもとに、三宮の構想そのものは上半期につくりたいと考えています。



記者:
 ここに書いてある将来イメージというのは神戸の何年先の未来をイメージしたものでしょうか。



久元市長:
 何年先というのはなかなか想定しがたいと思います。ただ、5年先に、この究極的なイメージまで完成するというのは多分無理だと思いますが、それが10年先なのか、15年先なのか、20年先なのか、いつの時点になるかは、今はっきりは言えないが、そういう方向を目指して三宮のまちづくりをしていこうという到達点をはっきりさせなければ、具体的な事業を、市民の皆さんのコンセンサスを得ていくということはなかなか難しいと思います。全体のイメージの明確化ということは大事ではないかなと思います。



記者:
 市長の意気込みとしては何年ぐらいにはということはありますか。



久元市長:
 意気込みと何年かというのは、なかなか両立しない答えかもしれませんね。意気込みとしては、ぜひやっていきたいということです。
 何年かにできるかというのは、意気込みの問題ではなくて、外部的要因とか諸条件、財政計画とかでも決まってきますから、今、私の段階で、何年先にできると、あるいはつくりたいということは、まだ言える段階ではありません。



記者:
 市も具体的なアクションを起こしていきたいということですけど、中央区役所と勤労会館を種地に活用するということですが、具体的に、いつ移転するとかという見通しはありますか。



久元市長:
 その大きな方向性については、−いつ移転するということではなくて、例えばどのあたりに持っていくとか、その機能をどういう形で補っていくのかということについては、−今年度中には出したいと思っています。

発表項目以外の質疑応答

ルイーズ広報専門官について

記者:
 広報専門官のルイーズ・デンディーさんが就任されて、間もなく2カ月になりますが、英語版のSNSがスタートしたり、ここまで、その働きぶり、市長の評価と今後の期待を聞かせてください。



久元市長:
 非常によくやっていただいているなと思います。私も含めて長く公務員をやってきた、日本の自治体、あるいは日本の官庁で公務員を長くやってきた人間とは全く違う発想、違う手法で神戸市政、あるいは神戸というまちの存在をいち早く発信をしてくれているなと思っています。ぜひ、この調子で仕事をしていただきたいと思います。



 あと、彼女にもお願いをしているのは、神戸にはたくさんの外国人住民の皆さんがいらっしゃいます。留学をしている皆さんもいます。外資系企業も立地して、日本語がわからない外国人住民の皆さんがたくさんおられるわけです。そういう外国人の住民の皆さんに対して、神戸という都市での生活、特に神戸市が中心になって提供している行政サービスについて、どういう不便を感じておられるのか、あるいはどういう改善を望んでいるのか、ぜひいろいろと意見を酌み取ってほしいと。



 外に対しては、グローバルに情報を発信する、中に対しては外国人住民の皆さんの意見を細かく聞いていただく、そういう両方の役割を期待したいと思っています。

関空の運営権売却と神戸空港の対応

記者:
 関空と伊丹の両空港の運営権の売却の1次入札でオリックスが応札したというニュースがありました。この件についての御所見と、神戸空港の運営権の売却にどういう影響があるかということを教えてください。



久元市長:
 まず関空と伊丹についてのコンセッションが順調に行われるということが神戸市のコンセッション、次の段階に入る大前提です。この点については、神戸市は当事者ではありません。報道でいろんなことが報じられていますが、私どもとしては、関空と伊丹のコンセッションが円滑に、できるだけ早く進むことを期待します。



 関空、伊丹、そして応札企業、あるいは入札を検討している企業の問題ですから、私どもがタッチできる話ではありませんが、それがどのように進んでいこうと、運営会社が決定されれば、その運営会社と、その神戸空港の運営権譲渡について交渉できるということが決められていますから、時機を失することなく、交渉に入っていくことができるような準備をしっかりとしていく。この点については、平成27年度予算で認められていますから、さまざまな手法での資産評価、そして資産評価をお願いする相手先の選定と、しっかりと資産評価をすると。その後の手続というものについて、どのような面での検討が必要なのか、法的な面も含めて、そういう準備をしっかりとしていくことが、我々がしなければいけない問題だと思っています。