神戸市-KOBE-


定例会見 2015年(平成27年)4月7日

最終更新日
2015年4月12日

発表項目

(冒頭)広報官・広報専門官の紹介
(1分05秒)

R&Iによる神戸市格付の格上げ(AA+:安定的)
(3分06秒)

KOBE学生まちパスの実施
(2分33秒)

下水処理場産・リン肥料による試験栽培の開始
(5分56秒)

質疑

発表項目についての質疑応答

その他の質疑応答

発表項目

(冒頭)広報官・広報専門官の紹介

久元市長:
 新しい年度が始まりましたので、今年度もどうぞよろしくお願いを申し上げます。
 初めに、広報官の交代がありましたので、ご紹介を申し上げます。4月1日付で任命されました山本泰生広報官です。



山本広報官:
 広報部長兼広報官の山本です。とにかく一生懸命、元気に神戸の魅力を発信できるように頑張りたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。



久元市長:
 それから、広報専門官に同じく4月1日付で就任しましたルイーズ・デンディです。



ルイーズ・デンディ:
 どうぞよろしくお願いいたします。



久元市長:
 あわせてどうぞよろしくお願い申し上げます。

R&Iによる神戸市格付の格上げ(AA+:安定的)

久元市長:
 それでは、私からは3点お話をさせていただきたいと思います。
 最初は、格付投資情報センターR&Iによる神戸市の格付が引き上げになりまして、AA(ダブルエー)からAA+(ダブルエープラス)ということで、ランクが1つ上がりました。
 このR&Iによる格付は、平成19年1月から格付を取得していまして、19年からずっとAAで安定的でしたが、この4月からランクが1つ上がったということです。



 他の都市との比較ですが、R&Iでは自治体の格付を行っていますが、AAA(トリプルエー)での該当はありませんでした。
 そしてAA、これは神戸市を含む宮城県などの団体がこのカテゴリーに属していましたが、今回神戸市はAA+に格上げされたということで、日本国債、そして栃木県などの自治体と同じランクになったということです。



 この格付が上がったということは、これまでの神戸市の財政健全化の努力が評価されたものだと感じています。
 それだけではなく、企業集積が順調に進んでいる神戸医療産業都市が国家戦略特区に指定されて、経済の発展に一段と弾みがつく可能性が高いということ。それから財政再建。3番目に外郭団体の経営改革がほぼ終了したということで、追加的な財政負担が生ずるリスクが大幅に軽減されていること。
 更に、都市間競争の強化に向けて、三宮周辺地区の再整備などの取り組みとともに、行財政改革にも手綱を緩めずに取り組んでいく方針であるということで、財政健全化が今後も進む可能性が高いと、こういう点を評価していただいたと考えています。



 これまでの財政再建は、どちらかといいますと経費の節減をしてきて、その効果があらわれてきたわけですが、今後は、むしろ将来の成長に結びつけるような事業を展開しまして、そして神戸経済を成長軌道に乗せていく。
 そこから生まれる財源を将来に向けての投資に充てていくと。そして、さらに税収増を図っていく、そういう好ましい循環過程をつくり出していきたいと考えているところでありまして、そのような神戸市の財政運営につきまして、一定の評価をいただいたのではないかと感じています。

KOBE学生まちパスの実施

久元市長:
 2番目が、「KOBE学生まちパス」モニターの募集です。
 昨年度、新たな試みとしまして、学生の皆さんとの円卓会議を開催させていただきました。
 大変有益な意見がたくさん出されましたが、この中で、この「KOBE学生まちパス」は、学生の皆さんから出された提案ほぼそのまま予算化したものです。



 神戸市内に住んでおられる大学生などの皆さん、それから神戸市内の大学に通っておられる大学生などの皆さんを対象にモニターを募集しまして、500人の皆さんにこの「KOBE学生まちパス」をお渡しします。
 そして、このパスを持っていると、市内の20施設に無料、または割引で入ることができるということ。そして、この大学生などの皆さんにはフェイスブック、あるいはツイッターなどでのSNSを使った情報発信をお願いしたいと、こういう取り組みです。



 この取り組みは大きく言って2つの狙いを持っています。
 1つは、神戸にお住まいの学生の皆さん、そして神戸の大学などに通っておられる、学んでおられる学生の皆さんに大いに神戸の町を歩いていただきたいと。そして神戸のいろいろな施設を楽しんでいただきたいということが1番目の狙いです。
 昨日、神戸市外国語大学の入学式に行きましたが、神戸市外国語大学の新入生の出身地は、11%が神戸ですが、大部分は神戸市外の皆さんなんです。
 そういう神戸に新しく来られた皆さんに、ぜひ神戸の町を楽しんでいただきたい、そういうきっかけにしたいということです。



 もう1つは、学生の皆さんの発信力で、神戸のいろいろな施設の魅力、あるいは、もし問題があれば、そういう問題点も含めて発信をしていただきたいということが2番目の狙いです。

下水処理場産・リン肥料による試験栽培の開始

久元市長:
 3番目が「こうべ再生リン」を活用したオリジナル配合肥料を作成しました。
 そして、今月上旬からこの肥料を使った試験栽培を開始しますので、紹介させていただきたいと思います。



 神戸の下水道は、非常に先進的な取り組みを行っています。
 バイオガスをつくっていまして、既に天然ガス自動車1万台(年間)に供給をしていますし、3,000世帯に都市ガスを供給しています。
 垂水処理場では、太陽光発電とバイオガス発電を組み合わせた発電事業、これも非常に先進的な取り組みですが、1,500世帯に供給をしていると。
 そして、今回新たにこの下水の汚泥から130tのリンを再生するという取り組みを行います。



 食料の生産には−中学の理科の授業を思い起こすんですが−リンと窒素とカリウムが必要です。
 しかし、リンは産出国が限られていまして、国際的にも枯渇が懸念されています。
 日本は全量を輸入に頼っているわけです。一方、リンは下水道にたくさん流入していまして、これをぜひ活用していきたいということです。



 この下水道からつくり出される「こうべ再生リン」から、さらに有機肥料を混ぜまして、オリジナル配合肥料を作ります。
 この肥料は、有機肥料を50%含んでいますが、窒素・リン・カリウムのバランスがよく構成されていまして、肥料の形が粒状で使いやすいという特徴があります。
 下水道からつくり出されるリンを、利用可能な形で配合肥料として使う、(公民連携での)取り組みは全国でも初めてです。



 まず、4月上旬から、西区で作られていますスイートコーン、12a(1,200平方メートル)ぐらいの栽培面積を対象にしまして、先ほどの肥料を投入します。
 そして、7月下旬に収穫を予定していまして、その効果を見てみたいということです。
 うまくいきますと、他のこうべ旬菜、キュウリ、キャベツ、ブロッコリーなどの野菜や、あるいは花卉類にも増やしていきたいと考えています。



 この食料生産にはリンの長期安定供給は不可欠ですが、リン酸肥料の価格は必ずしも安定をしていませんので、価格変動あるいは供給不足などの産地リスクの軽減にも繋がると感じています。
 是非、このリンの循環という面から「持続可能な社会に貢献する農作物」として、価値の再発見に繋げていきたいと感じています。
 また、このプロジェクトの目的は神戸市の西区、北区に広がる「農地」と、いわば都市の生産、生活活動のシンボルでもある「下水道」を繋ぐということ。これが大きな目的でして「都市と農村を繋ぐ」−都市と農村、里山が共存する神戸らしい−取り組みとして始めるということです。



 このリンは東灘処理場の一部で開始を行っていまして、年間130tの回収能力が今の設備にあります。
 そして、リン酸としては年間38tが使えるということになります。仮に、神戸市にある4つの下水処理場−東灘、西部、垂水、玉津−全部でこの取り組みをするとしますと、1日(正しくは1年)に380tのリン酸が回収できることになります。
 これは神戸市内の経営耕作面積3,800haで必要とされるリン酸の量にほぼ匹敵をすると考えられていまして−まだ全部の処理場でこういう設備を造るかどうか、あるいは造れるかどうかという検証はしていませんが、仮に造るとしますと−神戸市内で必要とするリン酸の全量が賄えるということになります。
 大変夢のあるプロジェクトではないかと感じています。

発表項目についての質疑応答

R&Iによる神戸市格付の格上げ(AA+:安定的)(テキスト版)

記者:
 格付の格上げについてですが、市長の感想を改めてお伺いしてもよろしいですか。



久元市長:
 これまで矢田前市長のもとで続けられてきた財政再建の成果が、マーケットにおいても適切に評価をされたということで、大変ありがたく感じています。
 それと同時に、先ほどもこのR&Iのコメントも紹介させていただきましたが、今後、神戸が取り組もうとしている様々な政策課題への評価ということについても、一定の評価がいただけてるのではないかということもありますので、ぜひ今後とも財政健全化の取り組みと、そして未来の成長軌道につながる事業の積極的な展開ということを両立させていきたいと感じています。

KOBE学生まちパスの実施(テキスト版)

記者:
 「KOBE学生まちパス」ですが、円卓会議で学生から出た提案ということですが、具体的に学生からはどんな内容の提案が出たか教えてください。



久元市長:
 「神戸にはいろいろな施設があるので、ぜひ学生が無料で入れるような仕組みをつくってもらえないでしょうか」と。
 そして「それを私たちがSNSなどで発信をするということをすれば、より神戸の様々な施設の存在が知られるようになるのではないか」というような提案だったと記憶しています。
 たしかテーマは「神戸の観光」ということがテーマになった時に、そのような提案がなされたということだったと思います。



職員:
 大学生からは「学生はネットを利用して地元のよいところを発信していく力があるので、大学生版の「のびのびパスポート」をつくってはという具体的な提案がありました。





記者:
 関連してですが、大学生の(神戸の施設に関して)認知度が低かったというのは、何か具体的にあるのか。
 また、神戸市からこの施設に行ってほしいというものがあるのか教えてください。



久元市長:
 この施設にというのは特にありません。まず想いとしては、できるだけ神戸の町をいろいろと歩いてほしい、歩きながらいろんなこの施設に入って楽しんでいただきたいと。
 例えば、神戸でビエンナーレが開催されますが、ビエンナーレもたくさん行っていただきたいと思いますし、美術館、博物館、動物園、六甲山牧場、それ以外のさまざま施設、ポートタワーも含めた施設ですね、こういうところに行っていただきたいと思います。
 「(神戸の施設に関しての)認知度がなかなかない」と思いましたのは、これはたしか円卓会議のプレ会議を相楽園会館で開催したんですね。
 私なんかは子供のときから相楽園にしょっちゅう遊びに行って、「菊花展」とかね−菊の博覧会とか言うたかな、昔は−毎年のように行ってたんですよ、子供の時。
 ところが「この相楽園に来たことがある人いますか」って聞いたら、20人ちょっとの学生の皆さんの中に1人もいなかったんです。
 多分その学生の皆さんの中でも円卓会議に応募してくれたということは、やはり神戸あるいは神戸市政に関心を持ってる皆さんだと思うんですね。
 そういう皆さんですら相楽園に1回も行ったことがないというのは、これはやはり私たちとしては、神戸市が管理をしているいろいろな公園や施設について、もっと若い世代の皆さんに来ていただく努力をしないといけないのではないかなと最初から感じていたわけです。
 そういうことで−2回目か3回目か忘れましたが−さっき紹介があったように、学生版の「のびのびパスポート」のようなものをつくってほしいというような提案がありましたので、27年度の予算編成の中でそれを計上するかどうかということを検討しまして、今回こういう形で実現したわけです。

発表項目以外の質疑応答

ポートアイランドの活性化

記者:
 格付でもありましたが、医療産業都市が充実してきていたり、ポートライナーも増便になったりと、ポートアイランドが活気を帯びているということですが、これに対しての市長の評価をお願いします。



久元市長:
 おかげさまで、ポートアイランドで医療産業都市を推進していますが、医療関連企業の立地が続いています。現在、292社まで増えました。
 それから、理化学研究所につきましては、昨年STAP細胞などの問題もありましたが、他方でiPS細胞を使った臨床研究なども進んでいます。
 そして、理化学研究所につきましては、新しい理事長さんも就任をされましたし、CDBのセンター長さんも就任をされて、ガバナンスの強化を図りながら未来に向かって、前に向かっての研究が更に進められるいわば基盤が整ったということだと思います。
 それで、実際に、そういうことに伴いましてポートライナーの混雑度も高まりましたので、ポートライナー車両の2編成を増備するということにしました。これは来年、前倒ししまして、来年の春から運用開始します。
 こういう形でポートアイランドが医療産業都市を中心に活気を呈していると。
 直近では、日本医学会総会の一般公開展示が行われましたが、来場者は延べ人数29万2,500人ということで、主催者が目標とされていました25万人をかなり上回る成果を出しました。
 こういう形で活気を呈しているということは大変ありがたいと思っていまして、私どももぜひこの勢いを持続して「ポートアイランドの活性化」、更にもう少し賑わいのある、そしてもう少し潤いのある「海上文化都市」に成長させていきたいと感じています。