神戸市-KOBE-


臨時会見 2015年(平成27年)3月17日

最終更新日
2015年3月19日

発表項目

松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置
(6分58秒)

質疑

発表項目についての質疑応答

発表項目

松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置

久元市長:
 今日は、松下麻理広報官が3月31日をもって退任されまして、4月1日から神戸フィルムオフィスの副代表に就任されることになりましたので、田中まこ神戸フィルムオフィス代表、そして、松下麻理広報官と一緒に記者会見をさせていただきます。



 松下麻理広報官ですが、元々は、平成22年7月に神戸市の「広報専門官」に就任されました。当時、神戸市は、広報専門官の職を公募しまして、24名の皆さんが応募されたわけですが、その中から松下さんが広報専門官に就任されたわけです。
 その後、私が平成25年11月に市長に就任しました直後の12月に、神戸市の「広報官」に就任していただきました。それまでは神戸市の広報官は局長兼務ということになっていましたが、特任の広報官として任命させていただいたわけです。
 以降、これまで月1回の「広報官会見」を行っていただいたり−その中では、ゲストの皆さんとのトークといった形での会見も行っていただきましたし−いろいろなSNSなどを使った新しい手法での情報発信もしていただきました。
 また、「震災20年のメッセージの発信事業」については、松下広報官に中心的な役割を果たしていただきました。その他でも大変活動的に神戸市の市政、また、神戸市民の情報の発信に努力していただいたところです。



 このほど、神戸フィルムオフィスの副代表に就任されるというお話を内々にお伺いいたしまして−私も大変迷ったところですが−神戸フィルムオフィスは、神戸・神戸市政にとりましても大変大事な存在でありまして、このたび、副代表に就任されるということから、任期満了ということで広報官を退任されることになったわけです。
 退任後も神戸市の「広報アドバイザー」に就任していただくことをお願いしましたところ、ご快諾をいただきました。神戸市の広報、情報発信について引き続きアドバイスをいただけると思っています。





職員:
 それでは、松下広報官よりご発言をいただきたいと思います。





松下広報官:
 広報官の松下麻理です。4年9カ月の間、神戸市の広報の仕事をさせていただきまして、このたび退任することになりました。
 最初の任期は2年9カ月ということでしたが、その後、2年も延長していただきまして、任期付職員の最長期間である5年をほぼ務めさせていただけたのも、市民の皆様、そして、時に温かく、時に厳しくサポート、見守りをいただきました職員の皆さんのおかげだと感謝しています。


 この4年9カ月の間、私の持てる能力と時間の全てを使って、神戸市内を自分の足で歩き、市政を市民に伝え、神戸の魅力を市内外に発信してきました。至らないことも多かったとは思いますが、私ができることは全てやり尽くせたのではないかという充足感を感じています。
 今後は新たな場所で働くことになりますが、再び神戸の魅力を発信する仕事に携わらせていただくことを非常に感謝しています。
 神戸フィルムオフィスでは、田中まこ代表の下で一から学び、神戸の魅力をより多くの方に発信できるよう頑張ってまいりたいと思います。





職員:
 次に、来年度、松下さんとともに神戸の情報を発信していただく神戸フィルムオフィスの田中代表様からも一言お願いいたします。





田中代表:
 2000年9月に神戸フィルムオフィスを設立して、今年は記念すべき15周年になりました。これまでに既に2,000本以上の映像作品の支援を行ってきましたが、今年はいい節目の年でもありますし、今後のフィルムオフィスの事業の発展等を考えた上でも、「ぜひ、松下さんに副代表という形で来ていただけると助かるな」という思いがあり、お願いしたところ、ご快諾いただきまして、大変心強く思っています。
 4月から新年度ということで、2人で力を合わせて、よりすばらしい事業を展開していけるようにフィルムオフィスを盛り上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。





久元市長:
 それから、4月1日から松下麻理さんに「神戸市広報アドバイザー」に就任していただきますが、併せまして、新たに「広報専門官」にルイーズ・デンディさんを任命することにします。
 ルイーズ・デンディさんはイギリス出身で、現在、(市の)国際交流員をされています。国際交流員は非常勤嘱託という形ですが、任期付の一般職職員として、広報専門官に就任していただきます。
 広報専門官は、先ほども申し上げましたように松下麻理さんが平成22年の7月に就任されたポストということになります。あわせてよろしくお願いを申し上げます。

発表項目についての質疑応答

松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置(久元市長・田中代表への質疑)

記者:
 松下さんは民間で長くご経験をされてきた視点から、神戸市のPRをもっと強力にしてもらおうということで広報官に就かれたと思いますが、外の視点を持たれた松下さんならではの実績の中で、特にこれが心に残ったといいますか、特に成果というのを市長からお願いします。



久元市長:
 やはり、今年は震災20年ということで「震災20年のメッセージの発信事業」、これは松下さんのアイデアなんですね。たくさんの市民の皆さん、内外からのメッセージが寄せられて、そして非常に効果的な形でサイトからも発信することができた、これが一番記憶に残っています。
 同時に、これはこれから少しずつ市民レベルで広がっていくことになると思うんですが、シビックプライドという見地から、「BE KOBE」という言葉で、これからの神戸を「神戸の中心、神戸は人の中にある」というメッセージを編み出して、そして実際に形にしていただいたということが特に記憶に残っています。





記者:
 久元市長にお伺いします。今月の会見だったと思うんですが、職員の採用試験の質問・やりとりの中で、神戸市の中でデザイン都市についての理解というような話の中で、松下さんのお名前が真っ先に出たと思うんですが、それぐらい、「BE KOBE」も含めて形づくられてきた部分があったと思うんです。
 今後、松下さんがアドバイザーとして残られるということですが、そういうところでの期待であるとか、思っていらっしゃるところを教えてください。



久元市長:
 特にやっぱり、デザインに関するセンスというのは、やはり、長いことホテルをはじめ民間で活躍されただけあって−少なくとも私とは全然レベルが違っていましたし−公務員の発想で作られた文書、特に広報に関する文書については、デザインやレイアウトも含めて相当手直しをしていただいたり、あるいは新しく編み出していただいたりしました。
 −そういう面で、あの時、真っ先に松下さんの名前を口走ってしまったんですが−今後は、広報アドバイザーということですから、今までのようにずっと役所の中におられるわけではなく、神戸フィルムオフィスの仕事がメインになるわけですが、幅広く、神戸市の広報、それから情報発信のあり方について、いろいろな見地から、どんなことでもいいからアドバイスをしていただければと思っています。
 特に広報官として5年近く神戸市役所の中におられて、神戸市役所、神戸市政のこと、そして神戸市が抱える課題も含めてよくご存じであるということは、大変力強いと思うんです。そういう観点からアドバイスをいただきたいと思っています。





記者:
 2点お伺いしたいと思います。後任の広報官には、どういう方が就かれるかというのが1点と、新しく広報専門官に就任されるルイーズ・デンディさんにはどういうことを期待するか、民間の視点だとか、国際的な視点とか、それを詳しく教えてください。



久元市長:
 まず、後任の広報官は内部登用します。今の部長クラス、課長クラスの職員の中から登用したいと思っています。その人事につきましては、4月1日の定期人事異動の時期に合わせて発表させていただきたいと思っています。
 ルイーズ・デンディさんは国際交流員として、その前はALT(外国人英語指導助手)として、神戸市の中学校、小学校で英語を教えていただいてきました。神戸のことは、そういう意味からいいますと、相当よくご存じです。
 あわせて、語学については、英語だけではなくて、英語、日本語を含めて6カ国語−スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語−に通じておられます。
 そういうことで、やはり神戸市は更に国際都市として魅力をアップしたい、磨きをかけたいと思っていますから、特にこういう言語を通じて、大いに神戸の情報発信−これから英語のサイトはいろんな面で充実させていきたいと思っていますから−そういう面でも力を発揮してほしいと思います。
 それから、広報だけではなくて、市内にはたくさんの外国人住民の方がお住まいですし、外国企業もたくさん立地しています。そういう意味から言いまして、そういう皆さんとの間での意見をお伺いしたりする。
 そして、神戸市の市政を説明して、それについていろいろなご意見をいただく、生活面も含めて。そういうようなシーンでも、ルイーズ・デンディさんが活躍する場面が出てくるのではないかなという気がしています。



記者:
 新しい広報官は部長級ですか。



久元市長:
 部長級です。





記者:
 田中さんに伺いたいんですが、松下さんが副代表に就かれるということで、具体的にどんなお仕事を期待されているか教えてください。



田中代表:
 私も15年間、代表としてやってきたんですが、まだまだ私の力が及ばないところ、手が回らないところ、今後発展させていくために、私の大きな意味でのビジョンというものを共有できる方で、神戸に詳しく、神戸の魅力を発信するノウハウを持っていらっしゃる方と力を合わせてより発信したいなと思っていました。
 私のバックグラウンドと松下さんのバックグラウンドが、重なっている部分と、それから異なっている部分がありまして、私があまり得意ではない分野に関して松下さんには主に集中してやっていただこうと思っていますが、とりあえずは、補佐していただくということで、今のフィルムオフィスの事業の内容をしっかりと1年間は理解していただいて、その上でどんなところを開拓していただくかというのを、一緒に今後、相談して決めていきたいと思っています。

松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任(松下広報官への質疑)

記者:
 2点お伺いします。
 先ほど市長にもお伺いしたんですが、松下さんが神戸市の職員になられて一番心に残った仕事を教えてください。
 また、民間から公に移られて、難しい部分とか、いろいろ違いもあったと思うんですが、そのあたりで思われるところがあれば教えてください。



松下広報官:
 一番印象に残った仕事というのは、やはり、先ほど市長もおっしゃったように「震災20年メッセージ発信事業」です。
 この仕事は、私の中ではこれまでの仕事の集大成と言えるような仕事でしたので、今までお会いしてお話をお伺いした方であるとか、行った場所で知ったことなどをどんどん積み上げて、いろんな方にご協力をいただいて組み立てていきましたので、ほんとうに最後にできた仕事としては自分の中では大きな意味があったと思っています。
 それから、市役所の中に入って戸惑ったことであるとか、どうしようかなと思ったことにつきましては、私が来たときに一番感じたことは、「市政広報というのを正確に伝えることと、わかりやすく伝えることというのは、なかなか両立できにくいものだな」というジレンマを感じました。
 正確に伝えようと思うと非常に文章が難しく、そして長くなってしまって、簡単にまとめることができない。市民にとってはわかりにくいということで、なるべく入り口は低く、どなたにでも、子どもにでも理解できるぐらいのわかりやすさで伝えていくということから、職員の皆さんの意識を変えていくというところから始めていきました。





記者:
 この5年間で一番辛かったこと、お仕事で何がありますか。



松下広報官:
 いろいろあるんですが、東日本大震災の発生直後からツイッターを始めさせていただいたんですが−そもそも神戸市でSNSを始めたのは、私が初めてだったんですが−手探りの中でいろんな情報をかき集めて、被災地の方や神戸に避難されている方、そして神戸市民の方々に神戸市の支援の状況などをお伝えしていくという仕事をさせていただいていたんです。
 本当に日々状況が変わる中で、なかなか情報が出てこなかったり、あるいはこの情報を伝えていいものだろうかということを手探りでつくっていった時というのが、緊張感もありましたし、とてもしんどいなと思うこともありました。
 ただ、やっぱり、そのときにやってきたことが、後になって考えてみると、必要なことだったんだなと実感しています。





記者:
 民間から行政に入られて一番感じた−先ほどは広報の伝えづらさだったんですが−組織としてギャップを感じたことは何かありましたか。



松下広報官:
 やっぱり民間にいると、自分たちの仕事をPRして稼ぐことが目的ですので、もちろん企業の社会的責任も大事なんですが、まずは利益を上げないと会社が存続していかないという考え方なので、どんどんPRして当たり前だと思っていたんですが、行政では、1つの事業に対して100人の方が全員賛成してくださるということはないんだなと思って、この事業はいいと思ってやっていても、それはだめだと思われる方もいらっしゃる。
 少数の意見もちゃんと尊重しなければいけないということで、伝え方がほんとうに難しいものだなと思いました。
 やはり、マイナスの意見というのは職員にとっても非常に大きく聞こえたり、辛く思ったりすることもあり、もっとPRすればいいのにと思うことをなかなかできなかったりすることも多かったなと思いました。
 なので、そういう恐怖心とか躊躇する心をなるべく乗り越えられるように一緒につくってきたこともたくさんあったなと感じます。





記者:
 広報アドバイザーという立場になられるのと、本務としてはフィルムオフィスのほうに主にいらっしゃることになるということですが、4月以降、それぞれどういうお仕事をされていきたいと思われているか教えてください。



松下広報官:
 フィルムオフィスで取り組みたいことは、まずは私がフィルムオフィスの仕事をきちんと学ぶことが大事だと思っていますので、それをきちんと学んで、その上で、私がこれまで蓄積してきた神戸のまちや人の知識をきちんと活かせるように努力していきたいなと思っています。
 そして、広報アドバイザーの仕事に関しては、今、まだ詳細は決まっていないんですが、具体的には「BE KOBE」−先ほども何回もお話が出ていますが−これを今後、理念を広げていく大事な段階に入ると思いますので、この部分のサポートを中心に、お役に立てることについては行っていきたいと考えています。





 1年4カ月の間、私のつたない会見を辛抱強く聞いていただいて、本当にどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。