1号館2階には、神戸に関する資料を集めた「神戸ふるさと文庫」があります。
展示コーナーでは、神戸、兵庫県など、郷土にちなんだテーマで展示を行っています。
治承4年(1180)6月に平清盛が遷都を画策し、安徳天皇・高倉上皇・後白河法皇を福原へ遷しました。これがいわゆる福原遷都の端緒です。
清盛が福原を都に選んだのは、以前から平氏の拠点であったことはもとより、南側に日宋貿易の拠点である「大輪田の泊」が存在していたためでした。
「大輪田の泊」は奈良時代に行基菩薩が築いたとされる港で、清盛が改修した経緯はあまりに有名です。鎌倉時代以降は「兵庫津」と呼ばれるようになり、東大寺再建の物流や日明貿易の拠点として、また江戸時代には北前船の中継地として繁栄し、幕末の神戸開港を経て現代までその繁栄が続いています。
しかし江戸時代の港の位置は伝世する絵図などで場所の特定が可能ですが、その以前の港の正確な位置については色々な説が論じられていてあまり特定が進んではいません。その理由はいくつかありますが、平安時代末から800年以上の時間が経過したために地形の変化が極めて大きいことがその1つです。今回の小展示では清盛の頃と現在との地形の変化を紹介し、「大輪田の泊」が実際にはどこに存在していたのか思い巡らせて見たいと思います。