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摘要
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兵庫県第一部勧業課より発行される。勧業課では、従来農工商の発展に寄与する目的で研究・論説を紹介する『兵庫県勧業報告』を刊行してきたが、新聞や雑誌などで同様の内容を扱うものが増えたため、明治21年(1888)新たに『農工商業雑報』として内容の一新をはかった。日常新聞や雑誌等で取り上げられるような内容を掲載するのはやめ、いまだ一般の人々が知りえず、かつ農工商の発展に有用なものを掲載するという方針を固めている。例えば、日本に知られていない諸外国の第一次産業における先進技術の紹介や、学者・実験者などの論文等である。兵庫県における第一次産業技術の啓蒙を目指したものと言えるであろう。具体的な事例としては、当時の主要工業部門であった製糸・織物業に関する事項、それを支える桑の栽培についての注意事項、米麦作の栽培方法、米質改良などが掲載されている。また、漁業等についても広く述べられている。
明治22年(1889)以降は、単に肥料、農具の説明などの農業技術的なものにとどまらず、貯蓄の奨励など生活に関する記載も増え、神戸港製茶輸出入状況など農事関連の諸分野の記事も盛り込まれるようになった。
当館では、明治21年〜明治24年(1891)分(第1号〜31号)について閲覧できる。 |