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※終了した展覧会の情報です。
特別展 我が名は鶴亭 ―若冲、大雅も憧れた花鳥画(かっちょいいが)!?
平成28年(2016)4月9日(土曜)〜5月29日(日曜) 44日間

 ※前期[4月9日(土曜)〜5月1日(日曜)]、後期[5月3日(火曜・祝日)〜29日(日曜)]で
  作品の展示替えを行います。

開館時間:
10時00分〜17時00分(入館は16時30分まで)

休館日:
月曜

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    会場の神戸市立博物館の所在・交通

18世紀の京都、大坂に絵画の新風がやってきた!
 その名は鶴亭(かくてい・1722〜85)―長崎出身の黄檗僧、画家である彼は中国由来の美しく、おめでたい花鳥画(南蘋風(なんぴんふう)花鳥画)をかっこよくアレンジし、京都、大坂に初めてもたらして一大ブームを巻き起こしました。また、黄檗僧が得意とした水墨花木図も数多く手がけました。憧れの地・長崎からやってきた鶴亭は、唐(から)の香りをまとう羨望の的。かっこいい花鳥画=「花鳥画(かっちょいいが)」を生み出す鶴亭に、伊藤若冲も大きな刺激を受け、池大雅も深い交友を持つなど、京坂の画家に与えた影響ははかりしれません。
 本展は歿後230年を経て、鶴亭の画業と生涯に迫る初めての回顧展です。鮮やかな色彩と豊かな表情の鳥が魅力的な著色花鳥画、大胆かつ冴えわたる筆遣いの水墨花木図からなる、鶴亭の「花鳥画(かっちょいいが)」76件(うち初公開45件!)を展観します。あわせて、鶴亭が学んだ黄檗絵画や南蘋風花鳥画、同時代に活躍した池大雅、伊藤若冲、曾我蕭白や、鶴亭の弟子たちの作品もご紹介します。約120件の出品作品を通して、若冲、大雅も憧れた鶴亭の画業の全貌と生涯に迫ります。


★★報道関係の皆様へ★★
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記者提供資料をご覧ください。

★展覧会内容★

      出品点数 約120件
本展覧会の出品目録

展覧会の構成

第1章 我が名は鶴亭!

 鶴亭は画号にちなみ、鶴の絵を多く手がけました。本展のプロローグとして、鶴亭の鶴図を紹介します。

初公開! 鶴亭「竹鶴図」 [後期(5/3〜29)]
宝暦5年(1755) 個人蔵
 竹叢でくつろく一羽のタンチョウヅル。首を湾曲させて、羽毛につつまれたお腹をくちばしでつつき、羽を休めています。快感から半目を閉じて、恍惚とする表情、羽毛から透けて見えるくちばしは秀逸な表現です。竹は祝と音が通じ、竹と鶴で長寿を祝う意味が込められています。

第2章 鶴亭のエッセンス

 鶴亭は故郷の長崎で、黄檗宗(臨済宗黄檗派)と南蘋風花鳥画というふたつの中国文化を受容しました。長崎での学習と体験は、鶴亭の画業に大きな影響を与えました。
喜多道矩「隠元倚騎獅像」
[前期(4/9〜5/1)]
江戸時代 17世紀中期 神戸市立博物館
 隠元隆gは中国・福建省出身の高僧。承応3年(1654)、招請に応じて来日し、寛文元年(1661)京都・宇治に黄檗山萬福寺を開創しました。黄檗宗の伝来に伴い、さまざまな文物がもたらされ、江戸文化に多大なる影響を与えました。 本図は杖と払子(ほっす)を手に、獅子に腰掛ける隠元禅師を描く。隠元禅師の衣や獅子に代表される黄檗絵画の濃密かつ鮮烈な色彩を、鶴亭も学んだと考えられます。
沈南蘋「双鶴捧寿図」 [前期(4/9〜5/1)]
清・乾隆23年(1758) 長崎歴史文化博物館
 沈南蘋(しんなんぴん・1682〜?)は浙江省出身の画家。享保16年(1731)、招請に応じて長崎に来日しました。緻密、濃密、執拗な描写からなる写実性と、花鳥に込められた吉祥性は、当時の日本人にはとても新鮮なものでした。 本図はタンチョウヅルのつがいが見上げる先に、桃の実を描き、長寿吉祥の願いを込めています。南蘋風花鳥画は弟子・熊斐を介して、日本中でブームとなりました。鶴亭も熊斐の弟子の一人。

第3章 鮮烈!花鳥画ワールド

 鮮やかな色彩、活き活きとした表情の花鳥、余白を活かした大胆な構図、研ぎ澄まされた形態感覚―鶴亭のかっこいい花鳥画=「花鳥画(かっちょいいが)」は魅力にあふれています。鶴亭は花や鳥をただ美しく描くのではなく、それぞれが持つ意味を組み合わせることで、おめでたいメッセージや作品を贈る相手への想いを込めました。


初公開! 鶴亭「ショウ(糸+相)梅黄鳥図」[通期(4/9〜5/29)]
宝暦6年(1756) 個人蔵
 乱れ咲く梅樹にとまる、まぶしいほど鮮やかな二羽の黄鳥(コウライウグイス)。美しい鳴き声で懸命に呼びかける一羽、それに気付いて視線を下ろす一羽の表情、視線を交わす瞬間が巧みに描かれています。『詩経』に基づく「嚶鳴(おうめい)」の画題であり、鶴亭は鳴き声で呼び寄せる黄鳥に心ある友を求める意味を込めました。



鶴亭「松に白鷹図」[通期(4/9〜5/29)]
宝暦後期 神戸市立博物館
 前のめりになり、左を見つめる一羽の白鷹。白い羽と鮮やかな黄色の脚のコントラストが目を惹きます。白鷹が画面の外に獲物を見つけた瞬間を描いています。鷹は権力者の象徴であり、その威光が遍く響き渡ることを祝う画題です。活き活きとした表情、鋭い爪、鮮やかな色彩の白鷹にはこのような吉祥性が込められています。

第4章 墨戯全開

 300件以上を数える鶴亭作品のうち、著色花鳥画は約3割で、約7割を四君子(蘭竹菊梅)などの水墨作品が占めます。鶴亭の水墨作品は一般的な構図、筆遣いなどにとらわれない自由な制作態度が特徴です。

初公開! 鶴亭「墨梅図」
[通期(4/9〜5/29)]
宝暦4〜8年(1754〜58)頃 個人蔵
 まるで、伊藤若冲の作品かと見まごうような墨梅図。梅の枝は左下から右上へと鋭く伸びていく。背景には部分的に淡墨をはいて、夜に咲く梅花の香りが伝わってくるようです。同時代に活躍した鶴亭と若冲の不思議なシンクロを伝えてくれます。
鶴亭「雪梅図」[通期(4/9〜5/29)]
宝暦5年(1755) 神戸市立博物館
 S字状に曲がり、白雪の積もる梅樹。雪は背景に淡墨をはいた塗り残しで表しています。月光を雪が反射する美しさを、光沢のある絹(絖本)に描いています。画面中央に落款を堂々と入れ、右上には「暗香浮動月黄昏」という梅の名句の印章を捺す、鶴亭の名品。

第5章 鶴亭を語るモノ

 鶴亭にかかわるさまざまな文献資料を中心に紹介します。

第6章 京坂流行る南蘋風/鶴亭風

 京都、大坂に鶴亭がもたらした絵画の新風について、伊藤若冲、池大雅、曾我蕭白ら同時代の画家や、鶴亭の弟子たちの作品を通して紹介します。


(左)池大雅「雲林清暁図」 [前期(4/9〜5/1)]
宝暦8年(1758)頃 個人蔵
(右)鶴亭「牡丹小禽図」 [前期(4/9〜5/1)]
宝暦8年(1758) 長崎歴史文化博物館
 この二つの作品は宝暦8年、黄檗僧・大鵬正鯤が萬福寺第18代として再度住持に就くのを祝い、鶴亭、大雅から贈られた対幅です。「牡丹小禽図」では富貴、繁栄の象徴である牡丹の花が続々と咲き、喜鵲が大雅の「雲林清暁図」へ喜びの声を伝えています。鶴亭と大雅はそれぞれ得意とする花鳥画、山水図で大鵬の就任を祝いました。制作から約260年を経て、鶴亭、大雅の対幅が再会を果たします。


(左)伊藤若冲「風竹図」 [通期(4/9〜5/29)]
宝暦前期 細見美術館
(右)鶴亭「風竹図」 [通期(4/9〜5/29)]
明和後期 長崎歴史文化博物館
 鶴亭と若冲は、著色花鳥画、水墨花木図ともに驚くほど近しい表現が認められます。この二つの「風竹図」においても、墨の濃淡、葉の配置で生み出す竹のリズム、平面的な形態の岩など、シンクロする若冲と鶴亭の一端が垣間見えます。

伊藤若冲「群鶏図障壁画(部分)」 [後期(5/3〜29)]
天明9年(1789) 京都国立博物館


重要文化財 池大雅「五百羅漢図(部分)」 [前期(4/9〜5/1)]
明和7〜9年(1770〜72)頃 京都・萬福寺

曾我蕭白「鷹図」 [後期(5/3〜29)]
明和元〜4年(1764〜67)頃 香雪美術館

第7章 鶴亭の花鳥画(かっちょいいが)

 鶴亭の著色花鳥画、水墨花木図のなかから、花鳥画(かっちょいいが)の名品をご紹介します。
初公開! 鶴亭「桐に鳳凰図」 
[通期(4/9〜5/29)]
宝暦3年(1753) 個人蔵
 桐樹のもとで、鮮やかな五色の羽を持つ鳳凰が太湖石にとまり、優美な長い尾羽を垂らしています。南蘋や若冲も描いた鳳凰図との関連も想像されますが、見上げる先にあると思われる太陽(天子の象徴)を、あえて描かないのは鶴亭ならではの趣向。余白を介して、画面の外に想像させる仕掛けです。
鶴亭「牡丹綬帯鳥図」
[通期(4/9〜5/29)]
 チラシ等、一部広報で展示期間に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
明和6年(1769) 神戸市立博物館
 大胆に曲がる太湖石にとまる綬帯鳥。その背後には満開の牡丹が花を咲かせている。綬帯鳥は「受帯」と音が通じることから、官位を受けることを祝うモチーフ。満開の牡丹は富貴、繁栄の象徴である。鮮やかな色彩、鋭い構図とかたち、込められた吉祥性と、鶴亭の著色花鳥画の名品です。

鶴亭「墨梅図」[通期(4/9〜5/29)]
安永4年(1775) 神戸市立博物館
 弓なりに屈曲する大胆な枝振りは鶴亭の水墨花木図の特色です。背景には部分的に淡墨をはいて、月光の夜に咲く梅樹を描いています。親友の黄檗僧・悟心元明のために描いた水墨花木図の名品。



  主  催:神戸市立博物館、毎日新聞社、神戸新聞社

  後  援:NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE、サンテレビジョン、ラジオ関西

  協  賛:大和ハウス工業、一般財団法人みなと銀行文化振興財団

★入館料(企画展、常設展も合わせてご覧いただけます)

当日券 前売券 団体券(20名以上)
一   般 1,100円 950円 950円
高校・大学生 750円 650円 650円
小・中学生 450円 350円 350円

※前売券は平成28年4月8日(金曜)まで販売。
※65歳以上で「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は当日一般料金が半額。
※障がいのある方は身体障がい者手帳・療育手帳などの提示で無料。
※神戸市および隣接6市1町、篠山市、淡路3市、鳴門市、徳島市の小中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。
※小学生未満は無料。

★図録★


2,200円
B5判、236ページ、図版オールカラー

★関連イベント★

◆記念講演会

4月10日(日) 14時〜15時30分
 「鶴亭の花鳥画(かっちょいいが)の魅力」  講師:石沢 俊(当館学芸員)
4月24日(日) 14時〜15時30分
 「文人画家・鶴亭の品格」  講師:成澤 勝嗣(早稲田大学文学学術院教授)
5月8日(日) 14時〜15時30分
 「長崎派の旅」  講師:奥平 俊六(大阪大学大学院文学研究科教授)

会 場:当館 地階講堂(各日定員180人)
 ※聴講無料
  (ただし、本展観覧券が必要。各当日、13時より講堂前で入場整理券を配布します。)

◆サタデー・トーク(学芸員による展覧会の見どころ解説)

日 時:会期中の毎週土曜 14時〜14時30分
会 場:当館 地階講堂
定 員:各日180人
 ※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要。各当日、先着順。)

◆こどもの日スペシャル

「篆刻で自分だけのはんこを作ろう!」
 日 時:5月5日(木曜・祝日) 午前の部:10時30分〜12時30分 午後の部:14時〜16時
 対 象:小学4年生〜中学生
 定 員:各回20人(応募多数の場合は抽選)
 参加費:500円【ただし、保護者の入館には入館料(団体割引適用950円)が必要です。】
 申込締切:4月19日(火曜)消印有効

◆ジュニアミュージアム講座(1)

「鶴亭に挑戦!水墨画を描いてみよう!」
 日 時:5月21日(土曜) 14時〜16時
 対 象:小学4年生〜中学生
 定 員:20人(応募多数の場合は抽選)
 参加費:500円【ただし、保護者の入館には入館料(団体割引適用950円)が必要です。】
 申込締切:5月6日(金曜)消印有効

子供向けプログラムの申込方法:
・往復ハガキに参加を希望する講座名(こどもの日スペシャルは午前・午後の希望)と、参加希望者の子供全員のお名前、学校名、学年、保護者のお名前、住所、電話番号、返信用の宛名を記入し、郵送してください。
・1枚のハガキで、本人を含めて3人まで申し込むことができます。その場合、参加希望の子供全員のお名前をご記入ください。
・1枚のハガキで複数の講座への申し込みはご遠慮ください。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
     神戸市立博物館「子供向けプログラム」係

同時開催の展覧会

南蛮美術・古地図企画展「西洋との出会い」
4月9日(土曜)〜5月29日(日曜)

16世紀、日本と西洋との劇的な出会いと東西交流から生まれた西洋製古版地図と南蛮美術の名品を展示します。

出品作品:約30件      ★★出品目録★★

重要文化財 「聖フランシスコ・ザヴィエル像」
江戸時代 17世紀初期 神戸市立博物館

重要文化財 狩野内膳「南蛮屏風(左隻)」
桃山時代 16世紀末期〜17世紀初期 神戸市立博物館

L.テイセラ「テイセラ日本図」
1595年 神戸市立博物館

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