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※終了した展覧会の情報です。
特別展 須磨の歴史と文化展 ―受け継がれる記憶―
平成28年(2016)2月6日(土曜)〜3月21日(月曜) 39日間

開館時間:
10時00分〜17時00分(入館は16時30分まで)

休館日:
月曜[ただし、3月21日(月曜・休)は開館]


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    会場の神戸市立博物館の所在・交通

 神戸市域の一角を占める「須磨」の地は、古来、山と海に囲まれた風光明媚な景勝の地であり、山陽道と瀬戸内航路の要衝の地として栄えた場所です。また、同地は、歴史・文学の舞台として広く知れた、歴史的に成熟した文化的空間でもあります。虚構と現実、史実と物語の間を揺れ動きながら育まれてきたこの地の記憶は実に多彩で魅力的です。本展は、国宝1件・重要文化財7件(有形6件・無形民俗1件)を含む約150件の資料をとおして須磨の地が育んできた重層的な記憶を感じ、楽しんでいただける展覧会となっています。今回初公開となる新発見の資料も満載です。是非ともご来館いただき、悠久の歴史とそこから生み出された魅力的なモノ達をご堪能ください。

★★報道関係の皆様へ★★
開会式や記者内覧会の日程、展覧会広報のための作品写真の掲載・提供は、
記者提供資料をご覧ください。

★展覧会内容★

      出品点数 約150件
本展覧会の出品目録

展覧会の構成

I 営みと祈りの空間 ―伝来の文化財

 須磨の寺社や地域に伝来した名宝を紹介。新発見の貴重な宝物が多数出品されます。

十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)
鎌倉時代 須磨寺 国指定重要文化財
鎌倉時代に制作された切れ長の眼をもつエキゾチックな仏像です。鎌倉時代、彫刻の世界に革新をもたらした慶派仏師(けいはぶっし)の作と考えられます。表面の赤い色は、最高級の香木(こうぼく)・赤栴檀(しゃくせんだん)の色を模したものです。植物の蔓草(つるくさ)と雲気(うんき)というエネルギー文様に彩られた光背(こうはい)も必見です。
両界曼荼羅(りょうがいまんだら) 金剛界(こんごうかい)
鎌倉時代 妙法寺(みょうほうじ) 神戸市指定文化財
 謹直(きんちょく)な描線(びょう)(せん)と鮮やかな彩色が美しい神戸最古の真言系(しんごんけい)曼荼羅です。空海が中国で師・恵果(けいか)から授けられ、真言宗寺院で最も尊ばれる曼荼羅の姿を忠実に受け継いでいます。密教では、世界の真理を言葉・論理ではなく、直観によって把握することを説きます。本曼荼羅の崇高な美しさには、「世界の真理に気づいて欲しい」という願いが込められています。

《初公開》
九条袈裟(くじょうげさ) 月庵宗光料(げったんそうこうりょう)
南北朝時代 禅昌寺(ぜんしょうじ) 
臨済宗(りんざいしゅう)の古刹(こさつ)・禅昌寺に伝えられた美しい袈裟。禅昌寺の開山・月庵禅師が愛用したと考えられる現存する神戸最古の袈裟です。紺、黄色、ブルーに染め抜かれたシルクの質感は、上質で軽やか。龍の文様も素敵です。中国・宋代から発展した顕文紗(けんもんしゃ)という絹織物の技法を日本で再現した現存最古の袈裟となる可能性があります。600年前の神戸の先進性を物語る注目の新出資料です。

《初公開》
弘法大師像(こうぼうだいしぞう)
鎌倉時代 勝福寺(しょうふくじ)
真言宗の古刹(こさつ)・勝福寺に伝来した真言宗の開祖・空海の肖像画です。日本の基層信仰(きそうしんこう)と密教を融合し、日本の精神文化に大きな影響を与えた傑僧・空海。その外見のみならず内面の精神性までを的確な線描によって描き出した傑作です。密教の教えを師匠から弟子に授ける際にこの絵画は懸けられます。時空を超えた師から弟子への相承(そうしょう)の証人として空海に立ち会ってもらうのです。鎌倉時代に遡ると考えられる現存する神戸最古の肖像画です。


U 須磨をめぐるテクストとイメージ

須磨の関、松風・村雨、菅原道真、光源氏、敦盛と直実など、須磨の地が抱える、美しくちょっと哀しい物語とイメージを紹介します。

須磨寺参詣(すまでらさんけい)曼荼羅(まんだら)
須磨寺 桃山時代
 須磨の関(せき)、松風(まつかぜ)・村雨(むらさめ)、菅原道真(すがわらのみちざね)、光源氏(ひかるげんじ)、敦盛(あつもり)と直実(なおざね)など、虚構と現実、物語と史実の間を揺れ動きながら育まれてきた須磨の記憶を伝える素晴らしい絵画です。
文禄5年(1596)の大地震で被害を受けた須磨寺の復興に向けて、人々に寄付を募る目的で制作された絵画であると考えられています。近代以前の須磨のイメージの集大成とも言える作品です。
源氏物語絵色紙帖(げんじものがたりえしきしちょう) 土佐光吉(とさみつよし)筆
京都国立博物館 桃山時代 国指定重要文化財
 大和絵の名手・土佐光吉が描いた『源氏物語』須磨の一場面。天皇の妃との不義密通により、一時、都を離れ須磨に仮住まいをすることになった光源氏。画面には、須磨の寓居(ぐうきょ)に暮らす光源氏とそこを訪れた客人が描かれています。源氏はこの須磨の地で、後の伴侶・明石の君と出合い再生していきます。畿内の西の端であった須磨の地は、貴人が一時身を潜める最果ての地のイメージを持っていました。
鮮やかな金と咲き誇る桜のピンク、人物がまとう衣服の白(しろ)、丹(たん)、黄など、上品な色彩に眼を奪われます。 須磨が抱える美しくちょっと切ない物語を大和絵独自の美意識で画面に封じ込めた光吉の傑作です。


敦盛絵巻(あつもりえまき)
江戸時代初期 須磨寺
新出の敦盛絵巻で、敦盛の菩提寺(ぼだいじ)、須磨寺の寺宝です。室町時代から江戸時代前期に流行した幸若舞曲(こうわかぶきょく)(語りを伴う踊りの芸能)「敦盛」の語りの台本に絵を加えたものです。よく知られた「敦盛最期」の物語だけでなく、直実から敦盛の父(経盛)への形見送り、直実の発心(ほっしん)などの後日談が展開していきます。また直実が世をはかなむところに「人間五十年…」の一節があり、織田信長がとくに好んで舞ったことでも知られています。形(かた)にはまらない自由な筆致で描かれた人物と高価な金をふんだんに使用した画面からは、宿命に翻弄される人間の哀しさと強さが感じられます。須磨を舞台に繰り広げられた哀話の主人公・敦盛説話の広がりを示す注目の作品です。

V 時を越え受け継がれる意思―須磨に生きる人々

須磨に生きた人々の姿を伝来の歴史、民俗資料を通して紹介します。

多井畑村与明石郡九ヶ村他山論裁許大絵図(たいのはたむらとあかしぐんきゅうかそんほかさんろんさいきょおおえず)
寛文10年(1670)6月27日
多井畑厄除八幡宮(たいのはたやくよけはちまんぐう)
 かつて里山は村の生活を維持していく重要な場でした。そのため山の権利や境界をめぐって各地で争いがおきました。多井畑に伝わる絵図は、播磨国の垂水郷の村々と山に関する権利を争った結果、決定した内容を図示したものです。隣村との争いは、摂津と播磨の国境にあるため国境紛争でもあったのです。 家族や仲間の生活を守るために懸命に戦った人々の姿を偲ばせる美しい絵図です。

W 新しい風―保養地、別荘地としての須磨

 神戸開港をきっかけに花開いた華やかな近代須磨の姿を紹介します。

須磨 住友家(すみともけ)別邸外観 明治36年(1906)竣工(画像提供:泉屋博古館(せんおくはくこかん))
『野口博士建築図集(のぐちはかせけんちくずしゅう)』収載 大正9年(1920)刊 展示は京都府立総合資料館所蔵本
 海辺にたたずむ瀟洒(しょうしゃ)な洋館。住友家15代当主・住友春翠(しゅんすい)が建設した別邸です。
現在のシーパル須磨の部分を含む広大な敷地に、それまでになかった近代的な華やかな空間が現出しました。建物自体も春翠の美意識が結集した素晴らしいものですが、その内部にもモネや黒田清輝(せいき)などの名画がかけられ、「邸宅美術館」とも呼ばれていました。多様なイメージを育んできた須磨の地に100年前に新たに加わった華麗でおしゃれなイメージです。




  主  催:神戸市立博物館、文化庁、神戸新聞社

  後  援:NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西、Kiss FM KOBE

  協  賛:一般財団法人 みなと銀行文化振興財団

  助  成:公益財団法人花王芸術・科学財団
  特別協力:須磨観光協会

  協  力:須磨区役所、山陽電気鉄道株式会社

★入館料(常設展も合わせてご覧いただけます)

当日券 前売券 団体券(20名以上)
一   般 800円 600円 600円
高校・大学生 550円 400円 400円
小・中学生 300円 150円 150円

※前売券は、当館、神戸市立小磯記念美術館、神戸ゆかりの美術館の売店・券売窓口(休館日を除く) で販売。
※65歳以上で「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は当日一般料金が半額。
※障がいのある方は身体障がい者手帳・療育手帳などの提示で無料。
※神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。
※小学生未満は無料。

★図録★


A4、約200ページ、図版オールカラー

刊行日: 2016/2/6

★関連イベント★

◆記念講演会

(於:当館地階講堂 13時30分開場 先着150名)
2月7日(日曜)14時〜15時30分 『邸宅美術館の夢 須磨・住友家別邸について』
泉屋博古館 学芸員 実方葉子

◆展覧会担当学芸員による講演会

※いずれも14時〜15時30分(13時30分開場 先着150名 於:当館地階講堂)
2月28日(日曜)『受け継がれる記憶 須磨の名宝巡覧』 / 学芸員 川野憲一
3月6日(日曜)『物語と風景の狭間 描かれた須磨』 / 学芸員 勝盛典子
3月13日(日曜)『虚と実の記憶 須磨の歴史と物語』 / 学芸係長 問屋真一

◆アフタヌーンレクチャー(学芸員による展覧会の見どころ解説)

  会期中の毎週土曜日 14時〜14時30分
  会 場:神戸市立博物館 地階講堂
  定 員:150人

現地見学会『須磨の記憶を巡る旅』

開催日時:2月21日(日曜)14時〜16時 
※・往復ハガキに参加を希望する見学会名と、参加希望者のお名前、住所、電話番号、返信用の宛名を記入し、郵送してください。 (定員30名)
・1枚のハガキで、本人を含めて2名まで申し込むことができます。
・1枚のハガキで複数の見学会への申し込みはご遠慮ください。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
     神戸市立博物館「現地見学会」係
 2月10日(水曜)必着。

子供向け講座・こうべ歴史探検隊 『須磨、太山寺を巡る』 

開催日時:3月19日(土曜)10時〜16時 
 バスで見学地をまわります。子供のみツアーに参加できます。
※参加費500円。定員20名。保護者の方の入館は団体料金(600円)が必要
往復ハガキに参加を希望する講座名と、参加希望者の子供全員のお名前、学校名、学年、保護者のお名前、住所、電話番号、返信用の宛名を記入し、郵送してください。
・1枚のハガキで、本人を含めて3名まで申し込むことができます。その場合、参加希望の子供全員のお名前をご記入ください。
・1枚のハガキで複数の講座への申し込みはご遠慮ください。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
     神戸市立博物館「子供向け講座」係
 3月8日(火曜)必着。
※9時30分受付(博物館西口)

子供のためのワークショップ 『オリジナルまんだらをつくろう!』

開催日時:2月20日(土曜) 14時〜16時 
※参加費 500円。定員20名。保護者の方の入館は団体料金(600円)が必要
往復ハガキに参加を希望する講座名と、参加希望者の子供全員のお名前、学校名、学年、保護者のお名前、住所、電話番号、返信用の宛名を記入し、郵送してください。
・1枚のハガキで、本人を含めて3名まで申し込むことができます。その場合、参加希望の子供全員のお名前をご記入ください。
・1枚のハガキで複数の講座への申し込みはご遠慮ください。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
     神戸市立博物館「子供向け講座」係
2月10日(水曜)必着。

同時開催の展覧会

*企画展「四季山水図屏風重要文化財指定記念 太山寺(たいさんじ)展」
2月6日(土曜日)〜3月21日(月曜日)



狩野派の祖・狩野正信(かのうまさのぶ)が描いた典雅な四季山水図屏風が国指定重要文化財に指定されたことを記念して同寺所蔵の名宝・30件(重要文化財7件を含む)を一挙に公開します。平成28年(2016)に開山1300年を迎える同寺の豊かな歴史を会場でご堪能ください。

★★この展覧会の出品目録★★

主 催:神戸市立博物館、神戸市教育委員会

講演会『一千三百年の法灯 太山寺の歴史と美術』
於:当館地階講堂 13時30分開場 先着150名
2月14日(日曜)14時〜15時30分 
当館学芸係長 問屋真一 / 当館学芸員 川野憲一 

現地見学会『太山寺内陣特別御開帳』
3月5日(土曜) 14時〜16時 
※太山寺拝観料のみ必要。往復はがきで応募。(定員30名) 2月20日(土曜)消印有効。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
     神戸市立博物館「現地見学会」係


広報用画像のお問い合わせ
神戸市立博物館 学芸課 関野
〒650‐0034 神戸市中央区京町24
Tel:078‐391‐0035 Fax:078‐392‐7054

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